今回はちょっとリラックスした話題を。
ちょっとした旅行の際など、私は写真を撮るほうが好きで撮られるのが苦手なほうです。いわゆる観光名所でも自分を入れてパチリ、はあまりしません。その代わり、連れの写真を撮ります。
その連れとは、もう何年も前、スタイリストの平田さゆりさんにいただいた小さな犬のぬいぐるみ「ヤッホー」。ポケットやかばんに忍ばせて、いろいろなところに連れて行っています。コイツがなかなか役者で、いろんな表情を見せてくれるのでけっこう楽しい。
では、ヤッホーの旅アルバムもかなりたまってきましたので、いくつかご紹介!

これはだいぶ昔。シャルル・ドゴール空港にておしゃれしてパチリ。やっぱり世界の中でもエレガントな空港です。

「うわぁ、マストが高いなぁ」。大英帝国時代、世界最速、現代で言えばコンコルドのようなカッコよさだったというティー・クリッパー(お茶運搬船)カティーサーク号を見上げてパチリ。残念なことに、このカティーサーク、先日不審火で半焼してしまいました。マストなどは残っているというから、復活に期待!

世界標準時、グリニッヂの子午線に座ってパチリ。背後のおじさんたち、ヤッホーを微笑ましいと思ってくれたのか、あるいは東洋の不思議娘(イギリスでは20代だと思われますんで)がすごい格好で這いつくばっているのがおかしくてか、ニコニコ。

電車にも乗ります。切符もちゃんと持ってますよ。

ロンドンでは、ビールの味を覚えました。生ぬるいビターがおいしいです。

ロンドン郊外のIKEAに行ったら、友だちがいっぱい! 『ウォーリーはどこ?』のつもりでぼくを探してくださーい。

イギリスのしがないパブランチもおいしくいただきます。イギリス、ごはんが不味いっていうけれど、そうでもないですよ。B級グルメの喜びには満ちています。

パブのビールは本当に本当においしいです。

でも、飲みすぎにはご注意。
原宿にも去年登場したTOPSHOPをはじめ、ZARA、H&Mなど、イギリスで「ロー・コスト、ハイ・ファッション」と言われるショップの大箱旗艦店が建ち並ぶロンドンのオックスフォード・ストリート。東京に強いて例えれば明治神宮前か渋谷のような存在でしょうか。いつ行っても観光客と買い物客でハイな雰囲気に満ち満ちてます。
そのオックスフォード・ストリートに、このところメキメキと業績を伸ばしている激安トレンドショップ「プライマーク」が満を持して登場、先月のオープニングではあまりの混雑に失神する人も出る騒ぎになっていたので、どれほどのものなのか、覗きに行ってみました。

老舗百貨店セルフリッジからそう遠くない一角にドドーンと登場した「プライマーク」旗艦店。数年前までは、ロンドン郊外の移民や低所得者層が多い町角で見かける激安カジュアル店だったのに、あっというまにオックスフォード・ストリートまでのし上がってきた。
スーツのインナーによさそうなTシャツが600円
高級百貨店セルフリッジからもそう遠くない大きなビルの1階と2階を使った店内は、平日だというのに人だらけ。レジはざっと40人(!)待ち。それもそのはず、値段がすごいのです……。
スーツのインナーにちょうどよさそうなベーシックなTシャツなら2.5ポンド(約600円)。今ロンドン中の女の子が着ている、70sプリントのチュニックなどが5ポンド(約1200円)。オジー・クラーク風ワンピースで10ポンド(約2500円)。今は円安なので、ロンドナーにとってはさらにこの2/3くらいの値段実感だと思っていただければ、この値段のショックさがわかるはず。

洗濯籠かのように洋服満載の買い物籠を持った人たちも少なくない。ちょっぴり、ユニクロが日本に登場したときのフィーバーを思い出した。
たしかにチュニックやワンピは生地がかなりペラペラ。でも「流行りものだしワンシーズン着れればOK!」という需要にバッチリ応えている。まさに、ファーストフードならぬファーストファッション。「早い、安い、うまい」ではなくて「(トレンドアイテムの展開が)早い、安い、おしゃれ」。
ケイト・モスコラボラインのTOPSHOP
人いきれでフラフラになりながら店を出て、職業的使命感から(?)TOPSHOPへ。先週公開された「ケイト・モス」コラボラインをチェックしようと思ったのです。

「ケイト・モス」ラインのショー・ウィンドウ。タグには「ケイトのワードローブにインスパイアされたデザイン」とありました。シグネチャー・アイテムはウェストコート(前開きのベスト)。そういえば、ケイト・モスはH&Mのイメージモデルを務めているときに例のドラッグ問題が発覚し、H&Mはすぐに彼女をクビにしたという経緯がある。そのケイトをライバルのTOPSHOPが採用したのは、イケイケなビジネス姿勢で有名なオーナー社長フィリップ・グリーン氏ならでは。でもケイトはまたコカインをやっているという噂が流れているので大丈夫かな?
TOPSHOPもプライマークほどではないにせよ、あきれるほど安い。「こんなにかわいくて、まさに旬のデザインで、このお値段なら買っちゃうわ~」とつい手にとってしまう。でも同時にやっぱり、この値段じゃぁ綿花栽培者や縫製工場の人たちはどんな収入を得ているのかしらと心配にもなります。ペラペラでもワンシーズン着倒せば十分という考え方も、環境負荷を考えると絶対にやめるべきなのも確実(ファッションと環境についてはぜひこちらの記事を!>)。
「欲しい! 」という気持ちと「これでいいのだろうか」という気持ちが激しく交錯するまま歩きつかれるほど広い店内をうろついていたところ、サフィア・ミニーさんの「ピープル・ツリー」コーナーも発見(ピープル・ツリーについてはぜひこちらの記事を>)。同じようにかわいいアイテムを、作り手の人たちにもきちんとした報酬をとってもらって作っているピープル・ツリーがTOPSHOPに入っているのは、皮肉なようでもあるけれど、TOPSHOPの良心なのかもしれないなぁと思いつつ、文字通り棒のようになった足で自転車のペダルを踏み踏み、家路に向かったのでした。

TOPSHOPオックスフォード・ストリート店にあるピープル・ツリーのコーナー。暗く写ってしまったけれど、お店の中ではけっこういい場所にあります。
●プライマークのサイト
http://www.primark.co.uk/index1.html
●TOPSHOPのサイト
http://www.topshop.com/
●ピープル・ツリーのサフィア・ミニーさんインタビュー
環境とか未来とか……通信(cafeglobe 2007年4月25日)
http://www.cafeglobe.com/cafe/eco/ec070425.html
●サフィアさんのインタビューはこちらでも
Frill Me, Thrill Me! (cafeglobe 2005年4月28日)
http://www.cafeglobe.com/beauty/frillme/
ft050428.html
【追記: 2007年9月3日】
今日の英紙『The Guardian』に、「早い、安い、うまい」系大手アパレル(通称ハイストリート・ブランド)に洋服を提供しているインドなどの工場で、とくに女性たちがひどい低賃金と労働環境で働かされているというレポートが掲載されていました。
●The sweatshop high street - more brands under fire
(スウェットショップ通り - さらに多くのブランドが批判の対象に)
http://business.guardian.co.uk/retail/story/
0,,2161302,00.html
ハイストリート・ブランドが直接経営する工場ではなく、あくまで現地の下請け法人ではありますが、あの低価格にはやはり相当の理由があると言わざるを得ません。
でも辛いのは、ある程度のお値段がついている洋服でも、スウェットショップで作られたものではないと言い切れないことですよね。でもそれを言い訳にしちゃいけないか。
何はともあれ、すでに持っている服を大切に、アクセサリーなどを工夫して、あるいはときには自分で作り変えたりして長く着倒していこうと思います。
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★追伸です。
しばらく前にご紹介した映画『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(これが日本語公式タイトルになったのですね) がそろそろ日本でも公開になるとか。
ここでご紹介した後、観てみましたが、やっぱりキョーレツ、痛い笑いが好きな方向けです。かならずしも観た後にすべて気分爽快!とはいかないかもしれませんが、とりあえずオススメ申し上げておきます。自己責任映画ですね、いわば。苦情が好きな方は観ない方がいいでしょう。
●英米のエンタメ界を席巻している映画
(『ボラット 栄光ナル……』の紹介(2007年2月13日)