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| ホワイトバンド、反論の反論 |
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Cafeglobeのnews BBSでもけっこう盛り上がっているようだけれど、以前このBlogでも取り上げたホワイトバンドに対する疑問・反感が高まっているようです。
「アフリカを初めとする世界の貧困をなくそう」というざっくりとした主旨のこのムーブメント、ちょっと変な誤解が広まると嫌だなぁと思って、とり急ぎ私なりの理解をここに書いておきたいと思います。
まず「ざっくりとした主旨」と書きましたが、このホワイトバンド、本来はHIV撲滅や保有者のサポートを表明するレッドリボンと同じで、白いリボンやテープを手首に巻いて身につけることで、「世界の貧困をなくしたいという意思表示をする」というものです。意思表示が主旨であって、どこかの組織や会社が作ったものを買うことが第一義ではありません。
もちろん、自前のリボンではすぐに汚くなってしまったりするし、白い紐状のものを探すのも面倒……というところで、売られているものを買うのは現実的な選択でしょう。日本では、いちはやくタレントを前面に出して立ち上がった「ほっとけないプロジェクト」が目だっていますが、先日のTrend Buzzでもご紹介したピープル・ツリーでも独自のホワイトバンドを売っているように(この金額には寄付が含まれています)、どこのホワイトバンドを買ってもいいのです。

ホワイトバンドを販売しているのは、ピープル・ツリーの国際援助NPO部門であるグローバル・ヴィレッジ。綿のバンドはバングラデシュからのフェアトレード。300円の価格のうち100円は、劣悪な労働環境で働かされているバングラデシュ衣料品工場労働者の支援に使われる。詳しくは●グローバル・ヴィレッジのサイトで>
寄付じゃなくても、いいのではないか
なので、今多くあがっている「寄付だと思っていたのに寄付じゃないなんてショック」という声には、「ほっとけない」のバンドを買った方であれば、残念ながら確認不足でしたねとしかいえません。あるいは「ほっとけない」の説明不足もあったかもしれません。
でも、私はこのムーブメントに関しては、寄付じゃなくてもいいんじゃない?とも思います。世界の貧困問題は、先進国が寄付やチャリティとして援助するだけではとても解決しないレベルまで巨大化しています。また、お金や物資で「支援」するだけでは現地に技術が定着せず、むしろ支援頼みの自立できない社会ができてしまうなどの弊害も見えています。
そこで、最貧国の先進国からの借金を部分的にであれ帳消しにし、返済分の浮いたお金を、病院や教育などの社会インフラ作りにあててもらい、国として自分の足で立ち上がれるように支援しよう、というのがホワイトバンドのたとえばひとつの具体的な目的です。そのためには私たちの政府を動かさなければいけない。私たちの政府は民主的に選ばれている。債務帳消しに賛同する国民が増えれば増えるほど、実現する可能性や帳消しの規模が大きくなる。じゃあ、みんなに声かけようじゃないの、というわけです。
賛同しつつ、お金の使途はきちんとチェックしよう
もうひとつの「ほっとけないプロジェクト」が胡散臭い、という声に関しては私はなんともわかりません。ただ、日本の国際協力NGOは、その現場も多少見てきていますが、少ない人数で欧米のようにプロフェッショナルも多くない中、手探り手作りでよく頑張っていると思います。企業のように広報やCRMが上手でないのは事実です。そこは少しおおめに見ていくべきだと思います。
ホワイトバンドの主旨に賛同するなら、「ほっとけない」に集まったお金がきちんと使われていくかをしっかり監視しつつ、応援してもいいと思います。たとえばあれだけの有名人やタレントさんを動員しているけれど、まさか高額な謝礼は出していないよね?とか、PR会社や制作会社への支払いが多すぎないかとか、そんなことはたしかに気になりますよね。
アフリカの貧困に日本は責任がない、という意見のウソ
あとちょっと気になるのが、「日本はアフリカの貧困に責任がないから、債務帳消しなどすべきでない」という声です。たしかに日本はアフリカを植民地支配したりしたことはありませんが、まったく責任がないというのは間違いでしょう。
たとえばごく一例として。今値段が高騰している石油です。日本などの貨幣価値の高い先進国は今先を争って石油を買っていますが、値段が上がるほど、貧しい国が買える石油は少なくなります。エネルギーを使えなければ産業は発展しようもないし、食事を作る燃料がない人々は薪拾いに追われ、子どもも駆り出され、学校に行くことができなくなります。日本の石油消費量はアメリカに次いで世界第2位です。円の強さに物を言わせ、世界の4分の1の石油を買い占めている私たちに責任はないのでしょうか?
そもそも、以前やはりこのコラムでご紹介した「世界が100人の村だったら」ではありませんが、村の中に貧しい集落があると想像してみてください。
そこの家は村のお金持ちに昔お金を借りていて、実った収穫のほとんどは返済にあてるため、いつまでたっても貧しいまま。温暖化で日照りも頻繁になってきた。子どもを学校にやれないから、子どもは大人になっても仕事につけなくて、乾いた大地を掘り返す以外できることもない。病気になっても薬も買えないからどんどん死んでいく。
一方の、村のお金持ち(日本もその一部)は、エアコンのきいた家に暮らし、人によっては大型の四駆まで乗り回している。私たちの資産の数パーセントにすぎない貸付をチャラにするくらい、してもいいのではないでしょうか? もちろん、貸付をチャラにする代わりに、そのお金でちゃんと自立できる国づくりを彼らがしてくれるか、そこをきちんと監視・支援するのがホワイトバンドが目指す、次のステップです。
追記(2005年9月27日):
日本の「ほっとけない」プロジェクトについては、プロジェクトの主体が私企業であり、バンドの売り上げ総額に対する会計報告がなされない可能性があるということですので、それであれば、たしかにバンドを買った人に対して誠実さを欠くと思います。売り上げ総額がどのように使われたのか、宣伝キャンペーンの使途・金額、制作費など、会計報告は必要だと思います。
追記2(2005年11月15日):
Cafeglobeにて、11月8日に行われた「ほっとけない」プロジェクトの記者会見報告記事をアップしました。その後の経緯をご説明していますのでぜひご覧ください。
●「Trend Buzz」No.071
すでに400万本! 話題のホワイトバンド
記者会見を聞いてきました
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| いちばん小さな畑 アルファルファもやしづくり |
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毎日食べたものと体重変化を報告するという勇猛果敢なブログをつけているライターのやましょうさんに感化されて、私もスプラウトづくりをはじめたことは、ちょっと前のEspressoのひとことで告白した通り。
ネット通販で購入したアルファルファの種を、一晩水に浸してから水を切り、あとは1日に数回水ですすいでは茶漉しで水を切って、暗い場所に置いて……を1週間続けました。そうしたらこの通り!

左のガラス瓶が始めて2日め、右が8日めの状態です。こんなに大きくなります。世界でいちばん小さな畑だ!

2日め(写真上)はまだ根っこがニョロリと出てきた状態。8日め(下)だと、ティースプーンすりきり1杯程度の種が、一人前のサラダ一皿くらいになります。
あと2日くらいしたら「収穫」して、オリーブオイルのドレッシングで食べてみる予定です。小さな畑、まずは大成功。次は白ゴマのもやし、本家緑豆もやしをやってみる予定です。

初夏にクレマチスの苗を植えたら、今満開になりました。このクレマチス、冷涼なイギリスの気候でも元気に育つ強い花なので、こちらではとても人気があります。
後日の追伸:
Cafeglobeの「デジログ日誌」のほうに、その後のもやし報告をアップいたしました。
http://blog.cafeglobe.com/digicame/
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| ロンドンの地下鉄テロ、振り返って日本 その2 |
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日々の編集作業に忙殺されているうちに、すっかり更新が遅くなってしまってすみません!
まずご挨拶からさせてください。このたび『Cafeglobe』の編集長を交代することになりました。後任には、長くCafeglobeで一緒にやってきてくれている松本典子が就任いたします。松本ともども、どうぞいっそうのご愛顧をお願いします! とはいえ、私も引き続きCafeglobeの編集には携わって参ります。このページも(タイトルを少し変える予定ですが)続けて参りますので、どうぞ変わらぬご贔屓を。
いわば北関東訛り(!?)の犯行告白ビデオ
さて、前回続きを書くと申し上げたロンドンのテロ。だいぶ時間が経ってしまったのですが、昨日、イギリス人にとってはショッキングな映像がアルジャジーラで流されました。7月7日の自爆犯のひとりが生前に残したと思われる犯行告白ビデオ。容疑者らしき人物は、「お前たち(you)が民主的に選んだ政府が、私の同胞(my people)に爆弾を落とし、ガスを使い、拷問を続ける限り、お前たちには直接の責任がある。私たちは戦時下にある。私は兵士だ」という主旨のことを無表情でカメラに告げています。
イギリス人がショックを受けたのは、自爆犯たちがアルカイダと関係があったのかもしれない(そもそもアルカイダが組織として機能しているのかも疑問視されているけれど)……など以上に、イングランド北部のリーズという街のアクセント(訛り)丸出しの容疑者の話しっぷりなのです。勝手な翻訳を許していただけるなら、北関東訛りのちょっと素朴な青年、という感じ。
ごく普通の、よくいる感じのパキスタン系の自国民が、いとも簡単にイスラムを語ったカルトにはまり、育った社会に向かって突然「敵たちめ、思い知れ!」と暴発する。それも組織的に集まって計画的に犯行をたくらむ。そんな若者たちが自分たちの国の中で次々と育ってきているのではないか、という想像に、イギリスの人たちは背筋を凍らせています。

「南アジア系や東アフリカ系っぽい人が大きな荷物を持って自分の車両に乗ってくると、見ちゃ悪いと思っても、どうしても目の端で見続けちゃうのよね……」と言っていたのは、爆破された地下鉄路線で毎日通勤している友人。疑いの目で見られることに耐えられなくて、外出恐怖症になってしまったインド人学生などもいるらしい。写真は、地下鉄構内のエスカレーターにて。なんとなく人々がキョロキョロしている気がする。
年の半分をロンドンで過ごす私も背筋を凍らせているわけですが、そこでどうしても考えてしまうのが、ついに人口減少が始まった日本の将来。労働人口を確保するために、女性や高齢者が働きやすい社会を作ることはもちろんだけれど、それでもそう遠くない将来、日本も外国人労働者を受け入れることになるはず。そのとき、日本に来てくれる文化や宗教や肌の色の違う人たちと、私たちはどう社会を作っていくのか。
日本人口のうち1000万人が肌の色の違う人だったら?
ダイアナ妃にベッカムにと、白人の国というイメージが強いイギリスだけれど、パキスタン系などのムスリム人口は180万人。イギリスの人口は日本の半分だから、日本ならざっと360万人相当。さらに難民申請を出している人や不法に潜っている人も相当いる。アフリカ系やカリブ系、(私も含めた)東アジア系も含めれば、人口の1割弱が非白人。日本で1000万人弱が肌の色の違う人だと想像してみてください。この存在感は大きいものです。
それでも、人種や文化の違う人たちと共存できる社会作りに関しては、イギリスは世界の中でも相当うまくやってきているほうだと思う。ロンドンは、人種のるつぼと枕詞がつくニューヨーク以上にいろいろな人種の人がよーく混ざっている。テレビの局アナもちろん、タレントもかなり「色とりどり」になってきているし、外食メニューでいちばん売れているのは「チキン・ティカ・マサラ」というカレー(インドにはそんなレシピはない、イギリス生まれのカレー)。
努力の甲斐もあり、うまくやってきているように見えたイギリス。一連の事件で、反イスラム、反難民受け入れ(テロを賛美するイスラム過激派指導者が、月20万円もの生活保護を受けていたことが判明したこともあり)の声がこのところ高まってきてきているけれど、どう切り抜けるのか。それとも非寛容・排他的になってしまうのか。日本もいずれ通る道、要チェックだと思います。

馬にまたがって我が家の周りをパトロールする女性の警察官。これはじつは冬に撮影したもので(警察官が着ている長いスカートのようなカバーが馬のコートになっているのに注目)、警察が都心に重点配備されている今、我が家のある郊外などではなんだか警察官の姿がやけに少ないような気も……。
【追記 9月8日】
当Blogのタイトルを、「from editor」から「Get Real, Love Your Life」に変更いたしました。
Cafeglobeのテーマでありキャッチコピーであるこの精神を考え、つづっていきたいと思います!
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