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| 口に入れるものを考える |
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いまイギリスのスーパ—で、卵や乳製品、お肉を買うとします。そうすると、スーパ—独自の製品だけで3種類ほどの選択肢があります。安い順に、(1)ベーシック品(2)フリーレンジなど動物福祉や環境に配慮した品(3)2+オーガニックの製品。お値段は、製品にもよりますが、(2)は1の1.5倍くらい、(3)は1の2倍前後の値段がついていることが多いようです。
日本の場合(1)と(3)はありますが、(2)のフリーレンジやそれに準ずることを売りにした肉や動物由来製品はほとんど見かけません。これがもっと増えてくれたらなぁと思うので、少し説明させてください。
イギリスは動物愛護の国と言われたりしますが、それはけっこう本当で、動物愛護の観点からのベジタリアン人口も多く、街角では動物実験反対を掲げるチャリティの署名台がよく立っています。自分の飼い犬であっても、ずっと鎖につなぎっぱなしで散歩をしないようなことがあると、大抵はすぐに近所の人に通報されて、警察の訪問を受けることになります。動物の虐待で懲役刑を受ける人も珍しくありません。
動物の置かれている状態に敏感な世論なだけに、必然的にその目は食用にされる動物たちにも向けられ、「このお肉(卵・乳製品など)は、幸せに育った動物のものなんですよ」と肉・肉由来製品に表示することがこの数年でだいぶ一般的になってきました。スーパ—や認証団体によって基準は多少ばらつきがありますが、1匹あたりのスペースが決められていたり、屋外で過ごす時間があるかなど、短い一生ながら、ずっと苦痛や恐怖の中で過ごすなどといった非人道的な状況がないことをおおむね保証してくれています。ハンサム・シェフとして日本でも有名になったジェイミー・オリバーもこのキャンペーンのひとつに参加していました。

私がよく使うスーパ—「Waitrose」のレシピ小冊子は、今回丸1冊すべてのメイン食材に「動物福祉に配慮をする契約農家からのもの」「持続可能な漁法によるもの」といった説明がついていました。魚貝の場合、動物愛護というよりは水産資源の急減が言われているので、「引き網ではなく釣り糸による漁法で獲られた魚です」などといった表現を最近よく見かけます。
私がよく行くスーパ—も、この動物愛護に気を使っていることを謳う製品が多くなってきたので、安心して選ぶことができています。なるべく(3)のオーガニックを買いたいところですが、お財布が心もとないときでも、(2)ならなんとか手が出せるというもの。その気分で日本に帰って来ると、食べる人のためのオーガニックを謳うソーセージや乳製品はたくさん見つけられますが、動物自体がどう過ごしたのかについての目線はまだほとんどないので、ちょっと不満です。
もう5年も前になりますが、このコラムで卵のための養鶏場の鶏たちのことを書いたことがあったので、そのリンクもここに追記しておきます。
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はじめまして。『あしたへの選択/Choices for Tomorrow (CFT)』のコファウンダーの渡邊と申します。カフェグローブさんがサイトを立ち上げられた当初から、楽しく拝見させて頂いており、青木様の書かれている内容は特に興味深く読ませて頂いております。
本日青木様が書かれていたように、消費者側に、実際にどの様なプロセスを通ってお肉や乳製品、卵がお皿の上まで辿り着くのか、という情報が殆ど伝わっていないということは極めて大きな問題だと思います。その様な情報を知る機会がなければ、選択をするという行為、また健康や環境、動物などに及ぼす影響がどの様なことかも理解する事は難しいと思います。
その様な思いから、2005年に『あしたへの選択/Choices for Tomorrow (CFT)』が発足致しました。この春にウェブサイトを立ち上げたところです。環境や私たちの健康、また次世代の子供達のための『クルーエルティ・フリー・リビング(残虐な行為を伴わない生活)』そしてアニマル・アドボカシーを応援し、皆様の選択に役立つ情報をご提供することを目的にサイト(日本語/英語)を立ち上げました。青木さんがおっしゃる様に、私たちが口にするものや身につけるものなどがどの様な経緯で消費されるに至るのか、その実態を知ることによって消費者である私たちがひとつひとつ考えて選択してゆく、その重要性を一緒に学んでゆければと願っております。世界がクルーエルティ・フリーに向かっているニュース記事、活動家の方々のインタビュー、ヴィーガン・レシピから栄養に関するアドバイス、身近な動物の緊急事態に備えての対策やクルーエルティ・フリー・ファッションの情報まで、様々な角度からコンテンツをご提供してゆく予定でおります。21世紀のライフスタイルのために、是非弊サイトをご活用頂ければ幸いでございます。
末筆になりましたが、カフェグローブ様のますますのご繁栄を祈念致しつつ、今後も青木様の記事を楽しみに致しております。
Choices for Tomorrow (CFT)
あしたへの選択
渡邊こずえ
投稿者 渡邊こずえ : 2009年06月17日 17:59
渡邊こずえさん
コメントありがとうございます。
サイト拝見しました。
http://ashitaenosentaku.org/frontpage.html
日本の場合、ちょっと自己中心的な方向性ではありますが、口に入るものを安全にしようというベクトルのほうがより多くの人にアピールするかなぁという気もしますね。
動物に残酷な育て方は、薬物の多用につながる育て方であること。つまり抗生物質や成長ホルモンの残留につながるとか、耐性菌の増加や鳥インフルの温床になったり、たとえ動物がかわいそうと思わない人でも「それは損だな」と気付いてもらえるような。
そう気付く人が増えて、欧米のファストフードは少しずつ変わって来ていますもんね。日本でも一緒に広めていきましょう!
投稿者 青木陽子 : 2009年06月18日 20:16
こんにちわ。
自分もイギリスに住んでいるのですが、日本に帰国するたびに思うことが、このことです。
日本でも、エコやオーガニックに対する意識は高いのですが、いざ買い物に行くと、肉と魚に関しての表記があまりありません。
またオーガニックのお店でも、フリーレインジで、可能な限り自然の状態で生きてきた肉や、魚を売るという姿勢をあまり見ることができません。
お店の人から聞くことによると、日本ではとても複雑なのだということですが(ですから農産物中心のお店になってしまうようですが)、徐々に変わっていくことを願います。
そのためには、消費者の関心が重要だと私も思います。
動物愛護という観点からも、人間の健康という観点からも、無視できないことだからです。
投稿者 テラ : 2009年07月13日 09:37
こんにちは。
青木さんの御意見に私も賛成です。
いつだったか忘れましたがJamie Oliverの番組でcaged hensがいかに過酷な状況で飼育というより卵生産マシーンにされているかを知り、愕然としました。
それ以来free rangeを購入しています。
余裕がある時はオーガニックで、それが許さない場合のオプションがあるのが英国の良い点だと思います。
日本にも色々なオプションが増えればもっと関心を持つ人が増えてくるのでは、と思います。
投稿者 のぶ : 2009年07月16日 08:18

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