更新日:2009年3月13日



お近くの図書館で、注文してください

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズムカテゴリ:今日できることをしよう  2009 3月13日

  今、私の目の前に分厚い本があります。これはちょっと特別な本です。


『もうひとつのノーベル平和賞 平和を紡ぐ1000人の女性たち』(金曜日) 日本でも1000人以上の女性たちが1人ずつの翻訳を無報酬で担当することで和訳が完成。平和のために地道に活動している女性に光をあてようと女性たちが動き、結果的にはこれもひとつの平和運動になりました。

  本の名前は『もうひとつのノーベル平和賞 平和を紡ぐ1000人の女性たち』(金曜日)。2003年、スイスの女性たちが発起人となり、2005年のノーベル平和賞に1000人の女性をノミネートしようという活動がスタート。世界中の女性のネットワークを通じて、平和のために活動している1000人の女性が選ばれました。この本は、そのひとりひとりの活動やライフストーリーをまとめたものです。

  日本語版は、英語の原文を日本語を使う1000人の女性が翻訳。翻訳チェックや監修者などを合わせると千数百人が関わる大プロジェクトになり、3年がかりで去年12月に出版されました。私も、翻訳チェック者として参加させてもらいました。

  1000人の女性たちの多くは、国際的にはそれほど知られた存在ではありません。でも、それぞれの国や地域で差別・貧困・暴力・抑圧・戦争などの問題に立ち向かい、平和のために長期間闘って成果を上げてきた女性たちです。ページを繰るほどに、それぞれの人たちの思いや、彼女たちと一緒に努力をしている人たちの思いが伝わって来て、頭が下がると同時に、「私も頑張ろう♪」と思うことができます。


ロシアによるチェチェン弾圧、またチェチェンの中の権力の腐敗などを精力的に取材、チェチェン人の声を世界に代弁していたアンナ・ポリトコフスカヤさんも1000人の中に含まれていました。私も彼女に注目していたので、暗殺のニュースには背筋が凍りつきました。

  今の日本で「平和のために闘う」なんて言うと、なんか他人事というか、あんまりピンと来ないかもしれません。でも、私たちが誰かに日常的に殴られたり、強制的に働かされたり、誰かに性的関係を迫られたりしないでいられるのは、そして学校に通えたり、選挙に行けたり、同期の男性社員と同じお給料をもらえているのは、私たちより前の世代の人々、とくに女性たちがそれらの権利を勝ち取ってきてくれたからです。この本の1000人の中にも、何人か日本人女性がいます。

  そしてこれらの権利は、きちんと気をつけて守っていないと、わりとすぐまた奪われてしまうものです。何かを変えたいとき、守りたいとき、「私ひとりがやったってきっと変わらない……」と無力感にさいなまれたら、この本がきっと役にたちます。ぜひいちど手に取ってみてください。

  この本は、「アンナ・ポリトコフスカヤに捧げる」となっています。彼女は、チェチェンの人々の人権を守ろうと精力的に働いていたジャーナリストで、2006年にモスクワの自宅マンションのそばで暗殺されたニュースを覚えている人は多いと思います。彼女も、1000人の中のひとりでした。こうやって暴力や権力は今もじわじわと私たちを追い込もうとしています。

  とはいえ、じつはこの本、定価が8000円します(税込8400円)。ちょっと高いですよね……なので、ぜひ近くの図書館をチェックしてみてください。蔵書がなければ、購入の依頼を出しましょう。それがこのプロジェクトのサポートにもつながります。

●翻訳プロジェクト「1000 Peace Women」のサイト>

●amazon.co.jp>


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J. Loもプロデュースを申し出るほど応援! 映画『ボーダータウン』先行上映会のお知らせ

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズム  2008 9月16日

  来週木曜日25日の午後19:20〜、日比谷のシャンテ・シネで、ジェニファー・ロペスとアントニオ・バンデラス主演の映画『ボーダータウン 報道されない殺人者』のプレミア先行上映会(アムネスティ・インターナショナル日本主催)とトークショーが開かれます(詳細は下記)。

  上映後のトークショーでは、ジャーナリストの伊高浩昭さんに私が映画の背景について質問をすることになっていますので、ご興味のある方はぜひお越しください!


ボーダータウン 報道されない殺人者』【監督・脚本】グレゴリー・ナヴァ【主演】ジェニファー・ロペス、アントニオ・バンデラス、マヤ・ザバタ、マーティン・シーンほか シャンテ・シネ他にて10月公開予定 ©Bordertown Productions, Inc.

  この映画は、メキシコのアメリカ国境沿いの街で実際に起きている連続殺人事件を主題にした社会派サスペンス・ドラマです。この事件が起き始めた1993年以来、この15年間での犠牲者数は推定5000人! 犠牲者のほとんどは、アメリカや日本などに輸出される商品の製造工場で働く、単純労働の若い女性たち。

  ジェニファー・ロペス扮するアメリカ人新聞記者ローレンは、これだけ多くの女性が性暴力などの犠牲になっているのに、そのほとんどが犯人が挙がることもなく未解決のままになっていることに疑問を抱き、次第に真相に迫っていきます。

  そこで描き出されるのは、経済格差、警察や政治の腐敗、女性への暴力、そしてそれらから市民を守るはずのマスコミの堕落・沈黙。金の力、権力の横暴の前に、ほとほと無力感に苛まれてしまいそうになるけれど、まだ私たちにはやれることがあるはず……それは何だろう? そう問いかけてくる映画です。

  主演のジェニファー・ロペスは、この大量殺人事件を知って、主演ばかりかプロデュースまで買って出るなど、この問題の存在を広めることに尽力。2007年のベルリン映画祭でアムネスティ・インターナショナルから人権を守る活動で功労があったことを賞する「アーティスト・フォー・アムネスティ」賞を贈られています。


受賞に際して、ジェニファー・ロペスは「この問題を聞いて、絶対にこのストーリーを伝えていかなければいけないと思った。この映画が世界中の人びとに訴え、メキシコ政府にこの残虐な犯罪の解決を迫るプレッシャーを世界からかけていくことができるように心を砕きました」とスピーチしている。©Bordertown Productions, Inc.

  とてもパワフルで感情を揺さぶられるストーリーの中で、ジェニファー扮するローレンの力強さや男あしらいにも(!)共感できたり。見応えのあるリッチな映画です。トークショーでは、日本も無縁ではない女性への暴力や、広がりつつある経済格差、そういったことについてどう考え行動していったらいいか、そんなヒントについてお話できればと思っています。

  まだ席に余裕はあるということですので、25日の夜、お時間あったらぜひ日比谷にいらしてください。一緒に考えてみませんか。難しい問題だけれど、帰り道ではきっとパワーが湧いて、むしろ元気になっていると思います。


映画『ボーダータウン 報道されない殺人者』
プレミア先行上映会&トークショー

●アムネスティのサイト>

日時:9月25日(木)
19:20〜21:12 映画上映
21:25〜22:15 トークショー

会場:シャンテ・シネ (東京都千代田区有楽町1-2-2)

料金:2,000円(映画鑑賞料+トークショー入場料)
アムネスティ会員割引あり

ご予約申込み先:アムネスティ日本『ボーダータウン』係 Tel: 03-3518-6777
またはザナドゥー『ボーダータウンプレミア先行上映会』係 xanadeux@xanadeux.co.jp
※氏名・住所・TEL・人数・アムネスティ会員・非会員の別を明記。

トークゲスト:
伊高浩昭さん ラテンアメリカ専門ジャーナリスト・立教大学ラテンアメリカ研究所講師
青木陽子 cafeglobeファウンダー

主催:社団法人アムネスティ日本
共催:株式会社 カフェグローブ・ドット・コム
協力:株式会社 ザナドゥー


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» ボーダータウン 報道されない殺人者■この日本でも・・・ from 映画と出会う・世界が変わる
アメリカとメキシコとの国境にメキシコの安価な労働力をねらって建てられたアメリカ企業の工場群。そこで働く女性たちが被害者となってる殺人事件。その件数は実際に... [続きを読む]

2009年02月17日 13:07

えらいです、『週刊SPA!』

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズムカテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2008 2月29日

  職業柄、雑誌の中吊り広告はじーっくり読みます。ロンドンにいるときも、中吊り一覧サイトでじーっくりチェックします。

  先日「おおっ!」と来てすぐ購入したのが、3/4号の『週刊SPA!』。

  「新登場! 地球環境のために“肉を食べない人々”の主張」とあるではないですか。

  肉牛を育てるために大量の穀物が消費されているけれど、理論的にはこれを止めれば地球上の飢餓は即刻なくなること、肉牛を育てるためにアマゾンなど多くの森林が切り拓かれていること、さらには牛のげっぷに含まれるメタンが強力な温暖化ガスであること……そんなことを知ってから、そしてBSE(狂牛病)の件などもあり、私自身もゆるベジを心がけるようにしてきました。でも、これが『SPA!』の、さらに中吊りに出るような記事になる日がこんなに早く来るとは! と驚いたのです。うん、いいことです。『SPA!』、えらいぞ。

  内容も、見てみたら友人が出ていましたが、私のようなゆるベジな人の意見から、ディープエコロジーな人の意見まで幅広く取り上げられているし、科学的な解説部分もけっこうしっかりしているようです。よくまとまっているので、おすすめです。3/4号だから、来週月曜日までは店頭にあると思います。

  そんなわけでパラパラと記事を読んでいたらもうひとつ「おおっ!」がありました。鴻上尚史さんの長寿連載コラム「ドン・キホーテのピアス」です。

  「なぜ、レイプ犯罪は被害者を責める意見が罷り通る?」というタイトルで、沖縄で米海兵隊員に女子中学生が暴行されたという事件について、『週刊新潮』がまるでこの女子中学生がホイホイついて行った、この女子中学生も悪いと言わんばかりの記事を載せていることについて、それはおかしいのではないかと批判しています。そしてこの傾向は、『週刊新潮』ばかりではないことも。

  この、いわゆる「セカンドレイプ」と言われる問題はよく指摘されていることですよね。cafeglobeで山祥さんがセクハラに遭った際のことを書かれていたのが記憶に新しいです(私もコメントをつけています)。あるいは、福田首相が官房長官だったときに放った爆弾発言「女性にもいかにも『してくれ』っていうの、いるじゃない」という「男は黒ヒョウ」発言も思い出します。鳥肌が立ちます。

  いまだに「男は抑えられない生き物なのだ」という都市伝説の類がまことしやかに流布されがちな日本の社会で、読者の大半が男性だろう『SPA!』にこういった意見が掲載されることはすごーーーーく意味があることだと思います。えらいぞ、『SPA!』と鴻上さん。とくに『週刊新潮』はメジャー週刊誌の中ではいちばん女性に陰湿にいやらしい眼を向けている雑誌だと私は常々思っていたので、溜飲が下がりました。


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あなたの心を駆り立てるものがあるなら、
それを追いかけなさい

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズムカテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2007 9月11日

  昨晩遅く、ラジオのニュースで「ザ・ボディショップ」の創業者アニタ・ロディックさんが脳内出血で亡くなったという一報が伝えられました。

  私がcafeglobeを始めようと思ったきっかけをくれたのが、アニタでした。大学の夏休みに訪ねたロンドンでモスグリーンの門構えのボディショップに出会い、その後、ボトルのリユースや動物実験反対などを声高に掲げていたことに衝撃を受けたのを覚えています。ホームレスの人たちに収入の機会を与える雑誌『ザ・ビッグイシュー』に最初に資金を提供したのがアニタと夫のゴードンと知ったときも、鳥肌が立ちました。


昨年、「STOP VIOLENCE IN THE HOME(家庭内暴力の根絶)」キャンペーンで来日した際に撮影した写真。子どものようにはしゃいでみせたり毒舌も相変わらずだったけれど、新幹線の窓の外を見る横顔は、体調もあり、“残り時間”をより強く意識していたのかもと思わせる。

  元祖ヒッピー世代。でもただのヒッピーなら、平和や環境を叫んで資本とぶつかったり(それも必要なこと!ですが)、隠遁してしまったり。アニタはむしろ事業家として会社を成功させ、そのブランド力や得た資本の力で、いわば経済界の内側から、世の中の利益最優先の企業に「稼ぐだけでいいの?」と挑戦状を突きつけた人。「ありもしない効果を宣伝して儲ける化粧品産業なんて大嫌い」といった歯に衣着せぬ名言は集めればきりがないほどです。フェアトレードの概念をいち早く取り入れたのもボディショップでした。


手元にあった「STOP VIOLENCE IN THE HOME(家庭内暴力の根絶)」キャンペーンのリップ。ほかに、ボディショップのキャンペーンで面白かったのが、90年代の「スーパーモデルと呼ばれる女性は世界に8人しかいないけれど、スーパーモデルのような体型でない女性は世界に30億人います」というセルフ・エスティームを高めようという呼びかけ。毎日広告や雑誌記事などで何十何百というモデルの姿にさらされているうちに、あれがあるべき姿と思い込まされてしまっていることに気づこう、リアルな女性はあんなプロポーションじゃない、というメッセージに勇気付けられた人は多いはず。

  10年前の雑誌編集者時代、そのアニタにインタビューをする機会を得ました。世界では超のつく人気起業家・環境&人権の活動家。分刻みのスケジュールで合同インタビューしか予定のない中、日本のボディショップ広報の方に粘りに粘っていただいて、プレスディナーの途中で通訳なしで30分だけならという条件でなんとか枠を確保。

  南イタリアはカラブリア州で開かれた国際プレスディナーの席、ふたりで抜けてレストラン裏口の階段に座り込んでの30分は、今思い出しても胸が熱くなる経験でした。環境問題をどうしたらより多くの人に伝えられるか、女性がもっと自由に生きられる社会にするためにはどうしたらいいか……私にとっては、記事のためのインタビューというより、個人的な希望や不安にこたえてもらう人生相談だったといえそうです。

  いくつもの宝石のような言葉をもらったのですが、ひとつが「社会を変えたいなら女性のネットワークを作りなさい」というアドバイスでした。「日本の女性は世界中を旅行していて視野も広い。彼女たちの潜在的なパワーはすごいわ。まず女性が変われば男性はすぐ変わるから」。この言葉が、私の中でcafeglobeの構想に繋がっていったことは言うまでもありません。そして、じつは一緒に創業をした社長の矢野とも、この国際プレス発表会で記者同士として知り合ったのでした。何か運命的なものもあったのかもしれません。

  アニタの言葉でもうひとつ深く心に刻まれているのが、「あなたの心を駆り立てるものがあるなら、それを追いかけなさい」というものでした。

 「あなたの持ち時間はこうしている間にも刻一刻と減っているのよ。心を駆り立てるものがあるなら、躊躇せずに追いかけなさい。私も、私の残り時間は一瞬でも無駄にしたくないと思ってる。どうやって最大限に使い尽くそうか、いつも考えてるわ」。笑顔で腕を広げて、がっしりとハグしてくれたアニタ。私と大差ない小柄なからだなのに、とても大きくて温かかった。


ボディショップの経営から退いてからは、環境・人権キャンペーナーとして忙しく活動していた。画像は彼女自身のキャンペーンサイト。アニタからの更新は、9月6日のアムネスティ・インターナショナルの活動に関する投稿が最後になっている。

  36年前に次女を出産したときに受けた輸血でC型肝炎ウィルスに感染していたことが2年前にわかった、と彼女は今年2月に発表をしていました。最近は軽い心臓発作があったり、肝硬変も進んでいることも公言。日曜日に頭痛を訴えて入院、月曜日の夕方に夫とふたりの娘に看取られて亡くなったそうです。64歳。晩年は家族や友人に包まれて過ごしたいと言っていたアニタ、きっと満足して旅立っていったのではないかな。いや、「あの世なんてないと思う。あっても知ったこっちゃないわ」とも言っていたから、「ちょっと短かったけど、まぁ我ながらよくやったわ」と満足して人生の幕を下ろしたのでしょうか。

  図らずも、更新2回続けて偉大な女性が亡くなった話になってしまいました。でも、メメント・モリ。残り時間をあらためて意識する、いいきっかけにしたいと思っています。


●AnitaRoddick.com
http://www.anitaroddick.com/

●The Body Shop バリューズのページ(日本)
http://www.the-body-shop.co.jp/values/index.html


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それを追いかけなさい

» ボディショップのアニタ・ロディックさんが亡くなる from MIZO生活
カフェグローブの青木陽子の東京-ロンドン編集後記で、ボディショップのアニタ・ロディックさんが亡くなったことを知りました。 青木さんが心に残... [続きを読む]

2007年09月13日 21:36

PINK、かっちょいいです。ビデオをぜひ見て!

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズム  2006 6月02日

   うわわわわ、やるぅ! とちょっと感動したので、みなさんにお伝えしたくて臨時(どっちみち不定期更新なんですが)にアップします。

   それは、USのミュージシャン、2度グラミーも獲っているPINK(BONNIE PINKさんではありません)の新曲「STUPID GIRL」とそのプロモーションビデオ。


プロモーションビデオは、アメリカのオフィシャルサイトで全編を見られます。左下の枠の下にある「Play Stupid Girls」をクリックするとに登場するのでぜひ見てみて!

   見れば歌詞がたとえわからなくてもなんとなくピンと来るのではないかと思います。パリスなのかブリトニーなのかシャキーラなのかビヨンセなのか、まぁ個別にはどうでもいいんですが、ここまで真っ向からケンカ売るか?と驚くほどの突き抜けぶり。PINK本人のなりきりぶりもすばらしい。要は、メディアや世に言われるセレブの女性たちが体現しているライフスタイルがいかにアホらしくて空虚で、それを追いかけることもまた虚しいじゃないのさ、というようなところです。思いっきり、フェミなメッセージです。

   彼女のオフィシャルサイトには、あのファーストフードへのボイコットバナーも。すごい、武闘派、とちょっと小躍りしてしまったので、みなさんぜひ見てみてください。

●PINKオフィシャルサイト(英語)>
●PINK日本オフィシャルサイト(こちらで見られるビデオはごく一部)>


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ゴーゴー! フェミニズム♪

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズム  2006 2月09日

「フェミニズムって嫌いなんです。なんかみっともなくて恥ずかしいし」

   と言い切ったのは、20代後半のある友人。ガックリ。彼女のように聡明で正義感も強くてとてもまっとうな価値観を持った人でもこう言ってしまうのか。あうー。

   でもここで「そんなことを言うもんじゃないわよ」なんて説教をしてしまっては、私も「怖いフェミニストおばさん」のジャンルに放り込まれて何を言っても「どうせフェミの言うことだし」と相手にしてもらえなくなるかもしれない。まずはぐっとこらえて効果的な戦法を考えることにしました。

   ずっと懸念はしていたのです。「女性にもっと選択肢を!」というフェミニズムの気運が世界中で盛り上がった70年代はもう遥か遠く、このところはフェミと言えば田嶋陽子さんのような、どちらかといえば角度と刃のついた論客ばかりがメディアではもてはやされていたから。

   フェミニストを高らかに宣言して挑発的に語る田嶋さんが男性タレントにブスだのなんだのコキ下ろされているのを見れば、「フェミニストは怖い」とか「フェミニストだって言うと損するんだな」と思う人が増えるのは当然だと思う(田嶋さんの数多い発言の中にはすごく大切な指摘も多いし、今ここで田嶋さん自身の評価をしたいわけではありません、念のため)。

で・も。
女性のみなさん。

   今私たちが、自分が働いて稼いだお金でお洒落をしたり、一人暮らしをしたり、仕事に邁進したり、子どもはいつ何人(ゼロ含め)持とうと計画したり、やっぱり育児に専念しようと決めたり……ということが誰に気兼ねなくできるのは、ずばりフェミニズムのおかげなのです。

   とくに日本ではなぜか「フェミニズム」という言葉が早いうちから敬遠されてきたのであまりみんな意識していないけど、大学に進む女性が普通になったのも、お茶出しは女の子とか寿退社といった不文律が世の中の会社から消えつつあるのも、OLという言葉を使わないようにしようと思う人が増えているのも、これみーんなフェミニズム的変化なのです。「オレは奥さんには働いてほしくないな♪」なんてのたまう男性に「やっだー、古ーい」と思うのも(思わなくてもいいけど)フェミニズムなのです。

   つまり、フェミニズムは、女性が社会的な差別のせいで自由に仕事を選べなかったり、家族のあり方を選べなかったりすることをなくそうとする動き全般のこと。女性も仕事を一生「続けなければいけない」とか、男性と同じだけ何かを「しなくちゃいけない」とか、何かを強制する動きのことではなくて、たとえば子どもを持っても仕事を続けたい人が、ひどい無理をしないでも続けられるようにしようという動きのことです。全然怖いことじゃない。少なくとも私はそう考えています。

というわけで。

   私たちはもっとフェミニズムを普通に口にして、意識して、もっと選択肢が広がるように頑張らないともったいないんじゃないか、と思うのです。たとえば年金で女性が損をする仕組みはおかしい、個人単位にして女性も自分が働いた分を男性と同じだけもらえるようにすべきだとか(個人単位にした場合、専業主婦は夫が納める分のきっちり半分への権利を持つようにすべき)。育児後の復職でもっと行政のサポートがあるべきだとか。みなさん一緒に頑張りましょー。はい、私はフェミニストでーす。


最近目についた、Why we don't care about feminism any more (and would much rather be thinking about a new pair of shoes)<フェミニズムを考える人が少なくなったのはなぜか(次に買う靴のことばかり考えている人は増えているのに)>、Feminism for bright young things<若く賢い彼女たちのフェミニズム>などの見出しの英新聞記事。

イギリスのメディアは日本のそれに比べて性差別への意識はとっても高く、フェミニズムや男女平等に関しての報道は頻繁に見かける。私と同年代(30代)のイギリス人の女友だちたちは「私はフェミニストだからね」とフツーに口にするし、一般的にもフェミニズムに嫌なイメージはほとんどない模様。

でも記事によると、とくに20代や10代などの若い世代でフェミニズムに興味を持たない人が増えているのだとか。「フェミニズムが勝ち取ってきた権利を謳歌しているのに意識しないなんて」と嘆く声や、「いや、勝ち取ってきたからこそフェミニズムを意識せずに暮らせる女性が増えているのだ」と誇らしく語る声など、いろいろ。


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» [じぇんだあ]カフェ・グローブって知ってる? from casita_rosada
Cafeglobe[http://www.cafeglobe.com:title]、最初の頃は応援していたんだけど、最近はなんだか拝金主義が幅をきかせているよ... [続きを読む]

2006年02月15日 12:06








青木陽子
Cafeglobe
ファウンダー・取締役
女性誌編集者時代、自分を含めまわりの女性たちが本当に読みたい媒体がないことに気づき、1999年に現社長の矢野とともにCafeglobeを立ち上げ、6年間編集長をつとめる。現在、パートナーの暮らすロンドンと東京の二重生活を実践中。
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PINK、かっちょいいです。ビデオをぜひ見て! (6月02日)
ゴーゴー! フェミニズム♪ (2月09日)
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・Cafeglobeの判断により、断りなくコメントやトラックバックを削除させていただくことがあります。ご了承ください。
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2005年3月までのfrom editorは
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