更新日:2009年5月26日



女性のための自転車試乗会報告 MTB編

カテゴリ:  2009 5月26日

(>前回より続く)
  今回のスペシャライズドの女性試乗会に参加したのは、日米の女性誌や新聞の編集者・記者。私たちを待ち受けてくれたスペシャライズドのスタッフもほとんどが女性。なので滞在中は女子メニューがてんこ盛りでした。朝はヨガやハワイのスピリチュアルな歴史をたどるミニツアーでスタート。スペシャライズドのスタッフの中には、早朝からランニングをしてきたという人も。みんなほどよく筋肉がついていて、スジ脚に引き締まった丸いお尻。自転車乗りならではのアスリートセクシーな体つきなのです。


プレス試乗会と言っても、さすが自転車業界。朝は早くに集合して、ストレッチをしたりヨガをしたり。スペシャライズドのスタッフの中には、すでにひとっ走りトレーニングしてきた人も。


人工的なリゾートと思っていたけれど、西洋人が来る前からの石に刻まれた神様の姿や祭壇など、遺跡が大切に残されているのを知りました。ハワイの花の説明を聞いて、髪に飾ってチーズ。

  いよいよMTB(マウンテンバイク)の試乗です。前日のロードバイク試乗ではリゾート周辺の一般道を走りましたが、MTBはやはりオフロードのためのもの! 乾燥したハワイ島西岸でも、山を登り始めると霧が立ち始め、周囲の植生も熱帯っぽくなってきます。このジャングルの中を走るのです。ドキドキ。


今回試乗したMTBは、スペシャライズドの中でも最高車種のS-Works Era FSRとS-Works Safire。Safireにまたがる姿もキマッているのは、スペシャライズドの女性用レンジ「D4W」(サイトは英語のみ)ブランドマネージャーのエロン。

  私たちのために用意されていたのは、最高級モデルのEra FSRとSafire。これもレースレベルのS-Works仕様。前輪だけでなく後輪にもハイテクなショック(サスペンション)がついています。登山道のようなトレイルの入り口に着いていきなり漕ぎ出したけれど、わお! 登れる登れる! 濡れた土に砂利や小石が浮いて、歩いていてもズルリと滑りそうな路面でも、太めのタイヤがぐっと噛み、ペダルを回す力を着実に伝えてくれている。ちょっとした木の根や段差があっても、前後のショックがスコスコと衝撃を吸収して、何もなかったかのように進めるのです。これはすごい……思い切り、ハマりました。


オフロードの走り方を説明するマーケティング担当のレイチェル。休日には、プライベートで女性のためのMTB講座を開いたりもしているとか。「冬にスキーに行くように、夏はみんなでMTBを持って山に走りに行くのがいちばん楽しいの」と語るMTB娘。


ワタクシの初MTB姿です。木の根も急な斜面も、もはや楽しい障害物。路面を読んでどうトレースして障害をクリアするか、頭と体を一緒に使うゲーム感覚。無理をして何回か尻餅をついたけれど、「うーん悔しい!(笑)もう1回!」と転んだのが全然気にならない楽しさなのです。

  MTBは骨太で重たい自転車というイメージを私も持っていたのですが、「本物」は全然違うんですね。EraもSafireも片手で持ち上げられる軽さです。女性の体格や筋力を考慮して一から設計されたフレームは、私のような小柄な人でもすっとポジションが決まる。軽くてコントロールしやすいから怖さを感じることなく走り出せる。体重や走りたいスタイルに合わせてショックの硬さもダイヤルひとつで変えられるのです。


アメリカ人記者チームも果敢に挑戦。左の女性はときどきハードテイル(前輪ショックだけのMTB)に乗っているとかで、歩いても息が切れるような山道をガンガン登って行って、あっという間に姿が見えなくなってしまいました……。


試乗を終えて、みんな疲れつつもビッグスマイル。じつはみんな転んだりして傷だらけなのだけれど、「いやーん傷跡になる」とかそんな小さなことを言う気にまったくならない解放感!

  ああ、楽しい試乗でした。ロードバイクRubyの洗練と早く走るための乗りものとしての高級感も堪えられない甘美な体験でしたが(>前回ご参照)、今回はとくにMTBで味わった山の楽しさにハートを射抜かれました。MTBで山なんて、特殊な趣味のように思えるかもしれませんが、山の多い日本はじつはMTBを楽しむにはうってつけな土地。ハイキングやスキーのような気分で楽しめそう。すでにロードバイクでおこづかいも休日も使い切っている状態だというのに、MTBにも欲が出て来てしまいました。困ったな〜(笑)。

●スペシャライズド・ジャパンのサイト


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女性のための自転車試乗会報告 ロードバイク編

カテゴリ:  2009 5月18日

  クロスバイクでcafeglobe編集部までの自転車通勤を始めたのが9年前。それで自転車のトリコとなり、とくに去年ロードバイクに乗る連載を担当したのをきっかけに、今では都内の移動などはほぼ必ず自転車という毎日です。今年も自転車にいちばん気持ちのいい季節になりましたね!

  そこで、スポーツ自転車に乗ってみたいな……という気持ちになっている方のご参考にもなればということで、去年末に開かれたスペシャライズドというアメリカの自転車ブランドの女性試乗会の模様を今回(ロードバイク編)と次回(MTB編)の2回に分けてお届けします。


アメリカと日本の雑誌編集者やジャーナリストを招いてハワイ島で開かれたスペシャライズドの女性試乗会。スペシャライズドのスタッフも女性がほとんどで、企業の催しというより自転車クラブの入部説明会のようなリラックスした雰囲気でスタート。

  スペシャライズドといえば、世界的に知られた大手のスポーツ自転車ブランド。ツール・ド・フランスなどでも有力選手やチームに自転車などの機材を提供しているので、「SPECIALIZED」というロゴを見たことがある人は多いのでは。

スペシャライズドは女性用レンジ「D4W(Design for Women)」(サイトは英語版のみ)を展開している。女性用モデルは女性の体重や体の重心位置、筋力などを考慮に入れた設計をしていること、たとえば同じMTB(マウンテンバイク)でも走りたいスタイルに合わせて違うモデルが用意されていることなどをしっかり説明してもらった。


自転車は、からだにあったサイズを選ぶことがとても大切。専用のシューズもきちんとフィッティングをしてもらいます。日本から同行の『CREA』編集部のKさんは、スポーツ自転車は今回が初めてだとか。

  まずは座学でスペシャライズドが女性用モデルをどのように作っているのか、個人個人に合わせたフィッティングを大切にしていることなどを教わり、さっそくフィッティング体験と、ロードバイクの試乗へ! 私を待ち受けていたのはフルカーボンフレームの「Ruby Pro」という上級モデル。どんな乗り味なんだろうとわくわく。


今回試乗したこの「Ruby Pro」。スペシャライズドの女性用ロードバイクは、ベースモデルの「Dolce」とともに、トップチューブ(跨いだ時に股下にくるチューブ)が女性らしくカーブしているのが特徴。

  自転車のフィッティングでは、サドルの高さやハンドルの高さの調整はもちろん、靴の中敷も3種類の中から選ぶなど、徹底的な「お仕立て」を経験させてもらいました。自転車を徹底的に体に合わせようというこのサービス「BG FIT」はスペシャライズドのひとつのセールスポイントになっていて、サドルにしても女性用は同じモデルが骨盤の幅違いで3種類も作られたりしています(私は後日このロード用のサドルを買いました)。


「BG FIT」体験中。私は少しつま先立ちした状態でペダルを踏むのが好きなので、それに合わせたサドル高さに。靴の中敷きの種類がたくさんあるのも、膝の上下動にブレがあると膝の故障に繋がるからだとか。ちょっとレーサーにでもなった気分♪


いざ試乗! 最初は恐る恐るだった同行の女性編集者さんたちも、いつの間にか風を切って進む気持ち良さに目覚めたみたい。この日初めてとは思えないほどキマってます!

  いざペダルを踏んで……軽い! 速い! ハワイ島のきれいに整備された舗装のおかげもあって、水面すれすれを滑空する水鳥のような気分でスーッと進みます。ぐんぐん踏むほどに加速していくので、気持ち良さにひとりで口元がニヤニヤ。ハワイ島を一周すると何百kmだっけ? このまま一周に挑戦したい!と思うほどでした。

  時間いっぱいまでしつこく乗って、このまま日本に連れて帰りたい〜と半ば本気で願うほど好きになってしまったRubyちゃんとは、残念ながらこの日でお別れ。翌日はMTB(マウンテンバイク)に山道で挑戦というメニューが待っているのです。これが猛烈に過酷なメニューで、アメリカ人の体力というかスポーツへの取り組み方についていくのは大変……というものだったのですが、やみつきになる楽しさだったのです。これは来週ご報告します!(MTB編につづく


このまま日本に連れて帰りたいと思ってしまったRubyちゃんと。北京オリンピックの女子個人タイムトライアルで銀メダルをとったイギリスの小柄な女性選手エマ・プーリーが乗っていたのもRubyのS-Worksというレーシングモデル。もう気分はエマです。


おまけ画像1。粋な計らいで、初めてフラダンスショーも見学! オリジナルのフラというよりは、ちょっとセクシーな感じもあるショーでしたが、女性ダンサーも男性ダンサーもきれい。これぞ観光地ハワイ!


おまけ画像2。豚の丸焼き(炭火とともに土の中に埋める伝統料理)を作っていたお兄さんたち。ポリネシアン・イケメン!


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青木陽子
Cafeglobe
ファウンダー・取締役
女性誌編集者時代、自分を含めまわりの女性たちが本当に読みたい媒体がないことに気づき、1999年に現社長の矢野とともにCafeglobeを立ち上げ、6年間編集長をつとめる。現在、パートナーの暮らすロンドンと東京の二重生活を実践中。
女性のための自転車試乗会報告 MTB編 (5月26日)
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