更新日:2009年10月10日



ロンドンの小学校で、日本のマンガを再発見

カテゴリ:ロンドン  2009年9月30日


  うむむ、そうなるのか……。と唸ったのは、こちらロンドンのある公立小学校の3年生のクラスでのこと。「インターナショナル・デイ」という企画のお手伝いで、日本をテーマに選んだクラスを訪問したのです。

  『となりのトトロ』を見ながら焼きそばを作って食べたり、「はじめまして」といった挨拶の言葉を覚えたり……と納得のいくメニューの中に、日本のMANGAを描いてみよう!というものがありました。

  そのときに先生が配布した参考資料の内容は、顔の描き方(十字を最初に描いてから目や鼻の位置決めをするアレ)、マンガ的髪型のパターン(鬼太郎やスーパーサイヤ人もあった)、ギャグ表現のデフォルメの仕方など。「聞き耳を立てていることがわかるように耳を巨大にして描くのです」と画像の意味が説明されているのを見ると、美術史の時間にイコノグラフィーのテキストを見ているような気分で、なんだかムズ痒い。


「耳は体のパーツの中でも動かないもののひとつです。マンガでコミカルな表現をする際も、耳はあまり動きません。でも、耳の使用を示唆するために耳の大きさがデフォルメされることはあります」という丁寧な説明のついた解説。このほかに「髪型や髪の色を変えることによって、キャラクターの性格や特徴を表現することができます。『ゲゲゲの鬼太郎』や『ドラゴンボール』などを参考にしてみましょう」というコーナーも。

  日本で育ったマンガ世代なら、こういったマンガ表現の約束事は説明されなくても自然に身につけているけれど、MANGAを発見してまだ日の浅い世界の人たちからすると、こうやって大急ぎで学ばないと、というところのようです。

  たしかに、落ち込んでいるときの額の縦線とか、怒ったときのこめかみの十字路のようなマークとか、突然見てもわからないですよね。そういえば、以前こっちの人に、冷や汗をかいた顔を描いて見せたら「どうして泣いているの?」と言われたこともあったっけ。マンガならではの表現だったんですね。うーん、面白い!


各クラスでワークショップをしたのちに、全校生徒が集まって、それぞれがテーマに選んだ国について発表しました。そのとき先生が「よくできましたね。今の時代、地球を共有しているいろいろな国について知ることはとても大切です」とおっしゃったのが印象に残りました。あとは生徒ひとりひとりから小額を集め、途上国に寄付をするということもしていました。


| コメント (0) | トラックバック (0)



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/1201





※名前とメールアドレスは必須です。このメールアドレスは公開されません。



保存しますか?








青木陽子
Cafeglobe
ファウンダー・取締役
女性誌編集者時代、自分を含めまわりの女性たちが本当に読みたい媒体がないことに気づき、1999年に現社長の矢野とともにCafeglobeを立ち上げ、6年間編集長をつとめる。現在、パートナーの暮らすロンドンと東京の二重生活を実践中。
秋の光 (10月10日)
ロンドンの小学校で、日本のマンガを再発見 (9月30日)
またまた、パリを自転車で巡りました (9月18日)
脳がヤラれているかもしれない (8月27日)
不言実行を美徳とする日本人にしては……? (8月22日)
わたしのGoogleマップのピン、見つけてください (8月08日)
収納問題、かたづくかな……? (7月30日)
ベビーフードにオーガニックが少ないのはなぜ? (7月13日)
天気図を、もういちど! (6月29日)
口に入れるものを考える (6月16日)
ゆるい話題です
フェミニズムというかヒューマニズム
ロンドン
自転車ラブ
GRP 2006/貧困編
地球温暖化
東京
今日できることをしよう
2009年10月
2009年09月
2009年08月
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年11月
2007年10月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年02月
2006年12月
2006年11月
2006年09月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年03月
2006年02月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年09月
2005年07月
2005年06月

illustration / Nakagawa Isami

※お断り
・Cafeglobeの判断により、断りなくコメントやトラックバックを削除させていただくことがあります。ご了承ください。
・当ページの「コメント」に掲載されている「投稿者」名は、Cafeglobeの登録メンバー名と同一人物とは限りません。
2005年3月までのバックナンバー(from the editor)はこちら>>