先日、「地球に優しいシンプルライフを考えよう」という主旨のフォーラムにパネリストとしてお招きいただき、パネリストしてディスカッションに参加してきました。この報告はCafeglobe上でも別途記事として12月14日から掲載する予定で作業を進めていますので、ここでは私の個人的な感想などを少々。

今回のフォーラム「地球に優しいシンプルライフのススメ ~地球温暖化防止のために今日からあなたにできること~」は、経済産業省関東経済産業局の主催。基調講演兼コーディネーターとして宮崎緑氏、ディスカッションのパネリストに東京大学大学院教授の松橋隆治氏、(財)省エネルギーセンター広報の佐藤文子氏、そして私が参加しました。
開催の前に、フォーラムに申し込んだ方々からの動機コメントを見せていただいたのですが、単に地球に優しいライフスタイルを知りたいというだけよりも、「環境問題はこんなに危機的なのに、周りの理解が少ない。どう伝えたら?」「自分が省エネルギー普及に貢献できることを学びたい」といった、より「前のめり」「焦った」声が多かったのには心を強くしました。
今、焦りは必要です。なぜなら、環境の悪化・崩壊は、私たちがフツーに想像する以上に深刻なペースで進んでいるからです。決してみなさんを驚かせたり怖がらせたりしたいのではありません。本当に怖ろしい事態になっていることをもっと多くの人に理解してもらい、行動を始めてもらわないと、と私は焦っています。
たとえば、今年はカナダの北極海沿岸に氷が張るのが平年より1ヶ月以上遅れているそうです。そのため、氷に乗ってアザラシを捕食するシロクマが痩せ細ってきているのだとか。このままではシロクマの絶滅もそう遠くなさそうです。
シロクマの絶滅自体は、多くの人にとっては「残念だけど、ま、どうでもいいこと」かもしれません。でも北極海の氷が減れば、世界中の海水面は上昇します。北極の冷たい水がぬるくなれば、プランクトンが少なくなって冷たい海の魚(たとえばタラ)の漁獲量が激減するかもしれない。海水温が変われば、海流の動きにも影響が出て、気候が異常になるかもしれない。カトリーナ級の台風が日本にも来るようになるかもしれない……このニュースが意味するところは、たとえばそういうことです。
フォーラム参加者のそのコメントには、「青木さんが環境について考える一番の理由は何でしょうか?」というご質問もありました。理由は、上記のような状況を避けたいからです。下品な言い方を承知で言えば、環境のせいで早死にしたくないからです。もう少し上品に言えば、自分もさることながら、地球上で飢えたり困ったりしている人を一人でも増やしたくはないからです。もちろん動物も、さらに言うなら植物も。
本当はこんなざらついたことは書きたくないんですが、それだけ私は焦っているということです。はい。
今回、このフォーラムで私自身あらためて考えてみた、「地球のために暮らしの中でできるコト」、私が毎日の生活の中でやっているコトリストをご紹介しようと思っていたんですが、なんだか長くなってしまったので、それはまた明日かあさってかにアップいたします。「えーっ、そんなことまでやってるのぉ?」とみなさんが驚かれるようなこともあると思いますので、どうぞオタノシミニ。
※昨日から12日間の予定で、カナダのモントリオールで気候変動サミットが始まりました。京都議定書以来はじめての国連のサミット。京都議定書の目標達成具合(日本は全然守れていない状況)、京都議定書以降の目標設定などについて話し合いがなされます。ニュースに注目!
●国連の気候変動サミットページ(webカムもあり!)
http://unfccc.int/2860.php
●↓こちらもどうぞご覧ください(Cafeglobe関連記事)
地球温暖化、今動き出せばまだ間に合う!
http://www.cafeglobe.com/news/climatechange/050112.html
都内の木々が色づくのに急かされるように、栃木県の温泉に紅葉狩りを兼ねて行ってきました。
今回の足に選んだのは、トヨタ・プリウス。ハイブリッドカーに長距離乗ったことがなかったので、果たしてどれだけイイものか、試してみようというわけです。乗り込んだら、鍵を差してイグニッションを回すかわりに「電源スイッチ」を入れてスタート。ほとんど音を立てずにプリウスはスルスルと動き始めます。
充電残量があるときは、時速40km程度までは電動モーターだけで走るので、聞こえるのはタイヤが転がる音だけ。停止すると車内はもうシーンという感じで、ブルックナーのピアニピアニッシモも聴きとれちゃう。
高速道路ではさすがに1.5リットルのガソリンエンジンも回しながら走るので、ここでは普通なクルマとだいたい同じ印象です。でも常にその瞬間瞬間の燃費が表示されるので、アクセルを踏み込む気には到底なれず、一般にいちばん燃費がいいという時速100km前後を守って走ります。

トヨタレンタカーで借りたのですが、たしかに広告で訴えているとおり、車両の程度がよかった。走行2万4000km、禁煙車、カーナビ付。割引も使って1日およそ8000円。
男体山や女峰山を遠くに眺める一帯の紅葉はもうすっかりピークも過ぎていましたが、昼でもオレンジ色を帯びた晩秋の陽射しに映えてきれいなこと! そんな景色の中、いろは坂にプリウスで挑戦。瞬間燃費がみるみる一桁になって胸がギューギューと締めつけられつつ、ある程度コーナリングも楽しみつつ。
一転、下り坂はウハウハです。プリウスには「回生ブレーキ(ブレーキをかけると失われるエネルギーを電気として回収する)」が備わっているので、下り坂ではどんどん充電池がいっぱいになっていく(充電の様子が見えるのです)。

竜王峡は、真っ白な流紋岩を削って流れる鬼怒川の眺めがすばらしいところでした。源氏に追われて来た平家の人はどんな思いでこの川を渡ったのかなぁ……などとにわか歴史ファンになったりして。
山の中の温泉宿では朝晩の気温はすでに氷点下。晴れていても新潟のほうから峠越しに雪が舞ってきては日陰にうっすら積もっていきます。宿のご主人曰く、この雪はもう根雪になって春まで積もっていくのだとか。
走り回った距離は合計445km。都心のガソリンスタンドでドキドキしつつ給油をすると、20.71リットル。つまり燃費は21.9km/リットル! プリウスの大きさの普通のガソリン車で今回の高速+山道を走ったなら、燃費は10km/リットル程度だろうから、ざっと2倍くらい燃費がいいということになります。これはすごい。お財布的にも、日光の奥地まで走ってきて、ガソリン代が2700円で済むなんて感動もの。
温暖化対策のためにクルマは持たず、普段も都心はできるだけ自転車で移動する生活を試みている私ではありますが、もし次に持つならこういうハイブリッドしかないと確信した小旅行でした。ほんと、よかったですよ。

電気がウンヌンと小難しいことを考えなくても、デカプリオがいうように、フツーのクルマとしてフツーに乗れるのがプリウスのいいところ。大人4人が乗って窮屈でなく、荷物もたっぷり積めます。