更新日:2010年3月01日



子どもが溺れているのを見たら、助けますか?

カテゴリ:GRP 2006/貧困編カテゴリ:今日できることをしようカテゴリ:地球温暖化  2010 3月01日

少し前、ラジオである話を聞いて、「うーーーーーーん!」と唸ってしまったことがありました。

その話というのはおおむねこういうものでした。

あなたはある沼のそばを通りかかりました。パチャパチャという水音がして目をやると、小さな子どもが溺れています。
「これは助けなければ!」
そう思って沼に入ろうとしたとき、今日はおろしたての真新しい靴を履いていることを思い出し、沼に入ったら汚れてしまうので、子どもを助けるのをやめてそのまま目的地に急ぎました。

なんてひどい!

ですよね。まさか自分はそんな判断をするわけがない、とわたしも思います。靴なんかダメになったって、子どもを助けるに決まってる、と。

でもそこでラジオで話していた人は言いました。
「じゃあなぜ、今日も世界の貧困国では子どもが次々に死んでいるのに、わたしたちの多くは一足の靴代も貢献しないで平気でいられるのでしょうか」
……ごもっとも。

目の前で起きていることは見逃せなくても、見えないことはなかったことと考えられるのが人間である、というちょっと哲学的な番組で、とくに貧困救済のために寄付をしていない人を糾弾するトピックではなかったのですが、しばらく考えてしまいました。

目の前の子どもが溺れるのを放置するのと、世界の別の場所で貧困が理由で今死にかけている子どもが確実にいるのに何もしないのと、本質的には同じことなんですよね。

背筋がゾワゾワとしました。

貧困の解決がこれだけ叫ばれているのに、国連によれば、世界で栄養失調になっている人はむしろ増加中で、そろそろ10億人に達しそうなのだそうです。

日本も含め、どこの国も財政赤字で苦しいわけですが、何か画期的に変えていかないと、と思います。

もうちょっと知りたかったら、このサイトがおすすめです!
One.org(日本語版)


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COP15の結果を見て思ったこと

カテゴリ:GRP 2006/貧困編カテゴリ:今日できることをしようカテゴリ:地球温暖化  2009 12月21日

  COP15の行方を固唾を呑んで見守っていたみなさま。開催前から厳しい予想はされていたので驚かないまでも、なんとも苦く、宙ぶらりんな結果になりましたね。

  各紙サイトなどでも解説されていますので詳細はそちら(産經新聞日経新聞など)をご覧いただくとして、私の印象に残ったことを少し書きます。


18日、COP15の合意がまとめられつつあったデンマークのコペンハーゲン空港に展示されていた地球儀。

  今回、本来なら京都議定書(削減目標を達成できなければ罰則のある国際条約)の次の条約を作るところまで進めたかったものが、今回「途上国」の多くが反対を繰り返したようです。

  気持ちはわかるなぁと思いました。たとえばアメリカ人は、1人あたりでインド人の20倍のCO2を出しています(日本人は9倍/05年)。産業革命から今まで人間が出したCO2の7割は先進国のものとも言われています。それで温暖化が進んだからといって、「さぁ一緒に削減しよう、君たちも目標を出して」と先進国に言われても、「はぁ?」と思うのは当然な気がします。

  海水面上昇や水不足、食糧不足など温暖化の被害を真っ先に被るのは途上国です。そんなことは百も承知で、貧困や経済格差という不正義を先進国に突きつけるチャンスに賭けているという印象を受けました。少々大げさに言えば、地球を人質にとって、いざとなれば全員道連れだ、というくらいの。

  先進国が強いドルや円やユーロの札ビラを切って我先に化石燃料や穀物を買い集めてしまうから、日に一度の食事の燃料にする小枝を集めるために何時間も歩き回るような少女が数百万人か数千万人いる世界の貧困。1日1ドル以下で暮らしている人が2億人、2ドル以下で暮らしている人なら12億人という格差。

  なんとか捻りだしたコペンハーゲンの合意で、「先進国は10〜12年に総額300億ドルの途上国支援。20年までに年1000億ドル(9兆円)の拠出を目指す」という言葉が入りました。鳩山政権は会期中に12年までに150億ドル(1兆3500億円)を出すことを表明しました。

  でも、国連やNGOの試算によると、発展途上国の温暖化対策に必要な援助は年2000億ドル(17兆7000億円)。ざっと半分。また、1000億ドルはアメリカの年間軍事費の1/6でしかないという指摘もあります。


これもコペンハーゲン空港で。2020年、白髪になったオバマ氏が目に涙をためて「あのとき、気候変動による大災害を防げたはずだったのに……申し訳ない」と言っている意見広告。200以上の国際NGOのアライアンスtcktcktctグリーンピースの共同広告。

  温暖化を2℃以内に抑えるためには、あと数年のうちに世界規模で動き出さなければならないとされているのに、先進国は自分たちの豊かさを手放すことを渋り、途上国は地球を人質に取り、お互いへの不信感を募らせ……人間の欲とは、豊かさとはなんだろうと思わされます。

  そんな中、現地で取材をしていたビデオジャーナリスト神保哲生さんがツイッターで呟いていたひとことが印象的でした。

【引用】
ツバル代表が、先進国が途上国の目の前にニンジンのようにぶら下げられた資金援助の条文を指して、our future is not for saleと公然と拒絶の姿勢を見せたのが象徴的でした。もしかすると最後はツバルのこの姿勢が、この会議の性格(と成否)を決定づけるかもしれません。
【引用終わり】

  海面上昇ですでに沈み始めている太平洋の小さな島国ツバル。ツバルが世界の眼前で水没して国がなくなれば、みんな気付くでしょうか。

  私たち日本のひとりひとりは、鳩山政権が仮に掲げた25%削減を支持し、温暖化対策基本法か何か、それを実現するための法律が来年の通常国会で成立するように世論を盛り上げるべきだと思います。たとえばこんなアクションに参加するのも一案です(Make the Rule)。

  同時に、自分たちの生活スタイルをさらに変えて行くこと。肉食を減らす(自動車や飛行機の利用を減らすのと同じだけの大きな効果があります)、自動車や飛行機の利用を減らす、ファストフードやファストファッションを控える……といったことはすべてかなり効果のあることです。仕事場でもできることがあるでしょう。

  まずは来月1月末に、各国が削減目標を提示します。年末にはメキシコでCOP16が開かれ、国際条約作りの仕切り直しが行われます。大げさでもなんでもなく、今は私たちの近未来が食糧危機や大災害だらけになるかどうかの分岐点だと思います。みんなでしっかりウォッチし、声をあげていきましょう。


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夏の瓶詰めを作りながら

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:今日できることをしようカテゴリ:地球温暖化  2009 11月04日

  日本列島もぐっと冷えてきましたね。あわてて毛布を出したり、冬支度をしています。

  ロンドン郊外で耕している畑も、冬支度をしてきました。まずは夏野菜の最後の収穫をして、土を休ませる作業です。


左からトマト、ズッキーニ、サヤインゲン、カボチャ。ズッキーニとサヤインゲンは毎年豊作確実なのですが、トマトは年によって変わります。今年は大豊作で食べきれず、瓶詰めをたくさん作りました。


今年始めて作ったカボチャ。ハロウィンで中をくりぬいてランタンにするアレです。イギリスはハロウィン(アメリカの行事)はあまりやらないので、ハロウィン前におおむねスープにして食べてしまいました。日本のカボチャよりも水っぽくて煮付けには向きませんが、クリームを加えてポタージュにするとおいしいです。


畑3年目にして初めてキャベツに成功! キャベツなどのアブラナ科は害虫が多いので、無農薬だとなかなか難しいのです。うっかりしていると山鳩にもがっつりおいしいところを食べられてしまいます。それだけにこのキャベツは格別の美味でした。

  野菜を収穫したら、その植物本体は引っこ抜き、作成中の堆肥の山に加えます。半年から1年ほどするとこれがいい堆肥になるので、畑の土に鋤きこんでまた野菜のもとになってもらうわけです。

  空いたスペースには、堆肥や近くの牧場がくれた馬のフンを発酵させたものを入れてよく混ぜます。しばらく休ませてすぐに苗を植えてもいいのですが、冬場はあまり育つ作物が多くないので、ここは雑草が生えないように黒いポリシートで覆ってしまうことに。新しい栄養が入った土が、数ヶ月の間たくさんのミミズや微生物の働きでふかふかになることをイメージしつつ。


ポリシートで覆った間に少しだけ春キャベツとカリフラワーの苗を植えました。冬の寒い中、順調に育ってくれるかな。

  そして、収穫したもののうち、できるものは冬に備えて保存食にします。まずはジャムが筆頭ですね。私の畑にはカシス、レッドカラント、ブラックベリーなどのベリー類の木がたくさんあるので、食べきれないほどのジャムを作りました。

  今年豊作だったトマトは水を加えないで煮てピューレにし、瓶詰めにしました。当分水煮トマトは買わなくてすみそうです。赤カブのビートは酢漬けに。


夏の収穫を保存食に。瓶詰め作業は、なんだか来たるべき冬のために夏を瓶詰めしているような気持ちでした。左からルバーブジャム、ブラックカラント(カシス)ジャム、レッドカラントジャム、トマト、グリーントマトのチャツネ、ビートの酢漬け。

  イギリスの夏は日本の北東北や北海道の夏に近く、やや短く日差しの勢いもそれほど強くありません。その短い夏や太陽のパワーをできるだけため込むかのように野菜を育て、冬のためにせっせと保存食を作るその「感じ」には、人間がずっとやってきたことなのかなぁという実感があります。

  化石燃料という「太陽の力の化石」を燃やして温めた温室育ちの野菜を世界中から空輸して美食をできたこの20年ーーこれも先進国の私たちだけの話ですがーーそれもそろそろ終わりですよね。いまいちどこういった季節にそった暮らしができるように、もういちど準備しておきたいなぁと思った今年の収穫シーズンでした。


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またまた、パリを自転車で巡りました

カテゴリ:ゆるい話題ですカテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2009 9月18日

  お仕事で、ロンドンからパリに出張してきました。最近は、パリに行くときはいつもブロンプトン(折り畳み自転車)持参でユーロスターで行きます。

  以前この欄でレポートしたことがありますが、自転車を持って行くと、ユーロスターが到着する北駅からそのままチャリッと走り出すことができます。宿が駅のそばかどうか、終電は……、タクシーはいくらだろう……などの心配もなし。自由な気分でパリ探索をスタートできることにやみつきになっています。


ロンドンのユーロスター発着駅セント・パンクラスにて。ハンドルのみ残して畳んだブロンプトンを押して歩きます。2時間ちょっとでパリ北駅に着いたら、さっと数秒で組み立てて、オニヴァ!自宅からパリの宿まで、最もCO2が少ない移動方法です。

  そしてパリに行ったら絶対食べるのが、ベトナム料理のフォー(PHO)。タイ屋台料理のクィッティアオ・ナームと似た平べったい米麺ですが、こちらのほうが有名ですね!


13区にあるフォーの有名店「PHO 14」のスペシャルフォー。鯛茶漬けあるいはしゃぶしゃぶよろしく、生の牛肉の薄切りにあつあつのスープをかけて、色が変わるところを楽しみます。

  この「PHO 14」でいつも出て来るのが、この細長い葉っぱ。パクチーの香りがして、歯触りはレタスのようで絶品! 店員さんに名前を聞いたら「ンゴ・ガイ」と言うというのでネットで調べたら、英名「ソートゥース・コリアンダー」と言うようです。


モヤシの上に乗っているのが「ンゴ・ガイ(英名:ソートゥース・コリアンダー 学名:Eryngium foetidum)」。20cmくらいの長さの葉で、パクチーと同じ香りだけれど、ややあっさり。

  可能なら種を手に入れて畑で育てたいと思っているのですが、ややマイナーな香草のようで、いまのところ情報がつかめていません。

  ちょっと空き時間があったので、5区の植物園の南にあるモスクを見学しました。モザイクの壁と、オアシスの水中庭園のように見える中庭がすばらしかった。


モザイクの幾何学模様や植物模様が美しい回廊の壁。


シンメトリーに整えられた中庭。敷き詰められたアクアブルーのタイルを水に見立てて、天上のオアシスのような理想郷を表現しているようです。

  中庭のそこここに、噴水や「チャポチャポ」と心地いい水音を立てるための水の階段があって、ゆったりと眺めていると本当に水の楽園にいるような気分に。

  まだベトナムにもイスラム圏にも行った事がないので、いつかは見に行きたいなぁと思いつつ、飛行機でまたさらにCO2を出して行くより、ここでとりあえずは我慢かな……などと思っていました。


また例のインベーダーを見つけちゃいました。フランスはさすが多いですね。このインベーダーはボーナスポイントのようです。やったー!?


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不言実行を美徳とする日本人にしては……?

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2009 8月22日

  あああ、暑い、暑い。今年の湿気はすごいですね。私はアーユルヴェーダで言うところのピッタ(火)体質なので、冷え性などと無縁のかわりに暑さにとても弱いので、とくに東京の夏は辛いです(+_+)

  とはいえ、温暖化ピークオイルにヒートアイランドの時代ですから、自分のためだけにエアコンをつけるのは、ためらわれます。首にタオルを巻いて、扇風機で頑張っておりマス。夜は保冷剤の枕がオススメです。

  今年は、友だちの中にも、家ではエアコンをつけないで頑張ってるよ!と言う人が増えていて、ほんとに嬉しい。でも、不言実行を美徳とする日本人にしては、この「私もエアコン使ってません」宣言に遭遇する頻度はやけに高い。なぜなんだろう。

  やっぱり、自分の発言が周りの人たちにもエアコンの使い方を見直してもらえるきっかけになったら、とみなさん思っておられるのでは。私ももちろんそうですし。

  とくに都市部に住んでいる場合、まわりの住人やビルのエアコンが吐き出した熱まで浴びるわけなので、使う人/使わない人の対立の図式が見えやすいというのもありそう。まぁ、あまりに辛いから人に言わないとやってられないっていうのもあるかもしれませんがw。

  温暖化問題で興味深いのは、じつは、石油がどれだけ残っているかより、「あとどれだけCO2を出せるか」のほうが深刻だということです。2℃以内に気温上昇を抑えるためには、あとどれだけCO2を出すスペース、余地が大気中に残っているかが肝心なのです。じつはもうほとんど残ってないようなのですが。

  エアコンをずっとつけっぱなしだったり、どこに行くにもクルマだったり、そのクルマが大排気量だったり……という生活をしている人、つまりCO2の残りスペースを人より多く食いつぶしている人に対して、CO2を出さないようにしている人や貧しくてエネルギーを使えない人が不公平感や義憤を募らせたりする時代だということです。ちょっと物騒ですが、本当でしょう。この対立の図式は国と国の間にもあてはまりますね。

  ……と、なんだかまたあまり面白くない話になってしまったなと反省しつつ。でも大切なことなので……。


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天気図を、もういちど!

カテゴリ:ゆるい話題ですカテゴリ:地球温暖化  2009 6月29日

  自転車に乗るのと、畑を持っているのとで、天気予報には敏感です。1週間の予定も雨の有無でおでかけの予定が変わるし、ちょっと出るときにも、服装や自転車の車種の選択をするため雨雲レーダーを確認します。というか、何より天気が好きです。


東京ははっきりした梅雨に見舞われているようですが、今ロンドンは、いい天気の暑い日が多くなっています。ウィンブルドン名物のパラパラッと来るにわか雨も今週はなさそうですね。写真はハイドパークのベンチ。管理人がいて、座ると料金を徴収しにやってきます。いずれにせよ、今日は暑すぎて座っていられなそう。

  でも、最近ちょっと天気予報について不満なことが。テレビニュースも天気予報サイトも、天気図を見せて説明しなくなったことです。「ここに高気圧があってここに低気圧があるので、風が吹き込みます」「寒冷前線が伸びているので急な雨に注意。気温もその後下がります」といったような説明が以前はあったと思うのですが。天気予報サイトでも、ひどい場合は天気図情報なし。

  これはイギリスやアメリカのテレビやサイトでも同じ傾向で、今後の降水確率やUVの強さ予報は1時間おきで細かく親切なのに、天気図はないということが多いようです。世界的な傾向なのかも。テレビの瞬間視聴率やサイトのPV(ページビュー)を見て、天気図は人気がないからいらないだろうということなんじゃないかと想像します。でも人気がないから伝えなければ、ますます人々が天気図から遠ざかるわけで、人々から天気の知識を奪うことにもなると思うのです。

  結果だけ知れれば十分という意見もあるかもしれないけれど、頭の上の空、大気の流れが今どうなっているかがなんとなくでもわかっていると、気持ちがいいものです。前線が頭の上を通った後は空気の匂いも変わるし、その季節らしい気圧配置が強まると、春一番や木枯らしが吹いたり、大雪が降ったり、暑くなったり、感じる季節も鮮やかになります。東京の狭い空でも雲のかたちや流れ方を楽しめるようになります。

  私にとっては、少し大げさかもしれないけれど、地球の息づかいを感じる手がかりになるのが天気図なのです。温暖化が地球の息づかいをどう変えているのかも、なんとなく感じられます。

  地球温暖化問題は、話のスケールが大きすぎるのと科学的すぎるのが理由で一般市民には理解しがたいから解決策がなかなか進まない、と専門家や政治家は言います。でも、たとえば天気ひとつでも、地球大の視点を多くの人に持ってもらうことができるはず。天気図を天気予報コンテンツの主役に戻してほしいなと思います。天気予報を「天気・気象エンタメ」にまで高めたようなテレビ番組とかできないかな。世界からの動画とか旅行情報なども含めたら、ヒット番組になりそうじゃないですか?

  大西洋に停滞している大きな低気圧のせいで南からの湿った風がぐんぐん入り、今年一番の暑さになりそうなロンドンにて。


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「KY」と「エシカル」というふたつの言葉

カテゴリ:地球温暖化  2009 4月08日

  日本語と英語、ふたつの言葉の間を行き来していると、ときどき「日本語(英語)にもこの言葉があったらいいのに」と思う言葉にぶつかります。ほとんどはことわざだったり価値観や概念など抽象的なことを指す言葉で、そのひとつにcafeglobeを始めた頃からずーっと悩ましいと思っている「ethic / ethical」という単語があります。

ethic
名詞(特定の文化集団の)価値体系, 倫理;道徳
━━形容詞=ethical
<プログレッシブ英和中辞典より>

  日本語にもちゃんと「倫理・道徳」という言葉はあるのですが、「倫理」も「道徳」もどうもまだ中国語から輸入されたままというか、あまり肌に近い感じのしない言葉ではないでしょうか。

  英語で「エシカルな暮らし(ethical living)」と言えば、それはたとえばゴミの分別をきちんとする、エネルギーを浪費しない、大量消費に与しない、クルマになるべく乗らない……といった地球にやさしい系のライフスタイルから、フェアトレードやまっとうな企業の商品を選んで買ったり、環境や人権を守るNGOに寄付をしたりすることなどを含みます。

  「自分のことだけじゃなく、人や地球のことを考えて、自分の振る舞いを決める」というような、視野の広さや賢さを感じさせるのが、「エシカル」という言葉に含まれるニュアンスではないかと思うのです。今日本でよく言われる「地球にやさしい」や「エコ」に近いんですが、それらのほんわかしたニュアンスよりもう少し、問題の本質を正面から見極めようとする積極性のある感じ。受け身じゃなくて、能動的。

  社会の中で人々が共有する価値観や問題意識は、言語化されて初めて広く伝わります。「KY」という言葉が流行って、いっそう「KYな人」や「KYな行動」への風当たりが強くなったりするように。だから私としては、このエシカルという言葉に相当する、ほんわかエコじゃなく、人々が積極的に自分の変える力を信じて行動するスタイルを示す言葉を見つけ出したいし、広めたい。でもどうも見つからなくて苦戦が続いています。「サステイナブル」という言葉がいまいち広まっていないように、「エシカル」とカタカナにしただけじゃ、やっぱりわかりにくいですよね。

  そういえば、「空気を読む」という言葉は英語にはないみたいです。言葉がないってことは、「アイツはKY」といって揶揄されにくいということ。空気を読めという無言のプレッシャーが比較的少ない社会だということでしょう。


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ボロボロになるまで使おう! キャス・キッドソンのエコバッグをプレゼント

カテゴリ:今日できることをしようカテゴリ:地球温暖化  2008 9月09日

  昨年春、イギリスの大手スーパーマーケットSainsbury's(セインズベリーズ)がアニヤ・ハインドマーチとのコラボで「I'm not a plastic bag」と書かれたエコバッグを発売、わずか1時間で店頭から消えたという話題がありました。ebayで4万円相当の値段で売られていたとか。日本でも予約が殺到してましたよね。

  それを見ていたスーパー最大手のTESCO(テスコ)、どうするのかなと思っていたら、敢えて少し時間を置いて(?)この夏から年内にかけてキャス・キッドソンとのコラボエコバッグを販売しています。


入荷があっても、店頭に出ると数時間でなくなってしまうとレジ係の人が言っていたTESCO × Cath Kidstonのエコバッグ。たまたま買えたこちらのバッグを3名にプレゼントします! 応募はこちらから>(9月22日〆切)

  発売期間はこの7月から年内の予定で、ファンお目当ての色柄は全7種類。コットン製だったセンズベリーズ×アニヤバッグに対して、こちらはペットボトル樹脂をリサイクルした繊維100%で、£3.5(約700円)。

  すでに相当な人気で、店頭に出るとものの数時間でなくなってしまうとか。今は新しいバラ柄のものが出ているはずなのだけれど、私の近所のお店には姿は見えず。でも一度入荷はあったのだとか。うまいなぁと思うのは、たぶんわざと入荷がいつかわからないようにしていること。こうやってちょくちょく足を運ばせようという魂胆なのかも(私の邪推ですが、きっとそう)。


けっこうペラペラしていますが、化学繊維だし縫製はしっかりしているようで、相当重いものを入れても大丈夫そう。売り上げのうちの50ペンス(約100円)は、マリー・キュリー・キャンサー・センターというガン患者の終末ケアなどをしているチャリティに寄付されるとか。

  アニヤのときには、バッグが中国製であったり、オーガニックコットンでないことがエコやアンフェアなトレードの視点から問題視されてもいました。今回のバッグにも生産地が書いていなかったので広報に聞いてみました。すると、なんとこのリサイクルのPET樹脂繊維は日本のメーカーのものなのだとか。で、はっきり教えてもらえなかったけれど、生産は極東(far east)でしているのだとか(ってことは中国でしょうか)。どっちみち、PET樹脂再生工場のほとんどは極東にあるのだそうです。図らずも、昨今の企業が地球を小さな庭のように扱ってビジネスしている、その規模を感じました。

  フェアトレードの概念が広まる中、原料から生産・流通まで、エシカル(倫理的に正しい・正義の)な労働のみになっていることも徹底しているとか。エシカル・トレーディング・イニシアチブ(ETI)という企業や人権NGOなどの共同で作られたコンソーシアムのルールに則っていると広報の方は言っていました。少なくともそれなりに努力はしている模様。少し安心ですね。

  世にエコバッグと名乗るバッグが溢れて、エコバッグを買うことがすでに非エコになってきている今日この頃。好きなブランドのものだからといってまたガンガン買うのはおかしいけれど、今回、ちょっと欲しくなってしまったのも正直なところ。せめてクタクタになるまでは使い倒そうと思っています。当選した方も、ボロボロになるまで使ってくださいね!

●3名にプレゼント。応募はこちらから>(9月22日〆切)


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次のオリンピックはロンドン。東京は?

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2008 8月30日

  cafeglobeでの連載「マイ・スイート・リトル・バイク」でロードバイクに乗り始めて以来、以前からの自転車好きに拍車がかかっている今日この頃です。先日ロンドン都心に出かけた際も、折りたたみ自転車ブロンプトンを電車に載せ、都心は自転車で走り回りました。

  よく、パリが女ならロンドンは男と言われるように、重厚でいかめしい雰囲気の街並みが多いロンドン。その雰囲気も私は好きですが、好景気が続いたこの10年ちょっとで、古い建物が美術館としてよみがえったり、新しい橋がかかったり、観光地としての魅力もまたぐっと高まったと思います。都市デザインって、なぜか無条件に心をワクワクさせてくれますよね。


ウォータールー橋から見える、イギリス国会であるウェストミンスターと今やロンドン屈指の観光スポットのロンドン・アイ(観覧車)。ビッグベンも見えます。テムズ河沿いはきれいな街灯も増えて、なかなかロマンチック。

  自転車で走っていると、「あ、あのビルも再開発しているんだ」というところによく遭遇します。大英帝国の絶頂期、ビクトリア時代(19世紀末)の建物のファサードだけをレンガ数枚分だけ残し、あとをそっくり近代的に立て替える工事もよく見かけます。たしか大手町でもこの手法を部分的に取り入れたビルがありました。

  イギリスでよく感心させられるのが、この古いデザインとコンテンポラリーな意匠の組み合わせです。上の写真のロンドン・アイのほとんど輪っかが浮いているように見えるデザインもビッグベンなどといい調和を見せているし、歴史的なお屋敷の中庭に入って遊びたくなる噴水が作られたり。有名なテート・モダン美術館も使われなくなった発電所をリノベーションして世間をあっと言わせました。


美術館が入っている18世紀の建物、サマセット・ハウスの中庭には、噴水が。パーティがはねたのか、ほろ酔い気分の人たちが裸足で入って遊んでいた。ちなみに冬はここにアイスリンクができて、これまたきれい。その様子はcafeglobeのバックナンバーで


サマセット・ハウスの出入り口、ロマネスク風アーチにほどこされた石膏模様。この建物は当時流行ったネオクラシック様式。ローマ時代のコラムなど装飾たっぷりで瀟酒な雰囲気。


第二次大戦後建てられた火力発電所を見事に生き返らせたテート・モダン美術館。入り口から入ったそこは巨大なタービン室で、あまりの空間の広がりに圧倒される。最上階にはガラス張りのペントハウスをつけ、夜はそこだけが浮いたように光って幻想的。テムズ対岸にはセントポール寺院のドームが暗闇に浮かび上がってそれはもうドラマチック。

  2012年に向けて、ロンドンはオリンピックの準備に入っています。豪華な北京オリンピックを見て、「ロンドンはあれに対抗することはできない」という不安な声も聞かれますが、たぶんイギリスはやや質素に、でもセンスのよさで勝負に来るでしょう。そこはかなり期待できる気がします(閉会式でベッカムがボールを蹴ったアレはちょっとイマイチでしたが)。

  東京も立候補していますが、豪華東洋趣味の北京、モダンデザインのロンドンの後に東京は何を押し出すのか。そのビジョンがないと、たとえ招致できても難しそうな気が。いっそ完全カーボンニュートラルのグリーンオリンピックなんかだったら面白いかも? スタジアムの照明から選手村から人びとの移動から、みんな自然エネルギー。技術の日本の最高のプロモーションになりそうですよね。そのくらい目標を高く持ってやってみるのはどうか。

  そう思って東京都の基本方針を見てみたら、なんと、オリンピックで出るCO2を計算し、それ以上のCO2を他で削減する計画があるのだとか! カーボンニュートラルどころかカーボンマイナスだそうです。輸送なども相当考えると。これがホントにできたら立派、世界に誇れます(排出権を買ってマイナスとかのまやかしでないことを祈りつつ)。でもあんまり話題になっていないのはなぜ? 期待している人が少ないから? 国外にいると愛国心が盛り上がるというのは本当ですね、そんなことを考えました。


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環境問題、ここがわかればスッキリするかも

カテゴリ:地球温暖化  2008 6月13日

  温暖化などをはじめ、今私たちが直面している環境問題。いろいろ怖いことは聞かされるけど、まだなんとなく問題が漠然としていてスッキリしない、そう思っている方は多いと思います。

  私は、そんなときに役に立つのは、地球の基礎をざっくりとでも理解することだと思います。そこで、これまでに丸い地球の上にのっかっている自分を想像してみて(2007年7月12日)地球の大きさを実感でつかみ、地球がまとっている空気の厚さを把握して(2007年12月13日)といった原稿を書いてきました。丸い地球がそんなには大きくないこと、さらに大気圏がたよりないほどに薄っぺらいことをなんとなくイメージしていただけたでしょうか。

  今回はその続き、「地球は、宇宙に浮かぶ閉じたカプセル」です。


化石燃料が埋蔵されている場所、海洋汚染、燃料消費などさまざまな着眼点で地球儀をグラフィカルに表現するというアートの試み。地球をこうやって客観的に見てみると、環境や貧困などの問題がよくわかる。photo / Worldprocessor(九州大学 Kodomo project)

■山も海も私たちの体も、すべての物質は地球の一部でできている

  地球は、宇宙に浮かぶ丸いかたまりです。酸素、炭素、水素、カルシウム、ナトリウム、鉄、金などさまざまな元素のかたまりです。山も川も海も空気も、私たち人間の体も、すべての物質はこれらの原子の組み合わせでできています。COOL! Peopleで福岡伸一さんも話してくださいましたが、私たちが食事をしてエネルギーを取り込んだり、死んでいずれ体がなくなるということも、地球という固まりの中で原子が循環しているひとつの現象にすぎません。

  そして、地球は真空の宇宙に浮かんでいるので、基本的には物質(原子)の出入りのない透明カプセルのようなものです。出入りがあるのは太陽から光や熱として届くエネルギーや、つめたい宇宙に自然放熱するエネルギーだけ。そんな環境で、植物は太陽のエネルギーを取り込んで二酸化炭素と水から体と酸素を作り(光合成)、動物は植物を食べて食物連鎖を構成しつつ最後はまた炭素や水素に戻り……という営みを何億年も繰り返してきました。石油(原油)や石炭は、大昔の動植物の体が完全には分解されずに地中に溜まったものです。

  これらの化石燃料を燃やして手に入るエネルギーを使うと生活が格段に便利になることを発見した人間は、とくにこの100年、猛烈な勢いでそれらを掘り出して使い、繁栄をきわめてきました。でも後先を考えず使いたいだけ使ってきたので、今、残り少なくなった資源を巡って争いが起きています(紛争や、今の原油高騰)。

■空気中に増えた二酸化炭素は、植物しか吸収できない

  それ以上に問題なのが、化石燃料を燃やしてエネルギー(熱や電気)を取り出した後に残る、二酸化炭素です。空気中の二酸化炭素を減らすことは、光合成をする植物にしかできません。ところが、人間は森も減らしてしまったので、地球カプセルの中で、地中の化石燃料が減る代わりに、空気中の二酸化炭素が急に溜まってきていきます。二酸化炭素は熱を反射する性質が強いので、地球をふとんで包むような働きをし、地球がどんどん温かくなってきている……というのが地球温暖化です。

  地球が閉じたカプセルだとわかると、鉄やアルミ、プラスティックといった物質をリサイクルすることの意味もよくわかるようになります。鉄やアルミは、岩石として地球の中に存在しています。プラスティックは原油です。これを、私たちが飲料缶や食品パッケージ、レジ袋などとして使い捨てにしていくと、地中の資源はいつかなくなり、埋め立て地にグチャグチャに混ざったゴミとして移動する。これはもう回収できません。いらなくなったものをグチャグチャに捨てずに分別して再び資源にすることの意義は、地球が閉じたスペースだからあるのです。

  あとたった40年ちょっとの2050年には、世界の人口は90億人になると予測されています(現在65億人)。化石燃料は残り少ないし、値段もさらに高騰するでしょう。ウランという燃料を使う原子力発電が推進されていますが、ウランもあと数十年分しかないと言われています(※)。ウランも高騰するでしょう。

■自然エネルギーの推進に全力で進むべき

  じゃあどうしたらいいの? というときに、自然エネルギーなのです。限りある化石燃料やウランと違い、降り注ぐ太陽のエネルギーは無限です。風も太陽の力で起きています。これらの自然エネルギーは地球上のどこにいてもたっぷり手に入るので、資源の奪い合い戦争も起きません。


北海道苫前町の苫前グリーンヒルウィンドファーム。日本海に臨む牧場の中に設置されていて、食糧と自然エネルギーが同時に生産されている。photo / 全国地球温暖化防止活動推進センター, (財)北海道環境財団


  でもまだ完成してない技術なんでしょ? と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。発電効率はこれからどんどん上がって行くでしょうけれど、基本的にはもう確立した技術と思っていいレベルです。さらにこれから一気に投資をして開発していくことで、今化石燃料の数倍と言われているコストにも競争力がついてくるはず。化石燃料やウランが高騰を続ければ、自然エネルギーのほうが安いという時代は意外にすぐにやってきそうです。

  地球の話から、温暖化、資源ゴミ、そしてエネルギー問題の話になってしまいましたが、なんとなく大きな風景が見えたと思っていただけたら幸いです。地球は閉じたカプセル。その中で人間が物質の形を変えたとき、ある物質が溜まって自然のバランスを崩してしまうようならそれが問題(地球の変化)につながる。この基本を理解すると、今呼びかけられているさまざまな「環境のためにすべきこと」の意味がわかりやすくなると思います。


※使用済みのウランを再処理して何度も燃やして使うと謳うプルサーマルなど試みが進んでいますが、これこそまだ実験段階の技術で、ふげんなどの事故が続いていることは覚えている方も多いはず。また、使用済み燃料を再処理する過程で放射性物質が空気や海に常に排出されることから、放射能汚染も心配されています。放射性物資は拡散するから安全と政府も言っていますが、一部の放射性物質は海藻など動植物の中に溜まる性質があるため、今後食物から人間が被爆する可能性も言われています。
詳しくは↓
エネルギー・[r]eボリューション(グリーンピース・ジャパン)
加藤登紀子さんも核燃料の再処理には反対と



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えらいです、『週刊SPA!』

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズムカテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2008 2月29日

  職業柄、雑誌の中吊り広告はじーっくり読みます。ロンドンにいるときも、中吊り一覧サイトでじーっくりチェックします。

  先日「おおっ!」と来てすぐ購入したのが、3/4号の『週刊SPA!』。

  「新登場! 地球環境のために“肉を食べない人々”の主張」とあるではないですか。

  肉牛を育てるために大量の穀物が消費されているけれど、理論的にはこれを止めれば地球上の飢餓は即刻なくなること、肉牛を育てるためにアマゾンなど多くの森林が切り拓かれていること、さらには牛のげっぷに含まれるメタンが強力な温暖化ガスであること……そんなことを知ってから、そしてBSE(狂牛病)の件などもあり、私自身もゆるベジを心がけるようにしてきました。でも、これが『SPA!』の、さらに中吊りに出るような記事になる日がこんなに早く来るとは! と驚いたのです。うん、いいことです。『SPA!』、えらいぞ。

  内容も、見てみたら友人が出ていましたが、私のようなゆるベジな人の意見から、ディープエコロジーな人の意見まで幅広く取り上げられているし、科学的な解説部分もけっこうしっかりしているようです。よくまとまっているので、おすすめです。3/4号だから、来週月曜日までは店頭にあると思います。

  そんなわけでパラパラと記事を読んでいたらもうひとつ「おおっ!」がありました。鴻上尚史さんの長寿連載コラム「ドン・キホーテのピアス」です。

  「なぜ、レイプ犯罪は被害者を責める意見が罷り通る?」というタイトルで、沖縄で米海兵隊員に女子中学生が暴行されたという事件について、『週刊新潮』がまるでこの女子中学生がホイホイついて行った、この女子中学生も悪いと言わんばかりの記事を載せていることについて、それはおかしいのではないかと批判しています。そしてこの傾向は、『週刊新潮』ばかりではないことも。

  この、いわゆる「セカンドレイプ」と言われる問題はよく指摘されていることですよね。cafeglobeで山祥さんがセクハラに遭った際のことを書かれていたのが記憶に新しいです(私もコメントをつけています)。あるいは、福田首相が官房長官だったときに放った爆弾発言「女性にもいかにも『してくれ』っていうの、いるじゃない」という「男は黒ヒョウ」発言も思い出します。鳥肌が立ちます。

  いまだに「男は抑えられない生き物なのだ」という都市伝説の類がまことしやかに流布されがちな日本の社会で、読者の大半が男性だろう『SPA!』にこういった意見が掲載されることはすごーーーーく意味があることだと思います。えらいぞ、『SPA!』と鴻上さん。とくに『週刊新潮』はメジャー週刊誌の中ではいちばん女性に陰湿にいやらしい眼を向けている雑誌だと私は常々思っていたので、溜飲が下がりました。


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ゴミの分別、私がいちばん燃えるのは!

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2008 2月06日

  できるだけ余計な二酸化炭素を出さない生活。というとかなり地味〜に、つまらなそうに響くかもしれないけれど、私はけっこう楽しんでいます。

  食事を作るとき、ゴミを捨てるとき、仕事をしているとき、植木に水をやるとき、お風呂に入るとき、ベッドに潜り込むとき……暮らしのあらゆる選択の場面で余分なエネルギー、とくに化石燃料や原子力から来るエネルギーを使わないようにできるかな? と考えるのは、ゲームのような感覚です。こういったことを実践するようになって20年ほどが経ちますが、今でももっといい方法を発見したり、小さな驚きやナルホドという納得に満足することはしばしばです。

  自分にすぐできる範囲で環境のためにすぐできることの代表が、ゴミを減らすことですよね。お菓子の空箱まで徹底的に分別していますが、その中でも私が燃えるのが、生ゴミの堆肥化です。


ロンドンでは、地区にもよりますが、生ゴミの回収が始まっています。キッチンの中ではこのような小さめの蓋付箱に集め、ふたまわり大きな蓋付バケツに移して回収の日に出すのです。でも今住んでいる家は幸い庭があるので、庭のコンポスト容器に持って行くまでの容器として使っています。

  生ゴミは水分が多いので、運ぶにしても燃やすにしてもかなりの燃料を使います。臭うし、処理の方たちにとっても負担が大きいはず。でも、自宅で堆肥にまでできれば、フードマイルならぬ“ゴミマイル”ゼロ、ハーブや野菜が喜ぶ栄養たっぷりの土まで手に入ってしまう。オーガニックの食材を多く使って料理しているなら、堆肥もオーガニックに近くなります。オーガニックの堆肥は、買えばけっこう高いです。

  というわけで、日々野菜屑から揚げ物をしたてんぷら油まで、どんどこコンポスト容器に放り込んでは、土になっていくのを想像してほくほくしている次第です。


庭の隅に置いてあるコンポスト容器。日本のとほぼ同じで、上から生ゴミを放り込む式で、底はなし。底があるタイプもあるようですが、ミミズやダンゴムシなど土の中の生き物たちの力を借りられる底なしタイプのほうが分解はだいぶ早いようです。また、庭にコンポストを置くと、ゴミを食べる虫たちが増えるので、虫を食べるハリネズミや小さなヘビ、鳥などの小動物が増え、生態系が豊かになるのだとか。ウチにもハリネズミが居着いてくれないだろうかと首を長くして待っています。


コンポスト容器を先月移動させて、堆肥を “収穫”した跡。近所で借りている市民農園にほとんど持って行ってしまったのでちょっとしか残っていませんが、4ヶ月ほど放置したら見事に土になっていました。でもアボカドの皮はなかなか分解しないみたい。木みたいな堅い皮ですからね。時間があれば皮だけ刻んでからコンポストに入れれば分解しやすいかも。

  とはいえ失敗もしています。だいぶ昔、庭いらずというふれこみに惹かれて東京のマンションで挑戦したEMぼかし方式の生ゴミ処理器では大失敗。何度やり直してもうまく発酵しないし、いつもハエのウジが湧いてしまって、ルームメイトには恐怖体験をさせてしまうし、大変な思いをしました(EMぼかしをうまく使いこなせている方いらしたら、ぜひコツを教えてください!)。

  以前この欄でご紹介したミミズ方式コンポストは、いちおう上手くいっています。1年経った頃、30リットルくらいの美しいミミズ土を収穫。これは本当に匂いも何もしなくて、水はけもいいし、目をみはるほどキレイな土で感激しました。でもミミズたちの食べるスピードは期待したほどではなくて、これだけではすぐ生ゴミが余ってしまうので、上記の据え置きコンポストと併用しています。


ミミズ方式で収穫した土を乾かしているところ。これが黒いクスクスのように粒ぞろい、匂いなし、ベタつきなしの優等生土で驚きました。植物にとってはごちそう土です。もっとミミズが早く食べてくれるとベストなのですが!

  東京などの都市部に暮らしていると、電気式の生ゴミ処理機以外ではなかなか難しいとは思います(夏場に直射日光の当たらないベランダがあればミミズ方式は問題なくできるとは思います)。でも、ちょっとでも庭があるラッキーな人は、ぜひ挑戦してみてください。缶瓶や紙を分別し、生ゴミを除くと、自分の家から処理場に出て行くゴミはプラスティックの包装くらいで、お隣さんの1/3か1/4くらいになります。運動をして体重が減った!ときのような、そんな爽快感ですよ。


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世界最大のオーガニック・スーパーは……おいしかった

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2008 1月24日

  みなさま、COOL!カテゴリは楽しんでいただけてますでしょうか。スタートしたはいいものの、今度は記事の更新で大わらわの日々です(>_<)

  さて、今回は去年ロンドンにオープンしたWhole Foods Market(WFM)を遅まきながらやっと覗いてきたのでご報告です。

  WFMは、アメリカとカナダに270店舗を持つ世界最大のオーガニックスーパー。N.Y.などではすでに有名だったこのWFMがロンドンで選んだのは、ノッティング・ヒルなどの高級住宅街にも近いケンジントン・ハイストリート。しばらく前まで、冴えなーい感じのデパートが入っていた大きなビルの地上地下3階にドカンと入っていました。


スーパーというよりは高級デパートの趣のWhole Foods Market。もともとはアメリカテキサス州オースチンで25年前にスタート、現在は年商4700億円!

  その広さや品揃えのすごさはWikipediaAllAboutにおまかせするとして、私が最も「すごー!」と感心したのは、サラダコーナーでした。緑色の、どんぶりのように大きなプラスティックのボウルを抱え、合計50メートルくらいありそうなアイランド型の冷蔵ディスプレイを巡って好きな葉っぱ、ナッツ、豆、もやし、キノコ、フルーツ、パスタ、チーズ……などなどをボウルに放り込んでいき、最後にドレッシングをかけ、レジで計量してお勘定。


私が選んだのは、ほうれん草(生)、ズッキーニ(生)、レンズ豆のモヤシ(生)、ブロッコリー(生)、地中海風豆のマリネ、豆腐のマリネ、紫芋、モロッコ風クスクス、ポテトウェッジ(これだけ体に悪い感じだけど、どうしても一口ガツンとした炭水化物が欲しかったのです)。見るだけで血液サラサラになりそう。でも、計量してショック。これで2000円弱でした……。でも、驚くほどおいしかったのも事実。

  おそらく50種くらいあるお総菜(というか洗った葉っぱ?)のうち、3分の1くらいはローフード、リビングフードでした。ブロッコリーやズッキーニ、トウモロコシ、豆もやしなども当然のごとく生。チーズ以外の動物性タンパク質はなし。やっぱり野菜中心のローフードは西洋の食・コンシャスの間ではもう定番になっているだなぁと痛感しました。そうそう、渡辺葉さんがニャニャム嬢たち(猫)にローフードをあげてましたね。山祥ショウコさんも実践されてます。

  歩き疲れるほどのお店の広さ、売れ残ったらどうなるんだろうと心配になるほどたっぷりと気前のいい生鮮食料品ディスプレイ、イギリス発で人気を博していたナチュラルデリ「Fresh & Wild」の買収と、アメリカ式(?)なスケールの大きいビジネスっぷりに少し抵抗感を覚えつつあったのだけれど、先日のWFMのCEOジョン・マッケイさんの講演記事にはにはとても共感しました。

  長い記事なので要点だけかいつまむと、
“近代的な「工業化された農業」のおかげで食料生産は効率化され、家庭のエンゲル係数も下がった。でも、工業化農業は大量の化石燃料を消費しているし、動物の虐待もひどい。消費者も、食卓に登っている動物がどんな目に遭っているか、また食品業界の嘘にも喜んで気づかないふりをしている。たとえば、スーパーで食品ラベルに「ナチュラル」と書いてあったら、まず怪しむべきなほどだ。でも、近年のオーガニックやローカルな食材などサステイナブルな食に対する人気の高まりは、人々が長らくかかっていた催眠から目覚め始めている証拠。工業化農業の次の「エコロジカルな時代」の夜明けが始まっているのだ”
といったところです。

  大きな会社なので、いろいろな批判もありそうだけれど、とりあえずこの記事を読む限りでは、しっかりしているのかなと思います。WFMの店頭に並んでいた商品の値段はどれも驚くほど高くて首をすくめてしまったけれど、本当に正しく生産された食べ物は今の私たちの感覚よりだいぶ高くて当然だろうし、そういう食べ物を丁寧にきちんと噛んで食べきることがこれからは必要なのだろうなと、緑のボウルを抱えて思った一日でした。


ハイストリート・ケンジントン駅からハイドパーク側(東)に向かって徒歩30秒ほどの大きなビルにWFMは入っている。ちなみにこのビルは、1920年代のイギリス式アールデコとして名高いThe Barkers Building。タワーのガラス窓や、その1〜2階部分にほどこされたレリーフがとてもきれいなので、建築好きさんも満足のはず。


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» Cafeglobe.comに初のエコカテゴリ「Cool!」が登場 from greenz.jp
Cafeglobe.com(カフェグローブ・ドット・コム)にエコカテゴリCOOL!がオープンし、環境問題の中でも温暖化にスポットを当てた情報を提供してい... [続きを読む]

2008年01月24日 16:24

COOL!カテゴリがスタートしました!

カテゴリ:地球温暖化  2008 1月10日

  cafeglobeでCOOL!カテゴリがスタートしました!

  詳しくは「COOL!って?」をご覧いただきたいのですが、このカテゴリでは、「地球温暖化などの問題はとっても深刻。だからこそそれについて知り、アクションを起こして行くことは知的な挑戦で面白く、クールなこと!」というスタンスでコンテンツやサービスを展開していきたいと思っています。

  じつは、私が8年前にcafeglobeを始めようと思った理由のひとつが、環境問題、とくに温暖化でした。女性向けの媒体を作って、同じ世代の女性たちに温暖化がいかに待ったなしの問題かを伝えたいと思ったのです。

  私が温暖化を知ったのは、中学終わりの頃でした(考えてみればすでに20数年前!)。動物図鑑と宇宙図鑑が大好きな子どもだったので、当時言われ始めた「異常気象」のニュースを追っているうちに温暖化を警告する科学者の記事を読み、これは怖ろしいことになると直感したのでした。

  その後大学で生物学を収め(まったくの偶然ですが、COOL!の新連載『魔法の使いミッチ』作者の木内達朗さんと、年次は違うものの同じ教授のもとで卒論を書きました)、温暖化についてはそれなりに追いかけてきましたが、20年前に予測されていた振れ幅の最も悪い予測のほうで温暖化は進んできているようです。あと10年弱の間にどれだけ二酸化炭素の排出を減らせるか、それ次第で、今世紀中にも現代文明は大きく崩れてしまうことになりそうです。あと10年が鍵なのです。ホントに。

  話が大きくなってしまいましたが、じゃあどうすればいいのか。それが知的な挑戦なのです。いろいろなことができるから、面白いんです。

  たとえばお風呂場から一緒に挑戦してみませんか? 英紙『ガーディアン』のサイトで、自然派コスメ「LUSH」創設者のマーク・コンスタンチン氏がお風呂場をエコにする方法を紹介しています。

  固形の石けんやシャンプーバーをなるべく使おうーー水分が少ない商品は、プラスティックボトルのゴミが出ないし、腐りにくいので合成保存料が要らないから。生産地を見ようーー国内で作られたものなのか、遠くから運ばれてきたものか、フードマイルならぬプロダクトマイルを考えよう。お風呂の水を日本人のように(!)再利用しよう。そして、不必要なまでに大仰なパッケージの商品は避けること、さもなくば買ったその場で開けて、抗議の印にパッケージをお店で捨ててもらおう、なんていうかなり活動家な発言までしています。……と思ったら、ボディショップのアニタ・ロディックさんと仲がよかった人だったようです。納得。

  なるほどねー! って思いませんか? 固形石鹸は合成保存料がいらないというのに私は目からウロコでした。そういえば先日使ったLUSHのアーモンドパウダー入りの洗顔料「天使のやさしさ」はすごくよかったからまた買おうと思っていたので、こちらロンドンのお店に行ってみようと思いました。温暖化や環境を考える中でも、こんな風にワクワクできるわけです。これからいろいろご紹介していきますので、ご期待ください。

  そして、今回から上のタイトルイラストが変わりました! 描いてくださったのは、漫画家の中川いさみ氏。「クマのプー太郎」が大好きなのでお願いしました。温暖化問題を乗り切った未来をイメージしています。40年後くらいに、こんなことをおじいさんとしみじみ話していられたら、幸せだなー。もちろん、このハイテク囲炉裏は自然エネルギーなのです。cafeglobeでは、経済評論家・浜矩子さんの連載ページも中川いさみさんのイラストです。

  このブログも、もうちょっと頻繁に頑張ろうと思っています。よろしくお願いしますっ!


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温暖化は怖いけど、何をしたらいい?という人のために

カテゴリ:地球温暖化  2007 12月13日

  ちょっと前、「地球を感じる」ことをしてみて、とこの欄で書いたことがありました(>)。今回はその続きです。

■具体的に何をしたらいいか?

  2007年は、温暖化の問題と深刻さが一般に広く知られることになった年になりました。長く環境問題に携わってきている識者といわれる知人たちも、ずっともどかしい思いをしてきただけに、ここまで急激に広まるとは!と嬉しい驚きをみな口にしています。

  でも、まだ人々の気づきと社会の転換はやっとスタート地点についたというところです。ここからが大変です。深刻だということはわかったけれど、じゃあ何をどうすればいいの? となったとき、やるべきこと変えるべきことは私たちの生活のすべての側面にあるので、「これをすればOK」という簡単な解決方法としては提示できないからです。

  そのとき、私たちひとりひとりが地球の全体像についてなんとなくでも感覚的につかめれば、ひとりひとりで必要なことを見つけて判断し変えていくことができるのではないかと思うのです。

■まずは地球の規模感をつかんで

  私は、地球の全体像をつかむための最初のひとつが「規模感」だと思います。私たちはつい「世界は広い、地球は大きい!」と思ってしまいがちですが、じつはそんなには大きくないんです、残念ながら。

  たとえば、年末年始に九州に帰省するとか、東北にスキーに行くとか。数時間で、ちょっと大きめの地球儀ならじゅうぶん目で見えるくらいの距離を移動できますよね。その移動中の風景を思い出してみて。地球の直径は、その数十倍からせいぜい百倍程度だったりします。案外リアルに、そんなに大きくないことを実感できませんか? そこに人間だけでも65億人が暮らしています。

  温暖化の舞台になっている、地球の表面を覆っている空気(大気)の少なさといったらさらにドキッとするほどです。見上げる空は宇宙までどこまでも続いているように思えますが、その厚さは10kmから数十km。それも、9km弱の高さのエベレストの無酸素登頂が難しいことからわかるように、10km上空の空気は、すでに私たちがふだん親しんでいるような濃い、頼りになる空気ではないのです。


高度1万m(つまり10km)のボーイング747からの景色。遠くに、別の旅客機らしき機影と長い飛行機雲が見える。高度10kmだとまだ旅客機が飛べるくらいの空気の濃度があるけれど、ここより空気が薄くなる上は戦闘機などでないと昇れない。

  10kmと言えば、なんとか歩ける距離。誰でもだいたい距離感をイメージすることはできますよね。それを縦にしてみてください。空気は、たったそんな程度の厚さしかないのです。映画『不都合な真実』でゴア氏は大きな地球儀の前で、「大気はこの地球儀に塗ったニスくらいの厚さしかない」と言っていました(>)が、まさにそんな感じです。そんな薄い層に、発電だクルマだ飛行機だと好きなように二酸化炭素を出せば、けっこうあっという間に空気中の二酸化炭素が濃くなってしまうのもイメージできるのではないでしょうか。

■私たちの政府は、数値目標設定に反対中……

  今、バリ島で開かれている会議では、京都議定書(2008〜2012年)の次の期間の目標として、2020年までに先進国の二酸化炭素排出量を1990年比25〜40%削減しようという方向でEUなどが提案をしていますが、日本政府はアメリカと一緒になって、数値目標を設定すること自体に反対しています(>)。政府は、国内向きには「日本は温暖化防止で世界のリーダーシップをとります」とよく発表していますが、その実世界の舞台では、日本は削減に消極的な国のひとつです。

  温暖化対策は、個人が生活の中で省エネをしたりすることもすごく大切ですが、より二酸化炭素排出量の多い産業で規制を作ったり、風力や太陽エネルギー発電を本格的に利用するなど、政治や行政の大きな動きがもうどうにもこうにも重要です。でも政治家や官僚の中には、目の前のお金に気をとられて地球全体をイメージすることができない魂のレベルが低い人が大勢いるようです。彼らを目覚めさせたり、もっと手っ取り早くは選挙で落選させて違う人にしたり(役人はそれができないのが難ですが)するのは、私たちしかいないわけです。

  長々と、小難しいことですみません、でも、私が日々考えたりしているのはまさにこんなことです。地球の全体像をつかむためのアイディア、次は「地球は、宇宙に浮かぶ閉じたカプセル」です。


同じく、北極圏を飛んでいるときの夕焼け。普通に地上なら天頂のほうまで真っ赤に染まるけれど、ここ上空では上のほうにはもうあまり空気の分子がないので夕焼けの光が反射しないから宇宙の色になっている。そんなことを考えつつ、自分が乗っている旅客機が出している二酸化炭素のことを考えて重い気持ちに……。

※わかりにくいこと、ご意見などありましたら、ぜひ気軽にコメントを投稿してください。できるだけお答えしたいと思います!


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南美布さんに聞きました。エコドライブと温暖化☆

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2007 11月08日

  自動車専門誌の編集者をしていたこともあるワタクシ。告白すると、無類のクルマ好き・運転好きであります。今だって、本当だったら愛車を駆って、夜の中央高速をガンガン、明け方の首都高をグイグイ走りたいくらいであります。ガソリンを燃やして走るクルマは、やっぱりセクシーで魅力的……はぅ。

  でも、残念ながらもうこんな暢気なことばかりは言ってられないご時世です。私もここ10年弱は自転車派に転向しました。クルマを運転するときも、できるっだけCO2を出さない乗り方を心がけています。クルマって、ちょっとした心がけ次第でかなりガソリンの消費を抑えられるものなんです。たとえばアクセルのオン・オフを緩やかにするとか、荷物を積みっぱなしにしないとか。

  まさにそんなエコドライブを推奨するキャンペーンが、今、東京のJ-WAVEを始めとした5大都市のFM局(※)で展開されています。これは「DRIVE with LOVE」宣言というキャンペーン(>)。FMとクルマは相性がいいし、こりゃいいキャンペーンだなぁとJ-WAVEにひとっとび、かねてから一度お会いしてみたいと狙っていたナビゲーターの南美布さんに、エコ心を伺ってきました!


南美布さん、キャンペーンステッカーのデザイン画を持ってニッコリ。私は往年のJ-WAVE平日名番組「VIVA! ACCESS」時代からの美布さんのファン。いつも彼女のコメントを聞いていて、こりゃ絶対気が合うな、と片思いだったのです。だから今回お会いできて、うれしー。現在は毎週金曜日11:30〜16:30の「PARADISO」(>)という番組を担当されてます。みんなで聴こう!

  「タイヤの空気圧を正しくしておくと燃費がよくなるっていうのは、私もこのキャンペーンで知りました」と美布さん。「カーエアコンを控えめに使おうっていうのもいいですね。自然の風のほうが絶対気持ちいいし」。

  普段でも、電気をこまめに消すとか、ゴミを分別するとか、そういった身の回りでできることをきちんとやるのは当たり前だから、いちいち「私コレやってます」と言うのもおかしい気がするという美布さんだけれど、多くの人に伝えたいのは「私/俺ひとりがやったってしょうがない……とあきらめないこと」だとか。

  「ひとりひとりの力ってどんなに小さくても集まれば変わると思います。なんか選挙みたいな話だけど、本当。以前友だちに言われたんだけど、ここに壁があったとするでしょ。ひとりが針でプチッと穴を開けても何も変わってないように見える。でもそこに1000人が来てプチプチと穴を開けていったら、壁の向こうの光の具合が見えてくる。私はこの光景を想像すると、自分ひとりが開ける穴の大切さを実感できるかな」

  「温暖化の問題って、私たちが実際に自分の肌で感じられるようになった頃にはもう手遅れになっているっていいますよね。それも心にとめています。映画『不都合な真実』(cafeglobeバックナンバーでもご紹介>)のメッセージのひとつでもあると思うんだけど、私たちひとりひとりが世の中の何がどうなっているのかを“知っていく”こともすごく大切だと思う」


「DRIVE with LOVE」宣言の特設サイト(>)では、「DRIVE with LOVE」宣言をすると、この特製ロゴステッカーがもらえます。クルマやバイクに貼って、まわりの人たちにもエコドライブをPRしちゃいましょう。私は……自転車に貼ろうかな?

  そして、私たちの話はカーボンニュートラル化したフジロックでみんながきちんとゴミを分別している話(cafeglobeバックナンバーでもご紹介>)、本当は地球は人間がいなくなっても大丈夫なんだよね、などなどさまざまに盛り上がったのでした。

  そう、次にクルマに乗るときには「自分ひとりがやったって」なんて思わないで、エコドライブしてみてください。J-WAVEや他の参加FM局を聞いている他のドライバーたちも、きっとエコドライブを心がけ始めているはず。そう思うと楽しくなってきますよね。


※Japan FM Leagueの5局 札幌/NORTH WAVE、東京/J-WAVE、名古屋/ZIP-FM、大阪/FM802、福岡/CROSS FM


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このリストは、次のエントリーを参照しています: 南美布さんに聞きました。エコドライブと温暖化☆

» あの光景は?【エコの森の冒険 #78】 from エコの森の冒険ブログ
【ちょこエコ話】自転車って、地位低すぎない? クルマは便利だけど、大気汚染や酸性雨など 弊害も多いですよね?σ(^_^;) だから、できるだけ自... [続きを読む]

2007年11月10日 23:39

渋谷のファーマーズ・マーケット、成長中

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2007 10月20日

  昨2006年のcafeglobe記事「環境とか未来とか……」(>)でご紹介した、渋谷で毎月開かれているファーマーズ・マーケット「アースデーマーケット」(>)にまた出かけてきました。スタートから1年と少し、主催のみなさんの努力もあって、この9月からは土曜日も開催されるようになっています。


生産者のスタンドは、ほとんどすべてが有機栽培。スーパーの野菜より大柄で肉厚な青菜や緑も鮮やかなキュウリなどがたくさん並んでいる。私がリピート買いしているのは「トージバ」(>)の小糸在来大豆を使った「手前味噌」。そのまま白いごはんに乗せても絶品。


「みやもと山」(>)の塩むすび3種。「まんが日本昔ばなし」の主人公みたいに、大きな木の根っこに座って開きたい、竹の皮につつまれたお弁当。これがまたじんわりおいしかった……。


関越でスキーに行くときなんかに通る、群馬県沼田市の「金井農園」(>)が作っているコシヒカリの新米。アイガモを田んぼに放って除草や虫取りの手伝いをしてもらう「アイガモ農法」を採用している。コシヒカリの歯ごたえを楽しみながら噛み締めるとむっちり甘い。幸せ。


長野のオーガニックビール(>)に舌鼓のcafeglobeスタッフ柴田(左)と小川。柴田はこの日も出展者さんのお手伝いで参加中。でも朝から相当このビールを飲んでいるらしかった。


よりすぐりの国産素材でジャムを手作りしているという「磯村家のキッチンから」(>)では、ジャムを何種類も一気に試食。長野のあんずジャム、ルバーブジャムなどどれも心惹かれたけれど、それらのジャムにも隠し味で使われている「昆布と塩」を購入。お吸い物や納豆に使ったり、おにぎりにたっぷり使ったり、愛用してます。


スタート当初からの、マイバッグを持参すればマーケットなどで使える地域通貨アースデーマネー「r(アール)」(>)が50r(50円相当)もらえるサービスも実施中。私も自転車でも背負えるように風呂敷を持参したので、50rいただきました! すぐ使っちゃいました。

  お店ごとに味の違うお味噌の試食をしたり、おにぎりやビールを買ったり、自然派コスメを試したり……毎週マーケットが立てばいいのになぁと思います。でも主催者の方に伺うと、生産者の方は農作業がある中で近県とはいえ1日か2日を潰して出店し、安いとはいえ出店料を払った上でどれだけの儲けが残るかを考えると、いまの規模では毎週はまだ難しいのだとか。もっと多くの人がマーケットに足を運ぶようになってもう少しスケールメリットが出てくれば、マーケットはさらに素敵なものになりそうです。ご興味のある方はぜひ一度のぞいてみてください。何事もですが、いいなと思ったら、買い支えましょう♪

●アースデイマーケット


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ロンドンのコレクションでピープル・ツリーに大注目

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 10月03日

  先日、4大コレクションのひとつであるLondon Fashion Week(以降LFW)を覗いてきました。


ロンドン・ファッション・ウィークは、サウスケンジントンにある自然史博物館(Natural History Museum)で開かれる。ふだんは動物の進化の展示とかティラノサウルスの化石なんかがお目当ての家族連れでにぎわう場所に、いきなりキメキメなバイヤーやエディターが大量に発生。

  私のお目当ては、LFWの一部門「estethica(エステティカ)」。「esthetic(美的)」と「ethic(倫理・正しいこと)」を組み合わせた造語からわかるように、エコ&サステイナブルなファッションを盛り上げるための試みで、去年からスタートしています。

  cafeglobeでこれまで何度もご紹介をしてきた、サフィア・ミニーさんが代表を務める日本生まれのフェアトレードブランド「ピープル・ツリー」が、このエステティカのいわば牽引役、筆頭ブランドとして出展しているのです。

    サフィアさんは最近はロンドンに少し軸足を移して、イギリスでピープル・ツリーを展開しています。で、これが、ちょっとすごいことになりつつあるのです!

  イギリスではフェアトレードに関する人々の意識が日本より少し先行してすでにだいぶ高くなっていることもあり、セルフリッジでの扱いがあっという間に決まったのが数年前、去年からはTOPSHOPでの取り扱いもスタート。今年(2007年)の春夏からは、モードを意識したラインや、有名デザイナーとのコラボラインも登場し、『VOGUE NIPPON』では、モデルのリリー・コールやヘレナ・クリステンセンが着ての特集も組まれました。


現在イギリスで発売中の「カプセルコレクション」(日本では「ロンドン・セレクション」として10月中旬以降に発売予定)。デザイナーは舞台衣装などで活躍中のアイルランド人女性Olwen Bourkeさん。「フェアトレード・ファッションは退屈なんかじゃないことを示したくて、モダンで時流に乗ったシルエットにこだわった」。


ブースで、「あなたのその服、誰が作っているか知ってる?」というメッセージボードを掲げたピープル・ツリーのスタッフちゃんたち。洋服も、彼女たちもかわいい。


マークス&スペンサーの大物なども訪れて、テレビの取材クルーもいて、上へ下への大騒ぎになったピープル・ツリーのブース。白いチュニックを着ているのは、8月にデザイン部門長に就任したキャロルさん。以前はMonsoonやWAREHOUSEなど大手ハイストリート・ブランドのデザイナーだったキャリアを持つ。

  しかしなんといってもすごいニュースだったのが、ジェーン・シェパードソンさんのピープル・ツリーへの参画。ジェーンさんは今日のTOPSHOPを創り上げた女性で、イギリスのリテール業界ではスーパー大物。日本で言うなら伊勢丹やバーニーズでその名を轟かせた藤巻幸夫さんのような感じでしょうか。


「フェアトレード市場がどこまで伸びるかは、私も正直わからない。でも、地球のことを考えたらもうこういう道(フェアトレードやオーガニック)しかないのは明らかよね」とジェーン・シェパードソンさん(写真左)。
サフィアさんが着ているのも、カプセルコレクションのパフスリーブ・ブラウス。

  デザイナーによるラインは当面英国を中心に展開されますが、日本でも限定販売は予定中とか。人にも地球にもやさしいフェアトレードがいいなと思っていても、ことファッションに関してはやっぱりデザインは生命線。これまでは納得のいくものを見つけられなかった人でも、新しいピープル・ツリーなら見つかる可能性は高いです。ぜひご注目を!

●ピープル・ツリー(オンラインショップもこちらから)
http://www.peopletree.co.jp/

●People Tree UK
http://www.peopletree.co.uk/

●London Fashion Week
http://www.londonfashionweek.co.uk/

【cafeglobeバックナンバー】
●“社会貢献するビジネス”を確立させた女性パイオニア
http://www.cafeglobe.com/cafe/eco/ec070425.html

●フェアトレードの価値観をみんなのライフスタイルに浸透させたい!
http://www.cafeglobe.com/news/frillme/ft050428.html

●展示会報告 おしゃれ魂と勇気を刺激! エコスタイル in UK
http://www.cafeglobe.com/cafe/eco/ec060529.html

●TOPSHOPとは? イギリスのハイストリート・ブランド事情
http://blog.cafeglobe.com/archives/fromeditor/
2007/05/post_35.html



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あなたの心を駆り立てるものがあるなら、
それを追いかけなさい

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズムカテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 9月11日

  昨晩遅く、ラジオのニュースで「ザ・ボディショップ」の創業者アニタ・ロディックさんが脳内出血で亡くなったという一報が伝えられました。

  私がcafeglobeを始めようと思ったきっかけをくれたのが、アニタでした。大学の夏休みに訪ねたロンドンでモスグリーンの門構えのボディショップに出会い、その後、ボトルのリユースや動物実験反対などを声高に掲げていたことに衝撃を受けたのを覚えています。ホームレスの人たちに収入の機会を与える雑誌『ザ・ビッグイシュー』に最初に資金を提供したのがアニタと夫のゴードンと知ったときも、鳥肌が立ちました。


昨年、「STOP VIOLENCE IN THE HOME(家庭内暴力の根絶)」キャンペーンで来日した際に撮影した写真。子どものようにはしゃいでみせたり毒舌も相変わらずだったけれど、新幹線の窓の外を見る横顔は、体調もあり、“残り時間”をより強く意識していたのかもと思わせる。

  元祖ヒッピー世代。でもただのヒッピーなら、平和や環境を叫んで資本とぶつかったり(それも必要なこと!ですが)、隠遁してしまったり。アニタはむしろ事業家として会社を成功させ、そのブランド力や得た資本の力で、いわば経済界の内側から、世の中の利益最優先の企業に「稼ぐだけでいいの?」と挑戦状を突きつけた人。「ありもしない効果を宣伝して儲ける化粧品産業なんて大嫌い」といった歯に衣着せぬ名言は集めればきりがないほどです。フェアトレードの概念をいち早く取り入れたのもボディショップでした。


手元にあった「STOP VIOLENCE IN THE HOME(家庭内暴力の根絶)」キャンペーンのリップ。ほかに、ボディショップのキャンペーンで面白かったのが、90年代の「スーパーモデルと呼ばれる女性は世界に8人しかいないけれど、スーパーモデルのような体型でない女性は世界に30億人います」というセルフ・エスティームを高めようという呼びかけ。毎日広告や雑誌記事などで何十何百というモデルの姿にさらされているうちに、あれがあるべき姿と思い込まされてしまっていることに気づこう、リアルな女性はあんなプロポーションじゃない、というメッセージに勇気付けられた人は多いはず。

  10年前の雑誌編集者時代、そのアニタにインタビューをする機会を得ました。世界では超のつく人気起業家・環境&人権の活動家。分刻みのスケジュールで合同インタビューしか予定のない中、日本のボディショップ広報の方に粘りに粘っていただいて、プレスディナーの途中で通訳なしで30分だけならという条件でなんとか枠を確保。

  南イタリアはカラブリア州で開かれた国際プレスディナーの席、ふたりで抜けてレストラン裏口の階段に座り込んでの30分は、今思い出しても胸が熱くなる経験でした。環境問題をどうしたらより多くの人に伝えられるか、女性がもっと自由に生きられる社会にするためにはどうしたらいいか……私にとっては、記事のためのインタビューというより、個人的な希望や不安にこたえてもらう人生相談だったといえそうです。

  いくつもの宝石のような言葉をもらったのですが、ひとつが「社会を変えたいなら女性のネットワークを作りなさい」というアドバイスでした。「日本の女性は世界中を旅行していて視野も広い。彼女たちの潜在的なパワーはすごいわ。まず女性が変われば男性はすぐ変わるから」。この言葉が、私の中でcafeglobeの構想に繋がっていったことは言うまでもありません。そして、じつは一緒に創業をした社長の矢野とも、この国際プレス発表会で記者同士として知り合ったのでした。何か運命的なものもあったのかもしれません。

  アニタの言葉でもうひとつ深く心に刻まれているのが、「あなたの心を駆り立てるものがあるなら、それを追いかけなさい」というものでした。

 「あなたの持ち時間はこうしている間にも刻一刻と減っているのよ。心を駆り立てるものがあるなら、躊躇せずに追いかけなさい。私も、私の残り時間は一瞬でも無駄にしたくないと思ってる。どうやって最大限に使い尽くそうか、いつも考えてるわ」。笑顔で腕を広げて、がっしりとハグしてくれたアニタ。私と大差ない小柄なからだなのに、とても大きくて温かかった。


ボディショップの経営から退いてからは、環境・人権キャンペーナーとして忙しく活動していた。画像は彼女自身のキャンペーンサイト。アニタからの更新は、9月6日のアムネスティ・インターナショナルの活動に関する投稿が最後になっている。

  36年前に次女を出産したときに受けた輸血でC型肝炎ウィルスに感染していたことが2年前にわかった、と彼女は今年2月に発表をしていました。最近は軽い心臓発作があったり、肝硬変も進んでいることも公言。日曜日に頭痛を訴えて入院、月曜日の夕方に夫とふたりの娘に看取られて亡くなったそうです。64歳。晩年は家族や友人に包まれて過ごしたいと言っていたアニタ、きっと満足して旅立っていったのではないかな。いや、「あの世なんてないと思う。あっても知ったこっちゃないわ」とも言っていたから、「ちょっと短かったけど、まぁ我ながらよくやったわ」と満足して人生の幕を下ろしたのでしょうか。

  図らずも、更新2回続けて偉大な女性が亡くなった話になってしまいました。でも、メメント・モリ。残り時間をあらためて意識する、いいきっかけにしたいと思っています。


●AnitaRoddick.com
http://www.anitaroddick.com/

●The Body Shop バリューズのページ(日本)
http://www.the-body-shop.co.jp/values/index.html


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» ボディショップのアニタ・ロディックさんが亡くなる from MIZO生活
カフェグローブの青木陽子の東京-ロンドン編集後記で、ボディショップのアニタ・ロディックさんが亡くなったことを知りました。 青木さんが心に残... [続きを読む]

2007年09月13日 21:36

デトックスブームで人気の水だけど

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 8月26日

  今日更新のローマ発の記事「World News Cafe」でも紹介されていますが、「ミネラルウォーターを買うのをやめて、水道水を飲もう」という動きがじわじわと広がり始めているようです。

  7月上旬にN.Y.市長が「N.Y.の水は清潔で何の問題もなく飲める。環境に悪いボトル入りのミネラルウォーターをレストランで頼むのをやめましょう」と呼びかけたのに応えるように、ロンドン市も「レストランのメニューからボトル入り水を外そう」「水道水を頼むのは、ケチじゃない、環境を考えた知的でファッショナブルな行為」と市民に呼びかけをしました。

  ご存知の通り、欧米では一般的にレストランでテーブルについてもお冷やは出てきません。ロンドンも出てこないのですが、「tap water(水道水)をください」と言えばジャグ入りの水を持ってきてくれます。もちろんタダ。でも、なんとなく「ミネラルウォーターって言わないと、ケチっぽい?」「水道水だとおいしくないかも」と躊躇してしまう雰囲気があるのは確か。そこで、市政などがイニシアチブをとって、人々の意識を変えようということなのです。

  もっとも、このキャンペーンを待たずとも、ボトル入りミネラルウォーターの環境負荷を指摘する声は以前からずっと続いています。World News Cafeの記事で紹介されているように、まずはペットボトルの生産に石油が消費されます。重たい水をボトルに詰めて、掘削地から船やトラックで消費地まで運搬し、お店やコンビニではキンキンに冷やして……水というより石油やウランを飲んでいるようなものという指摘です。とくに海外からの水は、フードマイルならぬウォーターマイルが気になります。

  自分の生活を考えても、とくにデトックスブーム、モデルの誰それがミネラルウォーターの2リットルボトルを持ち歩いている……と言われ始めた頃から水を飲んだり持ち歩いたりのが常識のようにもなってきて(それ自体はいいことですが)、ペットボトル入りの水がますます身近になってきたような気がします。最近では、水がバッグに入っていないとちょっと不安になりさえします。機能を謳った水の宣伝も、はなやかですし。そういうスペシャルな水を飲むと、なにやらまるで体が浄化されるかのような、すがすがしい気分を味わえるし。


普段使っている水筒です。左はアウトドア用のプラスティックの水筒で、軽くて広口で洗いやすい。右はSIGGボトルのベビーサイズ。小さいので、大抵のバッグに忍ばせておくことが可。自宅でフィルターをかけた水を詰めて出かけます。

  でも、やっぱり環境のことを考えると、いつもミネラルウォーターを買っているわけにはいかないと思います。さらに言えば、ペットボトルの水はものすごく高いのです。東京でも水道水のざっと200~500倍の値段がついています。考えてみれば、ガソリンよりも高い液体ってことにもなる。

  というわけで、私はしばらく前から水筒人生です。冬場は温かいお茶を魔法瓶で持ち歩くことも多いのですが、最近はアウトドア用の水筒に、フィルターを通した水を詰めて出かけます。冷たい水が飲みたいナーと思うことも正直ありますが、アーユルヴェーダや漢方的には冷たい水は消化不良などを招いて体の中の毒素を増やすとか。コレが体にも地球にもいいんだワ、と納得しつつ、チビチビと飲んでいます。

●水筒のススメ(バックナンバー)
※わずか5年前に書いた記事ですが、読み直してみて、環境に対する社会の認識がだいぶ変わったなぁと我ながら感じます。


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» ぼくの本棚 149:ウオーター・ビジネス by 中村靖彦 from 社長TVブログ
世界中の砂漠化が進行している。とりわけ中国では人口増加や森林破壊により黄河流域が... [続きを読む]

2007年09月14日 16:31

イギリスで大ブーム、プチ農業

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 8月08日

  去年、ロンドンから少し郊外に引っ越したのをきっかけに、十年来の夢だったアロットメント(市民農園)を借りました。広さはざっと20坪くらい、年間15ポンド(約3500円)。それまで借りていた人があまり手を入れていなかったので雑草畑だったのを、1年かけてようやくそれらしい姿にまで持って来ました。


ジャガイモ、ズッキーニ、青シソ、ビーツ(赤カブ)、サヤインゲン、大豆などを育てています。完全オーガニックなので、雑草と虫との体力精神力消耗戦……といった趣の一年でした。さらに去年は30年ぶりの渇水、今年7月は記録を塗り替える大雨と、早くもお天道様に振り回されています。

  イギリスでは、2003年頃からこのアロットメントや庭・ベランダ菜園のブームがじわじわと始まり、いまやガーデニングと並んで一大国民的趣味の座を占めた感じです。北ロンドンではアロットメントの空き待ちが10年!という地区もあるとか。昨日テレビを見ていたら、例のセレブシェフのジェイミー・オリバーが野菜づくりに密着するテレビ番組もスタートしていました。


ジェイミー・オリバーの新番組「ジェイミー・アット・ホーム」。毎回1種類の野菜を取り上げ、育て方のコツから料理レシピまでを紹介する。


アロットメントに人気殺到、と伝えるタイムズの記事。このタイムズのほか、BBCも大きなアロットメントサイトを運営している。「野菜を作ろう!」といった専門誌も続々創刊。これまでもガーデニング大国ではあったけれど、それは花中心。それが去年初めて野菜の種の出荷数が花の種を上回ったとか。

  この「プチ農業ブーム」が突然沸き起こったのは、イギリスで起きた90年代半ばからのグルメブームで食の楽しみに人々が目覚めていたこと、オーガニック野菜人気が高まっていたこと、温暖化対策としてフードマイル(地産地消)を心がけようという意識の広まり……などなどいろいろな下地がうまいぐあいに「野菜づくり」でクロスしたから。とくに20~40代の女性やカップルがブームの先頭を切っているというのも納得。

  8月は夏の盛りですが、今年は7月の大雨と低温で季節が少し遅れたので、収穫が早い葉もの野菜や、霜が下りるまで大丈夫な豆類を大急ぎで育てています。その後は秋と冬に向けてダイコン、春キャベツ、ネギなどを蒔く予定。アロットメントを始めて、常に数ヶ月~半年先を見据えて暮らすようにもなってきました。

  いろいろ発見や驚きの多い土いじり生活、またレポートしたいと思います。

前の前に借りていた人が丹精していた、ブラックカラント(カシス)やレッドカラント、ラズベリーなどフルーツの低木を一緒に引き継ぎました。雑草だらけですが、こんなに鈴なり!


宝石みたいにきれいなレッドカラント。多すぎて去年は半分も収穫しきれず、それでもジャムを作ったら40瓶ほどになってしまった。じつはまだ去年のジャムが残っている……。アロットメントは食べきる闘いでもあります。

●Jamie at Home (Channel 4)

●Allotment Central (Times Online)


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話題の「eco検定」を受けてみました

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2007 7月31日

  eco検定試験を受けてきました。勉強好き、お上のお墨付き好きの日本人の例に漏れなく、私も検定と聞くと受けたくなってしまうクチ。さらにエコ度の検定と聞けば、エコ人間歴20年、ベテラン環境派を自認する私が受験しないわけにはいきますまい!

  このeco検定、正式名称は「環境社会検定試験」、主催は東京商工会議所です。去年から始まって、まだ第2回目にもかかわらず、今回は1万人超の人が受験したとか。合格者には「エコピープル」の称号(?)が与えられ、交流会などもあるらしい。

  試験前日の土曜日、購入しておいた「公式テキスト」を引っ張り出し、そのまま夜中すぎまでかかって一気読みをしました。正直甘く見ていたのですが、なかなか分厚いテキストで盛りだくさん、ちょっと冷や汗。

  内容は、大気圏の構成や温暖化効果ガスの種類、フロンの何イオンがオゾンを破壊するのか、食物連鎖……といったところから始まって、リオ・サミットやIPCCといった国際会議や条約の歴史、日本の公害やリサイクルまで、とても広範囲。膨大かつそれぞれ深いトピックが比較的よくまとまっていて、環境問題全体をあらためて見渡すいい機会になりました。


指定された試験会場は早稲田大学。学生時代、学祭を冷やかしに来たことを思い出しながら教室へ。周りの顔ぶれを見ると、思っていたよりも20代らしき人が多い印象。そして鉛筆+マークシートというこれまた胸がキュンとするスイートなアイテムで試験開始。

  ただ今回気になったのは、出題内容に昔の受験問題のような、古い国際条約の施行年度を選ばせたりするなど、丸暗記を要求するものが少なくなかったこと。欲を言えば、そんなことより今まさに環境問題でどんな議論が出ているのか――たとえば、今国際的な流れになっている、「気温上昇を2度までにとどめるために大気中の二酸化炭素濃度を450~500ppmに抑えよう、京都議定書の今後は?」「プラスティックは分別せず熱源として燃やしたほうがいいのか?」「原子力と自然エネルギーはどっちがいいのか?」という議論など、現在の具体的かつ切実な問題にもっと言及してもいいのではないかという食い足りなさを持ちました。ちょっとのほほんとしすぎでは?

  もっとも、現在進行形の議論には政治や産業界の意向がくっついてくるから、商工会議所としては下手に踏み込めないのだろうなぁとも想像するのですが……受けるほうとしては、もっと実践的な検定でもいいなぁと思うのです。


「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」がテキストに載っているeco検定なのに、使い捨ての傘袋……。コンビニ袋だけでなく、傘袋も使わない方向にできないかなぁといつも思います。まずは、出てきた人が捨てた袋を再利用することから始めてみませんか。

  検定の結果は9月始めに通知が来るそうです。たぶん大丈夫だったとは思うのですが、あまり大口を叩いて落ちていたら恥ずかしいのでここまでに。次回の試験は12月16日。辛口なことを書きましたが、環境問題全般について見渡すいい機会になることは請け合いですので、ご興味のある方はぜひ!

●環境社会検定試験(eco検定)

●「エコピープル」のためのサイト


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一緒に想像してみてもらえませんか

カテゴリ:地球温暖化  2007 7月12日

  アル・ゴア元米副大統領の映画『不都合な真実』がよかったのか(Live Earthは日本では期待したほどの盛り上がりにならなくて残念!)、今年は「エコ元年」と言っていいほど、世の中の環境に対する風向きが変わったように思います。本当によかった。ここからさらに地球市民としての意識変革にスピードをつけていければ、もしかしたらまだ間に合うかも……と期待しています。

  そんな今、できるだけ多くの人とシェアしていきたいなぁと思っているのが、「地球を感じる」ことです。地球の大きさがどのくらいのものなのかというスケール感、あるいは自分自身が地球の上で歩き回っているひとつの生き物なのだという実感、こうやって仕事をしたり恋愛をしたり家族のことを思ったりしている人間だけど、地球と同じ成分でできている地球の一部であるという直感。

  たとえば、代々木公園のような広い芝生や原っぱで大の字に寝転んでいるところを想像してみてください。思いっきり手足を広げた大の字で。青い空に白い雲がプカプカきれいです。きもちいー。体をあずけている大地もお尻や背中で感じます。草の匂いが鼻をくすぐります。

  さて、そうしたら、手足がぐんぐん伸びていくようなイメージで、体の下の大地を四方八方にたどっていきましょう。ぐんぐんぐんぐん。意識をずーっと先まで伸ばしていくと、僅かずつですが地面が丸みを帯びてくるのを感じます。水平線がほんの少し曲がって見えるあの感じ。丸い地球に張り付いている自分。その地球は回っています。それもすごいスピードで。地球上のどこにいるのかにもよりますが、日本なら時速1400キロくらい。そのスピードで私も回っているんです。はい、東に向かって、体の下の大地が猛烈なスピードで落ちていくようなイメージができてますか?


水平線をじーっと見ていると少し丸いのがわかりますよね、あの感じ。飛行機から見ると、さらに丸いのがよくわかります。

  その地球は、宇宙の遠いところから見ると、ひとつの天体です。水が表面を覆っているので、近くにいる太陽の光を反射して青く輝いています。あるいは、真空で真っ暗な宇宙に浮かぶひとつのカタマリ。太陽からの光や熱のほか、基本的には何も出たり入ったりすることのない閉鎖系です。人間の体もいつかは土や空気に戻るように、地球上の物質は、形を変えながらぐるぐると地球の上で循環し続けています。


* * *


  温暖化など環境問題を考えるとき、この大きい視点を持っていると、何が問題なのか、とてもわかりやすくなるのではないかなと思います。この続きはまた近々。


cafeglobeの入っているビルから見えた、梅雨の合間の夕焼け。この空の向こうには宇宙が広がっていて、そこにぽつんと浮かぶ地球はぐるぐる回っていて。夕焼けは、地球の自分のいる側が、太陽とは反対側に回り込むとき、太陽の光がより分厚い空気の層を通ってくるため(角度が低いから)、青い色が大気に吸収されて赤く見えるのだそうです。

●不都合な真実について(バックナンバー)>


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「早い、安い、うまい」ファッション

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 5月09日

  原宿にも去年登場したTOPSHOPをはじめ、ZARA、H&Mなど、イギリスで「ロー・コスト、ハイ・ファッション」と言われるショップの大箱旗艦店が建ち並ぶロンドンのオックスフォード・ストリート。東京に強いて例えれば明治神宮前か渋谷のような存在でしょうか。いつ行っても観光客と買い物客でハイな雰囲気に満ち満ちてます。

  そのオックスフォード・ストリートに、このところメキメキと業績を伸ばしている激安トレンドショップ「プライマーク」が満を持して登場、先月のオープニングではあまりの混雑に失神する人も出る騒ぎになっていたので、どれほどのものなのか、覗きに行ってみました。


老舗百貨店セルフリッジからそう遠くない一角にドドーンと登場した「プライマーク」旗艦店。数年前までは、ロンドン郊外の移民や低所得者層が多い町角で見かける激安カジュアル店だったのに、あっというまにオックスフォード・ストリートまでのし上がってきた。

スーツのインナーによさそうなTシャツが600円

  高級百貨店セルフリッジからもそう遠くない大きなビルの1階と2階を使った店内は、平日だというのに人だらけ。レジはざっと40人(!)待ち。それもそのはず、値段がすごいのです……。

  スーツのインナーにちょうどよさそうなベーシックなTシャツなら2.5ポンド(約600円)。今ロンドン中の女の子が着ている、70sプリントのチュニックなどが5ポンド(約1200円)。オジー・クラーク風ワンピースで10ポンド(約2500円)。今は円安なので、ロンドナーにとってはさらにこの2/3くらいの値段実感だと思っていただければ、この値段のショックさがわかるはず。


洗濯籠かのように洋服満載の買い物籠を持った人たちも少なくない。ちょっぴり、ユニクロが日本に登場したときのフィーバーを思い出した。

  たしかにチュニックやワンピは生地がかなりペラペラ。でも「流行りものだしワンシーズン着れればOK!」という需要にバッチリ応えている。まさに、ファーストフードならぬファーストファッション。「早い、安い、うまい」ではなくて「(トレンドアイテムの展開が)早い、安い、おしゃれ」。

ケイト・モスコラボラインのTOPSHOP

  人いきれでフラフラになりながら店を出て、職業的使命感から(?)TOPSHOPへ。先週公開された「ケイト・モス」コラボラインをチェックしようと思ったのです。


「ケイト・モス」ラインのショー・ウィンドウ。タグには「ケイトのワードローブにインスパイアされたデザイン」とありました。シグネチャー・アイテムはウェストコート(前開きのベスト)。そういえば、ケイト・モスはH&Mのイメージモデルを務めているときに例のドラッグ問題が発覚し、H&Mはすぐに彼女をクビにしたという経緯がある。そのケイトをライバルのTOPSHOPが採用したのは、イケイケなビジネス姿勢で有名なオーナー社長フィリップ・グリーン氏ならでは。でもケイトはまたコカインをやっているという噂が流れているので大丈夫かな?

  TOPSHOPもプライマークほどではないにせよ、あきれるほど安い。「こんなにかわいくて、まさに旬のデザインで、このお値段なら買っちゃうわ~」とつい手にとってしまう。でも同時にやっぱり、この値段じゃぁ綿花栽培者や縫製工場の人たちはどんな収入を得ているのかしらと心配にもなります。ペラペラでもワンシーズン着倒せば十分という考え方も、環境負荷を考えると絶対にやめるべきなのも確実(ファッションと環境についてはぜひこちらの記事を!>)。

  「欲しい! 」という気持ちと「これでいいのだろうか」という気持ちが激しく交錯するまま歩きつかれるほど広い店内をうろついていたところ、サフィア・ミニーさんの「ピープル・ツリー」コーナーも発見(ピープル・ツリーについてはぜひこちらの記事を>)。同じようにかわいいアイテムを、作り手の人たちにもきちんとした報酬をとってもらって作っているピープル・ツリーがTOPSHOPに入っているのは、皮肉なようでもあるけれど、TOPSHOPの良心なのかもしれないなぁと思いつつ、文字通り棒のようになった足で自転車のペダルを踏み踏み、家路に向かったのでした。


TOPSHOPオックスフォード・ストリート店にあるピープル・ツリーのコーナー。暗く写ってしまったけれど、お店の中ではけっこういい場所にあります。

●プライマークのサイト
http://www.primark.co.uk/index1.html

●TOPSHOPのサイト
http://www.topshop.com/

●ピープル・ツリーのサフィア・ミニーさんインタビュー
環境とか未来とか……通信(cafeglobe 2007年4月25日)
http://www.cafeglobe.com/cafe/eco/ec070425.html

●サフィアさんのインタビューはこちらでも
Frill Me, Thrill Me! (cafeglobe 2005年4月28日)
http://www.cafeglobe.com/beauty/frillme/
ft050428.html


【追記: 2007年9月3日】

今日の英紙『The Guardian』に、「早い、安い、うまい」系大手アパレル(通称ハイストリート・ブランド)に洋服を提供しているインドなどの工場で、とくに女性たちがひどい低賃金と労働環境で働かされているというレポートが掲載されていました。

●The sweatshop high street - more brands under fire
(スウェットショップ通り - さらに多くのブランドが批判の対象に)
http://business.guardian.co.uk/retail/story/
0,,2161302,00.html

ハイストリート・ブランドが直接経営する工場ではなく、あくまで現地の下請け法人ではありますが、あの低価格にはやはり相当の理由があると言わざるを得ません。
でも辛いのは、ある程度のお値段がついている洋服でも、スウェットショップで作られたものではないと言い切れないことですよね。でもそれを言い訳にしちゃいけないか。

何はともあれ、すでに持っている服を大切に、アクセサリーなどを工夫して、あるいはときには自分で作り変えたりして長く着倒していこうと思います。


──────────────────────────
★追伸です
しばらく前にご紹介した映画『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(これが日本語公式タイトルになったのですね) がそろそろ日本でも公開になるとか。
ここでご紹介した後、観てみましたが、やっぱりキョーレツ、痛い笑いが好きな方向けです。かならずしも観た後にすべて気分爽快!とはいかないかもしれませんが、とりあえずオススメ申し上げておきます。自己責任映画ですね、いわば。苦情が好きな方は観ない方がいいでしょう。

●英米のエンタメ界を席巻している映画
(『ボラット 栄光ナル……』の紹介(2007年2月13日)


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» PRIMARK、う〜ん、安いから買うか? from ・・・London NK・・・
物価高のロンドン、本当に中心地のZone1の地下鉄の料金(ロンドンは 中心から郊外に向かって同心円状に6つのゾーンに分かれていて、中心地 のゾーン1は... [続きを読む]

2007年05月10日 05:47

バレンタインのチョコレート選び、これも参考にして

カテゴリ:地球温暖化  2007 2月13日

  先日のEspresso(cafeglobeの更新内容をお伝えするメールマガジン)の「ひとこと」欄で少し書きましたが、今気になっていることのひとつに遺伝子組み換え(GM)作物があります。これ、cafeglobeスタッフの間でも「心配」という声が多かったので、これについてもう少し書いてみます。

たっぷり農薬を浴びた作物を食べたい?

  モチロンまず心配なのは食の安全性、食べて問題はないのか。

  日本人ならたくさん口にする大豆。大豆は遺伝子組み換えが盛んな作物のひとつです。本来、大豆は除草剤に弱いのだけれど、GM大豆は従来の200倍までの除草剤に耐えられるようになっているそうです。それはつまり、除草剤をた〜っぷり浴びた大豆を私たちは食べているのかも、ということ。ネズミを使ったある実験では、除草剤を多く口にしたネズミの子どもに凶暴化する傾向があるという結果も出ているというから、嫌な感じです。

  じゃ、GM大豆を食べないようにしたいと思いますよね。でもそれがじつは難しいというのがますます嫌な感じ。こんなに大豆を消費する日本なのに、その96%は輸入でまかなわれています。しかもそのほとんどがアメリカからの輸入。アメリカで生産される大豆の8割はGM品種だというから、なにをかはいわんや。大豆が主な原料でない食品や、味噌や醤油といった加工食品は、遺伝子組み換えの原料を使っているか表示する義務がないので、使われている可能性はかなり高そうです。


アメリカと正反対に、遺伝子組み換えに対してこれまで比較的慎重な態度をとってきているEU。すでに多いフェアトレード、オーガニックのチョコレートの中に、遺伝子組み換えでないことを謳っている製品も出てきています。遺伝子組み換えになりやすい大豆レシチンを使わないようにしているチョコレートも日本よりは多いようです。

フランケンシュタインみたいな生き物がウヨウヨ?

  でも、私がもっと怖いかもしれないと思っているのは、環境への影響です。作物の花粉は、風に乗って数キロは飛ぶことがわかっています。畑の近くの、種類の近い雑草がGM花粉を受粉してしまい、除草剤に強い「スーパー雑草」が誕生してしまうかもしれない……と思ったら、すでにナタネ油をとるカノーラという植物に組み込んだGM遺伝子が自生のカノーラに紛れ込んでいる例が3種類も見つかっているんだそうです。


  遺伝子は近い生き物の間で受け渡されていくので、そのうちキャベツや小松菜といった仲間の野菜にもどんどんGM遺伝子が紛れ込んでいってしまうかも。こうして自然界に入り込んでしまった遺伝子は、人間の力では絶対に取り除けません。フランケンシュタインみたいな植物や動物がウロウロする地球になってしまうのかも! という心配も、そんなに大げさじゃないと思うのです。


チョコレートの裏にある「遺伝子組み換え作物を排除している」という記述。EUの場合、0.9%までなら遺伝子組み換え原料が含まれていても「遺伝子組み換え原料を使っている」と表示しなくてもいいということになっている。一方日本の場合、遺伝子組み替え原料が含まれていても5%までなら「組み替えでない」と謳ってよいことになっている。このふたつはパーセントの桁が違うだけでないことがわかりますよね。日本のルールはGM作物の生産は推進していないけれど、輸入して使うことに対してはとっても緩いのです。これも狂牛病牛肉と同じ、アメリカの圧力もあるのかも?

買わないことで、日本に入れないようにできる

  心配な点はもっともっとあります。世界で今栽培されている遺伝子組み換え作物の品種の90%以上が、あるアメリカの薬品会社の特許であること。スローフードやマクロビオティックといった動きが「できるだけその土地で古くから育てられてきている在来種を大切にしよう」と訴えているのを真っ向から踏みにじる方向です。また、農家の人たちが自分のところでとれたGM作物の種を撒くと、「違法コピー」としてその製薬会社から訴えられてしまうのだとか。実際、花粉として飛んだのかわからないけれど、GMでない作物を生産していた農家の収穫の中にGM遺伝子が紛れ込んでいるのを発見した会社が、その農家に損害賠償を求める裁判を起こしているのだそうです。

  「じゃーどうしたらいいのさ!?」

  遺伝子組み換え原料が入っているかどうかをチェックできる小冊子『トゥルーフード・ガイド』を作った環境NGO『グリーンピース』のアキコ・フリッドさんは、「消費者が買わないことでしか止める方法はない」と言います。「外国での生産を直接止めさせるわけにはいかないけれど、買わないことで日本に入れないようにはできます。GM原料を使っている、使っているかも知れない食品会社には、使わないでほしいとお願いするのも大切です」。

  今、季節はバレンタイン。たとえばチョコレートにも、遺伝子組み換え原料が忍び込んでいる可能性は高いそうです。プレゼントするにしても自分用に買うにしても、さっそく遺伝子組み換えフリーのチョコレートを選んでみませんか。

  どのチョコレートなら大丈夫なのか。一部の製品がここから見られます。ぜひチェックしてみてください。

●トゥルーフード・ガイド 「チョコレート編」>

●トゥルーフード・ガイド送付申し込み(無料)>


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このリストは、次のエントリーを参照しています: バレンタインのチョコレート選び、これも参考にして

» 遺伝子組み換えでない大豆の意味 from ふにゃら的結婚生活
大豆のブランド(?)として「遺伝子組み換えではない」という、否定形の品質表示として有名になってしまった、遺伝子組み換えの食べ物たち。 じゃ、遺伝子組... [続きを読む]

2007年02月17日 12:36

地球温暖化がついに世界のメインステージに!

カテゴリ:地球温暖化  2006 11月17日

  「今すぐに地球温暖化の進行を食い止める努力を始めなければ、世界経済は壊滅的な打撃を受ける」という趣旨の『スターン報告書』、少しまとまった時間が取れたので一気に読みました。そして……興奮と緊張と不安と期待で鳥肌が立ちました。ああ、やっとここまで来た!という思いでの鳥肌です。

  これについては、ネットでさっと検索する限り、まだあまり日本語では詳しい評価や解説がなされていないので、できればcafeglobeでできないかしらと思ったりしています。が、とりいそぎここに感想を先に。


エコノミストの目から経済を説くこの報告書の肝は、「世界がこのまま温暖化に手を打たなければ、経済的な損失は840兆円に達するだろう。一方今から毎年世界中で合計4兆円を使って対策をすれば、この打撃は回避できる」というところ。4兆円は、世界のGDPのおよそ1%。早急に二酸化炭素の排出削減をしなければ、東京やロンドン、ニューヨークなどの大都市も水没確実と言われている。

  この報告書は、10月30日に英政府が発表したもので、まとめたのは元・世銀チーフエコノミストのニコラス・スターン卿。イギリスのブレア首相と次期首相と目されているブラウン財務相が並んで発表をしていました。

  本体は700ページに及ぶ報告書だそうですが、英語版の要約(27ページ)と、日本語のさらなる要約(4ページ)PDFが以下の英財務省サイトからダウンロードできます。

●STERN REVIEW: The Economics of Climate Change(英語)
http://www.hm-treasury.gov.uk/media/8AC/
F7/Executive_Summary.pdf

●スターン報告書-気候変動の経済影響:結論のまとめ(日本語)
http://www.hm-treasury.gov.uk/media/BCC/D8/
stern_shortsummary_japanese.pdf

  内容を超かいつまんでご紹介するならば……

(1)いかに地球温暖化が待ったなしの崖っぷちまで来ているかということを、これまでの科学的な調査報告(IPCCなど)を引きつつ改めて警告。とくに二酸化炭素をこれ以上大気中に増やすべきではない、と危機を強調。

(2)地球温暖化が引き起こす洪水や旱魃などの自然災害、食糧不足、海面上昇などによる億単位の難民発生とそれらによる世界の不安定化の指摘。これらがあと数十年で起きる可能性が高いこと。

(3)それらによる経済的な損失は、20世紀の大恐慌や2回の世界大戦並みかそれ以上のダメージであると試算。世界中の人々の暮らしの質が低下すると警告。

(4)世界経済の破綻を避けられるかどうかは、今後5~10年で世界がどれだけ二酸化炭素を出さない経済に変身し始められるかにかかっている。まずは炭素税や政策を駆使して、脱炭素社会の実現をすぐに始めるべし。そのコストは、このまま行くと人類が被る経済損失よりずっとずっと小さいのだから、始めない理由はない。さぁ早く!

……といったところです。

  内容自体は特別新しい発見や理論が入っているわけではないのですが、この報告書がすごいのは、世界のトップエコノミストによってまとめられ、G8のひとつイギリス政府の肝入りで発表されたということです。ついに政治経済の頂点に環境問題が登りつめた!のです。感無量。遅かりし由良の助、でないといいのですが。

  イギリス政府は、どうやらかなり本気です。事の深刻性をわかっていることもさることながら、なんとか政権を維持したい、おそらくブラウン率いることになるであろう労働党が命運をこのトピックに掛けようということなのかもしれません。来年のドイツG8の主題のひとつに脱炭素合意を押し込むと鼻息も荒くメルケルさんにかけあっているようです。だいたい、上のような日本語のPDFを財務省自ら用意するなんて、アピールに本腰入ってます。さっそく今日までナイロビで開かれていた国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP12)にもこのレポートを持ち込んで、話題を集めているようです。

  前々回のこのコラムで図らずも書きましたが、世界に対してアピール上手なイギリス(●バックナンバー参照>)です。さっそく『不都合な真実』のアル・ゴア氏(●バックナンバー参照>)を政府の顧問に迎えたいというような話もあるようです。

  はい、お約束、今回も振り返ってわれらがニッポン。省エネ技術では世界一とも言われる日本、この動きにどう組んでいくのか、日本政府を世論で押し上げるのは私たち日本人の仕事です。ぜひ注目してください。

●こちらもご覧ください(cafeglobe.com関連記事)>
『あらためて、環境問題について、かなりマジメに』(2004年12月15日)

●こちらもご覧ください(cafeglobe.com関連記事)>
『地球温暖化、今動き出せばまだ間に合う!』(2005年1月12日~4回連載)


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アル・ゴア氏の話題の映画観てきました

カテゴリ:地球温暖化  2006 9月29日

   また、少々ご無沙汰してしまいました。楽しみにしてくださっていた方、ごめんなさい! 決してどこかに行ってしまっていたなどではなく、日々あくせくとcafeglobeのお仕事をしておりました。

   さて。今回は最近試写を観た映画についてご紹介します。

   『不都合な真実』。「アル・ゴアの映画」としてもう耳にしたことがある方もいるかと思います。アメリカで口コミが口コミを呼び、環境ドキュメンタリーとしては社会現象と言えるほどの動員数を記録したということで、イギリスでは公開前の夏からもう新聞やラジオで何度も話題になっていたので、これは早く観なければと思っていたのでした。

   果たして! すばらしかったです。ひとりでも多くの人に観てもらいたい。これは元アメリカ大統領候補アル・ゴア氏の地球温暖化に関するレクチャーと、彼の1000回を超えるという講演活動を追ったドキュメンタリー映画です。彼のレクチャー内容が大半なのですが、さすがよく練れていて、わかりやすい。



『不都合な真実』(2007年新春より TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにてロードショー 配給:UIP映画)
火力発電所の煙突から出ている煙はもちろん、カトリーナ。アメリカでは昨年9月のカトリーナの一件は本当に大きなショックになっているらしい。映画の公開が新春に延期になってしまったのは残念だけれど、より多くの人の目に触れることになりそうなのは本当によかった!

   地球が、今どれだけ危機的なところまで来ているか、もう待ったなし、一刻の猶予もないところまで来ていることが、さまざまな例を引いて紹介されています。具体的には北極(グリーンランド)・南極の氷が溶けて海水面が上昇するという予測、世界の大都市の多くが水没し、億単位の人の移動が起きること、海流が止まり世界の気候が激変するほどの現象が10年程度のスパンで起こりえるところまで来ていること……その例のひとつひとつはこれまでにも言われてきている警告ですが、端的にわかりやすく、グラフィックも美しくまとまっていて、「伝わる力」に満ちています。



「このくらいの球があるとします。ここに木工用のニスを塗ったとします。そのニスの厚さが大気の厚さなんです。そんなにも薄い」とゴア氏。地球は人間にとっては簡単には想像できないほど大きいから、人間の活動で気候まで変わるとまでは想像しにくいのは確か。でも、地球はたしかにまぁまぁ大きいけれど、地球を覆う大気のボリュームはじつはかなり小さい。人間がガンガン石油を燃やせば、ニスの厚さくらいなら確かに大気の組成を変えてしまうことはありそうだと実感できる。(配給:UIP映画)

   もうひとつすばらしいのは、私たち市民が後押ししなければ、いかに政治が無力かがありありとわかる映画だということです。私は不勉強で知らなかったのですが、ゴア氏はなんと70年代から環境問題に対して積極的に取り組んできていたのだそうです。90年代始めか、環境保護の人類への不可欠さを訴えるゴア氏(まだ若くてスリム!)への反対陣営(父ブッシュなど)からの「環境保護を訴えるなんて、この男は人類の敵だ」といった発言なども、画面に登場します。そして彼は、あの2000年の大統領選でブッシュ現大統領に負けました。本当に負けたのか、おおいに疑問ですが、とにかく大統領にはなれなかったわけです。つい昨日、ブッシュ大統領が温暖化とハリケーンの関係を研究した報告書の発表を妨害したのではないかというニュースも流れていました。

   日本でも、まだ政治や行政が環境問題に対してイニシアチブをとっているというにはほど遠い状態です。少なくとも、こんなペースでやっていたのでは京都議定書すら守れないでしょう。日本版アル・ゴアや、政治を目指している人に力を与えるのは、政府に送り込むのは、私たちです。ぜひ映画を観てください。できればお友だちを誘って。そして見終わったら友だちに伝えてください。

●『不都合な真実』
2007年新春より TOHOシネマズ六本木ヒルズほかにてロードショー 配給:UIP映画

●その公式ブログ(上映予定など最新情報)

●地球温暖化に関する報告書、ブッシュ政権が発表を妨害?(CNN.co.jp)

●地球温暖化、今動き出せばまだ間に合う!(cafeglobeバックナンバー)


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このリストは、次のエントリーを参照しています: アル・ゴア氏の話題の映画観てきました

» 『不都合な真実』についての覚書(2) from Hanakoの私的映画談義
『不都合な真実』余聞  今年の米アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した [続きを読む]

2007年09月28日 19:22

» 『不都合な真実』についての覚書(1) from Hanakoの私的映画談義
拡大路線は止めるべきなんだろう。しかし止めないんだろうな… アル・ゴア元米副大 [続きを読む]

2007年07月06日 08:21

» 【2007-29】不都合な真実(AN INCONVENIENT TRUTH) from ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
地球の裏切りか? 人類が地球を裏切ったのか? 地球を愛し、子供達を愛する全ての人へ──。アル・ゴアが半生を捧げて伝える人類への警告。 [続きを読む]

2007年03月17日 02:16

» 地球冷却運動(Earth Cool Movement) from Vosh の徒然草
 地球温暖化が、世界中で多くの不幸をもたらしています。異常気象により被災者になってしまう人や沈み行く島に住む人々。絶滅してしまう動植物も・・・。  この不... [続きを読む]

2007年02月11日 12:51

» 不都合な真実 from Cinematheque
地球の温暖化によって引き起こされる数々の問題に心を痛め、人々の意識改革に乗り出すべく、環境問題に関するスライド講演を世界中で行うアメリカ元副大統領... [続きを読む]

2007年01月29日 09:47

» 不都合な真実 from 週末映画!
期待値: 94%  アル・ゴア元副大統領が出演するヒューマン・ドキュメンタリー。 地球環境の危機を分 [続きを読む]

2007年01月25日 23:27

» 「不都合な真実」映画館で500円で見てきた感想 from Wilderlandwandar
実は土曜日に見ようとしたら、キャンペーン中に付き日曜日限定で500円で見られる、 [続きを読む]

2007年01月22日 01:24

» アル・ゴアの『不都合な真実』 (あかね) from あかねとようこのブレイクスルー
ようこさん とうとう11月やなぁ〜! 9月1日から始めた『ブレイクスルー』も、丸2ヶ月もったってことやねぇ! めでたい。私、正直心配やってん。最初こ... [続きを読む]

2006年11月02日 15:31

本当のおしゃれとは

カテゴリ:地球温暖化  2006 5月29日

   昨日新しく始まった「環境とか未来とか大切にしたいね通信」はもうご覧いただけたでしょうか? これから、主に環境や自然関連のニュース、イベントのお知らせ、プロダクト……などなどをご紹介していく予定です。

   で、昨日掲載になった記事でご紹介した、ロンドンで開かれているエコファッション展。各デザイナーやブランドからの提案の間に、訪れた人からの意見や感想が掲げられているコーナーがありました。


コーナーの左側には、「あなたが今日履いている靴を作ったのは誰?」「着なくなった服はどう処分してる?」「洗濯機の設定は何度?(英国の洗濯機は水温の温度設定ができる)」「あなたか今日身につけている化学物質は?」「ご自由にコメントを」と質問項目。

   七夕の短冊のような紙に書き付けられたコメントの中から印象的だったのを2つご紹介します。

   ひとつめは、「(今日身につけているのは)コットンとポリエステル。私はアイロンかけはしない主義。だから必然的に、アイロン不要の素材しか選びません」というもの。これは私もすでに長いこと実践中です。もっとも、アイロンの手間が面倒というのもありますが。

   パリッとアイロンの効いたシャツやリネンは本当に素敵だなと思うけれど、もはや分厚い豪華本や燃費の悪い高級車にも似た贅沢品で、対価が払える・払えないにかかわらず、たまのぜいたくにしておくものなのだろうなぁと思っています。漂白が必要な白い洋服も同様だし、ドライクリーニングも、大量に出すのは次第に「かっこ悪いこと」という認識になっていくのではないでしょうか。自分のことしか考えてない状態がおしゃれとはとても言えないわけで。


<写真左>原文は「Both cotton & polyester. I don't iron my clothes. I don't iron anything so drip dry fabrics are my choice.」<右>「I think I _AM_ A chemical. I wear hair spray, make up, mascara, deodorant, Topshop clothes etc....」

   もうひとつも、今日身につけている化学物質は?に対する返事で、「(身につけているとかじゃなくて)もう私自身がケミカル。ヘアスプレー、メイク、マスカラ、デオドラント、そしてトップショップ(イギリスの大手お手頃アパレル)……」というもの。もちろん自虐ジョークなわけだけれど、そういえばとハッとさせられます。

   とはいっても、「あれをやらない」「これをあきらめる」といったマイナスばかりではあんまり楽しくない。この展覧会はマイナスしつつのプラス提案だったのが肝なのです。ただしそのプラスは発想の妙や手仕事の再評価といった、アイディアとしてのプラス。アイディアはいくらプラスしても二酸化炭素は出ませんからね。罪悪感なしで楽しい。

   帰りしな、そういえば日本の一昔前までの暮らしは本当にエコだったんだなぁと思いながら歩きました。幸田文さんのエッセイにあるような暮らし。着物として洗い張りをしながら何十年か着たら、ほどいて座布団にしたり、半纏にしたり、ついには雑巾になって、ご苦労様でしたと。この展覧会に出したらさぞや評判になったのでは、とちょっと思ったのでした。

●「環境とか未来とか大切にしたいね通信」>


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日本にも続々登場中!新しい銀行のありかた

カテゴリ:地球温暖化  2006 3月09日

   イギリスで銀行口座を開設しました。最初はやはり「寄らば大樹の陰よね」ということで、どこのハイストリート(商店街)にもあるような大手銀行を考えていたのですが、友人に「エコならコープSmileがいいんじゃない?」と言われて軽い気持ちで調べてみたところ、出てくるわ、出てくるわ……いっそ知らなければ楽だった、嫌な現実が。

   イギリスの大手銀行の投資先リストには、兵器製造メーカーに、原子力発電所に、発展途上国に自国では禁止されているダイオキシン入りの農薬を売っている会社……そんな企業名が続々と出てくる。もちろん銀行も普通の営利を目的とした企業なわけで、預金などで集めたお金を貸して利子をかけ、株主のために儲けるのが商売なんだから、違法行為でもなんでもない。でも、(どうせスズメの涙ではあるけれど)少なくとも自分はそういう企業には出資したくない。ということはそういう銀行にはお金は預けたくない、と率直に思ったわけです。

   そこに来ると、たとえばコープ銀行は、環境保護・人権擁護に怪しい企業は不適格、兵器産業や遺伝子操作作物もNG、化粧品開発のための動物実験やたとえば雌鳥をケージに閉じ込めた鶏卵産業・毛皮ビジネスもアウト……とそのポリシーと過去の報告は何ページにも及ぶ量。これは気持ちいい!とばかりにすぐに支店に走ったのでした。

●CO-OP BANKの「Ethical Policy(倫理ポリシー)」ページ>


読めば読むほど考えさせられる、コープ銀行の投資における倫理ポリシー。

   気になる金利やサービスですが、もともと低い普通預金は大手とほとんど変わらず、むしろカードローンなどの場合、大手銀行系クレジットカードが十数パーセントなのに、コープは8%程度。最大限儲けることを使命にしていないということは、必要としている人から精一杯巻き上げないということでもあるのねと納得。日本の大手銀行は今次々に過去最高益を報告しているけれど、あの利益はいったいどこから生まれているのでしょう。


強いてコープ銀行の難点をあげれば、支店がかなり少ないことと駅から遠いこと、支店内がそっけなく照明も抑え目でどんよりしていることくらい。とはいってもオンラインバンキングは充実しているし、上等なソファのある銀行は客に信用があるように印象づけたり高揚感・ときには威圧感を与えるためのきれいさかもしれないと思えば、どんよりしていても別にいいのかもしれないとも思う。

   あーいい銀行に口座を持ててよかった、とホクホクしていたのですが、この手の話題に気をつけていると、日本でもこういう試みがいまどんどん出てきているらしいことに気づきました。ポリシーありき、フツーの人がお金を預けて必要なときに入れたり出したりというお財布代わりに使えるという意味での銀行はまだまだこれからのようですが、既存の地域銀行に着目するのも一案だし、誰でもが好きなだけお金を出資して集まったお金を地域活性化や環境などいわゆる持続可能なプロジェクトに融資するという試みはあちこちで始まっているようです。

●参考になるのがA SEED JAPANの「エコ貯金ナビ」>


77年生まれの木村真樹さんが代表理事を務める名古屋ベースの「 コミュニティ・ユース・バンク momo」。1口1万円から出資を募っている。木村さんのインタビューはこちらでも>

   坂本龍一さんの発案で小林武史さん、ミスチルの櫻井和寿さんたちが作ったAPバンクは自然エネルギーのプロジェクトに低利で融資するものだし、これからどんどん増えてきそう。今すぐ使わないお金がちょっとあるなという方、株式投資ももちろん悪くないけど、自分のお金をこういう方面で働かせるのも悪くないと思いませんか。


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スローで豊かでハッピーな生活を守ろう

カテゴリ:地球温暖化  2006 2月23日

   今週は、先日の「デジログ日誌」で予告した、グリーンピース・ジャパンによる青森県六ヶ所村の核燃料再処理工場の試運転反対シンポジウムに出席した件について。


2月19日、表参道の東京ウィメンズプラザで開かれたシンポジウム。photo (c) Greenpeace/M.Noda 以下すべて同じ


司会進行は、新しくグリーンピース・ジャパンの事務局長になられた星川淳氏。ご存知ない方もいるかもしれないけれど、私たちが大好きなスローライフを20年以上前から著作活動などで訴えてきた、とってもスゴイ方です。

  「核問題なんてわかんないし」「原子力はヤだけどすぐには止められないから仕方ないでしょ」と読み飛ばそうと思ったアナタ、ちょっと待って!!!! この試運転が始まると、東京など東日本はもちろん、西日本の人たちも放射能を浴びることになるのだとか。それを避ける最後のチャンスが今の今なんです。青森県の特に知事が、この試運転にGOサインを出すかどうか、今考えているところだからです。危険で私たちのお金の無駄遣いになる再処理を、止めたいと思いませんか?

   ごく大雑把ですが、ポイントにまとめてみました。

●「核燃料の再処理」とは、原発から出た使用済み燃料を化学的に処理、プルトニウムや燃え残ったウランを取り出して原発用の燃料に使うこと。そのほか、処理前以上の量の放射性のゴミが出る。

●再処理の過程で、大気や海に放射能を持った物質が放出される。これは事故のときではなくて、計画として日々放出することになっている。その放射能の量は、1日に原発1基から出る放射能の1年分

●この再処理工場の建設にはすでに2兆円以上が使われた(計画では7000億円だったのが3倍に膨らんだ)。

●さらに試運転をして工場内が放射能で汚染されてしまうと、将来工場を閉鎖処理する費用などで19兆円必要になると見られている(今の国家予算の4分の1!)。この費用は電気代や税金で私たちから徴収される

●でも、そんなにお金をかけて取り出しても、プルトニウムを原発で使う目処が立ってないから(※1)、今のところまったくの無駄

●プルトニウムはめちゃめちゃ放射能がたくさん出る、放射性物質の中でも抜群に強くて怖い物質。だから核兵器の材料になる。たった8kgで1つの核兵器が作れてしまうという。余分なプルトニウムを持っているとテロリストに狙われる可能性がある。

●平和目的だと主張しても、すぐに核兵器にできるプルトニウムをたくさん持っていれば、世界中から「日本はプルトニウムをため込んでいる国」「核兵器を持っているのと同じ」と危険視される。

●再処理を手がけているのはフランスとイギリスだけ。イギリスは工場内でプルトニウムを含む溶液が大量に漏れた事故以来操業しておらず、もともと採算がとれていないので、このまま閉鎖もささやかれている状態。

   ざっくりざっくり、そういうことです。どう公平に見ても、いや、せいいっぱい好意的に見ても、プルトニウムを使うあてがない今、一度再処理をしてしまえば工場の中が汚れてしまう、後戻りのできない試験を急ぐ必要はないはずですよね。

   それなのに急ぐのはなぜか? 仕事とお金がほしい地元の一部の意向もさることながら、各地の電子力発電所に溜まってしまっている使用済み核燃料を移動しないと稼動を止めなければいけない原発が出てくるからといわれています(それだけ原発からは放射性廃棄物がたくさん出ているということでもあるわけです)。

   この再処理工場の計画は50年前にされたものなのだそうです。その頃はもんじゅやふげんの頓挫も想像できなかったし、たしかに夢のように効率のいい未来プランだったのかもしれません。でも実際に未来になってみれば、そう夢のようには行っていない。じゃあ計画を練り直そう、というのが賢い普通の選択です。でも、「計画は計画だから」と突っ走ってしまうのは高速道路やダム計画とまったく同じ構図です。私たちの生活環境は壊され、お金の無駄遣いがされ、役に立たない大きな建造物が残る……。スローで豊かでハッピーな生活はますます遠のく。

   せめてちょっと立ち止まろうよ、計画を見直してみようよ。と声をあげてみませんか。あとは青森県知事がGOを出せば、3月下旬か4月にも試運転は始まる可能性があるそうです。言わずもがな、青森県だけの問題ではありませんから、他県の私たちも意見を言っていいはずです。原子力発電で作られている電気を仕入れているのは電力会社ですから、電力会社に「そんな電気はほしくない」と伝えるのもいいだろうし、ささやかだけどますます電気を節約するのも大切でしょう。浜矩子さんもCafeglobeの連載でおっしゃっているように、自分のブログやBBSで不安を訴えるのだって絶対効果はあるはず。もう時間はあまりありません。おかしいと思うなら、一緒に動きませんか。


オーガニックや省エネなど身近なエコと違い、難しくて硬い話が多いからか、この問題に関して興味を持つ女性や若い人が圧倒的に少ないのは現実。そこで比較的やわらかい顔をした私にお声がかかったというわけです。


今回の試運転がスタートしてしまうか、じつは世界中から注目が集まっているのだそう。シンポジウムには米国議会で証言などにも立つ第一線の核科学者、エドウィン・ライマン博士が米国から再処理ストップ呼びかけの応援に駆けつけた。

●グリーンピース・ジャパンによる再処理工場についての説明>

●Wikipediaによる再処理工場についての説明>

※1
もともとの計画では、ここで取り出したプルトニウムは、「もんじゅ」や「ふげん」などのプルトニウム用の新型原子力発電所で使われる予定でしたが、ご存知のように相次いで事故を起こしたために停止・廃炉検討中になっています。そこでプルトニウムをウランに混ぜて普通の原子炉でも燃やせるように工夫したのが「プルサーマル」計画(六ヶ所村の再処理工場計画を正当化するためとも言えそうです)。でもこれも各地で地元の反対に遭い、唯一の頼みの綱になっている佐賀県の玄海発電所も地元議会が沸騰中で、プルサーマルも実現できるかわからない状態。つまり今のところ日本国内でプルトニウムを使う具体的な予定はないのです。


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ニョロニョロたちとの暮らし

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2006 1月26日

   去年の初夏、チェルシー・フラワー・ショウをレポートした回に謎の予告をしたままになっていた「ニョロニョロ」たちを今回はご紹介します。

   それはearthworm、つまりミミズたち。ミミズを飼って、キッチンから出る生ゴミなどを食べさせ、ミミズが作る栄養たっぷりの土をいただこうというわけです。ギョッとする方も多いかもしれませんが、環境意識やスローライフ意識の高まりからけっこうなスピードで世界各国で広まっているようで、日本でも「ミミズコンポスト」というキーワードで検索をかけるとたくさんのサイトがヒットしてきます。


イギリスのwiggly wigglers(ニョロニョロ)という会社から購入した「Can-O-Worms」というオーストラリア製のミミズコンポスト容器。底が網目になったトレー3段構造になっていて、ミミズが食べ進むと下のトレーから土を「収穫」するという仕組み。大きさは普通のゴミ箱くらい。

   詳しいことはそういった専門サイトをご参照いただくとして、チェルシーで見つけた使いやすそうなミミズコンポストのキットをその日に注文、7月早々からミミズたちとの生活がスタートしたというわけです。


レンガ状に圧縮された、椰子の実の殻を砕いたもの。これを水でふやかしてモロモロの土状にしたものが、ミミズたちの最初のベッドとなる。


白い袋に、ミミズが500g(ざっと1000匹だとか)入っている。他の袋は、容器内のpHを整えるための餌や(ミミズは酸性の土が嫌い)、万一ミミズが元気なくなってしまったときのための餌(worm treat、ミミズの好物という名前がかわいい)。これらのものが全部セットで60ポンド(約1万2000円)。決して安くはない……。

   容器をセットしたら、袋に入って届いたミミズたちを放ちます。ダンゴムシやコオロギを集めて歩いた少女時代ははるか遠く、ちょっとおっかなびっくりで袋を開け、ご対面。「なになになになに?」という感じで頭(尻尾か?)を伸ばして周りを伺うミミズたちは赤くてツヤツヤしていて意外ときれい。虫っぽい匂いもほとんどない。これなら触れるかもと安心して、容器にもぐりこむミミズたちを見送りました。


ミミズたちを椰子殻ベッドに放ったところ。ミミズたちは「わーわーわー」と慌てた様子。


そのわずか数分後。付属のマニュアルにあった通り、光が嫌いなミミズたちはけっこうなスピードで潜っていき、あっという間に一匹も姿が見えなくなってしまった。


野菜くずやティーバッグ、紙切れや毛糸などをさっそく入れたところ。ミミズが食べられるのは、基本的には植物と紙パルプや動物の毛など。肉や魚や炭水化物は苦手だそうです。言うまでもなくプラスティックや化学繊維はだめ。

   その日から生ゴミを入れはじめ、早半年少々。ベビーミミズたちも増え、我ながらなかなか順調に進んでいます。先日いちばん下の古いトレーを覗いたところ、野菜ゴミの姿はほぼ消え、真っ黒な土がたっぷりとたまっていました。土とはいってもじつはミミズのフンなわけですが、これまた匂いもなし、まさに土です。もうすぐ「初収穫」を迎えられそうです。

   マニュアルや専門サイトなどでは、ミミズは条件がよければ毎日体重の半分くらいのゴミを食べるとあります。が、暑すぎたり寒すぎたりするとペースは落ちるので、ふたり暮らしで自炊が多いとこのゴミ箱程度のコンポストで処理できるのは出る生ゴミの半分~2/3程度といったところです。私は猫の額の庭の片隅を掘ってそこにも生ゴミを埋めていますが、スペースさえあればミミズコンポストが2器欲しいところです。

   あと1ヶ月少々もすれば、今は毎日厚い雲の向こうに隠れている太陽もだいぶ戻ってきて、種まきシーズンのスタートです。ミミズコンポストの土はふかふかで栄養分たっぷりなので、種まきには最高なのだとか。今年もプチトマト、そらまめ、唐辛子などなど、植えてみるつもりです。


去年、厚くむいたジャガイモの皮をゴミのつもりで庭に埋めておいたら、先日掘り返したところ思いもかけずジャガイモが収穫できてしまいました。芽が出てしまったタマネギもためしに埋めておいたら、これも第二世代が。野菜の生命力って強い! となんだかいとおしい気持ちに。でも食べちゃいましたが。

●Wiggly Wigglersのサイト(英語)>


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ロンドン、オーガニック食材宅配事情

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2006 1月18日

   東京でリビングフードな生活を続けている山祥ショウコさんの連載にも感化されて、週1回、オーガニック食材の宅配を取りはじめました。東京以上にオーガニック食材がブームのロンドン、似たようなオーガニック宅配は何社もある中選んでみたのは「ABEL & COLE」という会社。

   できる限りフードマイルを減らす努力をしていること(地産池消)、イギリス国外から食材を仕入れる際は航空便でなく船便を使っていること、包装を少なくしていること、生産者から公正な値段で買い付けること、植物の育て方や動物の飼育法・漁法までチェックをしていること……など、かなり熱心に語っているここを選んでみました。ネットで注文を簡単に変更・キャンセルできること、嫌いな食材を入れないでもらえるなど、細かいカスタマーサービスもいい感じです。


今週届いた基本的な旬の野菜のセット「Essential Organic Veg Box」。手にするとしっとり、しっかりした肌触りで、新鮮なことがわかります。マッシュルームが紙袋に入っているほかは個別の包装もなし。LPGのトラックで、わがエリア担当のライアンが届けてくれます。

   イギリスでとっても嫌なことのひとつに、TESCO、ASDA、Sainsbury'sなどわずか数社の巨大スーパーが絶好調で、地元の小さな商店などがほぼ壊滅的に痛めつけられていることが挙げられます。巨大なシェアから来るそのバイイングパワーは凄まじいそうで、農家など生産者は買い叩かれて、値下げ要求に応えるべく、いかに低コストで生産するかに汲々としているのだとか。まさに以前Espressoのひとことでもご紹介した映画「The Matrix」のパロディ「Meatrix」状態がますます広がっているのでしょう。

   というわけで、そんな流れに少しでも掉さそう、逆方向へのパワーを生み出そうとしているABEL&COLEのような試みに我われもささやかながら参加しようというわけなのです。まだ2週目なのであまりエラソーなことは言えませんが、先週は気合が入っていたこともあり、全て食べ切り成功! 野菜と豆たっぷりのスープやオイルをからめた野菜をオーブンで焼くローステッド・ベジタブルにすると根菜類を大量に食べられるので、今週もそれかな……。あとはブロッコリーのキッシュ(これは「バスクの砂糖壷」のマテスク里佐さんのレシピを参考にする予定)に、オニオングラタンスープに……いかに食べきるか、マンネリを回避して新しいメニューに挑戦するか、ゲーム感覚で挑戦心がくすぐられます。


今週入っていたのは、ミックス豆もやし、ブロッコリー、ニンジン、セロリ、マッシュルーム、赤キャベツ、スイード(巨大カブのような野菜)、タマネギ、以上で11ポンド(約2200円)。スーパーのオーガニック野菜より確実に安いのもグー。野菜自体もとてもおいしいので、今のところ大満足。

   これでスーパーに行く回数もだいぶ減らせそうだし、いやおうなく旬の野菜をたっぷり食べることになるし、当分なりゆきが楽しみです。

●ABEL & COLEのサイト(英語)>

●Meatrixのサイト(英語)>
この春には「The Meatrix Revolting(訳:ミートリックス・ゲロゲローッ)」が登場予定とのことなので楽しみ(言うまでもなく、これもThe Matrix Reloadedのパロディ)。
※Meatrixの日本語訳スクリプトはこちら>

●山祥ショウコさんの「おいしいリビングフード・ダイエット」、宅配野菜の回>
あれで1500円なんて、日本は野菜が安くていいな。帰ったらいっぱい食べるぞ。

●マテスク里佐さんの「バスクの砂糖壷」、野菜キッシュの回>
生クリームを買いに行かなければ。


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京都議定書、前進します。パチパチパチ!

カテゴリ:地球温暖化  2005 12月11日

   先日の当欄で触れた、カナダのモントリオールで開かれていた2月の京都議定書発効以来はじめての締約国会議(正式には「第一回締結国会議(COP/MOP1)」長い……)が昨日、10日の土曜日に閉会しました。

   議長国カナダから、ヨーロッパ諸国や日本のように具体的な削減目標を持つことを迫られたアメリカ代表団が会議の途中で退室してしまうなどの波乱があって最後までハラハラさせられたものの、最終的にはアメリカも今後も話し合いを続けること自体には合意、今回の会議でクリアすべき項目はほぼ達成され、高揚した雰囲気の中で閉会が宣言されたそうです。


締約国の全会一致でないと合意文書を作らないという決まりだったので、タイムリミットぎりぎりで合意ができたときの参加者たちの万歳ぶり、抱き合いぶりは見ものだった(写真は8日のもの)。

   今回の会議で合意されたのは……
●京都議定書(第一約束期間2008-2012年)の次の期間(第二約束期間2013-2017年)に向けての準備開始が決定。
――第一約束期間よりもさらに高い削減目標にすることも合意。来年5月から会議スタート。
●京都議定書(約束期間2008-2013年)の運用規則が正式に合意になった。
――これで本格的に京都議定書の「スイッチが入った」(議長のディオン・カナダ環境相)。

   また、米国、中国、インドなどの非締結国も、今後の「義務のない」話し合いには参加していくことも決まったのだそう。

   アメリカ合衆国政府はこのモントリオールの会議を骨抜きにしようと、数値義務のない独自の「京都議定書的なもの」を設立しようと各締約国を誘ったり、会議の席を蹴って出て行ってしまったり、かなりご無体な行動だったのだとか。でも京都議定書賛成派のクリントン前大統領が、「ブッシュ政権の姿勢はただただ間違っている」と批判をしたり、NGOなどアメリカ国内の市民団体の頑張りもあって、最終的には渋々対話を続けることには合意したようです。


会場の外には世界各国の環境NGOがみっしり。写真はドイツの市民団体。

   気になる日本政府の代表団はというと、グリーンピース・ジャパン気候変動問題担当の中島正明氏によると、「交渉開始当初は、日本政府の対処方針に大きな懸念を感じたが、今回の会議の大切な目的であった将来の取り組みに向けて、日本政府が相応の貢献をしたことは評価に値する」(プレスリリースより)とのこと。小池百合子環境相は会議の場以外でもアメリカ政府に考え直すよう申し入れたり(そのときは鼻であしらわれていたようだけれど)、それなり頑張った模様。よしよし。


小池環境相のスピーチは注目度が高かったようで、BBC Worldなどでもスピーチ姿が流れていました。

   でも気になるのは、日本のニュースでちっとも話題になっていないこと。いわゆる大手新聞サイトは全部チェックしたのですが、私は閉会については1つのニュースも見つけられませんでした。うーん、NHKのニュースの国際枠にもなし。締約国のイギリスBBC、仏ルモンドはもちろん、非締結国のアメリカのCNN、オーストラリアのABCでさえ、サイトトップの上部にあるのに。日本の大手メディアの関心の低さ、かなり問題だと思います。

●国連(UNFCCC)による会議閉幕のプレスリリース

●グリーンピース・ジャパンの閉幕報告(上記プレスリリース内容も含む)

Photos courtesy of IISD / ENB-Leila Mead


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エネルギーを消費するばっかりじゃないかも、中国の動き

カテゴリ:地球温暖化  2005 12月09日

   日本人としては、いつか来た道ではあるけれど、やっぱりちょっとうらやましいほどに経済成長している中国。口に出してはあまり言わないけど、いつか追い越されてしまうんじゃないかという漠然とした不安を持っている人も少なくないはず。

   じつは中国は、地球温暖化への取り組みでも日本を追い越しそうな勢いなのだとか。先日来日したグリーンピース中国のキャンペーナー、アイルーン・ヤングさんは、「2020年までに、香港の全電力、あるいは1億1000万人が住む広東県の17%を風力でまかなうことができる」と結論づけた報告書のまとめ役だ。


アイルーン・ヤングさん
グリーンピース・中国 気候変動・エネルギーキャンペーナー。上海の大学で会計を学んだ後、銀行勤務を経てロンドン大学で財務と社会学(国際NGO)修士を取得。現在は広東省での風力発電普及などの分野で行政・産業界と協業中。黒目がちな瞳が印象的。26歳。

  「中国政府は、2020年までにエネルギー消費の15%を自然エネルギーでまかなうと約束しています。これがちゃんと実現するように、行政と産業界に働きかけていくのが私たちの仕事。この本は、広東県の長い海岸線を生かした風力発電なら簡単に実現できますよ、ということを証明するために作りました」(アイルーンさん)。日本政府の目標は、「2010年までに総エネルギー供給の3%(しかもその1/3弱は厳密には自然エネルギーとは言えないゴミ焼却などによる発電)」なので比較はしにくいけれど、負けそうな勢いなのは確かだと思う。

   アイルーンさんが環境に感心を持ったきっかけは?

  「きっかけは覚えていないほど幼い頃から気になっていたけれど、これだ!と思ったのは、大学卒業後に参加したTV番組でした。上海を流れる上海河という水質汚染で問題になっている川を、若者たちが水源から河口まで、道すがら出会う農家の人やお役人、環境保護団体の人などの話を聞きながら歩き通すという企画でした。この番組がヒットして、中国の全国ネットで放送されたこともあって、上海市長から招かれたり、川をきれいにしようという市民ムーブメントが起こったりしたんです。これで“私たちみたいな普通の人間にも変化は起こせるんだ”と実感できたんだと思います」(同)

   その後、アイルーンさんはロンドン大学に留学、社会学の修士論文のテーマに国際NGOを選び、グリーンピースの取材をしているうちにスタッフに誘われ、飛び込むことにしたのだとか。じつは今回来日したのはグリーンピース・ジャパンの招きで、日本のODA融資を実行している国際協力銀行(以降JBIC ※1)に、「途上国の石炭火力発電所などへの融資を止め、自然エネルギーへの支援拡大を求める」要請書の公式提出に参加するため。

  「JBICの人たちは、自然エネルギーが従来型のエネルギー(火力発電など)と同じくらいの競争力を持ったら自然エネルギーにも融資すると言っていて本当にガッカリ。民間の銀行なら、利益を上げないといけないという言い訳も多少は通用するけれど、JBICは日本人の税金で運営されている銀行なんだから、日本人のためになることをするのが筋でしょう。先頭を切って温暖化を止めるために自然エネルギーを推進するべきなんです」(同)

   温暖化の進行を少しでも遅くするために、フツーの、私たちみたいな女性ができることにはどんなことがあると思う?

  「1つめは、身近にある環境問題に取り組んでいるNGOに参加して手伝ったり寄付をしたりするのは地味だけれど確実に効果がある方法。もう1つは、自分の消費を見直すことです。中国人だとけっこうよく言われるのが、“中国があんなに安い商品をいっぱい輸出するから環境が破壊されるんだ”ということ。でも、問題は作る側だけじゃなくて買う側にも絶対あると思うんです。みんなが少しずつでも変化を起こせば、大勢集まれば大きな革命に相当する変化を起こせるはず」(同)

   シリアスな問題のために来日したアイルーンさんだけれど、時間を見つけてショッピングにも行きたい!と目を輝かせたのはやっぱりフツーの女子。「東京は着いてすぐに大好きになっちゃった。すごくエネルギッシュなのに、ピースフルで伝統的な文化も残ってて、人々は礼儀正しい。ぜひまた来たいです。日本のみなさんもぜひ中国に来てね!」(同)。

※1
国際協力銀行(JBIC)
その名の通り、日本の政策にもとづいて、国際協力を目的として発展途上国やそのプロジェクトに融資をする銀行。ただし、先週12月2日に政府はJBICの解体を発表、今後この融資業務をどこが担うのかが検討されることになっている。日本のODAにまた大変化、波乱含みで注目されているトピックなので、近々これについてもご紹介できればと思っています。


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難問・バランスの根拠はどこにあるのか

カテゴリ:地球温暖化  2005 12月07日

   昨日、「そういう自分はロンドンと東京を往復しているんだろう、飛行機で環境汚染ですか(笑)」という主旨のコメントをいただきました。

   建設的な話に展開しないだろうコメントは削除させていただくことにしているのと、以前の記事コメントですでに出た話題でもあり、削除してしまったのですが、たしかに私自身乗らないで済ませられればと痛感している部分であり、また環境を考え始めた人なら誰もが悩む部分ではあるので、あらためてこれで一項目書き出してみたほうがいいのではないかと思い直しました。

   まず、私は環境汚染はしています。できるだけ回数は減らしていますが、はい、思いっきりしています。そのことは非常に意識して、責任を感じ、その分できるだけの行動をして挽回しようと努力しています。現実的な移動手段として飛行機を選ばざるを得ない以上、いかに挽回できるかに注力するしかできることはありません。

   環境について考えはじめると、人間のすることはほとんど何でも二酸化炭素の排出につながると気づいて頭が痛くなるわけです。今思えばナイーブだったとは思いつつ、10代のときはノイローゼになりかけたこともありました。長年考えて、結局は自分のトータルを自分でバランスをとるしかないんだろうな、という結論に今のところ達しています。

   では自分なりの合計のバランスの根拠はどこにあるべきか。それは人生の優先順位なのではないかと。私の場合、夫に会うこととCafeglobeの仕事を続けることは私の人生の優先順位の中でトップの2つなのでこれは当面はやらせていただくことにする。でもそれ以外の部分では、ギリギリまで減らす(前回ご紹介したことはその一部)。また、まわりの人に問題を伝えて一緒に考えて行動してくれる人を増やすことも頑張ろうと思っています。

   難しいのは、人生の優先順位……何で糊口をしのぎ、雨風を避け、「生きていてよかった」と実感できるのか……は人によって違うし、軽率には人にああせいこうせいとは言えないところでしょう。もちろん何事も程度問題ではありますが。でも厳密に言えば、この「程度」とやらの定義も難しい。自家用ジェットに乗る大金持ちをけしからんと思うけれど、1日100円以下で暮らしている発展途上国の人々を思えば、暖房を使っている自分だって怪しさ満点なわけです。

   で、ここまで考えを進めてくると気づくのが、みんな既に朧気に気づいていることですが、ワイワイ議論や批判をし合っている私たちは地球というひとつの船に乗っているということです。ゾゾーッ。ありていに言えば、「あの人が二酸化炭素をバフバフ出せば、私が出せる余地が少なくなる!」「うわーあの人あんなに出しちゃって!」ってことです。世界でダントツに二酸化炭素を出しているアメリカ(1位米国36.1%、2位ロシア17.4%、3位日本8.5% 1990年UNFCCC)に、京都議定書に調印している国がここまで怒っているのはこれが原因です。すでに外交レベルでも、二酸化炭素を出せる枠の奪い合いが始まっているのです。

   そんな状況で、じゃあどうすればいいのか。外交から国政、個人などのレベルでそれぞれやれることはありますが、たとえば環境税などは早く導入するべきだと思います。そうするとガソリンも光熱費も、もちろん飛行機の運賃も上がります。その税収は、環境問題の啓蒙や自然エネルギー(原子力は自然エネルギーではありません)開発に使えるし、値段が上がることによって、無駄遣いも減るはずです。もちろん、人間らしい生活を営むために必要な最低限のエネルギー分は控除枠にするなどしないと危険ですが。

   あと最後に申し上げたいのは、絶対言いたくなる「あなたが出している二酸化炭素、ちょっと多いのでは?」という批判は大切だとは思うのですが、決して批判のための批判に陥らないように気をつけないといけないということです。相手が黙ってしまって建設的な議論が止まってしまったり、発言するとああやって批判されるのかと周りで見ていた人が思って発言しなくなったりするような状況が続いている間にも、宇宙船地球号の浸水はずぶずぶと進んでいるわけです。

   というわけで、建設的な異論反論は大歓迎ですのでぜひお寄せください! 私が気づいていないこと、知らないこと、不足している視点もいっぱいありますので教えてください。よろしくお願いします。(でも、批判のための批判、不愉快さを湛えたコメントなどは削除させていただきますのでご了承ください)


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エネルギーを考えるフォーラムに参加しました その2

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2005 12月02日

   前回の記事を書いた30日に、英の科学雑誌『Nature』に、「極地方の温暖化が進めば、高緯度ヨーロッパに温暖な気候をもたらしているメキシコ湾流が弱まり、ヨーロッパ全体が寒冷化する」という報告が掲載されました。海流はすでにこの50年でだいぶ弱まっていて、このペースで温暖化が進めば20~30年以内に平均6度程度気温が下がる可能性があるとか。言わずもがな、大洋の対流が弱まるということは暖かい海はますます過熱するわけで、台風などはますます大きくなり、砂漠はますます広がると考えられます。

   さて。今回のフォーラムのメインテーマであった「地球に優しいシンプルライフ」について。高校時代に環境問題に目覚めて早20年、私なりに暮らしの中でできることはし尽くしてきたという自負はあるので、改めて何をしているかをざっと書き出してみることにしました。順番は思いついたままです。

暮らしの中でやっていること
●ゴミ分別は徹底的に
企業からのDMなど透明な窓付きの封筒は、窓を切り取って紙の部分は古紙回収へ。
●水筒持ち歩き
せめて買ってしまったペットボトルは何度も洗って水筒代わりに。
●お弁当持参
容器やコンビニなどでの冷蔵エネルギー削減。自分の健康とお財布にもプラス。
●エコバッグ携帯
無印良品の小さく畳めるエコバッグがオススメ。また、どうしてもお弁当を買うときには袋もお箸も断って裸でお弁当を持ち帰ります。
●灯かりは自分のいるところだけ
電球色蛍光灯を活用。
●冷暖房は最小限に
あったか下着を重ねて、首には室内でも薄手マフラーをくるりとひと巻き、机では足元に湯たんぽ、シュラフなども動員。カーテンは厚手で床まで届くものに。
●ラジオとネットラジオを愛用
テレビは消費電力が大きいので、ダラダラ見はしません。新しい電化製品を買うときは、消費電力が少ない機種を選ぶ。今冷蔵庫を探しているので、カタログとにらめっこしています。


今回のフォーラムでは、東京都環境局から、都の地球温暖化や省エネへの取り組みに対しての説明が。私も、古くて青息吐息の冷蔵庫を買い換えるべく、この家電店などで商品に貼られている「A」「AA」などのマークを目安に、もちろんノンフロンで、音も小さくデザインもいいもの……と探し中です。

●コンセント抜きをこまめに
テレビなどはもちろん、携帯の充電器も充電していないときはコンセントを抜く。過充電は携帯の充電池の寿命も縮めるそうです。
●食器はぬぐってから洗う
ティッシュや新聞、古いシャツのはぎれをためておいて、油をぬぐって捨てます。そうすると水も洗剤も最小限で済みます。
●食事の中のお肉は控えめに
ひとくちの牛肉は、どんぶり何杯ものトウモロコシでできているわけで、それだけ環境負荷が高い。マクロビや完全ベジタリアンまで行かなくても、お肉は控えめが体のためにもいいと思っています。
●加工食品は控えめに
冷蔵や輸送にかかっている電気やガソリンを考えても、なるべく減らしたい。
●国産食材を選ぶ
輸送にかかるエネルギー、保存のために使われる農薬を考えても。
●食材を食べきる
自給率が低い日本は、エネルギーで見ると日本の3~4倍の面積を食べているのだとか。普段はおかず何品なんて要らない。一汁一菜で十分。その分、大切な人とときどき豪華な食事を作ったり面白いレストランに行ったりして楽しみます。
●やかんは底についた水滴を拭いてから
やかんや鍋の外側についた水滴は、火にかける前にふきんなどでさっと拭いておくと、エネルギーのロスが防げます。蓋もこまめにして、コンロの火は鍋の底より内側に収まるように調整(鍋の側面を炎がなめる状態は効率が悪い)など、キッチンでできることはまだまだたくさんあります。
●クルマになるべく乗らないように工夫
近所なら自転車を活用。クルマは本当は大好きなんですが、我慢を心がけています。
●ショッピングを趣味にしない
必要なものは吟味して買うけれど、ショッピング自体は楽しいことではないと自覚する。
●布ナプキンを活用
これ、いいです! あったかくて気持ちもいいし。まだの方はぜひお試しあれ。
●夏場以外、毎日シャンプーしない
今の時期なら2日に1回か3日に1回。シャワーの使いすぎには気をつける。夫と一緒の日はお風呂の節約のために一緒に入ったりも。ひとり暮らしのときは長風呂のかわりに長足湯も。ドライヤーもほとんど使いません。
●じつは……トイレは毎度は流さない
カミングアウトは勇気がいりますが(^_^;)、そしてまだ夫の前でもさすがにできないんですが、ひとりで一日家にいるときなど、水の節約のためにときどきトイレを流さないでおくことも。

   ……まだまだあるけど、まずはそんなところでしょうか。最後のほうのはなかなか「こうするといいよ」と口にしづらいものもあるんですが、なにせ焦ってますんで(前回参照)、言葉にするようにしています。みなさんも、こんなことしている!ということがありましたらぜひ以下のコメント機能などでお寄せください。知恵を集めて、それを常識にしていきましょう。

   あとは、前回の記事にguess whoさん、Mangoさんがコメントを寄せてくださいましたが、「こういったことができるんだよ」「やらないと、マジまずいよ」ということを広めていくような活動、私もすごく必要だと思います。これも案などがあったらぜひ意見をお願いします。でも「誰かやってくれたらいいのに!」と願うだけじゃなくて、「じゃ、自分も何かやろう」と周りの人に声をかけてみるなど、自分が動きだすことも大切かなと思っています。頑張らなくちゃ、ですよね。ホントに。


東京大学の松橋隆治氏からは、自分の行為で二酸化炭素をどれだけ削減できたかを実感できるように、省エネ活動をポイント化、ポイントを貯めたら還元されるような仕組み「CO2 CO2カード(コツコツカードと読ませるのが憎い……)」の紹介がありました。学生が考えたのだとか。

●英誌『Nature』の11月30日の記事はこちら>


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エネルギーを考えるフォーラムに参加しました その1

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2005 11月29日

   先日、「地球に優しいシンプルライフを考えよう」という主旨のフォーラムにパネリストとしてお招きいただき、パネリストしてディスカッションに参加してきました。この報告はCafeglobe上でも別途記事として12月14日から掲載する予定で作業を進めていますので、ここでは私の個人的な感想などを少々。


今回のフォーラム「地球に優しいシンプルライフのススメ ~地球温暖化防止のために今日からあなたにできること~」は、経済産業省関東経済産業局の主催。基調講演兼コーディネーターとして宮崎緑氏、ディスカッションのパネリストに東京大学大学院教授の松橋隆治氏、(財)省エネルギーセンター広報の佐藤文子氏、そして私が参加しました。

   開催の前に、フォーラムに申し込んだ方々からの動機コメントを見せていただいたのですが、単に地球に優しいライフスタイルを知りたいというだけよりも、「環境問題はこんなに危機的なのに、周りの理解が少ない。どう伝えたら?」「自分が省エネルギー普及に貢献できることを学びたい」といった、より「前のめり」「焦った」声が多かったのには心を強くしました。

   今、焦りは必要です。なぜなら、環境の悪化・崩壊は、私たちがフツーに想像する以上に深刻なペースで進んでいるからです。決してみなさんを驚かせたり怖がらせたりしたいのではありません。本当に怖ろしい事態になっていることをもっと多くの人に理解してもらい、行動を始めてもらわないと、と私は焦っています。

   たとえば、今年はカナダの北極海沿岸に氷が張るのが平年より1ヶ月以上遅れているそうです。そのため、氷に乗ってアザラシを捕食するシロクマが痩せ細ってきているのだとか。このままではシロクマの絶滅もそう遠くなさそうです。

   シロクマの絶滅自体は、多くの人にとっては「残念だけど、ま、どうでもいいこと」かもしれません。でも北極海の氷が減れば、世界中の海水面は上昇します。北極の冷たい水がぬるくなれば、プランクトンが少なくなって冷たい海の魚(たとえばタラ)の漁獲量が激減するかもしれない。海水温が変われば、海流の動きにも影響が出て、気候が異常になるかもしれない。カトリーナ級の台風が日本にも来るようになるかもしれない……このニュースが意味するところは、たとえばそういうことです。

   フォーラム参加者のそのコメントには、「青木さんが環境について考える一番の理由は何でしょうか?」というご質問もありました。理由は、上記のような状況を避けたいからです。下品な言い方を承知で言えば、環境のせいで早死にしたくないからです。もう少し上品に言えば、自分もさることながら、地球上で飢えたり困ったりしている人を一人でも増やしたくはないからです。もちろん動物も、さらに言うなら植物も。

   本当はこんなざらついたことは書きたくないんですが、それだけ私は焦っているということです。はい。

   今回、このフォーラムで私自身あらためて考えてみた、「地球のために暮らしの中でできるコト」、私が毎日の生活の中でやっているコトリストをご紹介しようと思っていたんですが、なんだか長くなってしまったので、それはまた明日かあさってかにアップいたします。「えーっ、そんなことまでやってるのぉ?」とみなさんが驚かれるようなこともあると思いますので、どうぞオタノシミニ。

※昨日から12日間の予定で、カナダのモントリオールで気候変動サミットが始まりました。京都議定書以来はじめての国連のサミット。京都議定書の目標達成具合(日本は全然守れていない状況)、京都議定書以降の目標設定などについて話し合いがなされます。ニュースに注目!
●国連の気候変動サミットページ(webカムもあり!)
http://unfccc.int/2860.php

●↓こちらもどうぞご覧ください(Cafeglobe関連記事)
地球温暖化、今動き出せばまだ間に合う!
http://www.cafeglobe.com/news/climatechange/050112.html


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紅葉とトヨタ・プリウス

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2005 11月24日

   都内の木々が色づくのに急かされるように、栃木県の温泉に紅葉狩りを兼ねて行ってきました。

   今回の足に選んだのは、トヨタ・プリウス。ハイブリッドカーに長距離乗ったことがなかったので、果たしてどれだけイイものか、試してみようというわけです。乗り込んだら、鍵を差してイグニッションを回すかわりに「電源スイッチ」を入れてスタート。ほとんど音を立てずにプリウスはスルスルと動き始めます。

   充電残量があるときは、時速40km程度までは電動モーターだけで走るので、聞こえるのはタイヤが転がる音だけ。停止すると車内はもうシーンという感じで、ブルックナーのピアニピアニッシモも聴きとれちゃう。

   高速道路ではさすがに1.5リットルのガソリンエンジンも回しながら走るので、ここでは普通なクルマとだいたい同じ印象です。でも常にその瞬間瞬間の燃費が表示されるので、アクセルを踏み込む気には到底なれず、一般にいちばん燃費がいいという時速100km前後を守って走ります。


トヨタレンタカーで借りたのですが、たしかに広告で訴えているとおり、車両の程度がよかった。走行2万4000km、禁煙車、カーナビ付。割引も使って1日およそ8000円。

   男体山や女峰山を遠くに眺める一帯の紅葉はもうすっかりピークも過ぎていましたが、昼でもオレンジ色を帯びた晩秋の陽射しに映えてきれいなこと! そんな景色の中、いろは坂にプリウスで挑戦。瞬間燃費がみるみる一桁になって胸がギューギューと締めつけられつつ、ある程度コーナリングも楽しみつつ。

   一転、下り坂はウハウハです。プリウスには「回生ブレーキ(ブレーキをかけると失われるエネルギーを電気として回収する)」が備わっているので、下り坂ではどんどん充電池がいっぱいになっていく(充電の様子が見えるのです)。


竜王峡は、真っ白な流紋岩を削って流れる鬼怒川の眺めがすばらしいところでした。源氏に追われて来た平家の人はどんな思いでこの川を渡ったのかなぁ……などとにわか歴史ファンになったりして。

   山の中の温泉宿では朝晩の気温はすでに氷点下。晴れていても新潟のほうから峠越しに雪が舞ってきては日陰にうっすら積もっていきます。宿のご主人曰く、この雪はもう根雪になって春まで積もっていくのだとか。

   走り回った距離は合計445km。都心のガソリンスタンドでドキドキしつつ給油をすると、20.71リットル。つまり燃費は21.9km/リットル! プリウスの大きさの普通のガソリン車で今回の高速+山道を走ったなら、燃費は10km/リットル程度だろうから、ざっと2倍くらい燃費がいいということになります。これはすごい。お財布的にも、日光の奥地まで走ってきて、ガソリン代が2700円で済むなんて感動もの。

   温暖化対策のためにクルマは持たず、普段も都心はできるだけ自転車で移動する生活を試みている私ではありますが、もし次に持つならこういうハイブリッドしかないと確信した小旅行でした。ほんと、よかったですよ。


電気がウンヌンと小難しいことを考えなくても、デカプリオがいうように、フツーのクルマとしてフツーに乗れるのがプリウスのいいところ。大人4人が乗って窮屈でなく、荷物もたっぷり積めます。


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青木陽子
Cafeglobe
ファウンダー・取締役
女性誌編集者時代、自分を含めまわりの女性たちが本当に読みたい媒体がないことに気づき、1999年に現社長の矢野とともにCafeglobeを立ち上げ、6年間編集長をつとめる。現在、パートナーの暮らすロンドンと東京の二重生活を実践中。
子どもが溺れているのを見たら、助けますか? (3月01日)
COP15の結果を見て思ったこと (12月21日)
夏の瓶詰めを作りながら (11月04日)
またまた、パリを自転車で巡りました (9月18日)
不言実行を美徳とする日本人にしては……? (8月22日)
天気図を、もういちど! (6月29日)
「KY」と「エシカル」というふたつの言葉 (4月08日)
ボロボロになるまで使おう! キャス・キッドソンのエコバッグをプレゼント (9月09日)
次のオリンピックはロンドン。東京は? (8月30日)
環境問題、ここがわかればスッキリするかも (6月13日)
ゆるい話題です
フェミニズムというかヒューマニズム
ロンドン
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GRP 2006/貧困編
地球温暖化
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