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オーストラリアの旅
2006年8月23日
さてさて、そんなわけで、オーストラリアでは美味しい物をたらふくいただいて、無事に本に帰国したのですが……翌朝体重計にのってびっくり。なんと旅行中に3キロも増えていたんです!
毎朝運動していたとはいえ、そして飛行機に乗った直後はむくみで0.5kg〜1kg体重が重くなるとはいえ、これはかなりヤバい。というのも、今回の旅行は取材/バカンス半々で、9月にとある雑誌に記事を書くため、レストランの取材を何軒か入れていたのです。ランチとディナーの間に取材を入れ、撮影用に作っていただいた料理を味見する、ということを繰り返して、一週間一日4食フルコースを食べていたも同然だったわけであります(その割には体重増えてないと思いたい)。
そこまで極端に食べ込む旅でなくても、旅行の時って各地の美味しい物を食べるのが、また楽しみのひとつでもあるから、「腹八分」を守ることがなかなかできませんよね。旅館の朝食とか、すごく美味しいし。その結果、「ウッ、太った!」という経験、誰にでもあると思うのです。で、ダイエットに取り組む、と。
さて、結果的に、オーストラリアでの2週間弱で増えた3キロの体重、やはり2週間くらいで元にもどすことができました。私は思うのですが、急に増えたバブルな肉は、定着しているものよりも落としやすいような。リビングフードを積極的に摂る、という、いつも通りの生活に戻ったら、自然と落ちたのです。その間、普段のように友達と外食したりもアリアリでしたが、特に以下のようなことに気をつけてみたのです。
1.お醤油と出汁への渇望を最初に満たす
やはり海外でその土地の料理ばかり食べていると、「和食、食べたい!」となりますよね。私は帰国したその日にその足でいきつけの蕎麦屋に向かい、かけそばを食べて、心を満たすことにしています。
2.毎日バスタブにつかり、週に1度はサウナに入る
今夏なのでついついシャワーですませがちですが、飛行機でむくんだ分はしっかり汗として出す。特に今回行ったオーストラリアは南半球にあるため、カラダも季節感が混乱して代謝が乱れていたはず。渋谷の<シエスパ>のミストサウナでボーッとして、ストレスも解消です。
3.ぬか漬けで腸の調子を整える
ジュースに加えて、朝昼夜ぬか漬けをいただきました。肉などもセーブしないで食べていたので、腸が疲れていたようで、ぬか漬けの乳酸菌のおかげでお腹の調子も元通りに。
4.胃のサイズを元に戻す
なんといっても旅行中は食べ過ぎでだんだん胃が大きくなります。そこで、和食への渇望を満たしてから、翌々日くらいに半日のフルーツジュースダイエットを行いました。1週間後には、丸1日のフルーツジュースダイエットを。これで、カラダの中に溜まっていたものが出て行ったような感じがします。さらに、胃が疲れているな、と思ったらその1食はジュースかフルーツにして、無理に食べないようにしました。
5.筋トレよりヨガとストレッチ、ウォーキング
筋トレは帰国後2週間ほどは手を付けず、もっぱらストレッチなどを。疲れが溜まっているのもありますが、これもたまったものを排出するためです。
こうやってかき出すとものすごーく真剣にダイエットしているような感じがしますが、今夜遊びブームやってきているため、意外にいい加減なんです。ぬか漬けやフレッシュのフルーツジュースをつくる材料も、いつもウチにあるものだし……このままさらに痩せるタームに入ってくれればよいのですが、カラダにも急激な体重減少をストップしようとする防御システムがあるので、そうは問屋がおろさないのでありました。
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8月22日の体重:53.0kg(でも体脂肪率は一挙に3%減りました)運動:ヨガ30分 起床:3時 仮眠:2時間(うう、貫徹に近いです) アルコール:ゼロ
<8月22日の食事内容>
朝:桃1個、豆乳
昼:出先で海鮮丼
夜:自家製きゅうりのぬか漬け、コーヒー、サンドイッチ(なんとなく昼夜逆転なかんじ)
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オーストラリアの旅
2006年8月16日
皆様、こんにちは。いきなりで恐縮です。いただいたコメントにお返事を書くのが遅れていたのですが、まとめてどっと書きましたので、チェックしてみてください。
さて、今回もまた、オーストラリア話の続きです。オーストラリアは今真冬で、特に南の方にあるメルボルンではまるでロンドンの曇り空のように日照時間が短い日々が続いていました。携帯カイロとババシャツでガードしていたものの、ジャケットとショールくらいでは防寒にならず、あまりの寒さに、私はマーケットでレザーコートを買ってしまったくらい。
でも、そんな冬の朝でも、起きるのが楽しみで楽しみで。6時に起きてはジムに行き、帰りにホテルの近くの古色蒼然たるアーケードに寄って、コーヒーショップかジュースバーに寄って朝食をいただくのです(朝食、といってもほとんど液体ですが)。
アーケードの中には、いくつものコーヒーショップが軒を並べていました。そう、メルボルンは、実はカフェの街なのです。カフェといっても、パリにあるカフェや、イタリアのバールとは、ちょっと違う感じ。自家焙煎するコーヒーをウリに、耐熱グラスに注がれるカフェラテやコーヒーは、なんとなくもっと北ーアントワープやアムステルダムにあるカフェが、イメージに近いような気がしました。
そこでフレッシュオレンジジュースと、カフェラテを注文し、せかせかと朝食を摂っては出勤していく人たちを眺めるのも、旅の醍醐味、というヤツです。
メルボルンでオレンジジュース、といえば、基本、フレッシュのオレンジをしぼったものが出てきます。コーヒーも、焙煎したてのいい香りがします。私以上に味にウルサい香港人のCも、何かを飲んだり食べたりするたびに「本当になんでも素材が新鮮なんだわ、この街は!」とうなづいていました。
どんな魔法の調味料よりも、「新鮮さ」はおいしさにとって欠かせないものだと思います。なぜ、メルボルンはそんなに素材が新鮮なのか。それはやはり街の中心や郊外に、市民が買い物できるマーケットがあるからじゃないか、と言う気がします。

ヴィクトリアン・マーケットの魚屋さん。ちょっと青っぽい縞のは鰹です。フィッシュ部門だけでも20以上の店が出店していて、それぞれ得意分野が違うのです。奥さんもおじさんも、シェフ見習いも、いろんな人が混じって買い物しています。
メルボルン市の中心には<ヴィクトリアン・マーケット>という大規模なマーケットがありますし、郊外のサウス・ヤラにも、オーガニックのマーケットがありました。
メルボルンのあるヴィクトリア州は野菜の産地として名高く、メルボルンのような都会でもちょっと足を伸ばすとすぐ畑、なんですね。しかも、マーケットという場があるので、生産者が自分自身で野菜を売りにくることもできるわけです。結果、野菜の新鮮さや味に対する市民の舌も、どんどん肥えていっている、ような気がします。
私も東京では野菜の宅配をお願いしていて、オーガニックで新鮮な野菜を毎日食べてはいるのですが、メルボルンのように、思いついた時にすぐ買える、という環境は本当にうらやましい。代々木公園や六本木ヒルズで産直市が開催されるようになりましたが、「ああ、あれが毎日開催されているって、こういうことか」とマーケットを巡りながら考えたのでした。

マーケットの中のお菓子屋さん。もちろん手作り。1個単位で購入できます。こういう「包装されていないお菓子」って日本ではあまり見かけなくなってしまいました。昔<アエラ>でインタビューしたスウェーデンの建築家が、「日本て、なんでもかんでもキレイに包装されていて凄いよ」と感動しておりましたが、それも結局資源のムダ遣い、ということなんですよね。
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8月14日の体重:53.0kg(PMSで体重あまり減らず)運動:ヨガ30分 起床:7時 就寝:2時 アルコール:ワイン5杯
<8月14日の食事内容>
朝:トマトのフレッシュジュース、コーヒー
昼:豆乳、鶏手羽先の骨付きグリル3本、京番茶、自家製きゅうりの漬け物
夜:ワイン、すいか一切れ、豆苗炒め、えびしんじょ
*昨晩はNYの友人マサさんがプロデュースしたドキュメンタリー映画の秘密試写を観ました。日系強制収容所に入れられていた過去がある、自称アーティストのホームレスのおじいさんと、彼とかかわりをもつ監督の話。これがなかなかユーモラスで痛々しくて、感動でした。<ミリキタニの猫>というタイトルです。来年公開予定だそうなので、頭の隅に入れておいてください。
その帰り道、定休日の知り合いの店のパーティに乱入。モデルのSAKURAさんと中嶋マコトさんもいました。
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オーストラリアの旅
2006年8月09日
今回のオーストラリア旅行は、香港のレストラン業界で働くCが旅の友でした。彼女は私と同年齢。高校、大学とメルボルンで過ごした後、中国に返還前の香港に戻ってマーケティング/PR系の仕事でキャリアを順調に積んできました。そんな彼女の学生時代/香港時代の友人達が、今働いているのは、シンガポールとオーストラリアが多いのだとか。
「私と同い年くらいの香港人は、みんなアメリカやオーストラリア、カナダに留学したのよ。特別なことじゃないわ」とCは言います。イギリス領だった香港が1997年7月1日中国に返還される直前の喧噪、覚えているでしょうか。私自身の周囲で考えてみても、あの頃は「1997年から、香港が滅亡してしまう」くらいの勢いで、皆香港に遊びにに行っていたように思います。返還直前の97年6月には、その喧噪ぶりを取材にも行きました。もう、ホテルがとれなくてとれなくて、結局コンラッドの1泊6万円(!)だかする部屋(しかもスイートじゃなくてその値段!)に泊まった記憶があります。そんな時期だから、当然、香港の住民はそれ以上の危機感を抱いていた訳ですね。
で、ご存知のとおり返還直前の香港は未曾有の好景気となり、海外留学していた香港人たちは皆香港に戻って来てめちゃめちゃ働いていたわけです。「明日がない」という切迫した思いを抱いて。そんな20代の若者たちはアフターファイブにどうしたかというと……
「パーティ、パーティ、パーティの日々だったわ」と回想するのは私よりも2歳若いマギー・チャン似の美女M。「パーティは水曜日の夜から始まるのよ。朝まで騒いで、着替えてシャワーを浴びるとそのままアカウンタントの仕事。ほとんど寝ないまま水、木、と過ごすと金曜日の夜は、フェリーでマカオに出かけるの。もう行きのフェリーの中から音楽かけて、こう、踊っているのよ」
当時、土日のマカオは島全体がパーティ会場のようだったのだとか。誰かのウチのパーティからパーティへはしご、2日間ぶっつづけで遊び回り、月曜日の朝イチのフェリーで香港に戻る時には、皆死んだように寝ていたのだそう。「だって、30歳になる前に死ぬんだ、と思い込んでいたのよ」とM。バーやクラブ、パーティではお酒はタダで振る舞われ、それをじゃんじゃん飲みまくる日々。
そんなパーティ&アルコール漬けの世紀末の遊び人達も、私同様すでに30代後半。飲むお酒はカクテルやハードリカーからワインに、夜遊びのパターンもクラビングからレストランで親しい友人達と話す、というのがメインに変化しました。そして、あんなにチップスやポークチョップが好きだったのに、今や半数はペスコ・ラクト・ベジタリアン(魚&乳製品OKのベジ)であったり、なんらかのダイエットをやっていたり。

メンバーの一人が経営するモダン・マレーシアンレストランで、オーストラリアワインを飲みながらわいわいと昔話。左の男性Hなぞ、昔はどんなクラブも顔パスで入れたという遊びの強者だったそう。
マチュアになる、大人になるって、そういうことなんだなあ、と思うのです。食べ物やライフスタイルだけじゃありません。Mはずっとイヤでイヤでしょうがなかったアカウンタントの仕事(でもお金は稼げる)を辞め、今はメルボルンで「本当にやりたいと分かった」貧乏アート学生をしています。
私自身も悪名高い「バブル就職組」だったため、多かれ少なかれ、彼らと同じように遊びまわる20代を過ごしました。さらに、世紀末には大好景気を迎えたロンドンに住んでいたため、毎週末パーティ&クラビングで夜を明かした経験アリ。
そんな私がタバコもやめ、爆食もやめ、ヨガやエクササイズをやりながら日々楽しく過ごしているのは、なんだか不思議な気がします(夜遊びはやめていませんが)……が国籍や環境それに経験は違っても、同じ人生ステージに立つ人たちは、多かれ少なかれ同じようなライフスタイルを心地よいと思っているのだな、と感慨も深まったのでした。
というわけで、まだまだオーストラリアでのお話、続きます。
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8月8日の体重:53.0kg(ようやくオーストラリアで増えた分が元に戻りました)運動:ヨガ30分 起床:5時 就寝:12時 昼寝:1時間
<8月8日の食事内容>
朝:豆乳、桃のジュース、卵サンドイッチ
昼:コーヒー、舞茸のガーリックパスタ
夜:自家製サルサ、キュウリの自家製漬け物、コロナビール1本
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オーストラリアの旅
2006年8月02日
皆様、こんにちは。オーストラリア話の続き、今回はちょい美容系です。
私、けっこう海外出張が多いほうだと思うのですが、6時間を超えるような長いフライトって、ホント疲れますよね。しかも、私の移動はだいたいいつもエコノミーです。むかーし、一世を風靡したロックな魂の日系スーパーモデル、ジェニー清水(懐かしいでしょ?)は「どんなにお金持ちになっても、ビジネスには乗らないわ。そういう贅沢になれたら、最後」とかたくなにエコノミーで移動していたらしいのですが、私はそこまでの根性はナイ。できればフラットシートですやすや眠れるビジネスに乗りたいけれど、編集費って予算がないのです(涙)。
長時間同じ姿勢でいることが健康上多大な悪影響を与えることは知られていますが、あとはあのミールサービスの過剰さも問題なんじゃないか、と思います。お腹がすいてなくてもヒマだからつい食べちゃう、で、そのまま寝るとそりゃ胃も重いし血行も悪くなりますよね。私はフライト前にご飯を食べて、機内では持参のフルーツと水、眠れない時はワイン少々。コーヒーも飲まない、という方策でやっておりますが、これだと体がずっとラクです。
あとは、空気の悪さも気になります。今回のフライトはカンタス航空の夜便だったのですが、早朝のシドニーに到着したときには、こう、何か体によからぬものが溜まっている感じがひしひしとしたわけです。
で、空港からすぐさま足を向けたのが、ここです。

うーん、気持ちよし! シドニーはThe Observatory Hotelの地下にあるスパのプールにて。このスパにはジャクージ(右側)のほか、ミストサウナ、フィンランドサウナ、セラピールームにジムがあり、宿泊客はエステ以外はタダで使えることを考えると、けっこうお得です。
オーストラリアって実はスパ大国、なんだと思います。コスメも自然系のビューティプロダクツが充実していますよね。例えばジュリークやイソップなど。自然の材料やハーブをそのまま使い、肌の力を引き出して行くという考え方は、すごく納得。私は特に森の中にいるような気分にしてくれるイソップが大好きで、クレンジングやシャンプーを愛用しています。
話を戻すと、フライト疲れは結局「いろいろ滞っている」疲れなので、「アー疲れた!」とホテルの部屋で寝ているだけじゃとれないのです。血行を良くし、乾きを潤し、体の排出機能を高めるようなことをやらねば。それも「鉄は熱いうちに打て」。到着後すぐ熱いシャワーを長く浴びる、というのでもいいですし、自分でボディをドライブラッシングしたあと風呂に入ったりするのもよいかも。
というのも、キャセイの別便で到着した香港の友人のCは、「あまりに疲れているから、部屋で寝てる」と言って、スパをパス。シャワーも浴びずにベッドに入り、そのせいか翌々日まで体力が回復しなかったのです。
というわけで、まだまだオーストラリアでのお話、続きます。
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ハッピー・メルボルン・スタイル1 世界一のフォーの秘密
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オーストラリアの旅
2006年7月26日
さて、先日ちら、と触れた「世界一のフォー」について。そう、香港のフードクリティックが「世界一のフォー」と絶賛したという、アレです。写真もお目にかけますね。といっても、ごめんあそばせ、あまりウマそうに映っておりません……というのも、「世界一のフォーって、どんな味?」と気がせくあまり、つい写真を先に撮るのを忘れちゃっていたのです。しかも、そのスープたるや、一口すすれば、もうやめられない、とまらない。まるで最上のフォンドヴォーのようにこっくりした出汁に、スープの奥からこんこんと沸いて出てくるような、深い深い野菜の甘味、しっとりモチモチと舌にまとわりつくような、エロティックなテクスチャーの麺。そして何より、食べている間中鼻をくすぐる、バジルの鮮やかな香り……はっ、と気がついたときにはこんなに食べ進んでしまっておりました。

ベーシックな生肉入りフォー。中盆(サイズは日本でいうと大盛りくらい)で7ドル、約560円ほど、と値段も安い。香り高い野菜もハーブもたっぷり入っています。
場所はオーストラリア・ヴィクトリア州の州都、メルボルンです。この街にあるベトナム人街には、道の両脇にずらーっとフォー屋さん、ベトナム料理屋さん、食材屋さんが並んでいるのです。これらの店はベトナムからの移民が営んでいます。
ベトナム戦争で多くのベトナムの人々が世界各国に移住を余儀なくされました。言葉も出来ぬまま、新しい国で始められる生活の糧を稼ぐ方法といえば、まず一番はベトナム料理、なのですね。したがってヨーロッパ(特にフランス)やアメリカなど、ベトナム移民を多く受け入れた国の多くにはベトナム人街があり、フォーを出す店もたくさんあります。私はフォーがとても好きなので、そういったいろいろな国でフォーを食べ歩いてきましたが、この<勇記>は確かに堂々ベストワンです。
「オーストラリアは美味しい」というと、多くの人のリアクションは「えっ? 本当に?」とかなり懐疑的なんですね。で、例えば「フォーは絶対世界一」「中華も、香港人が世界一と認める店がある」と例を挙げて説明していくと「ああ、それは美味しそうだね……でもオーストラリア料理じゃないじゃない、それって?」という返事が返ってきます。というのもオーストラリア=コモンウェルス(元大英帝国)だから、オーストラリア料理=モダンブリティッシュみたいなものの亜流、というイメージが強いのでしょう。また、どこの国の料理でも「本場」のほうが絶対本流だし、それがその料理の美味しさの基準、という根強い考え方もありますし。確かに、雑誌を作っている側の者として、「何かひとつ」その国らしいレストランを紹介しなければならないとしたら、他の国にはないであろう「モダンオーストラリア料理の店」を取材しちゃいますもの。で、オーストラリアのガイドブックの多くはそういったレストランの紹介にページ数を割いている、というわけです。
でもね、オーストラリアは移民の国です。住んでいるのはイギリス系の人たちだけではありません。中国系、中東系、ロシア系、フランス系、ドイツ系、日系、マレーシア系、インドネシア系などなど、いろいろな人種/バックグラウンドの国民がいて、その人たちがオリジンの食文化を守ったまま独自の食文化を形成してきたのですね。
この<勇記>でフォーを食べている間に周りを見回すだけで、それを実感することができます。満席に近い店内で、隣のテーブルにはイギリス系の男の子とマレーシア系の女の子のカップルが揚げ春巻きをレタスに包んでビールを飲んでいます。入り口近くでは、警官が短い休息時間に顔が洗えそうな大きさの大盆のフォーをかっこんでいます。香港系の一家は広東語で注文しています。
私たちがごく普通にカレーや中華を食べるように、オーストラリアの人たちは子供の頃からベトナムのフォーやレバノンのホモスを食べ、サンドイッチ代わりにスシをほおばっているわけです。そして何より、料理の材料となる野菜の産地がとても街に近いため、しごく野菜が新鮮。レタスもタマネギも、そしてハーブ類も日本で食べたことも見たこともないほどいきいきしているのです。健康なのです。
半取材/半バカンスで、私が今回オーストラリアに再びやってきたのは、この国の「健康な美味しさ」を堪能したい! という強い思いがあったからなのでした。
というわけで、まだまだオーストラリア話、次回も続きます。
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2006年7月19日
皆様、こんにちは。オーストラリアで美味しいものを食べまくってまいりました。今回はビクトリア州の州都メルボルンに長く滞在したのですが、カフェが多く、マーケットで新鮮な野菜がすぐ手に入るこの街の魅力を教えてくれたマダムSとも再会することができました。
マダムSは独身でバリバリ働いてきたのですが、40歳をすぎてから自家用機も所有する現在の夫と出会って結婚。以後仕事をセミリタイアしてパリ、ロンドン、NYなどなどに3ヶ月ごとに住まってその土地の美味しいレストランを食べ歩いたり、あるいはゴールドコーストにある別荘で寒い冬をやり過ごしたりして優雅に過ごしていらっしゃいます。メルボルン中心部にあるイタリアン・バール<Il Solitte Post>でマダムと話をしているとき、彼女はふと「私は仕事ばかりしてきたでしょう、だから私自身も含め誰もまさか結婚するなんて思わなかったのよね」ともらしたのです。
「でもマダム、マダムは女性の私から見ても素敵だから。でもどうやったら、そんな素敵な旦那様に出会うことができるんですか? 具体的な秘訣を教えてください」と私。
するとマダムは間髪いれず、こう答えたのです。「まずはかかとよ、かかと。かかとのお手入れ、ちゃんとしている?」 えっ、かかとですか? 意外な答えに、度肝を抜かれました。
マダムはしみじみとこう言ったのです。「私の母やおばは、ほら、昔の日本の人じゃない? 昔の人はそんなにお化粧なんかはしなかったけれど、肌を美しく保つ努力はしていた。子供の頃一緒にお風呂に入ると、かかと・襟足・手なんかのお手入れをしっかりやるよう諭されて育ったの。でも前つきあっていた人とごたごたしていたときに、自分のこともあまり構わなくなってしまってね。ある日彼と添い寝してふと足のかかとが彼のかかとに当たったときに、自分のかかとがざらっとしているのに気がついて、愕然としたのよ。その時、自分を恥じました。『わたし、かかとのケアもどうでもよくなってしまうような生活を、いま送ってるんだわ』って」
それが引き金となりマダムはその彼との別れを決意。「40歳を越えての別れだったので、本当に勇気がいったし、堪えたけれど」毎日手やかかと、爪などをケアしながら、身ぎれいにきちんきちんと暮らしていけるようなライフスタイルを取り戻していったのだとか。マダムは続けます。
「爪やかかとみたいな末端がキレイだと、自分の自信につながるのよね。そうこうするうちに、以前は出かけなかったような美術展やサークルにもどんどん出かけるようになり、ご縁に恵まれたの」
マダムはメイクアップはリップだけだし、爪にマニュキュアも塗っていません。香水もつけていません。が髪も肌もまるで30代のようにツヤツヤ輝いているし、爪はきちんとカットされ、手はふっくらとクリームで潤っていて、全体にとても清潔感があるのです。
マダムの話を聞いて、私も自分を恥じました。ゴールデンブラウンのアイライナーで目元を彩っていても、私のかかとは、多分ざらざら。爪のお手入れも1週間前にやったきり、長時間のフライトで肌が乾燥していて、「旅行中」を言い訳に髪も肌もツヤをうしなっていました。
美味しいフレッシュなものをきちんと食べ、しっかり寝てこまめに体を動かしていると自然にカラダも肌の調子も整ってくるのよ、とマダムは付け加えました。
その日ホテルに帰るなり、我々がお手入れに邁進したのは、言うまでもありません。
まだまだオーストラリア話、次回も続きます。
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2006年7月06日
皆様、こんにちは。出張前の主な仕事も一段落、いよいよオーストラリアに出発です。植木に自動水やり機をセットし、私の胃袋の調子を支えてくれたぬか床さんとも一時の別れであります(オーストラリアは食物検疫がとーってもキビシいので持ち込みはまず無理)。「ぬか床って旅行中世話できないから、作れない」とおっしゃる方もいますが、2週間弱の出張でしたら、上に塩して冷蔵庫にしまっておけば、まず大丈夫です。帰国後、ちょっと酸っぱくなるのが早くなったりもしますが、それはからしや唐辛子などで徐々に調整していけます。
ところで、出張のパッキングって、その人の性格やライフスタイルが表れますよね。私はいつもウチを出る2時間くらい前に集中してパッキングします。これはイギリス人の友人の「前夜から準備するといらないものをもっていきがちだし、かといって何もかも完璧に揃っているとつまらない」という意見をなるほど、と取り入れた結果です。一応、世界のどんな場所でも使う絶対に持って行くものリストは作ってあります(パンツとか、Tシャツとか、パシュミナとか黒のミニドレスとか)。いろいろ旅をしてわかってきたことは、それが真夏のカリブだろうと、真冬のストックホルムだろうと、あとで持って行った物の使用頻度を考えると、使うものって必ず同じなんです。秘訣は行く先の気候とかとはあまり関係がなく、「スタイル」を持って行くってことなんですね。
もちろん、カリブではSPF値の高い日焼け止め、ストックホルムでは帽子にコートが必要ですが、いざとなれば現地で現地の気候にあったものが買えますもの。
私の場合、リストは機内持ち込み用とスーツケース用と2つあって、機内持ち込みリストのほうには必ず「水1.5リットル、旬のフルーツ」という項目があります。機内でエンザイムを補給せねば。今日の場合は、トマトかな(フルーツじゃないけど)。
過去一緒に旅をして来た人の中には、ぬいぐるみを持って来た人や、巨大なメイクボックス1式がでん、とスーツケースに入っていた人もいます。中でも究極だな、といつも感じるのがフォトグラファーです。ただでさえ機材が多い彼らのスーツケースの中身はほとんどがフィルムやポラ、電池など。その隙間に自分の荷物が入っているのですが、強者は真冬のロンドンに握りこぶし大に圧縮パックした2日分の下着のみ、で出張していました(薄手のいろんな服をなんとタマネギのように8枚くらい着ていたのです。それで毎日一番上になる服を取り替えていたので、最終日になるまでスタッフは誰も気づきませんでした)。圧縮する必要ないじゃん、と皆につっこまれていました。
というわけで、私も今からリストをプリントアウトしてパッキングです。搭乗時間まであと6時間! それではまた。
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