スマトラ島沖地震 ライブレポート
  今回の津波で最大の被害を受けたインドネシアのアチェ地方。じつはアチェはかねてから独立ゲリラ(GAM)と政府の抗争が激しく、各国からの援助が十分に届くか心配されている地域でもあります。今ここに、以前東ティモールについてレポートしてくれたかにさえさんが、取材に向かっています。ネットにアクセスできない期間はSMS(欧州やアジアで採用されている携帯電話のテキスト送信機能)を活用するなどして、時々刻々と変わる現地の様子を随時更新でお届けします。
※新しい通信は常に古い通信の上部にアップされますので、さかのぼって読む場合は日付とタイトルの「通信000」の数字を参考に古いものからお読みください。
   
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通信036 帰宅したと思ったら、入院する羽目に……



ジョグジャに戻った喜びもつかの間、その翌日早朝から突然の下痢と吐気に見舞われ、病院に行ったところ、「急性胃腸炎」と言われてそのまま入院してしまいました。点滴を10本ほど受けて。無理矢理まだ入院させておこうとする医者と看護婦を振り切ってやっと今退院してきたところです。こちらでは外国人の患者は金ヅルだから、必要以上に入院させたり薬を出そうとするんです。ほんとは、入院も必要なかったと思うんだけど。

ジャーナリスト仲間に話したら、アチェから戻った翌日に病に倒れた友人がすでに2人。私で3人目とか。みんな、ぎりぎりの精神力でやっていたのだろう。でも、アチェで病気にならなくてぎりぎりセーフ。文句は言いつつも、まだここジョグジャのほうがアチェの医療状況よりはましだから。

2日間病院のベッドで、ずっとうつらうつらとアチェの夢を見ていた。目が覚めても自分がどこに居るのか分からないこともあった。「帰ってきたんだっけ」と思い出し、なんだかアチェのことが半分夢だったような気さえしてくる。そして、忘れないうちに書かなきゃと焦りはじめる。平和で安全な場所に戻ってくると、こうも人間の感覚って鈍くなるものかと呆れるくらい、なんだかぼーっとしている。さぁ、しゃきっとして書かなきゃ。まだ書ききれていないことがたくさんある。

【編集部より】
かにさんの、アチェ取材記はいったんこれで終了となります。
また、これまでここには書ききれなかったことなどを記事としてまとめていただき、今月下旬から順次掲載していく予定です。どうぞお楽しみに!

text & photo かにさえ 10:51





かに さえ
フォトジャーナリスト
インドネシアの古都ジョグジャカルタとバリをベースに活動するフォトジャーナリスト。アジアを中心とした開発・人権環境問題が主なフィールド。昨年、長らくイギリスにおいていたベースをインドネシアに移した。東京生まれ。日本向け雑誌のバリ取材・コーディネートなども手がける。
ロンドン反戦デモ 200万人が街に出た日
  Cafeglobeバックナンバー。米英によるイラク攻撃の直前にロンドンで行われたデモをレポート。
Sae Kani Photography
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  saerobinson@yahoo.co.jp









ピースウインズジャパン
  かにさえさんの入っているインドネシア・アチェ州のムラボー近郊で援助活動中。クレジットカード可。
日本赤十字社
  インドネシア赤十字社への支援なども行っている。しかし1月14日現在寄せられているのは19億円弱(新潟の110億円と比較すると少ない!)。郵便振替・銀行振り込み
のみ。
国連WFP協会
  国連世界食糧計画を支援する日本での民間協力の窓口。寄付はローマのWFP本部を通じて活用される。クレジットカード可。
日本ユニセフ協会
  今後は被災した子どもたちの生活再建、孤児の養育者探しなどにとくに注力していくという。クレジットカード可。