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| イスラエルのガザ攻撃って何?という方に |
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カテゴリ: ロンドンカテゴリ: 今日できることをしよう
2009年1月13日
10日の土曜日、世界一斉にイスラエルによるパレスチナのガザ地区への攻撃に反対するデモが行われました。東京の様子は編集部のコバヤシが「デジログ日誌」で報告してくれていますが、私は今ロンドンにいますので、ロンドンのデモに参加してきました。

大寒波に見舞われているイギリス。この日も最高気温が1℃という中、集合場所のハイドパークに主催者発表で10万人、警察発表で2万人、BBCによれば「自分たちが見るところでは5万人」の人が集まりました。

集まった人たちは、やはりムスリムの人たちが多かったけれど、ごく普通のおしゃれ女子&男子もたくさんいました。
パレスチナ問題は日本ではあまり知られていませんが、第2のアパルトヘイトと言っても差し支えないほどの状況がもう何十年も続いている人権問題です。場所は地中海のいちばん東の端。領土紛争なのですが、過去の中東戦争の結果イスラエルがパレスチナを占領し、東京よりも人口密度の高いガザ地区を封鎖して、経済的にも人権的にもひどい状態に追い込んでいます。
ニュースで映るガザ地区がスラム街のようなのは、各国からの資金援助があっても、イスラエルがガザ地区への物資の持ち込みを極端に制限しているために、建物が建てられないからだそうです。イスラエルはしばしば食糧や医療品でさえガザ地区に入ることを止めています。一般市民がガザ地区から出ることも許していません。今回のような攻撃となれば、市民は文字通り逃げ場もなく、建て増しを重ねた脆い建物の中でじっと耐えるしかないのです。
それでも、先進国政府はお金持ちでアメリカの中枢に食い込んでいるイスラエル寄りなので、形式上は「爆撃停止を」など言いますが、基本的にはイスラエル政府に強いことは言いません。日本政府ももちろん、しれっとしています。

ハイドパークを出て、イスラエル大使館前へ。「Free, free, Palesitine!」「パレスチナの土地を川から海まで(復活させて)!」といったシュプレヒコールが飛び交います。

行進の中には、「Jews Against the War on Gaza(ガザ攻撃に反対するユダヤ人)」というプラカードを掲げた人たちも。えらいっ!

あの「ブッシュ靴投げ」事件以来、靴は米英の武力攻撃に反対する意思表示の方法として人気に。今回はイスラエル大使館の前に靴がたくさん投げ込まれていました。写真はムスリム系の男の子たちに撮らせてもらったけれど、白髪の上品なおばさんも自分のヒール靴を棒の先に載せて歩いていて、カッコよかったです。
ロンドンのデモは、攻撃停止を呼びかけるアニー・レノックス、ブライアン・イーノ、ビアンカ・ジャガーなどのセレブのスピーチの後に、イスラエル大使館に向かって行進を開始。来ている人たちの1/3くらいがムスリムかなぁという顔ぶれでした。それでも過半数は確実にノン・ムスリムの人々。年代も10代から70代くらいまで幅広く集まっていました。東洋人はやや少なかったかもしれません。
残念だったのは、ごく一部の若い人たちが、イスラエルの保守政権に献金しているとして知られているスターバックスの窓を割ったり、イスラエル大使館前で警官隊と小競り合いになって怪我人が出たこと。しかし、暴力に暴力で返せば、世界中の「暴力の絶対量」が増えて行くだけということを目の当たりにした気がします。

大使館のそばでは、イスラエルの旗に火がつけられる場面も。ドラマチックだけれど、イスラエルの人々やユダヤ系の人の気持ちになれば、たとえ自分たちはやりすぎかもしれないと思いかけていたとしても、その気持ちにフタをしてしまうきっかけを提供してしまうような気もする。
この件で、知人からいいWebサイトを教えてもらいました。「もしも東京がパレスチナだったら…」という例えです。パレスチナで起こっていることが、かなりリアルにわかりますし、パレスチナ=東京、イラク=栃木、レバノン=千葉、ヨルダン=神奈川……となっていて、興味深く読めます。ぜひご覧ください。
●もし東京がパレスチナだったら…(media debugger)
http://d.hatena.ne.jp/m_debugger/20090109/
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» にんじんと、遠くで人がたくさん死ぬこと。 from Another world is possible, if...
夕ごはんの支度をしながら、ふんふんふんとラジオを聴いていた。(世界中どこに行くにも持ち歩いている短波ラジオ。)
「パレスチナのガザ地区での戦争で、イ... [続きを読む]
2009年01月19日 20:36
パレスチナのトピックが挙がるのがカフェグローブらしくていいなと思います。
私が住んでいるパリでもデモがありました。
投稿者 yacchi : 2009年01月13日 17:46
確かにガザはひどい状況ですね。
でも、公正を期するなら、ハマスが続けてきたイスラエルに対する無差別ロケット砲攻撃がしてきたことにも、この記事の中で触れるべきではないでしょうか?
投稿者 taroko : 2009年01月14日 11:13
イギリスは歴史的にも深く関与しているから、大きく報道され、デモ規模も大きいけど、日本にいるとパレスチナ問題は、複雑すぎて、何かわからない!という感じですよね。
この「東京がパレスチナだったら」サイトは、「東中野で女性や子供100人虐殺」と置き換えてて、生々しくてわかりやすい。そして北区・板橋区の人が大変!と切実な気持ちになります。こなしきれない部分はあるけど、こういう解説って大事だなと思いました。荒鳩議長登場が笑える…
投稿者 holyhock : 2009年01月14日 23:50
東京でおこなわれた集会に行けなかった者です。
私も、イスラエルの現政権は、腹を立ててます。ブッシュ大統領は最後もハマスが悪いと言っていますが、今までイスラエルに殺された人数と、パレスチナに殺されたユダヤ人の人数を比べれば何も言わなくてもわかります。
オバマ大統領になって、変わることを祈っています。
投稿者 extra free : 2009年01月15日 02:23
>yacchiさん
コメントありがとうございます。サンフランシスコのデモも大きかったと聞いてます。チベットのときに大きく動いた都市が今回も大きかった感じがありますね!
投稿者 青木陽子 : 2009年01月15日 05:13
>tarokoさん
そうですね。ハマスはアラファト氏後期のファタハとは異なり、かなりミサイルを飛ばしていますよね。自爆テロもしています。それでイスラエル市民に死者が出ているのは、これもひどいと思います。
ただ、この原因を作っているのは、イスラエルです。現状は鶏か卵かという状態ですが、一方的な軍事力で国連が決めた(この国連の決めた線もどうかというのはさておき)線を破ってパレスチナの土地を占領し、さらにそこに住む人たちを物質的にも精神的にも追いつめているこの状況をまず解決すべきだと思うのです。
パレスチナ人の話を何度か直接聞いたことがありますが、パレスチナの人たちは子どもの頃から、一緒に遊んでいる友達が突然頭を銃弾で射抜かれ、振り返ったらニヤニヤ笑うイスラエル兵がいたとか、障害のある家族のいる親戚一家が家ごとイスラエルのブルドーザーで潰されたとか、誰もがそんな経験を持っています。仕事はない(経済封鎖されていますから)、国外に出る自由もない、いつ殺されるかわからない、未来が描けない……人々をこんな状況に追い込んでいけば、絶望と義憤から自爆テロを志願する人が出るのは想像ができます。この暴力の連鎖を断ち切るには、もちろんハマスにも強く言うことは必要ですが、上手をとっている側が引くことのほうが優先であると思うのです。
投稿者 青木陽子 : 2009年01月15日 05:25
>holyhockさん
日本の場合、メディアにいる人たちも、この問題の経緯や本質を理解している人は多くないのではないかと思います。日本には関係ないことと思われていて、日本に関係ないことは日本のメディアはあまり扱わなくていいという雰囲気がありますからね……。「パレスチナの死者が1000人を越えました。さて今日はどんど焼き!子どもたちがお餅を焼いて歓声を上げていました!」ですからね。
でもこういうところの火種がロンドンの地下鉄などで暴発するわけですから、世界も狭くなりましたね……。
荒鳩議長、いいですよね!
そして私も東中野というところでリアルだなぁと感じました。これ、本当にいい試みだと思います。
投稿者 青木陽子 : 2009年01月15日 05:32
>extra freeさん
そうですね、死者の数を比べてどちらがよりかわいそうと言うことはできませんが、この数十倍という差が力の差を表していることは事実ですよね。
パレスチナが飛ばすミサイルはほぼ手作りの、標的も定まらないような代物で、それに対してイスラエルはF14だか16だかの戦闘機でピンポイントで空爆できますから。で、なぜか国連運営の学校を爆破する……。
でも、たまに思います。パレスチナ側がガンジー作戦をとって、非暴力を完全に貫くことができたら、どうなるんだろうと。辛いだろうけれど、やってみて欲しい気がします。それも勝手な意見でしょうかね……。
投稿者 青木陽子 : 2009年01月15日 05:50
ロンドンも盛況だったのですね。
寒い中、おつかれさまでした。
靴を使った意思表示、いいですね。
今度自分もやってみたいです…いや、はやくこの異常な事態、やめさせなくては。
引き続き東京から、声を上げ続けます。
投稿者 斉藤円華 : 2009年01月15日 12:19
>斉藤さん
靴作戦、いいですよね!
私も、もし捨てる靴ができたら、とっとこうと思ってますw。
声を上げ続けることは大切ですよね。世界に応援してくれる人がいると知ることで、自暴自棄になる人がひとりでも減るかもしれない、と思います。
人間って、希望があってこそ生きられるんだな、と気づかされますよね……。
投稿者 青木陽子 : 2009年01月15日 22:20
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sakamさま
ご意見ありがとうございます!
ご指摘の意味、よくわかります。が、私はもっと日本のメディアも欧米のメディアのように、ひとりひとりのコラムニストや記者、ジャーナリストが自分の意見を述べていいのではないかと思っています。日本は、テレビや新聞などは不偏不党の中立を保たなければいけないということになっていますが、それは建前だけで、NHKから新聞まで、中立は保てていないと思います(そもそも、本当の中立とか公正はココ!ということは割り出しにくい/存在しないものでもあります)。
むしろ、中立とうそぶいてそのじつ傾いた報道が行われている現状のほうが問題ではないでしょうか。どんな報道でも、たとえば経済誌の報道でも、取材する人がいて分析する人がいる限り、生データ以外は「意見」です。心情的に傾いている部分や利己的な計算を排除しきれません。そもそもあるトピックを扱うかどうか自体に、人間的な判断が紛れ込んでいます。それであれば、「私(我が社)の報道が真実ですよ!」というフリをするよりは、「私はこれを見た、こう思う」と正直に言うべきです。それに対して違うと思う人は、「いやそれは間違っていると思う。私はこう思う」と反論・反対の報道をするべきなのです。そして、それらを読んでいる人たちは、自分なりに考え、自分の意見をまとめるべきなのです。それがメディア・リテラシーではないでしょうか。日本は長年「報道は中立」という建前に頼ってきてしまったから、市民のメディア・リテラシーが低いと今言われている結果になっていると思います。報道は中立なんかじゃない、それをどう料理するかは受け取る人次第、
また、おっしゃる通りパレスチナ問題は歴史も長く(下手したら2000年ですからね……)複雑です。でも、それをすべてこのページで説明するのは不可能です。しかし不可能だからといって、この問題に触れないことのほうが、私は不誠実だと思うのです。私のひとつの意見に触れてパレスチナ問題に興味を持ってくれる人がひとりでも増えれば、と思って書きました。
付け加えるならば、私のメディアについてのこの考え方も、正解ではないかもしれません。正解自体も存在しないものかもしれません。私とは反対の意見も含めて世の中の人たちが自分で考えて、最も合理的だろうと思われるメディアの形を求めていくしかないのだと思います。
投稿者 青木陽子 : 2009年01月19日 07:06
とても興味深いレポートありがとうございました。私は今ウズベキスタンに住んでいるので、国内のニュースではなかなかこういうactionについては知りえませんので、インターネットがあって本当によかったと思っています。
さて、実は私のブログの中で青木さんの記事について触れさせていただいたのですが、トラックバック機能がうまく使えませんでした…すみません。http://www.cafeblo.com/tamakiuz/
イスラエルとパレスチナの問題に関しては非常に長きにわたり且つ困難な歴史を歩んでいる問題ですが、今回の青木さんの記事で、私は「知りたい」というきっかけをいただきました。情報が氾濫している時代です。手を伸ばしさえすれば多種多様な記事が得られました。その中で、自分の頭で考え、自分という人間の感覚できちんと捉えて、「知る」ということを大切にしていきたいと思います。
そして、ほんのただ一市民の「私」が「知ってしまったこと」にはきちんと責任があることを自覚してゆきたいです。自分の頭で考え、その結果を行動に移すこと。大げさな難しいことじゃないんですよね。たとえばお友達との対話からはじめてみるとか。
そんなインスピレーションをいただきました。ありがとうございました♪
投稿者 tamaki : 2009年01月19日 23:07
>tamakiさん
ウズベキスタンですか! 面白そうなところにいらっしゃいますね。一度そのあたりは行ってみたいです。
トラックバックは有効になっていたようです! 上に表示されていますのでご覧ください。
パレスチナの問題に限らず、世界中のいろいろな問題に、それぞれの人がそれぞれの偶然やきっかけや興味の範囲で携わっていけたら理想ですね。
ウズベキスタン、寒そうですが、ニンジン食べて(w)頑張ってください。私もニンジンサラダが作りたくなりました。
投稿者 青木陽子 : 2009年01月20日 08:21
私自身、この課題を自分なりに理解しようと努めて来ましたが、根源はなぜ国連決議であそこをイスラエルと認めたのか、その思惑に発端があると思います
でもそこを今ごろ追及したところでどうしようもならないし、今では私自身はイスラエルという国自体を被害者だと思い、それ以上にパレスチナ人も被害者である、という見方をしています
そこから自分なりの意見と行動を発信していこうと思っています
投稿者 mgigi : 2009年06月02日 14:44
mgigiさん
そうですね。イスラエル建国については、イギリスがユダヤ人にもパレスチナ人にも都合のいい約束をしていたという二枚舌が大きな原因だったようですね。なんて無責任……。
ユダヤ・パレスチナ問題に限らず、日本と東アジアやドイツとポーランドとか、たぶん例には事欠かないと思いますが、「やった側は覚えていなくても、やられた側は何世代たっても忘れない」「痛みは世代を超えて伝わる」ということを意識しないといけないということなのでしょう(日本人が原爆を落とし市民を狙った東京大空襲などをしたアメリカを恨まないでいるのはかなりの例外でしょう(^ ^;))。これはほんとあなどれないと思います。いい悪いではなくて。
たとえば最近無理矢理終結したということになってますが、スリランカのタミル人の問題も、今後政府がタミル人をどう処遇するかにもよりますが、ああいう一方的な形で終わらせられて、きっと長くくすぶるのだろうなと想像してます。
投稿者 青木陽子 : 2009年06月04日 04:08
青木さま
お返事ありがとうございます。
そうですね。日本人のこの気質は何なのでしょうね。私自身も含めてですが。当時、被害にあった人たちの声を全然聞いてきていないという現実があるのでしょうね。被爆者の数もどんどん減っていますね。
パレスチナ・イスラエルにまた話しが戻ってしまいますが(そこに集中して勉強しているところがあるのと、法則は他でも当てはまるのだろうと思っているので)、あそこに建国した場合に現在の状況に陥ることは想定できたでしょう。周囲はすべてイスラム国なのですから。それを敢えて遂行したというところに思惑があるのだと思います。今の状況下で得をする誰かがいるということでしょう。
参考URL:
http://democracynow.jp/submov/20070605-1/
不条理なことがまかり通る世の中です。だからこそ個人の意志や行動が希望なのでしょうね。こんな活動をしている若い子たちもいます。普通に旅をしていた若者3人が、こども兵士の解放のために政府を動かそうという試みです。
http://therescue.invisiblechildren.com/en/#/watch/
投稿者 mgigi : 2009年06月04日 13:22

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