更新日:2007年12月10日

リビングフード・ダイエット


ダイエットと健康維持って、女齢30を超えるとかなり手強いテーマ。数々のダイエットに挑戦してきた食いしん坊エディターが、今欧米で話題のホリスティックな食事セラピー「リビングフード」でボディもソウルもすっきり(の予定)! 日々のリトリートの中での発見、ハウツーを刻々とレポートします。

文・写真=山祥ショウコ

   

美味しいお醤油を巡る旅2:本物の醤油に世界も惚れ込む!




   さて、『かめびし醤油』のあまりの美味しさに惚れ込んで、香川県・引田まで訪れた「お醤油旅話」の続きです。前回私がちらとお伝えしたお醤油に関する驚愕の事実とは……麹造りから始めて昔ながらのもろみ蔵を使い、天然醸造でお醤油を作っているお醤油屋さんは、『かめびし醤油』さんを含めてもはや日本に3軒ほどしか存在していないのであります。

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宝暦3年(1753年)から続く『かめびし醤油』さん。「麹造りから製品まで」をモットーに240年。なかなかできることじゃありません。

   皆様、3軒ですよ、3軒。日本中のどの家庭にも絶対1本はあるお醤油なのに、なんでそういうことになってしまったのか。醸造/発酵系で考えてみても、例えば日本酒やフランスにおけるワイン造りの世界と、比べるとその異常な少なさが気になります。

   実は、お醤油、江戸時代までは「醤油屋の蔵には小判がざくざく」と言われるくらい儲かったのです。長崎の醤油がヨーロッパに輸出され、それが元になってイギリス・ウスターシャー地方で作られたソースがウスターソース、という話もあります。ところが、明治維新以後、近代化にともない組合化/協業化が進んで、お醤油造りそのものがどんどんオートメーション化してしまった。そのあおりを受けて、個人のお醤油屋さんが次々に協業に参加/あるいは廃業し、今に至る、というわけです。現在醤油メーカーのほとんどは自動生麹装置で造られた麹を、組合から購入して、お醤油を造っているのだとか。うーん、合理化という題目のもと、なんだかちょっとごまかしが出て来たのね。いろいろ教訓を含んでおります、この醤油ヒストリー。

   そんな中『かめびし醤油』さんは「一麹、二櫂、三火入れ」がキモと言われて来たお醤油造りの伝統を守り、醤油の味を決める大事な部分である麹造りを「自分のところでやる」と、こだわってきたわけです。しかも「むしろ麹製法」という、非常に手のかかるやり方で麹を作っているのです。これが「究極にウマい醤油の秘密その1」。

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もろみ蔵で熟成されているもろみ。中にはなんと26年もの(!)もあるのだとか。甘い香りがぷーんと漂い、幸せな気分です。

   ウマさの秘密その2は「もろみの長期熟成」。国産小麦、国産大豆、天日干し原塩などいい材料を使っているのはもちろんのこと。100年は持つ、と言われている木桶で、最低でも1年3ヶ月熟成させているのです。その間、何度となく撹拌(櫂入れ)し、まるで我が子を育てるように大事にもろみを育てて行くのだそう。

   できたもろみを大きな風呂敷に包んで積み上げ、絞ればお醤油の出来上がり、なのですが、ここでもぎゅうぎゅう絞り上げるということはしないのだとか。なぜなら、大豆の油分が出て来てしまうからです。

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この風呂敷に包んでもろみを絞ります。どうです、このお醤油色に染まった生地。もう、これだけでウマそうです。

   ここまで手をかけられつくられているのだから、美味しいのは当たり前。『かめびし醤油』のお醤油は、市販の醤油に比べ、とろりと濃度も濃い。味わいも、ちょっと舐めると、香りがわーっとたって、その後でうまみのハーモニーが口の中に広がる感じ。ところが、市販のお醤油に慣れた日本の人は、このお醤油が使いこなせなかったりするそうで……いわば「軽の運転に慣れちゃうと、ベンツやポルシェの加速がコワい」てなもんでしょう。

   逆に海外で活躍中のシェフなどから引き合いがあるのだとか。あの「キハチ」の熊谷喜八さんもこのお醤油を絶賛しておりました。私がナパ・ヴァレーやサンフランシスコで取材したレストランでも、お醤油をマリネベースに使ったり、ドレッシングに使ったりしているところ、けっこうありましたし。

   で、こんなすごい醤油を造っているこちらの17代目は一体どんな人かというと、実はカフェグローブ世代の女性なのです。……続きは次回!

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『かめびし醤油』さんの近所にあったお正月の飾り付け。かわいい。

かめびし醤油についてはこちら>
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1月17日の体重:54.5kg(ウチの体重計ではかり直したら、お正月の爆食で体重激増。ヤバい!)  運動:ヨガ30分   アルコール:ビール1杯

<1月17日の食事内容>
朝:豆乳カフェラテ、みかんジュース
昼:玄米がゆ、里芋入りお味噌汁、大根のぬか漬け、にんじんジュース
間食:スタバでヘーゼルナッツシロップ入り豆乳ラテ
夜:イカの唐揚げ、ビール、大根のぬか漬け

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リビングフード=Living Foodを毎日の食事の基本とするフード・ライフスタイル。「Living=生きているって……蛸のおどり食い?」ではないのです。生きているとするのは「酵素」。私たちがいただく食物に含まれる酵素を壊さないでそのまま取り入れる、という考え方です。欧米では最近、栄養素よりも酵素(エンザイム)の体内での働きに注目が。酵素不足が健康や体重増加と因果関係があるらしい、とか。 酵素は生の果物や野菜だけでなく、チーズやヨーグルトなど発酵食品にも含まれているので、醤油や味噌、キムチなどもアクセントとして楽しめるはず。


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