更新日:2008年8月30日



次のオリンピックはロンドン。東京は?

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2008 8月30日

  cafeglobeでの連載「マイ・スイート・リトル・バイク」でロードバイクに乗り始めて以来、以前からの自転車好きに拍車がかかっている今日この頃です。先日ロンドン都心に出かけた際も、折りたたみ自転車ブロンプトンを電車に載せ、都心は自転車で走り回りました。

  よく、パリが女ならロンドンは男と言われるように、重厚でいかめしい雰囲気の街並みが多いロンドン。その雰囲気も私は好きですが、好景気が続いたこの10年ちょっとで、古い建物が美術館としてよみがえったり、新しい橋がかかったり、観光地としての魅力もまたぐっと高まったと思います。都市デザインって、なぜか無条件に心をワクワクさせてくれますよね。


ウォータールー橋から見える、イギリス国会であるウェストミンスターと今やロンドン屈指の観光スポットのロンドン・アイ(観覧車)。ビッグベンも見えます。テムズ河沿いはきれいな街灯も増えて、なかなかロマンチック。

  自転車で走っていると、「あ、あのビルも再開発しているんだ」というところによく遭遇します。大英帝国の絶頂期、ビクトリア時代(19世紀末)の建物のファサードだけをレンガ数枚分だけ残し、あとをそっくり近代的に立て替える工事もよく見かけます。たしか大手町でもこの手法を部分的に取り入れたビルがありました。

  イギリスでよく感心させられるのが、この古いデザインとコンテンポラリーな意匠の組み合わせです。上の写真のロンドン・アイのほとんど輪っかが浮いているように見えるデザインもビッグベンなどといい調和を見せているし、歴史的なお屋敷の中庭に入って遊びたくなる噴水が作られたり。有名なテート・モダン美術館も使われなくなった発電所をリノベーションして世間をあっと言わせました。


美術館が入っている18世紀の建物、サマセット・ハウスの中庭には、噴水が。パーティがはねたのか、ほろ酔い気分の人たちが裸足で入って遊んでいた。ちなみに冬はここにアイスリンクができて、これまたきれい。その様子はcafeglobeのバックナンバーで


サマセット・ハウスの出入り口、ロマネスク風アーチにほどこされた石膏模様。この建物は当時流行ったネオクラシック様式。ローマ時代のコラムなど装飾たっぷりで瀟酒な雰囲気。


第二次大戦後建てられた火力発電所を見事に生き返らせたテート・モダン美術館。入り口から入ったそこは巨大なタービン室で、あまりの空間の広がりに圧倒される。最上階にはガラス張りのペントハウスをつけ、夜はそこだけが浮いたように光って幻想的。テムズ対岸にはセントポール寺院のドームが暗闇に浮かび上がってそれはもうドラマチック。

  2012年に向けて、ロンドンはオリンピックの準備に入っています。豪華な北京オリンピックを見て、「ロンドンはあれに対抗することはできない」という不安な声も聞かれますが、たぶんイギリスはやや質素に、でもセンスのよさで勝負に来るでしょう。そこはかなり期待できる気がします(閉会式でベッカムがボールを蹴ったアレはちょっとイマイチでしたが)。

  東京も立候補していますが、豪華東洋趣味の北京、モダンデザインのロンドンの後に東京は何を押し出すのか。そのビジョンがないと、たとえ招致できても難しそうな気が。いっそ完全カーボンニュートラルのグリーンオリンピックなんかだったら面白いかも? スタジアムの照明から選手村から人びとの移動から、みんな自然エネルギー。技術の日本の最高のプロモーションになりそうですよね。そのくらい目標を高く持ってやってみるのはどうか。

  そう思って東京都の基本方針を見てみたら、なんと、オリンピックで出るCO2を計算し、それ以上のCO2を他で削減する計画があるのだとか! カーボンニュートラルどころかカーボンマイナスだそうです。輸送なども相当考えると。これがホントにできたら立派、世界に誇れます(排出権を買ってマイナスとかのまやかしでないことを祈りつつ)。でもあんまり話題になっていないのはなぜ? 期待している人が少ないから? 国外にいると愛国心が盛り上がるというのは本当ですね、そんなことを考えました。


この記事のURL | コメント (0) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/1102

環境問題、ここがわかればスッキリするかも

カテゴリ:地球温暖化  2008 6月13日

  温暖化などをはじめ、今私たちが直面している環境問題。いろいろ怖いことは聞かされるけど、まだなんとなく問題が漠然としていてスッキリしない、そう思っている方は多いと思います。

  私は、そんなときに役に立つのは、地球の基礎をざっくりとでも理解することだと思います。そこで、これまでに丸い地球の上にのっかっている自分を想像してみて(2007年7月12日)地球の大きさを実感でつかみ、地球がまとっている空気の厚さを把握して(2007年12月13日)といった原稿を書いてきました。丸い地球がそんなには大きくないこと、さらに大気圏がたよりないほどに薄っぺらいことをなんとなくイメージしていただけたでしょうか。

  今回はその続き、「地球は、宇宙に浮かぶ閉じたカプセル」です。


化石燃料が埋蔵されている場所、海洋汚染、燃料消費などさまざまな着眼点で地球儀をグラフィカルに表現するというアートの試み。地球をこうやって客観的に見てみると、環境や貧困などの問題がよくわかる。photo / Worldprocessor(九州大学 Kodomo project)

■山も海も私たちの体も、すべての物質は地球の一部でできている

  地球は、宇宙に浮かぶ丸いかたまりです。酸素、炭素、水素、カルシウム、ナトリウム、鉄、金などさまざまな元素のかたまりです。山も川も海も空気も、私たち人間の体も、すべての物質はこれらの原子の組み合わせでできています。COOL! Peopleで福岡伸一さんも話してくださいましたが、私たちが食事をしてエネルギーを取り込んだり、死んでいずれ体がなくなるということも、地球という固まりの中で原子が循環しているひとつの現象にすぎません。

  そして、地球は真空の宇宙に浮かんでいるので、基本的には物質(原子)の出入りのない透明カプセルのようなものです。出入りがあるのは太陽から光や熱として届くエネルギーや、つめたい宇宙に自然放熱するエネルギーだけ。そんな環境で、植物は太陽のエネルギーを取り込んで二酸化炭素と水から体と酸素を作り(光合成)、動物は植物を食べて食物連鎖を構成しつつ最後はまた炭素や水素に戻り……という営みを何億年も繰り返してきました。石油(原油)や石炭は、大昔の動植物の体が完全には分解されずに地中に溜まったものです。

  これらの化石燃料を燃やして手に入るエネルギーを使うと生活が格段に便利になることを発見した人間は、とくにこの100年、猛烈な勢いでそれらを掘り出して使い、繁栄をきわめてきました。でも後先を考えず使いたいだけ使ってきたので、今、残り少なくなった資源を巡って争いが起きています(紛争や、今の原油高騰)。

■空気中に増えた二酸化炭素は、植物しか吸収できない

  それ以上に問題なのが、化石燃料を燃やしてエネルギー(熱や電気)を取り出した後に残る、二酸化炭素です。空気中の二酸化炭素を減らすことは、光合成をする植物にしかできません。ところが、人間は森も減らしてしまったので、地球カプセルの中で、地中の化石燃料が減る代わりに、空気中の二酸化炭素が急に溜まってきていきます。二酸化炭素は熱を反射する性質が強いので、地球をふとんで包むような働きをし、地球がどんどん温かくなってきている……というのが地球温暖化です。

  地球が閉じたカプセルだとわかると、鉄やアルミ、プラスティックといった物質をリサイクルすることの意味もよくわかるようになります。鉄やアルミは、岩石として地球の中に存在しています。プラスティックは原油です。これを、私たちが飲料缶や食品パッケージ、レジ袋などとして使い捨てにしていくと、地中の資源はいつかなくなり、埋め立て地にグチャグチャに混ざったゴミとして移動する。これはもう回収できません。いらなくなったものをグチャグチャに捨てずに分別して再び資源にすることの意義は、地球が閉じたスペースだからあるのです。

  あとたった40年ちょっとの2050年には、世界の人口は90億人になると予測されています(現在65億人)。化石燃料は残り少ないし、値段もさらに高騰するでしょう。ウランという燃料を使う原子力発電が推進されていますが、ウランもあと数十年分しかないと言われています(※)。ウランも高騰するでしょう。

■自然エネルギーの推進に全力で進むべき

  じゃあどうしたらいいの? というときに、自然エネルギーなのです。限りある化石燃料やウランと違い、降り注ぐ太陽のエネルギーは無限です。風も太陽の力で起きています。これらの自然エネルギーは地球上のどこにいてもたっぷり手に入るので、資源の奪い合い戦争も起きません。


北海道苫前町の苫前グリーンヒルウィンドファーム。日本海に臨む牧場の中に設置されていて、食糧と自然エネルギーが同時に生産されている。photo / 全国地球温暖化防止活動推進センター, (財)北海道環境財団


  でもまだ完成してない技術なんでしょ? と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。発電効率はこれからどんどん上がって行くでしょうけれど、基本的にはもう確立した技術と思っていいレベルです。さらにこれから一気に投資をして開発していくことで、今化石燃料の数倍と言われているコストにも競争力がついてくるはず。化石燃料やウランが高騰を続ければ、自然エネルギーのほうが安いという時代は意外にすぐにやってきそうです。

  地球の話から、温暖化、資源ゴミ、そしてエネルギー問題の話になってしまいましたが、なんとなく大きな風景が見えたと思っていただけたら幸いです。地球は閉じたカプセル。その中で人間が物質の形を変えたとき、ある物質が溜まって自然のバランスを崩してしまうようならそれが問題(地球の変化)につながる。この基本を理解すると、今呼びかけられているさまざまな「環境のためにすべきこと」の意味がわかりやすくなると思います。


※使用済みのウランを再処理して何度も燃やして使うと謳うプルサーマルなど試みが進んでいますが、これこそまだ実験段階の技術で、ふげんなどの事故が続いていることは覚えている方も多いはず。また、使用済み燃料を再処理する過程で放射性物質が空気や海に常に排出されることから、放射能汚染も心配されています。放射性物資は拡散するから安全と政府も言っていますが、一部の放射性物質は海藻など動植物の中に溜まる性質があるため、今後食物から人間が被爆する可能性も言われています。
詳しくは↓
エネルギー・[r]eボリューション(グリーンピース・ジャパン)
加藤登紀子さんも核燃料の再処理には反対と



この記事のURL | コメント (1) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/1087

えらいです、『週刊SPA!』

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズムカテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2008 2月29日

  職業柄、雑誌の中吊り広告はじーっくり読みます。ロンドンにいるときも、中吊り一覧サイトでじーっくりチェックします。

  先日「おおっ!」と来てすぐ購入したのが、3/4号の『週刊SPA!』。

  「新登場! 地球環境のために“肉を食べない人々”の主張」とあるではないですか。

  肉牛を育てるために大量の穀物が消費されているけれど、理論的にはこれを止めれば地球上の飢餓は即刻なくなること、肉牛を育てるためにアマゾンなど多くの森林が切り拓かれていること、さらには牛のげっぷに含まれるメタンが強力な温暖化ガスであること……そんなことを知ってから、そしてBSE(狂牛病)の件などもあり、私自身もゆるベジを心がけるようにしてきました。でも、これが『SPA!』の、さらに中吊りに出るような記事になる日がこんなに早く来るとは! と驚いたのです。うん、いいことです。『SPA!』、えらいぞ。

  内容も、見てみたら友人が出ていましたが、私のようなゆるベジな人の意見から、ディープエコロジーな人の意見まで幅広く取り上げられているし、科学的な解説部分もけっこうしっかりしているようです。よくまとまっているので、おすすめです。3/4号だから、来週月曜日までは店頭にあると思います。

  そんなわけでパラパラと記事を読んでいたらもうひとつ「おおっ!」がありました。鴻上尚史さんの長寿連載コラム「ドン・キホーテのピアス」です。

  「なぜ、レイプ犯罪は被害者を責める意見が罷り通る?」というタイトルで、沖縄で米海兵隊員に女子中学生が暴行されたという事件について、『週刊新潮』がまるでこの女子中学生がホイホイついて行った、この女子中学生も悪いと言わんばかりの記事を載せていることについて、それはおかしいのではないかと批判しています。そしてこの傾向は、『週刊新潮』ばかりではないことも。

  この、いわゆる「セカンドレイプ」と言われる問題はよく指摘されていることですよね。cafeglobeで山祥さんがセクハラに遭った際のことを書かれていたのが記憶に新しいです(私もコメントをつけています)。あるいは、福田首相が官房長官だったときに放った爆弾発言「女性にもいかにも『してくれ』っていうの、いるじゃない」という「男は黒ヒョウ」発言も思い出します。鳥肌が立ちます。

  いまだに「男は抑えられない生き物なのだ」という都市伝説の類がまことしやかに流布されがちな日本の社会で、読者の大半が男性だろう『SPA!』にこういった意見が掲載されることはすごーーーーく意味があることだと思います。えらいぞ、『SPA!』と鴻上さん。とくに『週刊新潮』はメジャー週刊誌の中ではいちばん女性に陰湿にいやらしい眼を向けている雑誌だと私は常々思っていたので、溜飲が下がりました。


この記事のURL | コメント (5) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/1047

ゴミの分別、私がいちばん燃えるのは!

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2008 2月06日

  できるだけ余計な二酸化炭素を出さない生活。というとかなり地味〜に、つまらなそうに響くかもしれないけれど、私はけっこう楽しんでいます。

  食事を作るとき、ゴミを捨てるとき、仕事をしているとき、植木に水をやるとき、お風呂に入るとき、ベッドに潜り込むとき……暮らしのあらゆる選択の場面で余分なエネルギー、とくに化石燃料や原子力から来るエネルギーを使わないようにできるかな? と考えるのは、ゲームのような感覚です。こういったことを実践するようになって20年ほどが経ちますが、今でももっといい方法を発見したり、小さな驚きやナルホドという納得に満足することはしばしばです。

  自分にすぐできる範囲で環境のためにすぐできることの代表が、ゴミを減らすことですよね。お菓子の空箱まで徹底的に分別していますが、その中でも私が燃えるのが、生ゴミの堆肥化です。


ロンドンでは、地区にもよりますが、生ゴミの回収が始まっています。キッチンの中ではこのような小さめの蓋付箱に集め、ふたまわり大きな蓋付バケツに移して回収の日に出すのです。でも今住んでいる家は幸い庭があるので、庭のコンポスト容器に持って行くまでの容器として使っています。

  生ゴミは水分が多いので、運ぶにしても燃やすにしてもかなりの燃料を使います。臭うし、処理の方たちにとっても負担が大きいはず。でも、自宅で堆肥にまでできれば、フードマイルならぬ“ゴミマイル”ゼロ、ハーブや野菜が喜ぶ栄養たっぷりの土まで手に入ってしまう。オーガニックの食材を多く使って料理しているなら、堆肥もオーガニックに近くなります。オーガニックの堆肥は、買えばけっこう高いです。

  というわけで、日々野菜屑から揚げ物をしたてんぷら油まで、どんどこコンポスト容器に放り込んでは、土になっていくのを想像してほくほくしている次第です。


庭の隅に置いてあるコンポスト容器。日本のとほぼ同じで、上から生ゴミを放り込む式で、底はなし。底があるタイプもあるようですが、ミミズやダンゴムシなど土の中の生き物たちの力を借りられる底なしタイプのほうが分解はだいぶ早いようです。また、庭にコンポストを置くと、ゴミを食べる虫たちが増えるので、虫を食べるハリネズミや小さなヘビ、鳥などの小動物が増え、生態系が豊かになるのだとか。ウチにもハリネズミが居着いてくれないだろうかと首を長くして待っています。


コンポスト容器を先月移動させて、堆肥を “収穫”した跡。近所で借りている市民農園にほとんど持って行ってしまったのでちょっとしか残っていませんが、4ヶ月ほど放置したら見事に土になっていました。でもアボカドの皮はなかなか分解しないみたい。木みたいな堅い皮ですからね。時間があれば皮だけ刻んでからコンポストに入れれば分解しやすいかも。

  とはいえ失敗もしています。だいぶ昔、庭いらずというふれこみに惹かれて東京のマンションで挑戦したEMぼかし方式の生ゴミ処理器では大失敗。何度やり直してもうまく発酵しないし、いつもハエのウジが湧いてしまって、ルームメイトには恐怖体験をさせてしまうし、大変な思いをしました(EMぼかしをうまく使いこなせている方いらしたら、ぜひコツを教えてください!)。

  以前この欄でご紹介したミミズ方式コンポストは、いちおう上手くいっています。1年経った頃、30リットルくらいの美しいミミズ土を収穫。これは本当に匂いも何もしなくて、水はけもいいし、目をみはるほどキレイな土で感激しました。でもミミズたちの食べるスピードは期待したほどではなくて、これだけではすぐ生ゴミが余ってしまうので、上記の据え置きコンポストと併用しています。


ミミズ方式で収穫した土を乾かしているところ。これが黒いクスクスのように粒ぞろい、匂いなし、ベタつきなしの優等生土で驚きました。植物にとってはごちそう土です。もっとミミズが早く食べてくれるとベストなのですが!

  東京などの都市部に暮らしていると、電気式の生ゴミ処理機以外ではなかなか難しいとは思います(夏場に直射日光の当たらないベランダがあればミミズ方式は問題なくできるとは思います)。でも、ちょっとでも庭があるラッキーな人は、ぜひ挑戦してみてください。缶瓶や紙を分別し、生ゴミを除くと、自分の家から処理場に出て行くゴミはプラスティックの包装くらいで、お隣さんの1/3か1/4くらいになります。運動をして体重が減った!ときのような、そんな爽快感ですよ。


この記事のURL | コメント (5) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/1032

世界最大のオーガニック・スーパーは……おいしかった

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2008 1月24日

  みなさま、COOL!カテゴリは楽しんでいただけてますでしょうか。スタートしたはいいものの、今度は記事の更新で大わらわの日々です(>_<)

  さて、今回は去年ロンドンにオープンしたWhole Foods Market(WFM)を遅まきながらやっと覗いてきたのでご報告です。

  WFMは、アメリカとカナダに270店舗を持つ世界最大のオーガニックスーパー。N.Y.などではすでに有名だったこのWFMがロンドンで選んだのは、ノッティング・ヒルなどの高級住宅街にも近いケンジントン・ハイストリート。しばらく前まで、冴えなーい感じのデパートが入っていた大きなビルの地上地下3階にドカンと入っていました。


スーパーというよりは高級デパートの趣のWhole Foods Market。もともとはアメリカテキサス州オースチンで25年前にスタート、現在は年商4700億円!

  その広さや品揃えのすごさはWikipediaAllAboutにおまかせするとして、私が最も「すごー!」と感心したのは、サラダコーナーでした。緑色の、どんぶりのように大きなプラスティックのボウルを抱え、合計50メートルくらいありそうなアイランド型の冷蔵ディスプレイを巡って好きな葉っぱ、ナッツ、豆、もやし、キノコ、フルーツ、パスタ、チーズ……などなどをボウルに放り込んでいき、最後にドレッシングをかけ、レジで計量してお勘定。


私が選んだのは、ほうれん草(生)、ズッキーニ(生)、レンズ豆のモヤシ(生)、ブロッコリー(生)、地中海風豆のマリネ、豆腐のマリネ、紫芋、モロッコ風クスクス、ポテトウェッジ(これだけ体に悪い感じだけど、どうしても一口ガツンとした炭水化物が欲しかったのです)。見るだけで血液サラサラになりそう。でも、計量してショック。これで2000円弱でした……。でも、驚くほどおいしかったのも事実。

  おそらく50種くらいあるお総菜(というか洗った葉っぱ?)のうち、3分の1くらいはローフード、リビングフードでした。ブロッコリーやズッキーニ、トウモロコシ、豆もやしなども当然のごとく生。チーズ以外の動物性タンパク質はなし。やっぱり野菜中心のローフードは西洋の食・コンシャスの間ではもう定番になっているだなぁと痛感しました。そうそう、渡辺葉さんがニャニャム嬢たち(猫)にローフードをあげてましたね。山祥ショウコさんも実践されてます。

  歩き疲れるほどのお店の広さ、売れ残ったらどうなるんだろうと心配になるほどたっぷりと気前のいい生鮮食料品ディスプレイ、イギリス発で人気を博していたナチュラルデリ「Fresh & Wild」の買収と、アメリカ式(?)なスケールの大きいビジネスっぷりに少し抵抗感を覚えつつあったのだけれど、先日のWFMのCEOジョン・マッケイさんの講演記事にはにはとても共感しました。

  長い記事なので要点だけかいつまむと、
“近代的な「工業化された農業」のおかげで食料生産は効率化され、家庭のエンゲル係数も下がった。でも、工業化農業は大量の化石燃料を消費しているし、動物の虐待もひどい。消費者も、食卓に登っている動物がどんな目に遭っているか、また食品業界の嘘にも喜んで気づかないふりをしている。たとえば、スーパーで食品ラベルに「ナチュラル」と書いてあったら、まず怪しむべきなほどだ。でも、近年のオーガニックやローカルな食材などサステイナブルな食に対する人気の高まりは、人々が長らくかかっていた催眠から目覚め始めている証拠。工業化農業の次の「エコロジカルな時代」の夜明けが始まっているのだ”
といったところです。

  大きな会社なので、いろいろな批判もありそうだけれど、とりあえずこの記事を読む限りでは、しっかりしているのかなと思います。WFMの店頭に並んでいた商品の値段はどれも驚くほど高くて首をすくめてしまったけれど、本当に正しく生産された食べ物は今の私たちの感覚よりだいぶ高くて当然だろうし、そういう食べ物を丁寧にきちんと噛んで食べきることがこれからは必要なのだろうなと、緑のボウルを抱えて思った一日でした。


ハイストリート・ケンジントン駅からハイドパーク側(東)に向かって徒歩30秒ほどの大きなビルにWFMは入っている。ちなみにこのビルは、1920年代のイギリス式アールデコとして名高いThe Barkers Building。タワーのガラス窓や、その1〜2階部分にほどこされたレリーフがとてもきれいなので、建築好きさんも満足のはず。


この記事のURL | コメント (7) | トラックバック (1)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/1022

このリストは、次のエントリーを参照しています: 世界最大のオーガニック・スーパーは……おいしかった

» Cafeglobe.comに初のエコカテゴリ「Cool!」が登場 from greenz.jp
Cafeglobe.com(カフェグローブ・ドット・コム)にエコカテゴリCOOL!がオープンし、環境問題の中でも温暖化にスポットを当てた情報を提供してい... [続きを読む]

2008年01月24日 16:24

COOL!カテゴリがスタートしました!

カテゴリ:地球温暖化  2008 1月10日

  cafeglobeでCOOL!カテゴリがスタートしました!

  詳しくは「COOL!って?」をご覧いただきたいのですが、このカテゴリでは、「地球温暖化などの問題はとっても深刻。だからこそそれについて知り、アクションを起こして行くことは知的な挑戦で面白く、クールなこと!」というスタンスでコンテンツやサービスを展開していきたいと思っています。

  じつは、私が8年前にcafeglobeを始めようと思った理由のひとつが、環境問題、とくに温暖化でした。女性向けの媒体を作って、同じ世代の女性たちに温暖化がいかに待ったなしの問題かを伝えたいと思ったのです。

  私が温暖化を知ったのは、中学終わりの頃でした(考えてみればすでに20数年前!)。動物図鑑と宇宙図鑑が大好きな子どもだったので、当時言われ始めた「異常気象」のニュースを追っているうちに温暖化を警告する科学者の記事を読み、これは怖ろしいことになると直感したのでした。

  その後大学で生物学を収め(まったくの偶然ですが、COOL!の新連載『魔法の使いミッチ』作者の木内達朗さんと、年次は違うものの同じ教授のもとで卒論を書きました)、温暖化についてはそれなりに追いかけてきましたが、20年前に予測されていた振れ幅の最も悪い予測のほうで温暖化は進んできているようです。あと10年弱の間にどれだけ二酸化炭素の排出を減らせるか、それ次第で、今世紀中にも現代文明は大きく崩れてしまうことになりそうです。あと10年が鍵なのです。ホントに。

  話が大きくなってしまいましたが、じゃあどうすればいいのか。それが知的な挑戦なのです。いろいろなことができるから、面白いんです。

  たとえばお風呂場から一緒に挑戦してみませんか? 英紙『ガーディアン』のサイトで、自然派コスメ「LUSH」創設者のマーク・コンスタンチン氏がお風呂場をエコにする方法を紹介しています。

  固形の石けんやシャンプーバーをなるべく使おうーー水分が少ない商品は、プラスティックボトルのゴミが出ないし、腐りにくいので合成保存料が要らないから。生産地を見ようーー国内で作られたものなのか、遠くから運ばれてきたものか、フードマイルならぬプロダクトマイルを考えよう。お風呂の水を日本人のように(!)再利用しよう。そして、不必要なまでに大仰なパッケージの商品は避けること、さもなくば買ったその場で開けて、抗議の印にパッケージをお店で捨ててもらおう、なんていうかなり活動家な発言までしています。……と思ったら、ボディショップのアニタ・ロディックさんと仲がよかった人だったようです。納得。

  なるほどねー! って思いませんか? 固形石鹸は合成保存料がいらないというのに私は目からウロコでした。そういえば先日使ったLUSHのアーモンドパウダー入りの洗顔料「天使のやさしさ」はすごくよかったからまた買おうと思っていたので、こちらロンドンのお店に行ってみようと思いました。温暖化や環境を考える中でも、こんな風にワクワクできるわけです。これからいろいろご紹介していきますので、ご期待ください。

  そして、今回から上のタイトルイラストが変わりました! 描いてくださったのは、漫画家の中川いさみ氏。「クマのプー太郎」が大好きなのでお願いしました。温暖化問題を乗り切った未来をイメージしています。40年後くらいに、こんなことをおじいさんとしみじみ話していられたら、幸せだなー。もちろん、このハイテク囲炉裏は自然エネルギーなのです。cafeglobeでは、経済評論家・浜矩子さんの連載ページも中川いさみさんのイラストです。

  このブログも、もうちょっと頻繁に頑張ろうと思っています。よろしくお願いしますっ!


この記事のURL | コメント (0) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/1014

温暖化は怖いけど、何をしたらいい?という人のために

カテゴリ:地球温暖化  2007 12月13日

  ちょっと前、「地球を感じる」ことをしてみて、とこの欄で書いたことがありました(>)。今回はその続きです。

■具体的に何をしたらいいか?

  2007年は、温暖化の問題と深刻さが一般に広く知られることになった年になりました。長く環境問題に携わってきている識者といわれる知人たちも、ずっともどかしい思いをしてきただけに、ここまで急激に広まるとは!と嬉しい驚きをみな口にしています。

  でも、まだ人々の気づきと社会の転換はやっとスタート地点についたというところです。ここからが大変です。深刻だということはわかったけれど、じゃあ何をどうすればいいの? となったとき、やるべきこと変えるべきことは私たちの生活のすべての側面にあるので、「これをすればOK」という簡単な解決方法としては提示できないからです。

  そのとき、私たちひとりひとりが地球の全体像についてなんとなくでも感覚的につかめれば、ひとりひとりで必要なことを見つけて判断し変えていくことができるのではないかと思うのです。

■まずは地球の規模感をつかんで

  私は、地球の全体像をつかむための最初のひとつが「規模感」だと思います。私たちはつい「世界は広い、地球は大きい!」と思ってしまいがちですが、じつはそんなには大きくないんです、残念ながら。

  たとえば、年末年始に九州に帰省するとか、東北にスキーに行くとか。数時間で、ちょっと大きめの地球儀ならじゅうぶん目で見えるくらいの距離を移動できますよね。その移動中の風景を思い出してみて。地球の直径は、その数十倍からせいぜい百倍程度だったりします。案外リアルに、そんなに大きくないことを実感できませんか? そこに人間だけでも65億人が暮らしています。

  温暖化の舞台になっている、地球の表面を覆っている空気(大気)の少なさといったらさらにドキッとするほどです。見上げる空は宇宙までどこまでも続いているように思えますが、その厚さは10kmから数十km。それも、9km弱の高さのエベレストの無酸素登頂が難しいことからわかるように、10km上空の空気は、すでに私たちがふだん親しんでいるような濃い、頼りになる空気ではないのです。


高度1万m(つまり10km)のボーイング747からの景色。遠くに、別の旅客機らしき機影と長い飛行機雲が見える。高度10kmだとまだ旅客機が飛べるくらいの空気の濃度があるけれど、ここより空気が薄くなる上は戦闘機などでないと昇れない。

  10kmと言えば、なんとか歩ける距離。誰でもだいたい距離感をイメージすることはできますよね。それを縦にしてみてください。空気は、たったそんな程度の厚さしかないのです。映画『不都合な真実』でゴア氏は大きな地球儀の前で、「大気はこの地球儀に塗ったニスくらいの厚さしかない」と言っていました(>)が、まさにそんな感じです。そんな薄い層に、発電だクルマだ飛行機だと好きなように二酸化炭素を出せば、けっこうあっという間に空気中の二酸化炭素が濃くなってしまうのもイメージできるのではないでしょうか。

■私たちの政府は、数値目標設定に反対中……

  今、バリ島で開かれている会議では、京都議定書(2008〜2012年)の次の期間の目標として、2020年までに先進国の二酸化炭素排出量を1990年比25〜40%削減しようという方向でEUなどが提案をしていますが、日本政府はアメリカと一緒になって、数値目標を設定すること自体に反対しています(>)。政府は、国内向きには「日本は温暖化防止で世界のリーダーシップをとります」とよく発表していますが、その実世界の舞台では、日本は削減に消極的な国のひとつです。

  温暖化対策は、個人が生活の中で省エネをしたりすることもすごく大切ですが、より二酸化炭素排出量の多い産業で規制を作ったり、風力や太陽エネルギー発電を本格的に利用するなど、政治や行政の大きな動きがもうどうにもこうにも重要です。でも政治家や官僚の中には、目の前のお金に気をとられて地球全体をイメージすることができない魂のレベルが低い人が大勢いるようです。彼らを目覚めさせたり、もっと手っ取り早くは選挙で落選させて違う人にしたり(役人はそれができないのが難ですが)するのは、私たちしかいないわけです。

  長々と、小難しいことですみません、でも、私が日々考えたりしているのはまさにこんなことです。地球の全体像をつかむためのアイディア、次は「地球は、宇宙に浮かぶ閉じたカプセル」です。


同じく、北極圏を飛んでいるときの夕焼け。普通に地上なら天頂のほうまで真っ赤に染まるけれど、ここ上空では上のほうにはもうあまり空気の分子がないので夕焼けの光が反射しないから宇宙の色になっている。そんなことを考えつつ、自分が乗っている旅客機が出している二酸化炭素のことを考えて重い気持ちに……。

※わかりにくいこと、ご意見などありましたら、ぜひ気軽にコメントを投稿してください。できるだけお答えしたいと思います!


この記事のURL | コメント (7) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/1008

南美布さんに聞きました。エコドライブと温暖化☆

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2007 11月08日

  自動車専門誌の編集者をしていたこともあるワタクシ。告白すると、無類のクルマ好き・運転好きであります。今だって、本当だったら愛車を駆って、夜の中央高速をガンガン、明け方の首都高をグイグイ走りたいくらいであります。ガソリンを燃やして走るクルマは、やっぱりセクシーで魅力的……はぅ。

  でも、残念ながらもうこんな暢気なことばかりは言ってられないご時世です。私もここ10年弱は自転車派に転向しました。クルマを運転するときも、できるっだけCO2を出さない乗り方を心がけています。クルマって、ちょっとした心がけ次第でかなりガソリンの消費を抑えられるものなんです。たとえばアクセルのオン・オフを緩やかにするとか、荷物を積みっぱなしにしないとか。

  まさにそんなエコドライブを推奨するキャンペーンが、今、東京のJ-WAVEを始めとした5大都市のFM局(※)で展開されています。これは「DRIVE with LOVE」宣言というキャンペーン(>)。FMとクルマは相性がいいし、こりゃいいキャンペーンだなぁとJ-WAVEにひとっとび、かねてから一度お会いしてみたいと狙っていたナビゲーターの南美布さんに、エコ心を伺ってきました!


南美布さん、キャンペーンステッカーのデザイン画を持ってニッコリ。私は往年のJ-WAVE平日名番組「VIVA! ACCESS」時代からの美布さんのファン。いつも彼女のコメントを聞いていて、こりゃ絶対気が合うな、と片思いだったのです。だから今回お会いできて、うれしー。現在は毎週金曜日11:30〜16:30の「PARADISO」(>)という番組を担当されてます。みんなで聴こう!

  「タイヤの空気圧を正しくしておくと燃費がよくなるっていうのは、私もこのキャンペーンで知りました」と美布さん。「カーエアコンを控えめに使おうっていうのもいいですね。自然の風のほうが絶対気持ちいいし」。

  普段でも、電気をこまめに消すとか、ゴミを分別するとか、そういった身の回りでできることをきちんとやるのは当たり前だから、いちいち「私コレやってます」と言うのもおかしい気がするという美布さんだけれど、多くの人に伝えたいのは「私/俺ひとりがやったってしょうがない……とあきらめないこと」だとか。

  「ひとりひとりの力ってどんなに小さくても集まれば変わると思います。なんか選挙みたいな話だけど、本当。以前友だちに言われたんだけど、ここに壁があったとするでしょ。ひとりが針でプチッと穴を開けても何も変わってないように見える。でもそこに1000人が来てプチプチと穴を開けていったら、壁の向こうの光の具合が見えてくる。私はこの光景を想像すると、自分ひとりが開ける穴の大切さを実感できるかな」

  「温暖化の問題って、私たちが実際に自分の肌で感じられるようになった頃にはもう手遅れになっているっていいますよね。それも心にとめています。映画『不都合な真実』(cafeglobeバックナンバーでもご紹介>)のメッセージのひとつでもあると思うんだけど、私たちひとりひとりが世の中の何がどうなっているのかを“知っていく”こともすごく大切だと思う」


「DRIVE with LOVE」宣言の特設サイト(>)では、「DRIVE with LOVE」宣言をすると、この特製ロゴステッカーがもらえます。クルマやバイクに貼って、まわりの人たちにもエコドライブをPRしちゃいましょう。私は……自転車に貼ろうかな?

  そして、私たちの話はカーボンニュートラル化したフジロックでみんながきちんとゴミを分別している話(cafeglobeバックナンバーでもご紹介>)、本当は地球は人間がいなくなっても大丈夫なんだよね、などなどさまざまに盛り上がったのでした。

  そう、次にクルマに乗るときには「自分ひとりがやったって」なんて思わないで、エコドライブしてみてください。J-WAVEや他の参加FM局を聞いている他のドライバーたちも、きっとエコドライブを心がけ始めているはず。そう思うと楽しくなってきますよね。


※Japan FM Leagueの5局 札幌/NORTH WAVE、東京/J-WAVE、名古屋/ZIP-FM、大阪/FM802、福岡/CROSS FM


この記事のURL | コメント (0) | トラックバック (1)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/994

このリストは、次のエントリーを参照しています: 南美布さんに聞きました。エコドライブと温暖化☆

» あの光景は?【エコの森の冒険 #78】 from エコの森の冒険ブログ
【ちょこエコ話】自転車って、地位低すぎない? クルマは便利だけど、大気汚染や酸性雨など 弊害も多いですよね?σ(^_^;) だから、できるだけ自... [続きを読む]

2007年11月10日 23:39

渋谷のファーマーズ・マーケット、成長中

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2007 10月20日

  昨2006年のcafeglobe記事「環境とか未来とか……」(>)でご紹介した、渋谷で毎月開かれているファーマーズ・マーケット「アースデーマーケット」(>)にまた出かけてきました。スタートから1年と少し、主催のみなさんの努力もあって、この9月からは土曜日も開催されるようになっています。


生産者のスタンドは、ほとんどすべてが有機栽培。スーパーの野菜より大柄で肉厚な青菜や緑も鮮やかなキュウリなどがたくさん並んでいる。私がリピート買いしているのは「トージバ」(>)の小糸在来大豆を使った「手前味噌」。そのまま白いごはんに乗せても絶品。


「みやもと山」(>)の塩むすび3種。「まんが日本昔ばなし」の主人公みたいに、大きな木の根っこに座って開きたい、竹の皮につつまれたお弁当。これがまたじんわりおいしかった……。


関越でスキーに行くときなんかに通る、群馬県沼田市の「金井農園」(>)が作っているコシヒカリの新米。アイガモを田んぼに放って除草や虫取りの手伝いをしてもらう「アイガモ農法」を採用している。コシヒカリの歯ごたえを楽しみながら噛み締めるとむっちり甘い。幸せ。


長野のオーガニックビール(>)に舌鼓のcafeglobeスタッフ柴田(左)と小川。柴田はこの日も出展者さんのお手伝いで参加中。でも朝から相当このビールを飲んでいるらしかった。


よりすぐりの国産素材でジャムを手作りしているという「磯村家のキッチンから」(>)では、ジャムを何種類も一気に試食。長野のあんずジャム、ルバーブジャムなどどれも心惹かれたけれど、それらのジャムにも隠し味で使われている「昆布と塩」を購入。お吸い物や納豆に使ったり、おにぎりにたっぷり使ったり、愛用してます。


スタート当初からの、マイバッグを持参すればマーケットなどで使える地域通貨アースデーマネー「r(アール)」(>)が50r(50円相当)もらえるサービスも実施中。私も自転車でも背負えるように風呂敷を持参したので、50rいただきました! すぐ使っちゃいました。

  お店ごとに味の違うお味噌の試食をしたり、おにぎりやビールを買ったり、自然派コスメを試したり……毎週マーケットが立てばいいのになぁと思います。でも主催者の方に伺うと、生産者の方は農作業がある中で近県とはいえ1日か2日を潰して出店し、安いとはいえ出店料を払った上でどれだけの儲けが残るかを考えると、いまの規模では毎週はまだ難しいのだとか。もっと多くの人がマーケットに足を運ぶようになってもう少しスケールメリットが出てくれば、マーケットはさらに素敵なものになりそうです。ご興味のある方はぜひ一度のぞいてみてください。何事もですが、いいなと思ったら、買い支えましょう♪

●アースデイマーケット


この記事のURL | コメント (1) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/984

ロンドンのコレクションでピープル・ツリーに大注目

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 10月03日

  先日、4大コレクションのひとつであるLondon Fashion Week(以降LFW)を覗いてきました。


ロンドン・ファッション・ウィークは、サウスケンジントンにある自然史博物館(Natural History Museum)で開かれる。ふだんは動物の進化の展示とかティラノサウルスの化石なんかがお目当ての家族連れでにぎわう場所に、いきなりキメキメなバイヤーやエディターが大量に発生。

  私のお目当ては、LFWの一部門「estethica(エステティカ)」。「esthetic(美的)」と「ethic(倫理・正しいこと)」を組み合わせた造語からわかるように、エコ&サステイナブルなファッションを盛り上げるための試みで、去年からスタートしています。

  cafeglobeでこれまで何度もご紹介をしてきた、サフィア・ミニーさんが代表を務める日本生まれのフェアトレードブランド「ピープル・ツリー」が、このエステティカのいわば牽引役、筆頭ブランドとして出展しているのです。

    サフィアさんは最近はロンドンに少し軸足を移して、イギリスでピープル・ツリーを展開しています。で、これが、ちょっとすごいことになりつつあるのです!

  イギリスではフェアトレードに関する人々の意識が日本より少し先行してすでにだいぶ高くなっていることもあり、セルフリッジでの扱いがあっという間に決まったのが数年前、去年からはTOPSHOPでの取り扱いもスタート。今年(2007年)の春夏からは、モードを意識したラインや、有名デザイナーとのコラボラインも登場し、『VOGUE NIPPON』では、モデルのリリー・コールやヘレナ・クリステンセンが着ての特集も組まれました。


現在イギリスで発売中の「カプセルコレクション」(日本では「ロンドン・セレクション」として10月中旬以降に発売予定)。デザイナーは舞台衣装などで活躍中のアイルランド人女性Olwen Bourkeさん。「フェアトレード・ファッションは退屈なんかじゃないことを示したくて、モダンで時流に乗ったシルエットにこだわった」。


ブースで、「あなたのその服、誰が作っているか知ってる?」というメッセージボードを掲げたピープル・ツリーのスタッフちゃんたち。洋服も、彼女たちもかわいい。


マークス&スペンサーの大物なども訪れて、テレビの取材クルーもいて、上へ下への大騒ぎになったピープル・ツリーのブース。白いチュニックを着ているのは、8月にデザイン部門長に就任したキャロルさん。以前はMonsoonやWAREHOUSEなど大手ハイストリート・ブランドのデザイナーだったキャリアを持つ。

  しかしなんといってもすごいニュースだったのが、ジェーン・シェパードソンさんのピープル・ツリーへの参画。ジェーンさんは今日のTOPSHOPを創り上げた女性で、イギリスのリテール業界ではスーパー大物。日本で言うなら伊勢丹やバーニーズでその名を轟かせた藤巻幸夫さんのような感じでしょうか。


「フェアトレード市場がどこまで伸びるかは、私も正直わからない。でも、地球のことを考えたらもうこういう道(フェアトレードやオーガニック)しかないのは明らかよね」とジェーン・シェパードソンさん(写真左)。
サフィアさんが着ているのも、カプセルコレクションのパフスリーブ・ブラウス。

  デザイナーによるラインは当面英国を中心に展開されますが、日本でも限定販売は予定中とか。人にも地球にもやさしいフェアトレードがいいなと思っていても、ことファッションに関してはやっぱりデザインは生命線。これまでは納得のいくものを見つけられなかった人でも、新しいピープル・ツリーなら見つかる可能性は高いです。ぜひご注目を!

●ピープル・ツリー(オンラインショップもこちらから)
http://www.peopletree.co.jp/

●People Tree UK
http://www.peopletree.co.uk/

●London Fashion Week
http://www.londonfashionweek.co.uk/

【cafeglobeバックナンバー】
●“社会貢献するビジネス”を確立させた女性パイオニア
http://www.cafeglobe.com/cafe/eco/ec070425.html

●フェアトレードの価値観をみんなのライフスタイルに浸透させたい!
http://www.cafeglobe.com/news/frillme/ft050428.html

●展示会報告 おしゃれ魂と勇気を刺激! エコスタイル in UK
http://www.cafeglobe.com/cafe/eco/ec060529.html

●TOPSHOPとは? イギリスのハイストリート・ブランド事情
http://blog.cafeglobe.com/archives/fromeditor/
2007/05/post_35.html



この記事のURL | コメント (4) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/973

あなたの心を駆り立てるものがあるなら、
それを追いかけなさい

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズムカテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 9月11日

  昨晩遅く、ラジオのニュースで「ザ・ボディショップ」の創業者アニタ・ロディックさんが脳内出血で亡くなったという一報が伝えられました。

  私がcafeglobeを始めようと思ったきっかけをくれたのが、アニタでした。大学の夏休みに訪ねたロンドンでモスグリーンの門構えのボディショップに出会い、その後、ボトルのリユースや動物実験反対などを声高に掲げていたことに衝撃を受けたのを覚えています。ホームレスの人たちに収入の機会を与える雑誌『ザ・ビッグイシュー』に最初に資金を提供したのがアニタと夫のゴードンと知ったときも、鳥肌が立ちました。


昨年、「STOP VIOLENCE IN THE HOME(家庭内暴力の根絶)」キャンペーンで来日した際に撮影した写真。子どものようにはしゃいでみせたり毒舌も相変わらずだったけれど、新幹線の窓の外を見る横顔は、体調もあり、“残り時間”をより強く意識していたのかもと思わせる。

  元祖ヒッピー世代。でもただのヒッピーなら、平和や環境を叫んで資本とぶつかったり(それも必要なこと!ですが)、隠遁してしまったり。アニタはむしろ事業家として会社を成功させ、そのブランド力や得た資本の力で、いわば経済界の内側から、世の中の利益最優先の企業に「稼ぐだけでいいの?」と挑戦状を突きつけた人。「ありもしない効果を宣伝して儲ける化粧品産業なんて大嫌い」といった歯に衣着せぬ名言は集めればきりがないほどです。フェアトレードの概念をいち早く取り入れたのもボディショップでした。


手元にあった「STOP VIOLENCE IN THE HOME(家庭内暴力の根絶)」キャンペーンのリップ。ほかに、ボディショップのキャンペーンで面白かったのが、90年代の「スーパーモデルと呼ばれる女性は世界に8人しかいないけれど、スーパーモデルのような体型でない女性は世界に30億人います」というセルフ・エスティームを高めようという呼びかけ。毎日広告や雑誌記事などで何十何百というモデルの姿にさらされているうちに、あれがあるべき姿と思い込まされてしまっていることに気づこう、リアルな女性はあんなプロポーションじゃない、というメッセージに勇気付けられた人は多いはず。

  10年前の雑誌編集者時代、そのアニタにインタビューをする機会を得ました。世界では超のつく人気起業家・環境&人権の活動家。分刻みのスケジュールで合同インタビューしか予定のない中、日本のボディショップ広報の方に粘りに粘っていただいて、プレスディナーの途中で通訳なしで30分だけならという条件でなんとか枠を確保。

  南イタリアはカラブリア州で開かれた国際プレスディナーの席、ふたりで抜けてレストラン裏口の階段に座り込んでの30分は、今思い出しても胸が熱くなる経験でした。環境問題をどうしたらより多くの人に伝えられるか、女性がもっと自由に生きられる社会にするためにはどうしたらいいか……私にとっては、記事のためのインタビューというより、個人的な希望や不安にこたえてもらう人生相談だったといえそうです。

  いくつもの宝石のような言葉をもらったのですが、ひとつが「社会を変えたいなら女性のネットワークを作りなさい」というアドバイスでした。「日本の女性は世界中を旅行していて視野も広い。彼女たちの潜在的なパワーはすごいわ。まず女性が変われば男性はすぐ変わるから」。この言葉が、私の中でcafeglobeの構想に繋がっていったことは言うまでもありません。そして、じつは一緒に創業をした社長の矢野とも、この国際プレス発表会で記者同士として知り合ったのでした。何か運命的なものもあったのかもしれません。

  アニタの言葉でもうひとつ深く心に刻まれているのが、「あなたの心を駆り立てるものがあるなら、それを追いかけなさい」というものでした。

 「あなたの持ち時間はこうしている間にも刻一刻と減っているのよ。心を駆り立てるものがあるなら、躊躇せずに追いかけなさい。私も、私の残り時間は一瞬でも無駄にしたくないと思ってる。どうやって最大限に使い尽くそうか、いつも考えてるわ」。笑顔で腕を広げて、がっしりとハグしてくれたアニタ。私と大差ない小柄なからだなのに、とても大きくて温かかった。


ボディショップの経営から退いてからは、環境・人権キャンペーナーとして忙しく活動していた。画像は彼女自身のキャンペーンサイト。アニタからの更新は、9月6日のアムネスティ・インターナショナルの活動に関する投稿が最後になっている。

  36年前に次女を出産したときに受けた輸血でC型肝炎ウィルスに感染していたことが2年前にわかった、と彼女は今年2月に発表をしていました。最近は軽い心臓発作があったり、肝硬変も進んでいることも公言。日曜日に頭痛を訴えて入院、月曜日の夕方に夫とふたりの娘に看取られて亡くなったそうです。64歳。晩年は家族や友人に包まれて過ごしたいと言っていたアニタ、きっと満足して旅立っていったのではないかな。いや、「あの世なんてないと思う。あっても知ったこっちゃないわ」とも言っていたから、「ちょっと短かったけど、まぁ我ながらよくやったわ」と満足して人生の幕を下ろしたのでしょうか。

  図らずも、更新2回続けて偉大な女性が亡くなった話になってしまいました。でも、メメント・モリ。残り時間をあらためて意識する、いいきっかけにしたいと思っています。


●AnitaRoddick.com
http://www.anitaroddick.com/

●The Body Shop バリューズのページ(日本)
http://www.the-body-shop.co.jp/values/index.html


この記事のURL | コメント (6) | トラックバック (1)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/970

このリストは、次のエントリーを参照しています: あなたの心を駆り立てるものがあるなら、
それを追いかけなさい

» ボディショップのアニタ・ロディックさんが亡くなる from MIZO生活
カフェグローブの青木陽子の東京-ロンドン編集後記で、ボディショップのアニタ・ロディックさんが亡くなったことを知りました。 青木さんが心に残... [続きを読む]

2007年09月13日 21:36

デトックスブームで人気の水だけど

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 8月26日

  今日更新のローマ発の記事「World News Cafe」でも紹介されていますが、「ミネラルウォーターを買うのをやめて、水道水を飲もう」という動きがじわじわと広がり始めているようです。

  7月上旬にN.Y.市長が「N.Y.の水は清潔で何の問題もなく飲める。環境に悪いボトル入りのミネラルウォーターをレストランで頼むのをやめましょう」と呼びかけたのに応えるように、ロンドン市も「レストランのメニューからボトル入り水を外そう」「水道水を頼むのは、ケチじゃない、環境を考えた知的でファッショナブルな行為」と市民に呼びかけをしました。

  ご存知の通り、欧米では一般的にレストランでテーブルについてもお冷やは出てきません。ロンドンも出てこないのですが、「tap water(水道水)をください」と言えばジャグ入りの水を持ってきてくれます。もちろんタダ。でも、なんとなく「ミネラルウォーターって言わないと、ケチっぽい?」「水道水だとおいしくないかも」と躊躇してしまう雰囲気があるのは確か。そこで、市政などがイニシアチブをとって、人々の意識を変えようということなのです。

  もっとも、このキャンペーンを待たずとも、ボトル入りミネラルウォーターの環境負荷を指摘する声は以前からずっと続いています。World News Cafeの記事で紹介されているように、まずはペットボトルの生産に石油が消費されます。重たい水をボトルに詰めて、掘削地から船やトラックで消費地まで運搬し、お店やコンビニではキンキンに冷やして……水というより石油やウランを飲んでいるようなものという指摘です。とくに海外からの水は、フードマイルならぬウォーターマイルが気になります。

  自分の生活を考えても、とくにデトックスブーム、モデルの誰それがミネラルウォーターの2リットルボトルを持ち歩いている……と言われ始めた頃から水を飲んだり持ち歩いたりのが常識のようにもなってきて(それ自体はいいことですが)、ペットボトル入りの水がますます身近になってきたような気がします。最近では、水がバッグに入っていないとちょっと不安になりさえします。機能を謳った水の宣伝も、はなやかですし。そういうスペシャルな水を飲むと、なにやらまるで体が浄化されるかのような、すがすがしい気分を味わえるし。


普段使っている水筒です。左はアウトドア用のプラスティックの水筒で、軽くて広口で洗いやすい。右はSIGGボトルのベビーサイズ。小さいので、大抵のバッグに忍ばせておくことが可。自宅でフィルターをかけた水を詰めて出かけます。

  でも、やっぱり環境のことを考えると、いつもミネラルウォーターを買っているわけにはいかないと思います。さらに言えば、ペットボトルの水はものすごく高いのです。東京でも水道水のざっと200~500倍の値段がついています。考えてみれば、ガソリンよりも高い液体ってことにもなる。

  というわけで、私はしばらく前から水筒人生です。冬場は温かいお茶を魔法瓶で持ち歩くことも多いのですが、最近はアウトドア用の水筒に、フィルターを通した水を詰めて出かけます。冷たい水が飲みたいナーと思うことも正直ありますが、アーユルヴェーダや漢方的には冷たい水は消化不良などを招いて体の中の毒素を増やすとか。コレが体にも地球にもいいんだワ、と納得しつつ、チビチビと飲んでいます。

●水筒のススメ(バックナンバー)
※わずか5年前に書いた記事ですが、読み直してみて、環境に対する社会の認識がだいぶ変わったなぁと我ながら感じます。


この記事のURL | コメント (13) | トラックバック (1)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/965

このリストは、次のエントリーを参照しています: デトックスブームで人気の水だけど

» ぼくの本棚 149:ウオーター・ビジネス by 中村靖彦 from 社長TVブログ
世界中の砂漠化が進行している。とりわけ中国では人口増加や森林破壊により黄河流域が... [続きを読む]

2007年09月14日 16:31

イギリスで大ブーム、プチ農業

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 8月08日

  去年、ロンドンから少し郊外に引っ越したのをきっかけに、十年来の夢だったアロットメント(市民農園)を借りました。広さはざっと20坪くらい、年間15ポンド(約3500円)。それまで借りていた人があまり手を入れていなかったので雑草畑だったのを、1年かけてようやくそれらしい姿にまで持って来ました。


ジャガイモ、ズッキーニ、青シソ、ビーツ(赤カブ)、サヤインゲン、大豆などを育てています。完全オーガニックなので、雑草と虫との体力精神力消耗戦……といった趣の一年でした。さらに去年は30年ぶりの渇水、今年7月は記録を塗り替える大雨と、早くもお天道様に振り回されています。

  イギリスでは、2003年頃からこのアロットメントや庭・ベランダ菜園のブームがじわじわと始まり、いまやガーデニングと並んで一大国民的趣味の座を占めた感じです。北ロンドンではアロットメントの空き待ちが10年!という地区もあるとか。昨日テレビを見ていたら、例のセレブシェフのジェイミー・オリバーが野菜づくりに密着するテレビ番組もスタートしていました。


ジェイミー・オリバーの新番組「ジェイミー・アット・ホーム」。毎回1種類の野菜を取り上げ、育て方のコツから料理レシピまでを紹介する。


アロットメントに人気殺到、と伝えるタイムズの記事。このタイムズのほか、BBCも大きなアロットメントサイトを運営している。「野菜を作ろう!」といった専門誌も続々創刊。これまでもガーデニング大国ではあったけれど、それは花中心。それが去年初めて野菜の種の出荷数が花の種を上回ったとか。

  この「プチ農業ブーム」が突然沸き起こったのは、イギリスで起きた90年代半ばからのグルメブームで食の楽しみに人々が目覚めていたこと、オーガニック野菜人気が高まっていたこと、温暖化対策としてフードマイル(地産地消)を心がけようという意識の広まり……などなどいろいろな下地がうまいぐあいに「野菜づくり」でクロスしたから。とくに20~40代の女性やカップルがブームの先頭を切っているというのも納得。

  8月は夏の盛りですが、今年は7月の大雨と低温で季節が少し遅れたので、収穫が早い葉もの野菜や、霜が下りるまで大丈夫な豆類を大急ぎで育てています。その後は秋と冬に向けてダイコン、春キャベツ、ネギなどを蒔く予定。アロットメントを始めて、常に数ヶ月~半年先を見据えて暮らすようにもなってきました。

  いろいろ発見や驚きの多い土いじり生活、またレポートしたいと思います。

前の前に借りていた人が丹精していた、ブラックカラント(カシス)やレッドカラント、ラズベリーなどフルーツの低木を一緒に引き継ぎました。雑草だらけですが、こんなに鈴なり!


宝石みたいにきれいなレッドカラント。多すぎて去年は半分も収穫しきれず、それでもジャムを作ったら40瓶ほどになってしまった。じつはまだ去年のジャムが残っている……。アロットメントは食べきる闘いでもあります。

●Jamie at Home (Channel 4)

●Allotment Central (Times Online)


この記事のURL | コメント (3) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/961

話題の「eco検定」を受けてみました

カテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2007 7月31日

  eco検定試験を受けてきました。勉強好き、お上のお墨付き好きの日本人の例に漏れなく、私も検定と聞くと受けたくなってしまうクチ。さらにエコ度の検定と聞けば、エコ人間歴20年、ベテラン環境派を自認する私が受験しないわけにはいきますまい!

  このeco検定、正式名称は「環境社会検定試験」、主催は東京商工会議所です。去年から始まって、まだ第2回目にもかかわらず、今回は1万人超の人が受験したとか。合格者には「エコピープル」の称号(?)が与えられ、交流会などもあるらしい。

  試験前日の土曜日、購入しておいた「公式テキスト」を引っ張り出し、そのまま夜中すぎまでかかって一気読みをしました。正直甘く見ていたのですが、なかなか分厚いテキストで盛りだくさん、ちょっと冷や汗。

  内容は、大気圏の構成や温暖化効果ガスの種類、フロンの何イオンがオゾンを破壊するのか、食物連鎖……といったところから始まって、リオ・サミットやIPCCといった国際会議や条約の歴史、日本の公害やリサイクルまで、とても広範囲。膨大かつそれぞれ深いトピックが比較的よくまとまっていて、環境問題全体をあらためて見渡すいい機会になりました。


指定された試験会場は早稲田大学。学生時代、学祭を冷やかしに来たことを思い出しながら教室へ。周りの顔ぶれを見ると、思っていたよりも20代らしき人が多い印象。そして鉛筆+マークシートというこれまた胸がキュンとするスイートなアイテムで試験開始。

  ただ今回気になったのは、出題内容に昔の受験問題のような、古い国際条約の施行年度を選ばせたりするなど、丸暗記を要求するものが少なくなかったこと。欲を言えば、そんなことより今まさに環境問題でどんな議論が出ているのか――たとえば、今国際的な流れになっている、「気温上昇を2度までにとどめるために大気中の二酸化炭素濃度を450~500ppmに抑えよう、京都議定書の今後は?」「プラスティックは分別せず熱源として燃やしたほうがいいのか?」「原子力と自然エネルギーはどっちがいいのか?」という議論など、現在の具体的かつ切実な問題にもっと言及してもいいのではないかという食い足りなさを持ちました。ちょっとのほほんとしすぎでは?

  もっとも、現在進行形の議論には政治や産業界の意向がくっついてくるから、商工会議所としては下手に踏み込めないのだろうなぁとも想像するのですが……受けるほうとしては、もっと実践的な検定でもいいなぁと思うのです。


「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」がテキストに載っているeco検定なのに、使い捨ての傘袋……。コンビニ袋だけでなく、傘袋も使わない方向にできないかなぁといつも思います。まずは、出てきた人が捨てた袋を再利用することから始めてみませんか。

  検定の結果は9月始めに通知が来るそうです。たぶん大丈夫だったとは思うのですが、あまり大口を叩いて落ちていたら恥ずかしいのでここまでに。次回の試験は12月16日。辛口なことを書きましたが、環境問題全般について見渡すいい機会になることは請け合いですので、ご興味のある方はぜひ!

●環境社会検定試験(eco検定)

●「エコピープル」のためのサイト


この記事のURL | コメント (2) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/959

一緒に想像してみてもらえませんか

カテゴリ:地球温暖化  2007 7月12日

  アル・ゴア元米副大統領の映画『不都合な真実』がよかったのか(Live Earthは日本では期待したほどの盛り上がりにならなくて残念!)、今年は「エコ元年」と言っていいほど、世の中の環境に対する風向きが変わったように思います。本当によかった。ここからさらに地球市民としての意識変革にスピードをつけていければ、もしかしたらまだ間に合うかも……と期待しています。

  そんな今、できるだけ多くの人とシェアしていきたいなぁと思っているのが、「地球を感じる」ことです。地球の大きさがどのくらいのものなのかというスケール感、あるいは自分自身が地球の上で歩き回っているひとつの生き物なのだという実感、こうやって仕事をしたり恋愛をしたり家族のことを思ったりしている人間だけど、地球と同じ成分でできている地球の一部であるという直感。

  たとえば、代々木公園のような広い芝生や原っぱで大の字に寝転んでいるところを想像してみてください。思いっきり手足を広げた大の字で。青い空に白い雲がプカプカきれいです。きもちいー。体をあずけている大地もお尻や背中で感じます。草の匂いが鼻をくすぐります。

  さて、そうしたら、手足がぐんぐん伸びていくようなイメージで、体の下の大地を四方八方にたどっていきましょう。ぐんぐんぐんぐん。意識をずーっと先まで伸ばしていくと、僅かずつですが地面が丸みを帯びてくるのを感じます。水平線がほんの少し曲がって見えるあの感じ。丸い地球に張り付いている自分。その地球は回っています。それもすごいスピードで。地球上のどこにいるのかにもよりますが、日本なら時速1400キロくらい。そのスピードで私も回っているんです。はい、東に向かって、体の下の大地が猛烈なスピードで落ちていくようなイメージができてますか?


水平線をじーっと見ていると少し丸いのがわかりますよね、あの感じ。飛行機から見ると、さらに丸いのがよくわかります。

  その地球は、宇宙の遠いところから見ると、ひとつの天体です。水が表面を覆っているので、近くにいる太陽の光を反射して青く輝いています。あるいは、真空で真っ暗な宇宙に浮かぶひとつのカタマリ。太陽からの光や熱のほか、基本的には何も出たり入ったりすることのない閉鎖系です。人間の体もいつかは土や空気に戻るように、地球上の物質は、形を変えながらぐるぐると地球の上で循環し続けています。


* * *


  温暖化など環境問題を考えるとき、この大きい視点を持っていると、何が問題なのか、とてもわかりやすくなるのではないかなと思います。この続きはまた近々。


cafeglobeの入っているビルから見えた、梅雨の合間の夕焼け。この空の向こうには宇宙が広がっていて、そこにぽつんと浮かぶ地球はぐるぐる回っていて。夕焼けは、地球の自分のいる側が、太陽とは反対側に回り込むとき、太陽の光がより分厚い空気の層を通ってくるため(角度が低いから)、青い色が大気に吸収されて赤く見えるのだそうです。

●不都合な真実について(バックナンバー)>


この記事のURL | コメント (2) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/952

「早い、安い、うまい」ファッション

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 5月09日

  原宿にも去年登場したTOPSHOPをはじめ、ZARA、H&Mなど、イギリスで「ロー・コスト、ハイ・ファッション」と言われるショップの大箱旗艦店が建ち並ぶロンドンのオックスフォード・ストリート。東京に強いて例えれば明治神宮前か渋谷のような存在でしょうか。いつ行っても観光客と買い物客でハイな雰囲気に満ち満ちてます。

  そのオックスフォード・ストリートに、このところメキメキと業績を伸ばしている激安トレンドショップ「プライマーク」が満を持して登場、先月のオープニングではあまりの混雑に失神する人も出る騒ぎになっていたので、どれほどのものなのか、覗きに行ってみました。


老舗百貨店セルフリッジからそう遠くない一角にドドーンと登場した「プライマーク」旗艦店。数年前までは、ロンドン郊外の移民や低所得者層が多い町角で見かける激安カジュアル店だったのに、あっというまにオックスフォード・ストリートまでのし上がってきた。

スーツのインナーによさそうなTシャツが600円

  高級百貨店セルフリッジからもそう遠くない大きなビルの1階と2階を使った店内は、平日だというのに人だらけ。レジはざっと40人(!)待ち。それもそのはず、値段がすごいのです……。

  スーツのインナーにちょうどよさそうなベーシックなTシャツなら2.5ポンド(約600円)。今ロンドン中の女の子が着ている、70sプリントのチュニックなどが5ポンド(約1200円)。オジー・クラーク風ワンピースで10ポンド(約2500円)。今は円安なので、ロンドナーにとってはさらにこの2/3くらいの値段実感だと思っていただければ、この値段のショックさがわかるはず。


洗濯籠かのように洋服満載の買い物籠を持った人たちも少なくない。ちょっぴり、ユニクロが日本に登場したときのフィーバーを思い出した。

  たしかにチュニックやワンピは生地がかなりペラペラ。でも「流行りものだしワンシーズン着れればOK!」という需要にバッチリ応えている。まさに、ファーストフードならぬファーストファッション。「早い、安い、うまい」ではなくて「(トレンドアイテムの展開が)早い、安い、おしゃれ」。

ケイト・モスコラボラインのTOPSHOP

  人いきれでフラフラになりながら店を出て、職業的使命感から(?)TOPSHOPへ。先週公開された「ケイト・モス」コラボラインをチェックしようと思ったのです。


「ケイト・モス」ラインのショー・ウィンドウ。タグには「ケイトのワードローブにインスパイアされたデザイン」とありました。シグネチャー・アイテムはウェストコート(前開きのベスト)。そういえば、ケイト・モスはH&Mのイメージモデルを務めているときに例のドラッグ問題が発覚し、H&Mはすぐに彼女をクビにしたという経緯がある。そのケイトをライバルのTOPSHOPが採用したのは、イケイケなビジネス姿勢で有名なオーナー社長フィリップ・グリーン氏ならでは。でもケイトはまたコカインをやっているという噂が流れているので大丈夫かな?

  TOPSHOPもプライマークほどではないにせよ、あきれるほど安い。「こんなにかわいくて、まさに旬のデザインで、このお値段なら買っちゃうわ~」とつい手にとってしまう。でも同時にやっぱり、この値段じゃぁ綿花栽培者や縫製工場の人たちはどんな収入を得ているのかしらと心配にもなります。ペラペラでもワンシーズン着倒せば十分という考え方も、環境負荷を考えると絶対にやめるべきなのも確実(ファッションと環境についてはぜひこちらの記事を!>)。

  「欲しい! 」という気持ちと「これでいいのだろうか」という気持ちが激しく交錯するまま歩きつかれるほど広い店内をうろついていたところ、サフィア・ミニーさんの「ピープル・ツリー」コーナーも発見(ピープル・ツリーについてはぜひこちらの記事を>)。同じようにかわいいアイテムを、作り手の人たちにもきちんとした報酬をとってもらって作っているピープル・ツリーがTOPSHOPに入っているのは、皮肉なようでもあるけれど、TOPSHOPの良心なのかもしれないなぁと思いつつ、文字通り棒のようになった足で自転車のペダルを踏み踏み、家路に向かったのでした。


TOPSHOPオックスフォード・ストリート店にあるピープル・ツリーのコーナー。暗く写ってしまったけれど、お店の中ではけっこういい場所にあります。

●プライマークのサイト
http://www.primark.co.uk/index1.html

●TOPSHOPのサイト
http://www.topsh