更新日:2008年2月29日



えらいです、『週刊SPA!』

カテゴリ:フェミニズムというかヒューマニズムカテゴリ:地球温暖化カテゴリ:東京  2008 2月29日

  職業柄、雑誌の中吊り広告はじーっくり読みます。ロンドンにいるときも、中吊り一覧サイトでじーっくりチェックします。

  先日「おおっ!」と来てすぐ購入したのが、3/4号の『週刊SPA!』。

  「新登場! 地球環境のために“肉を食べない人々”の主張」とあるではないですか。

  肉牛を育てるために大量の穀物が消費されているけれど、理論的にはこれを止めれば地球上の飢餓は即刻なくなること、肉牛を育てるためにアマゾンなど多くの森林が切り拓かれていること、さらには牛のげっぷに含まれるメタンが強力な温暖化ガスであること……そんなことを知ってから、そしてBSE(狂牛病)の件などもあり、私自身もゆるベジを心がけるようにしてきました。でも、これが『SPA!』の、さらに中吊りに出るような記事になる日がこんなに早く来るとは! と驚いたのです。うん、いいことです。『SPA!』、えらいぞ。

  内容も、見てみたら友人が出ていましたが、私のようなゆるベジな人の意見から、ディープエコロジーな人の意見まで幅広く取り上げられているし、科学的な解説部分もけっこうしっかりしているようです。よくまとまっているので、おすすめです。3/4号だから、来週月曜日までは店頭にあると思います。

  そんなわけでパラパラと記事を読んでいたらもうひとつ「おおっ!」がありました。鴻上尚史さんの長寿連載コラム「ドン・キホーテのピアス」です。

  「なぜ、レイプ犯罪は被害者を責める意見が罷り通る?」というタイトルで、沖縄で米海兵隊員に女子中学生が暴行されたという事件について、『週刊新潮』がまるでこの女子中学生がホイホイついて行った、この女子中学生も悪いと言わんばかりの記事を載せていることについて、それはおかしいのではないかと批判しています。そしてこの傾向は、『週刊新潮』ばかりではないことも。

  この、いわゆる「セカンドレイプ」と言われる問題はよく指摘されていることですよね。cafeglobeで山祥さんがセクハラに遭った際のことを書かれていたのが記憶に新しいです(私もコメントをつけています)。あるいは、福田首相が官房長官だったときに放った爆弾発言「女性にもいかにも『してくれ』っていうの、いるじゃない」という「男は黒ヒョウ」発言も思い出します。鳥肌が立ちます。

  いまだに「男は抑えられない生き物なのだ」という都市伝説の類がまことしやかに流布されがちな日本の社会で、読者の大半が男性だろう『SPA!』にこういった意見が掲載されることはすごーーーーく意味があることだと思います。えらいぞ、『SPA!』と鴻上さん。とくに『週刊新潮』はメジャー週刊誌の中ではいちばん女性に陰湿にいやらしい眼を向けている雑誌だと私は常々思っていたので、溜飲が下がりました。


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ゴミの分別、私がいちばん燃えるのは!

カテゴリ:ロンドンカテゴリ:地球温暖化  2008 2月06日

  できるだけ余計な二酸化炭素を出さない生活。というとかなり地味〜に、つまらなそうに響くかもしれないけれど、私はけっこう楽しんでいます。

  食事を作るとき、ゴミを捨てるとき、仕事をしているとき、植木に水をやるとき、お風呂に入るとき、ベッドに潜り込むとき……暮らしのあらゆる選択の場面で余分なエネルギー、とくに化石燃料や原子力から来るエネルギーを使わないようにできるかな? と考えるのは、ゲームのような感覚です。こういったことを実践するようになって20年ほどが経ちますが、今でももっといい方法を発見したり、小さな驚きやナルホドという納得に満足することはしばしばです。

  自分にすぐできる範囲で環境のためにすぐできることの代表が、ゴミを減らすことですよね。お菓子の空箱まで徹底的に分別していますが、その中でも私が燃えるのが、生ゴミの堆肥化です。


ロンドンでは、地区にもよりますが、生ゴミの回収が始まっています。キッチンの中ではこのような小さめの蓋付箱に集め、ふたまわり大きな蓋付バケツに移して回収の日に出すのです。でも今住んでいる家は幸い庭があるので、庭のコンポスト容器に持って行くまでの容器として使っています。

  生ゴミは水分が多いので、運ぶにしても燃やすにしてもかなりの燃料を使います。臭うし、処理の方たちにとっても負担が大きいはず。でも、自宅で堆肥にまでできれば、フードマイルならぬ“ゴミマイル”ゼロ、ハーブや野菜が喜ぶ栄養たっぷりの土まで手に入ってしまう。オーガニックの食材を多く使って料理しているなら、堆肥もオーガニックに近くなります。オーガニックの堆肥は、買えばけっこう高いです。

  というわけで、日々野菜屑から揚げ物をしたてんぷら油まで、どんどこコンポスト容器に放り込んでは、土になっていくのを想像してほくほくしている次第です。


庭の隅に置いてあるコンポスト容器。日本のとほぼ同じで、上から生ゴミを放り込む式で、底はなし。底があるタイプもあるようですが、ミミズやダンゴムシなど土の中の生き物たちの力を借りられる底なしタイプのほうが分解はだいぶ早いようです。また、庭にコンポストを置くと、ゴミを食べる虫たちが増えるので、虫を食べるハリネズミや小さなヘビ、鳥などの小動物が増え、生態系が豊かになるのだとか。ウチにもハリネズミが居着いてくれないだろうかと首を長くして待っています。


コンポスト容器を先月移動させて、堆肥を “収穫”した跡。近所で借りている市民農園にほとんど持って行ってしまったのでちょっとしか残っていませんが、4ヶ月ほど放置したら見事に土になっていました。でもアボカドの皮はなかなか分解しないみたい。木みたいな堅い皮ですからね。時間があれば皮だけ刻んでからコンポストに入れれば分解しやすいかも。

  とはいえ失敗もしています。だいぶ昔、庭いらずというふれこみに惹かれて東京のマンションで挑戦したEMぼかし方式の生ゴミ処理器では大失敗。何度やり直してもうまく発酵しないし、いつもハエのウジが湧いてしまって、ルームメイトには恐怖体験をさせてしまうし、大変な思いをしました(EMぼかしをうまく使いこなせている方いらしたら、ぜひコツを教えてください!)。

  以前この欄でご紹介したミミズ方式コンポストは、いちおう上手くいっています。1年経った頃、30リットルくらいの美しいミミズ土を収穫。これは本当に匂いも何もしなくて、水はけもいいし、目をみはるほどキレイな土で感激しました。でもミミズたちの食べるスピードは期待したほどではなくて、これだけではすぐ生ゴミが余ってしまうので、上記の据え置きコンポストと併用しています。


ミミズ方式で収穫した土を乾かしているところ。これが黒いクスクスのように粒ぞろい、匂いなし、ベタつきなしの優等生土で驚きました。植物にとってはごちそう土です。もっとミミズが早く食べてくれるとベストなのですが!

  東京などの都市部に暮らしていると、電気式の生ゴミ処理機以外ではなかなか難しいとは思います(夏場に直射日光の当たらないベランダがあればミミズ方式は問題なくできるとは思います)。でも、ちょっとでも庭があるラッキーな人は、ぜひ挑戦してみてください。缶瓶や紙を分別し、生ゴミを除くと、自分の家から処理場に出て行くゴミはプラスティックの包装くらいで、お隣さんの1/3か1/4くらいになります。運動をして体重が減った!ときのような、そんな爽快感ですよ。


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青木陽子
Cafeglobe
ファウンダー・取締役
女性誌編集者時代、自分を含めまわりの女性たちが本当に読みたい媒体がないことに気づき、1999年に現社長の矢野とともにCafeglobeを立ち上げ、6年間編集長をつとめる。現在、パートナーの暮らすロンドンと東京の二重生活を実践中。
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