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バスクのアドレス帳
2008年7月22日
当ブログを読んでくださってる方の中には、この夏のヴァカンスまたは秋の旅行シーズンにバスク旅行を計画中の方もいらっしゃるかも?
そこで今回は「バスクのアドレス帳」の更新情報です。と言うのも、過去にオススメしたアドレスに、僅か2年ほどで随分と様変わりしてしまったお店が2軒あり(残念ながらダウングレード)。わざわざ足を運んでいただいてガッカリさせてしまったら申し訳ないので……。

お料理がおいしくって、経営も軌道に乗っているお店にはそういうオーラが感じられる! 逆に、「うーん、この店そろそろキケンかも……」ってニオイもありますね。
まずは、こちらのお店。さりげなくバスク風な料理が味わえる、カンボ村のおすすめの店>>
以前は私も大好きでプライベートやアテンド、それに日本から友人知人が来たときも安心して通っていたのですが、マダムの経営方針がすっかり変貌してお料理のレベルが大幅にダウンしました。
おいしい自家製のパイ生地だったのを、ひと口でそれと分かる業務用冷凍パイ生地を使用するようになっていたり、牛肉や仔牛の内臓をフランス国内産でなくEU圏某国産のものを使うようになってたり(これは、フランスのレストランではかなりのマイナスイメージ)。
実はこのお店、数年前に改装したのですが多分それが影響しているのではないか、と。「改装するとレベルが落ちる」という飲食店ジンクスがありますが、どうやら当てはまってしまったみたいです……。
お次は、こちらのお店。ハンサムな人が作る、美的センス溢れる料理>>
ビアリッツの住宅街にあるミシュラン1つ星店でしたが、経営が芳しくなかったのか去年あたりから閉店のウワサが流れてました。案の定今年のミシュランで星も失い、そろそろ店じまい(または売却)も現実化しそうな勢いです。たとえお料理がおいしくても、軌道に乗っていなければレストランの気運も下がってしまうのね……という哀しいお手本かも。
今回は必要に迫られて(?)ネガティブ情報だけにとどめておきますが、抹消アドレスに代わって新規に加えたいアドレスもちょこちょこ発掘中の今日この頃。今後に乞うご期待、といったところです。
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バスクのアドレス帳
2008年2月19日
「バスク6daysの過ごし方」。
2e jour 16h00 サロン・ド・テでティタイム
犬も歩けばカフェにあたる国、フランス。どんな田舎の小さな町にいっても、カフェなら必ず数軒は見つかる。そんなカフェの国でこんな珠玉のサロン・ド・テがある町はちょっと嬉しいし誇らしい。
地元でとても気に入ってるサロン・ド・テがこちら、 『Miremont(ミルモン)』。お茶やショコラに、フランス菓子。そしてちょっと古くて優雅な調度品……大好きなモノが一堂に会したような空間です。ティサロンらしからぬ(?)特徴といえば、窓の外に広がる大西洋の海。ビアリッツの海岸の高台というロケーションに建つティサロンです。

エレガントなインテリアは女性同士のオシャベリの恰好の舞台。でも以外とおひとり様男性客も多く、コーヒーをすすりながら物思いに浸る殿方をよく見かけます。
ここでよもやま話に耽ったり、お菓子談義に熱中したり、一緒に過ごす数日間の予定などを話すのは至福の時間。一度ここにご案内した人に「どこ行きたい?」と質問すると、判で押したように「あのサロン・ド・テにまた行きたい!」というリクエストが返ってきます。
1872年創業のビアリッツの老舗のお菓子屋さんが経営してます。棚に陳列しているのは、エクレアやミルフィーユ、フルーツのタルト各種、ムースを使ったお菓子……いわゆるフランスらしいお菓子たち。それにお土産用のチョコレートも充実。もちろんガトーバスクやベレーバスクなどの地方菓子、シンプルな焼き菓子やブリオッシュなども揃ってます。

ここの“ショコラ・ショー”は飲み心地あっさりタイプ。クリーム好きの方なら、“クレーム・シャンティイ付き”でオーダーすることもお忘れなく。お菓子屋さんなので、さすがにプシューっのボンベ式クリームではなく、本物のおいしいホイップ・クリームがついてきます。
でもフランス人のお茶時間ってわりと遅め(夕方5時~6時頃)なので、しっかりお菓子を味わってしまうとディナーを楽しめなくなるのが辛いところ。私はワインと食事そして食後のデザートこそいちばん楽しみたいクチだから、ここではお菓子はパス。ショコラだけで満足するようにしています。
お店情報
■Miremont
1 bis place Georges Clemenceau
Biarritz
つづく
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バスクのアドレス帳
2007年7月03日
「バスクのアドレス帳」、レストラン編。
いよいよ7月、ヴァカンス期に突入! ということで、今回はこの季節にぴったりな海辺の魚料理レストランのアドレスをおひとつ。
バスクでクルマを走らせるなら、避けては通れぬ(?)RN10。バイヨンヌ~ビアリッツ~サン・ジャン・ド・リュズ、そしてスペインへと続く道。ビアリッツを過ぎた辺りから、右手に海岸線、左手にはなだらかな緑の山……と海と山の景色を一挙両得で眺められる風光明媚なルートであります。
ビアリッツとサン・ジャン・ド・リュズの真中に位置するBidart(ビダール)、そこの海辺に建つのがこちらのレストラン。

波の高い日はサーファーがたくさん出没するビーチ。サーフィン見学しながらお食事出来ます。予約するときは必ず窓際指定で!
この店のウリは、魚をとにかくシンプルに食べること。扉を開けると左手に厨房、手前のガラスケースに“本日の魚”が顔を揃えています。ここで魚の表情を見ながら選ぶのも良し、席について黒板メニューを見ながらゆっくりと選ぶのも良し。
マグロ好きな私がここで迷わずオーダーするのは、前菜「燻製マグロのカルパッチョ」。スモークされて独特の香りをつけた赤身を、生ハムのごとく薄く削ぎ切りにして出てきます。
上にはケーパー、バジル、ドライトマトのオイル漬け、そして黒胡椒たっぷり。薬味類がハーモニーをつくりながらマグロをひきたてる。レモンをきゅっと絞り、ドンと置かれたオリーブオイルを好みでかけながらいただきます。パンとワインがすすむ、すすむ!

ここで頼むお決まりワインはJurançon secの『Clos de la vierge』。

メインは焼き魚。どの魚を選んでも調理方法はほぼ一緒。こんがり焼きあがった一尾焼に、オリーブオイルとハーブがかかって出てきます。付け合せはベークドポテトのサワークリーム添え、トマトのパン粉焼、そしてバスクの定番ピペラード。
ここのもうひとつのウリは、窓の外に広がる大西洋の眺め。お昼時のキラキラ輝く海も綺麗だし、ディナー時に夕陽が沈むのを眺めるのもロマンチック。
若いスタッフがきびきびと働いているのも、海辺レストランのお約束です。雰囲気が明るいのでなんとなく安心できるんですよね。海が大好きなフランス人はもちろんのこと、お魚好きな日本人、そして宗教上の理由でお肉やアルコールを食べない中近東やアフリカからの方の接待ディナーに、とアテンドにも重宝している1軒です。
La Tantina de la Playa
Plage du centre
64210 Bidart
tel.05.59.26.53.56
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バスクのアドレス帳
2007年5月08日
「バスクのアドレス帳」、レストラン編。
日本はGWが終わった頃ですね。5月はフランスも連休が多い月です。バスクはプチヴァカンス期に突入したかのような様相です。街や海、そして何よりもレストランへ出かけると、混んできたのが分かります。
今回ご紹介するアドレスは、これからの季節、かなりの混みが予想される一軒です。黒さくらんぼの里と知られるイッツァス村の美しい教会の真横に立つ、小さなホテル・レストラン。創業1696年というから、かれこれ300年以上の歴史がある宿です。

建物は300歳でも、中は改装しているのでご覧の通り。爽やかで清潔感のあるインテリアです。天井の梁とバスク織りのテーブルクロスの色がブルーで統一されているところにもご注目!
郷土料理、つまりバスク料理とフランス南西料理が楽しめます。ピペラード、仔牛のブーダン、生ハムなどの豚肉製品の盛り合わせ、鴨の燻製のサラダ、ガルビュール、フォアグラ、地鶏の煮込み料理、セップ茸のオムレツ……。

これぞバスクの代表的お惣菜、「ピペラードの生ハム添え」。トマトの甘酸っぱさが濃くって美味です。
私はここのガルビュール(野菜と豆のスープ)がとても好きです。バスクにやってきて初めて口にしたガルビュールがここ、いわば私のガルビュール洗礼場所だから。それにしても、そのあまりの量の多さには開いた口が塞がりませんでしたけど。洗面器みたいな大きさの鍋が運ばれ、1人最低3回はお代わりするような量でした。
が、それも今となっては過去の話。食べきれずに残してしまう人が増えてきたのか、洗面器鍋ではなくなり、かなり量を減らしてしまったんですよね……。寂しい。
郷土料理は繊細ではありません。がっつりとお腹にこたえます。屈強で働き者のバスク人たちが昔から食べてきたお料理ですから。お昼にこういう料理をいただいたら、我々日本人の胃袋にはお茶漬けで充分です(というか、お茶漬けがめちゃくちゃおいしく感じる)。
今ではかなりバスク仕様にアジャストされた私でも、苦しくって「残しちゃおうかな」と一瞬思う時があります。ちらりとお隣りのテーブルを見ると、80歳台とおぼしきご婦人達がぺろりと平らげて、さらにガトー・バスクで仕上げをしている……。こういう方々の隣りで、まさか料理を残すなんてことは出来ませんよね? 仮にも自分が注文して出されたお料理なのだし、きちんと頂くことこそがいちばん大切な食事マナーだと思います。
というわけで、旅でおいでになる方はお腹をぺこぺこにしてお出かけください。それには1日3食ではなく1日2食プランをおすすめします……!

木の葉の天幕つきテラス席。ヴァカンス客、バスク住人、そして生粋のバスク人の人々が程よく混じり合った雰囲気が良い店です。
Le Chêne
64250 Itxassou
イッツァス村の教会の隣
tel 05.59.29.75.01
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バスクのアドレス帳
2007年3月23日
「バスクのアドレス帳」、文化編。
バイヨンヌに、私が勝手に「骨董通り」と名付けている1本の通りがあります。数軒の骨董店などが軒を並べる古い通りなのですが、その端っこに小さな工房があります。
「Reliure ルリユール(製本・装丁)」の工房です。

今回、工房の中をじっくり見学させてもらいました。職人の世界を覗かせてもらうのは楽しい! いろんな見本や道具があって未知の世界が広がってるのです。
装丁は、日本では文学愛好家や蔵書家にしか馴染みがないジャンルですが、ヨーロッパではひとつの芸術として確立されています。「装丁家」という職業・芸術家が存在すること、本の綴じ方、本の外見を文化として高める分野があるということ。初めて知ったときは、ちょっとしたカルチャーショックでした。

作業机の上にあった、金箔の押しが豪華な本。コツコツ地道な作業の連続なんでしょうね……。
文学オタク・愛書家である夫は、この工房の個人顧客のひとりです。亡くなったお祖父さんの書棚にあった古い本を少しづつ工房に持ち込み、1冊づつ装丁を施してもらい、出来上がった本にご満悦といった表情。
要は彼レベルの本の虫になると、一つの文学作品でも「実際の読書用」と「鑑賞用の豪華本」の2タイプを揃えて楽しむわけで、後者の方にはそれ相応な立派な装丁をしてあげたくなる訳ですね。

今回装丁をお願いした本(右から2番目)は、ボードレール『悪の華』、お祖父さんの遺品でお宝品なのだそう。まだ紙もカットされていないままの、いわゆる「フランス綴じ」でした。お隣はこれまた彼が珍重している、神田の古本屋で見つけたという『廣重江戸百景』(暮しの手帖社)。読書、本屋巡りの守備範囲の広さには我が夫ながら感心してしまう。
実用と鑑賞用の2タイプを揃える行為は、私が蚤の市で古いマドレーヌ型を買って喜びつつ、実用するのは現代版のマドレーヌ型、っていうのと似ているかも。趣味の世界、オタクの喜びっていうのは多かれ少なかれこういう2waysな楽しみがあるハズ。
オーダーしてから出来上がりまでほぼ1ヵ月。費用のほうは、布張り(一部に革使用)で120ユーロくらい。手間とお金がかかった自分だけの製本オーダー、これはある意味ものすごく贅沢なことだと思う。そして、装丁をお願いしたくなるような本を持つってことも、幸せなことなのだと思います。

Le Ligator
rue des faures Bayonne
ちなみに、バイヨンヌは人口4万5000人(パリの日本人人口にほぼ匹敵)足らずの町、そしてフランス全国レベルから見ても決して裕福な町ではありません。だけど、装丁の工房がここの他にも2軒、つまり合計3軒もあるんです。書物を愛する人たちが多いってことは、精神や教養は裕福な証拠なのではないかナ、と私は思います。
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ミシュラン2007度版の速報、バスクの星が増えました
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バスクのアドレス帳
2007年3月02日
今年もこの時期がやってきた……『ミシュラン・フランス2007度版』発売です。数年前には覆面調査員が暴露本を出したり、とかく噂やワルグチを耳にすることもありますが。それもガイドの王者ゆえの宿命なのでは? それだけ世の注目を集めているってことですね。
もちろん我が家でも、他のガイドよりもダントツに使用頻度は高いです。旅行中やパリへの移動途中にこそ利用価値が出てくるので、もっぱら家の中ではなくって車の中に常備させてます。
新年度版が出た時には、車に置く前に必ず中身をザザっとチェック。まずは、ご当地バスク地方の更新情報から。と言うより、発売日にそれをチェックするのが毎年の楽しみだったりして……。

ところでミシュラン日本版の発売はいつなのでしょう? 確か今年のハズでしたが。
というわけで、ホヤホヤのバスク地方2007年度リニューアル情報をお届けします!
結論から言うと、新たに星を獲得したレストランが増えました。しかも2軒も。これによって、フランス側バスク(スペイン側バスクの星数には到底追いつかない!)の星つきレストランは、計9軒ということに。人口密度から言ってもなかなかの健闘率のハズ?
星つきに格上げした2軒のうち、1軒目はビアリッツの中心にあるお店。日本で頂くフレンチを彷彿とさせるような小奇麗さ、そしてポーションもおとなしめなレストランです。友達や家族とっていうよりかは、接待・仕事ディナー向けな雰囲気ですね。とても薄暗い店内ゆえ、まだ料理写真を撮れません。夏の夜が長い頃に激写してご紹介したいと思います!
今回最も注目すべきは2軒目の方。なんと、シャンブル・ドットの料理が、星を獲得! これは、ミシュラン史上でも初の快挙だそうな。シャンブル・ドットは、日本で言うところの「民宿」のこと。民宿の食事は宿泊客しか味わえない為、ふらりと料理だけを楽しみに行く事が出来ないのが地元民としては残念な限りです……。
しかし、お値段情報を見てビックリ。やはり民宿の常軌を逸してました。「1泊2食・1人300ユーロ~」現レートで約5万円~ってところですね。うーん、こうなると「民宿」って訳してしまうのは語弊があるかもしれない。“贅沢な隠れ宿”、そんなところでしょうか。
Ferme Hegia
chemin de Curutcheta
quartier Celhai
Hasparren
tel 05.59.29.67.86
特別なバスク旅行をお考えの方にはオススメかも。そして、もし行かれた方がいらっしゃたら、ご感想ご意見お待ちしております!
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コーヒー専門店で味わえる、至福のショコラのお味とは?
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バスクのアドレス帳
2007年2月06日
前回に引き続いて、「バスクのアドレス帳」お茶処編。
2年前頃、私は見事にこの店のショコラ・ドリンクのアディクトでした。この店とは、夫が豆を買いに行くコーヒー専門店のこと。メニュー豊富なコーヒーをお試し出来る喫茶コーナーがあります。
コーヒー豆を挽いてもらってる間、ボーッと商品陳列を眺めながら手持ち無沙汰にしているのが常だったのですが……出来心でアイス・ショコラを頼んでみたら目を丸くするほど美味しかった!というのが事の始め。

夏場のアイス・ショコラ。板チョコレートが添えられてきます。ショコラを飲みながらショコラを食べる、乙な味。
好きなショコラのタイプは変化しました。体調や気分、はたまたその日のお天気などによってもおいしく感じる基準は変わってきますし。味覚変化も多いに作用するものなのではないか、と。
私自身、以前の好みと今の好みのショコラはかなりの変貌を遂げています。昔は「チョコレートをそのまま飲んでます」的な濃厚ショコラにうっとりしてましたが、今はサラりとしたショコラに至福を感じます(単に年のせい?)。
さすがに一時の熱狂ぶりは落着きましたが、今でもコーヒー買い物ついでに飲んでます。チョコレートの風味とコクがありながら、飲み心地スッキリなところが飽きさせない理由。それに、香り豊かなコーヒーの香りを嗅ぎながら味わえるっていうのがこの店の特典です。嗅覚でコーヒーを味わいながら、味覚はチョコレート味に集中という感覚がたまりません。
そして最近、さらに嬉しい発見! パリのKusmi Teaがこのお店でも売られるようになりました! ますますこのお店に行く機会が増えそうです。

目立つ赤いペイントの外観が目印。正直言って中の雰囲気は決してオシャレではないのですが……ローカル臭漂うサンパなお店であります。
Ramuncho
rue du Pilori
tel 05.59.59.12.23
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辛口評価! 老舗ショコラティエのホット・チョコレート
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バスクのアドレス帳
2007年2月02日
「バスクのアドレス帳」お茶処編。バレンタイン・デー近し、ということで今年も我が町のショコラティエをピックアップしてみました。
さて、「バイヨンヌはショコラの町」と云われる所以は昨年2月の記事でお伝えした通り。必然ショコラティエが軒を並べている町なのですが、中でも一番の老舗店(創業1854年)はこちら。フランスの各ガイド・ブックにも必ず紹介されている有名店、「Cazenave(カズナーヴ)」であります。
ヴァカンス・シーズンや連休ともなると、小さな店内のレジには行列が出来てしまう盛況ぶり。でもしばらくお店にいると、その人だかりはチョコレートを買っている人々でないことに気づく。そう、この店にやってくる大抵の人のお目当てはチョコレートそのものではなく、喫茶ルームで飲める「chocolat chaud(ショコラ・ショー)」なのです!

フワフワした泡が特徴。季節が良い頃は、外のテーブル席もあります。これぞバイヨンヌ気分なお茶処。

もちろん、クレーム・シャンティ付き!
チョコレートの量り売りコーナーを奥に進み、喫茶ルームへ入っていくと……見事に全員がショコラ・ショーを飲んでる光景が。微笑ましいような、ちょっと可笑しくなってしまうような。以前、日本からの友人をこちらに案内したところ、「ガイドブック片手に名物料理を注文するのは、我々日本人だけではないのねぇ」と鋭いことを呟いてました。
で、肝心のお味の方はといいますと……うーん。辛口評価で恐縮ですが、私の中では100点満点中60点くらい。「チョコレートの町のショコラティエ」で飲む看板商品にしては、「んっ?」という拍子抜け感が拭えない。好みというものもあるでしょうが、今までご案内した方々の評価も残念ながらまあまあ、といったところ。皆さん東京やパリで芳しきショコラを飲み慣れていらっしゃるクセに、有名店をトライしたがるんですもの(ブツブツ)……。案内役としては、ちょっと辛いものがありますです。
と、思わず愚痴ってしまいました。そんな不届き者の私がショコラを飲みに出かける店は、この店から3分圏内の別の場所。次回、そちらのお店のご紹介です!

ショコラ・ドリンクとトーストのセットメニューもあり。一味違った朝ごはん気分を味わうにはグーだと思います。
Cazenave
19 rue Port Neuf
tel 05.59.59.03.16
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バスクのアドレス帳
2007年1月09日
「バスクのアドレス帳」お店編。
今年初回にご紹介するのは、ブーランジュリー(パン屋さん)です。
こう言うと大抵の人に驚かれるのですが(お菓子好き→パン好きと思われる?)フランスに住んでいる割に私はパンを食べてません。パン屋へ行く習慣がないため、フランス人のお客さんを招いておきながら、「どうしよう! パンを買ってくるのを忘れてしまった!」となり、お客さんにパン持参で来ていただくという、お恥ずかしい経験も何度かあり。
理由はただ単にご飯が好きだから。もちろん、レストランやよそのお宅でパンを出されれば喜んで頂きます。とびきりおいしいパンと、熟成されたチーズ、そしてワインの組み合わせの素晴らしさも心底認める! しかし哀しいかな、DNAは日本人ですから……。日々の主食はお米のほうがしっくり来るなぁ、が本音。そして、「そう簡単に主食を変えてたまるか!」という頑固さも、私の生き方(ちょっと大袈裟?)の一面です。
そんな私でも、フランス人の行列に混じってパンを買ってみることが時々あります。そしてそれは何故か今の季節、真冬の気持ち良い快晴の朝だったりする。1年365日ルーティン化しているフランス人と違い、私にとってのパン屋通いは気持ち良い朝のリフレッシュ行動といったところです。
家から半径数キロ圏内のパン屋を1軒1軒食べ歩いていった結果、今のところこちらのお店に落着いてます。午前中はどの時間帯もだいたい5~6人待ちの行列は当たり前。バゲットやクロワッサンの売り切れ時間が早いことも町の人に信用されている証拠です。
昨年の春、日本人観光客の方たち(年配ご夫婦のグループだったというところもポイント)の男性陣がこの店のクロワッサンをかじり、女性陣が朝市で果物のお買物をしているシーンを見かけました。その様子がとにかく楽しそうで素敵な人達だったので、印象に残ってます。
フランスの田舎町にステイするなら、ホテルの朝食をパスしてこんな朝ごはんも素敵だと思う。そして、バイヨンヌという町は「朝ごはん散歩」をするには理想的な大きさと雰囲気なのです。

町に計4店舗あります。こちらはマルシェ広場(Halles Centrales)店。
Mauriac
*23 rue Port Neuf
*9 rue d’Espagne
*2 rue Port de Suzeye
*Halles Centrales

パン屋さんなれどウィンドーを飾るのはガトー・バスク、っていうのがこの地方ならでは。
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バスクのアドレス帳
2006年11月14日
「バスクのアドレス帳」レストラン編。
2006年だけでも何回通ったかしらン……。わが町で一番のお気に入り、そして自慢の一軒です。シェフの名は「フランソワ・ミウラ」。「三浦さん家、行くー?」とか、「やっぱり三浦の料理はおいしいね」とか、親しみを込めて呼ばせてもらってます。
初めてこの名を見たときは、「日系人シェフの店!?」とややコーフンした私でありましたが。なんと、みうらサンはバスクの苗字でもありました。全くの偶然とは言え、ヨーロッパ民族の苗字が日本のそれとぴったり符合するってことはかなりレアなケースだと思うし、とても親近感を沸かせてくれることは確か。バスク語と日本語が発音的にかなり相通ずるものがあるってことが実感できる一例です。

オーダー取り中のミウラ夫人。地方のレストランでは内助の功は不可欠、というより夫人のセンスやキャラクター次第で店の運気もだいぶ変わるといっても過言でなさそう。
もちろんこの店を評価している理由は、その実質が素晴らしいから。雰囲気よし、サービスよし、なによりもおいしい、そしてリーズナブルなお値段。要はコストパフォーマンスという点から言って、満点に近い店です。当然、ミシュランのビブ君マーク(25ユーロ以下でおいしい地方料理を食べさせてくれる店に与えられる)が付いています。

前菜の一皿。アサリとホタテ、香味野菜の蒸し煮、ほうれん草の若芽の組み合わせ。美味!
フランス料理に、バスク料理そしてスペイン料理のエッセンスが上手に取り入れられた創作料理が味わえます。バスク素材がありとあらゆる手法で散りばめられてるし、他の店に比べて圧倒的に野菜率が高い点もミソ。日本からのゲスト達をも安心してお連れ出来る店です。
フォンダン・オ・ショコラ、ミル・フィーユ、ソルベ……etc ここのオーソドックスなデザートはきちんと丁寧に作られたおいしさで、毎回ながら勉強になります。と同時に、イカ墨やブレビチーズ、それからスペインのオリーヴ・オイルを使ったオリジナル・デザートも時々登場。どちらも、上品ながらインパクトある仕上がりになってるところが三浦さんの腕のスゴさなのです。

ミウラ夫人お見立ての照明やキャンドル使いがとても素敵。空間全体がお料理とワインをよりおいしくしてくれるような店です。
Francois Miura
24 rue Marengo
64100 Bayonne
tel 05.59.59.49.89
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バスクのアドレス帳
2006年10月29日
「バスクのアドレス帳」レストラン編。久々の更新です。
だいたい週2ペースで外食しているのですが、一旦気に入ると惚れ込むタチなので行く店やローテーション具合がすっかりマンネリ化していた今日この頃。手持ちカードをもうちょっと増やしたいナという思いもふつふつ沸いてきたところです。この秋、お気に入り店を増やしたい!と意気込んでいます。
まずは、近頃地元で評判のレストランへ繰り出してみることに。店自体は以前からあったのですが、パリの三ツ星レストランで長年働いていた人が新任シェフに就任、2年目にして早くも星を獲得したという店です。この評判だけならばとっくに行っていたはずなのですが、「サービスが遅いのが玉にキズ」とも聞いていたので、二の足踏んでました。いくらフランス料理でも、ダラダラ長い食事は苦手なので……。
結婚記念日ディナーはダラダラしてもまいっか(?)ということで、行ってきました。確かに長い、裕に3時間以上の食事。サービスがが長いと何が問題かって、飲みすぎてしまうってこともあります。今回も、アペリティフが美味しくってグイグイいってしまったことも一因だけど、前菜の途中にしてワイン1本完飲という事態に陥ってしまった……長すぎる食事はキケンです。

チーズボードのプレゼンも、秋らしく。
しかし、その料理には大満足! 繊細で儚げな料理、そしてとにかく美的でした。アペリティフに花椒が添えてあったり、メインの仔羊料理には味噌を添えてくるなど、アジアの調味料にもかなり傾倒している様子。都会でならそう珍しくはないでしょうが、保守的なバスクで、しかも特産物の仔羊に味噌を使うのはとっても大胆です。

イチジク好きにはたまらない、秋のデザートメニュー。見つけると迷うことなく頼んでしまいます。フロマージュブランのアイスクリームとの組み合わせ、いつか真似してみよう。
日本人ってことが伝えられたらしく、シェフが食後に挨拶に来てくれることに。登場したシェフを見て驚く。彼の料理のイメージそのまんまの人だったから! 線が細く、フランス人には珍しいほどシャイな、だけど芯が1本通った意思の強さを感じさせる人でした。「味噌って仔羊にとても合うんですね」と言ったら(コレ本当です)、はにかんで微笑んでました。
そしてこのシェフ、案の定ハンサムな方でした。この料理からして、お腹が出たニコニコ顔のオジサンが登場するハズはない!と睨んでいたんです。料理は人を表すのね、と思いました。そういう意味では、美味なる料理に出会った際にはシェフの顔も拝めたら一粒で二度おいしい食事になるかもしれない……(例外もあるかと思いますが)!
les Platanes
32 avenue Beau Soleil
64200 Biarritz
tel. 05.59.23.13.68
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バスクのアドレス帳
2006年8月11日
「バスクのアドレス帳」レストラン編。
ご紹介する地元レストラン7軒目です。そして今回、満を持してご紹介するのがこちら。気に入っている、と言うより惚れ込んでます。
今まで登場させなかったのは、出し惜しみしていた訳ではありません。どうしても夏の姿を披露したかったので……! 真夏のテラス席に座れば、眼前180度に広大な庭、その背景にピレネー山脈、上を見あげると夏の夕空。ほぉっとしばらく浸っていたくなる眺め。ちなみに、『バスクの砂糖壷』タイトル上のパノラマ画像(木をバックに山が写ってる1枚)は、ここから見える冬景色です。

食事を待つ間も、景色を眺めているだけで気持ちよくなれる場所。
季節が変わる度、嬉しいことがある度、家族や友だちが来る度、と理由を見つけてはせっせと通い詰めてます。地方料理の豪快さと繊細さ、四季折々のバスクの食材、メニューの読み方、プレゼンテーションやサービスのこと。いろんなことを少しづつ教えてもらった気がする。私にフランス料理の洗礼を施してくれた店とも言えます。
元1つ星レストランです。数年前に星を失ってしまいました。が、そんな世間のニュースも馬耳東風。1回惚れ込んだ店なので、そう簡単に心変わりしてられないワ、っていう心境ですね。
シェフは50歳くらいの方。つまり昨今の若手シェフみたいなライトなサラっとタイプではありません。バター、クリーム、お肉も、使うときはしっかり使ってます。しかもポーションはバスク風、パリのフレンチよりも量は多め。胃腸に自信がない方、要注意です(この点が星を落とした理由なのではないか、と私は勝手に想像しているのですが)。

前菜。いよいよトゥルトー(蟹)の季節到来! マリネされたトマトで挟んで、緑の野菜とクリームソースと。
その代わり、屈強な胃の持ち主の方、こってりもOKな方、そして何よりワインを愛してやまない方なら、きっとお気に召すハズ。今までの観察によると、日本人男性方(ただし酒豪派という条件つき)はここの鳩料理を絶賛してました。

バスク建築の一軒家レストラン。
Campagne et Gourmandise
52 av.Alan-Seeger
64600 Anglet
tel 05.59.41.10.11
fax 05.59.43.96.16
休 日曜夜(8月は例外)および月曜昼、水曜
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さりげなくバスク風な料理が味わえる、カンボ村のおすすめの店
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2006年7月14日
「バスクのアドレス帳」、レストラン編。
連続して取り上げたカンボ・レ・バン村、最後はもちろん食の話題!
この村には気に入ったバスク料理レストランが2軒ありました。が、1軒がオーナーチェンジをした結果、味ウンヌン以前の問題というほどにレベルが落ちてしまいました(頑丈さが取り得の私の胃腸がグルグルと文句を言ったほど)。いやはや残念です。
バスクの田舎の郷土料理レストランは、大抵は家族経営です。必然、後継ぎがいなければレストランの権利を売却することになります。すると、店の看板、メニュー内容、ときには同じシェフを引継ぎながらも、オーナーが変わった途端に見る影なしってほど変貌する事が有り得ます(大抵は経費削減で味が激落ちっていうパターン)。
大都会だったら、オーナーがコロコロ変わるのなんて茶飯事ですよね。以前行っておいしかったのに、また行ってみるとガックリってこと結構ありませんか?
毎年のようにパリにショッピング&グルメの旅にやってくる友人がいますが、彼女はその都度最新のパリガイドブックを買い揃えてやって来ます。「毎年買い替える必要あんの?」と聞くと、「パリの去年情報なんて全くアテになんないから」だと。なるほど、否定は出来ない。で、用済みとなったお古ガイドはありがたく私が頂戴しています(我が家には旧パリ・ガイドブックがたくさん)!
話が脱線してしまいました。要は、カンボ村で私がおすすめする店は、只今こちらの1軒のみです。上品丁寧な地方料理が味わえます。こちらももちろん家族経営の店。お母上と娘さんが切り盛り、息子さんがシェフ、夏休み中は高校生のお嬢さんも働いています。

バスクのおいしい食材、仔羊の煮込みのパイ包み。典型的なバスク料理ではなく、バスク素材を活かした創作料理ってところがいい。

「洋梨のスフレ」はバスクらしいデザートのひとつ。地元産の洋梨リキュールを使ってます。
Le Bellevue
rue Terrasses
64250 Cambo-les-Bains
tel 05.59.93.75.75
休 日曜夜・月曜、1月

夏場なら、村全体を見下ろせるテラス席がおすすめ。
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バスクのアドレス帳
2006年7月11日
「バスクのアドレス帳」、観光編。
前回取り上げたカンボ・レ・バン村から、「アルナガ」のご紹介です。
みなさん、『シラノ・ド・ベルジュラック』ってご存知ですか? 演劇好きまたは仏文科出身なんて方にとってはお馴染みの作品のはず。どちらにも当てはまらないって人でも、作品名だけは聞き覚えあるのでは? もう随分前の作品ですが、ジェラール・ドバルデュー主演の映画でご覧になった方もいるかもしれませんね。大きな鼻がコンプレックスだった男の悲恋物語、です。
この人気作品の原作者、エドモン・ロスタンが住んでいた邸宅がバスクのカンボ村にあります。「アルナガ」は家の名前。現在、村の文化財として大切に維持・管理され、一般公開されています。日本にも、文豪の生家とか住んでいた邸宅が記念館になっていたりしますよね。あれのフランス版と思っていただければよろしいかと。

さすが、大成功をおさめた文豪の家の貫禄。建物、庭園、景色の調和が見事です。
おそるべき文学マニアである我が夫に「ロスタンって、日本の近代作家に例えたらどの辺にあたる?」という質問をしたところ、「ウーン、武者小路カナ」という答えが返ってきました。「アルナガ」は、バスクのサネアツ記念館ってところ……・?
立派なネオ・バスク建築です。大小あわせて20ほどある部屋は、同じ人物の趣味とは思えぬほど、1部屋ずつ全く違う趣。絵本の世界に飛び込んだ気分になる子ども部屋、中国様式なサロン、蝶の標本部屋etc.. .ロスタンという人物が並大抵でない完璧主義者であったことが分かります(室内撮影禁止ゆえ、お見せできないのが残念!)。
「シラノ? 文学? ロスタン? 何それ?」っていう方でも充分楽しめる記念館です。ワインと地方料理でゆっくり昼食を楽しんだ後の、酔い覚ましと腹ごなしにもぴったりであります。
次回、付近のおすすめレストランをご紹介します!

広大なフランス庭園を横切って、邸宅にむかいます。庭園脇の緑のアーチを通りながら。

2階の窓から。後ろにそびえるピレネーの景色も計算した上での庭園設計です。ロスタンもフランス庭園だけでは食傷気味だったのでしょう、家の後ろ手にはイギリス庭園もちゃんとあります。
Arnaga
route de Bayonne
64250 Cambo-les-bains
開園時間
3月 土・日曜の午後のみ
7月8月 10:00~19:00
4月~6月および9月 10:00~12:30&14:30~19:00
10月 14:30~18:00
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バスクのアドレス帳
2006年7月04日
「バスクのアドレス帳」。レストラン編。
昨年9月の「パリジャンと巡るおいしいごはん」回にも登場しました。パリジャンならずとも、明るい季節を迎えると必ず足を運びます。我が家から国道で50分、ちょっとした山ドライブもかねて。山バスク奥深く入ったところ、スペインとの境はすぐそこです。
春の訪れとともに開業し、秋が深まる前に休業するという春夏限定のホテル・レストランです。とは言え、派手なヴァカンスムードではなく、しっとり落ち着いた雰囲気が心地良い。創業1世紀以上も経つ老舗だということ、最近になって私も知りました。然もありなん、という感じの落ち着いた1軒です。

大きく枝を広げたプラタナスの葉っぱが天幕の代わり。風が吹くとそよそよと音をたててます。
ロケーションの素敵さは秀逸です。澄み渡ったおいしい空気、小川のせせらぎの音、テーブルの上にゆらゆら揺れる木漏れ日。この空間全体がご馳走の一部です。自然の演出効果はおいしい料理をさらにおいしく感じさせてくれます。

まるで舞台のスポットライトのような木漏れ日の光。
スペシャリテは、何と言ってもとびきり新鮮なニジマス。店の真横を流れるニーヴ川はニジマスの宝庫なのです。そして、こんな新鮮なニジマスを加熱調理するほどバスクの料理センスは野暮ではありませぬ。必ず、「カルパッチョ」か「タルタル」、生の状態で供されます。ニジマスはバスク料理の密かな逸品ですが、ここの新鮮さは群を抜いてます。川から厨房までのフードマイレージはたった10メートルなのですから!

ご覧の通り、川はすぐそこ。ラッキーだと、副シェフが自らニジマスを捕る様子を見ることが出来るそうな。

本日は「タルタル」でした。レモンを絞るのを忘れてしまうほど、クサみは全くなし。サワークリームのソースを添えて。
その他、これまた地元名産の仔羊料理なども美味。バスクの素材力をがつんと感じてみたい方はお足運びを。そして私と同じく、海よりも山派な方には絶対におすすめです。
Arcé (3月中旬~11月中旬の営業)
route col d’Ispéguy
64430 St-Etienne de Baïgorry
tel 05.59.37.40.14(要予約)
fax 05.59.37.40.27
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地価高騰が続くフランス、影響はこんなところにまで。地元の甘味処事情
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バスクのアドレス帳
2006年6月02日
「バスクのアドレス帳」。お茶処編。
フランスのどの町でも見かけるglacier「アイスクリーム屋さん」。おいしいアイスクリームが食べられる喫茶店です。何でも日本のものに置き換えて考えるのが好きな私にとって、ここは日本の「甘味処」のような存在に近い。ケーキ屋さんの濃厚なお菓子を食べるのは気分が乗らなくても、甘味処のひんやりしたお味ならすんなりといける口です。
さてこのアイスクリーム屋さん、地元にはとても少ない。少ないのではなく、減ってしまったという方が正しいのですが。
昨今の地価高騰の煽りを受けて、街のテナント料が随分と上がっている模様。すると、ちょっとした小さなお菓子屋やパン屋、アイスクリーム屋等の経営はたちどころに難しくなってしまう訳です。私の知ってる限り、ここ数年のあいだに地元のお菓子屋だけで3店が閉店に追い込まれました。その代わり町に進出して来るのは、どの街でも見かけるチェーン系の店、企業店ばかり。店のグローバル化は、田舎のささやかな商いを確実に追い払っています。都会でならまだしも、地方でこれってよろしくない傾向だな、と思います。
ご紹介するのは、そういう理由で今となってはかなり貴重な存在となったビアリッツのアイスクリーム屋さん Dodin。この町にある同名のお菓子屋さんが経営しています。

コーヒー・アイスクリームに目がない私が注文するのは「カフェ・リエジョワ」。生クリームもとても上質です。
お日様が出ている日は空席が見つからないほどの混み様です。が、太陽が見えない日となると週末といえどもこの通り。閑古鳥が鳴いています。お天道様頼みの商売ってところが、アイスクリーム屋の厳しいさだめでしょう。

雨の土曜日。
いつまでも頑張って頂戴ね、と願わずにはいられない店。だって、このお店が潰れて、代わりにいきなりハーゲンダッツが登場したとしたらやっぱり寂しいし、世も末かなって思う。ハーゲンダッツのアイスクリームが云々という訳ではなく(あれはあれでとても好き)、アンチ・アメリカンブランドな訳でもなく、単に地元意識を大切にしたいという意味においてです。念のため!
Dodin
Grande plage Biarritz(グランド・プラージュ沿い)
休 日曜
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バスクのアドレス帳
2006年5月04日
「バスクのアドレス帳」。田舎の宿・食事編。
黒さくらんぼの産地、イッツァス村。フランス語なら auberge「オーベルジュ」、日本語なら「民宿」といった風情の宿が数軒あります。
観光や散歩をたっぷりと楽しんだ後、部屋に戻ってひと休み。階段をトントンと下りるだけで、温かな地方料理が出てくる安心感。お腹いっぱいに身も心も満足したら、そのままお部屋に戻ってぐっすり眠るだけ。これぞ旅の極楽!
こういう田舎のオーベルジュ、大きく分けて2種類あります。「宿泊客にのみ食事を出す宿」と「宿泊客以外も食事できる宿」。言い替えてしまえば、前者は「食事をだす宿」、後者は「宿泊も出来るレストラン」。このニュアンスの違い、分かってもらえますか? 「おいしいごはんが食べられるのはどっちのタイプ?」となると、答えは当然後者です。
今回ご紹介する宿は、典型的な後者タイプです。冬のオフシーズン中、宿には閑古鳥が鳴いていようとも、レストランにだけは赤々と灯が灯って賑わっています。地元客に愛される店こそ観光客にも愛される店だな、としみじみ。
代々親子で営みながら、現在は3代目が切り盛りしてます。オーナーシェフの郷土料理。マダムが庭でとれたさくらんぼで自ら作るジャムやキルシュ漬け。姑から嫁へと引き継がれてきたという秘伝レシピのガトー・バスク。バスクの味、家の味がたんまり味わえます。

さくらんぼの使いみちは、デザートだけにあらず。甘酸っぱさが鴨のローストにもとても合う。

さくらんぼのキルシュ漬け。こういうシンプルなデザート、私は大好きです。

近隣でも評判が高い、この家のガトー・バスク。とても特徴があって、お菓子屋さんのとは全く別の味。温めて焼きたてのようにしてサーブしてくれます。
ちなみにこちらのマダム、親日家と言うには大袈裟かもしれないけど、少なくともアジア人の中では日本人に一番サンパシーを感じているご様子。理由はえらく単純、「日本人はよく食べるから」だって……。
ある業界では知られた存在の工房が隣村にあるおかげで、アジア人ビジネスマンもちらほら訪れているんだとか。で当然、各国の人の食べっぷりを比較観察しているわけでして。「中国や韓国の人はほとんど食べずに残してしまうのよ。日本人はおいしいおいしいって食べてくれるから好き。そしてあなたもね」と言ってました。
というわけで、非常に珍しい存在である日本人のお客様、かなり好奇と興味をもった目で観察されることもご覚悟の上……(私がここに来た当時も、相当に村のウワサになったようです)!

テラスで山を見渡しながら。昼もいいけど……

夜もいい。濃紺の空に山の稜線がくっきり。
Hôtel du Fronton-restaurant Bonnet
place du Fronton
64250 Itxassou
tel 05.59.29.75.10
fax 05.59.29.23.50
水曜休日
宿、食事ともに要予約
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バスクのアドレス帳
2006年4月14日
「バスクのアドレス帳」レストラン編。
3回連続のサン・セバスチャンの話題のトリとして、この街の3つ星レストランのアドレスです。
前回のピンチョスが下町料理だとしたら、今回のは山の手風な料理といいましょうか。実際、こういう店は市街の中心から少し上ったところ、丘の上にひっそりと立っています。
下町料理が盛んだから、山の手料理が花開いたのか。山の手料理が先にあって、下町文化も洗練されていったのか。どういう展開でこの街が食の都へと化していったのか、私には知る由もありません。でも、とにもかくにもサンセバスチャンという街が、現在のスペイン料理界を牽引している街であるのは確かなようです。
それを、素人目にも分かりやすくデータ化してくれているのがミシュランの星の数でありましょう。なんと! 街の中心半径10km圏内に星つきレストランが7軒もあり。しかも、その内2軒が3つ星、トータルの星の数は14個にもなります! ちなみに「女バスク」フランス側は3つ星はなく、トータル星数は6個。しょぼーん、ですね。まあ、サン・セバスチャンが驚異的にすごすぎるっていうことです。
しかもこの街の人口は僅か17万7千人。マニアックな計算(人口・星密度)で恐縮ですが、市民1万2千人に1個の割合で星が存在することになります。数字好きなもんで、日本の市別人口を調べたところ、サンセバの人口は愛媛県の今治市と僅差でした。皆さんちょっと想像してみて下さい!ミシュラン覆面調査員の試食の結果、今治市のレストランが7軒も星つきにランクインしていたとしたら……。「今治って、どういう食文化の土地なのだろう?」って俄然興味シンシンになりませんか?
さて本題のお店のご紹介です。バスクでそしてスペインではつとに有名なアルザック氏の店。現在は、30代半ばくらいと思われる彼のお嬢さん(お上品なスペイン美女!)がシェフを引き継いでいます。父上が獲得した星を失うどころか、彼女の腕とともに「アルザック」は押しも押されぬ3つ星店として不動の地位を保っています。

立体的な盛り付けがひとつのアートのよう。

「ショコラのハンバーガー」という名前で出てきたデザートがこちら。しばらく横から上から斜めからとじっくり眺めていたいような面白さがあります。
行った日、お父上アルザック氏がテーブルを1つ1つ回りながらお客の反応を確かめていました。みんなが「ブエーノ、ブエーノ!(おいしい、おいしい!)」と賞賛する度に、目尻を下げて大きなお腹を揺らして「うんうん、そうかそうか」と頷く父。自分の料理を誉められるよりも、愛娘の料理を誉めてもらう方が100倍嬉しいんだろうなぁっていう、良いお顔。料理も素晴らしかったけど、このアルザック・父のとびっきりの笑顔もご馳走の一部となりました!
それにしても料理にも「英才教育」ってあるんですね。この父娘の活躍ぶりを見ていると実感します。

「こりゃあヨーロッパの懐石だな。」とは我が父の弁。義両親との食事会もここでした。緊張場面でこそ、おいしい食の話題で盛り上がれる場所が必要ということで。

Arzak
alto de Micracruz 21
tel 943 278465
fax 943 272753
要予約
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バスクのアドレス帳
2006年3月31日
「バスクのアドレス帳」、番外編。パリのアドレスです。
「バスク、行くにはちょっと遠いけど地方料理に興味あり」という方におすすめです。パリにいながら、ちょっぴりバスクな雰囲気が味わえます。ちょっぴりと付け加えてしまうのは、やはりそこはパリ、だいぶパリ的な要素も加わっている印象がしたから。
ビアリッツでよく行くレストランのシェフに薦められた店です。「弟子がやってる店だから、良かったら行ってみて」と。彼も「パリのビストロ」と説明していた点からして、地方料理の店というよりもバスクの味をパリの味に翻訳したような店。人間に例えたら、パリに上京してすっかり垢抜けたバスク青年といったところ?都会派なバスクの味、どれもこれも美味でした。

パリでバスク柄の布を見るのはちょっとヘンな気分。木曜の夜8時、私が到着した時はご覧の通りまだガラガラ。9時過ぎが来店ピーク時間です。みんなタフ。
バスクの純朴青年の善良魂そこにあり!と感動したのは、そのお値打ち感。今どき、パリ市内でこの値段でこのレベルの内容っていうのは滅多にお目にかかれないので。値段だけはバスク市価を保っているところが素晴らしいと思いました。
雰囲気も賑やかでバスク的です。カップル客はおらず、みんなグループでわいわいガヤガヤ。ついでに煙草の煙もモクモク。席が埋まってくるのに比例して声の音量を上げていかないと、会話が聞き取れないほどの賑わい様。ふと、この雰囲気日本の居酒屋にいるみたい、と懐かしく思えたほどです。

夫の学生時代の友人2人、昭和47年生まれ職業・金融コンサルタント。西洋人の醤油顔(死語)ってこういう顔のことかしらん、なんて思いながら撮影。

私のオーダーしたデザートは「洋なしのベッドの上のバニラクリーム・マカロン」。マカロン仕立てのデザートはパリっぽくて嬉しい!

黒板メニューの中から、前菜・メイン・デザートを選びます。バスク直送の素材も盛りだくさん。30ユーロ、安い。
Le Troquet
21 rue François Bonvin
75015 Paris
tel. 01.45.66.89.00 要予約
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ビアリッツで一番予約が取りにくい、リーズナブルなレストラン
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バスクのアドレス帳
2006年3月21日
「バスクのアドレス帳」レストラン編。
「偉いよねー」「うん、偉い。偉すぎるね」
ここで食事をする度に、我々が繰り返し交わしている会話。とってもおいしいくってすっごく安いから、このお店は本当に偉いんです。
「偉い!」と思っているのはもちろん我々のみならず。各ガイドブックを見ても、どれも手放しの誉めようです。ミシュランではコストパフォーマンスを称える例のビバンダムマークが付いてるし、ゴエ・ミヨにいたっては「この値段でこの内容を出されては、近所のレストランはたまったもんじゃないだろう」なんていう殺し文句を載せてましたし。
バスクでは珍しく、女性シェフのお店です。ごく普通の食材を使って、女性ならではの家庭料理の延長のようなやさしさがうれしい。「どうだ、おいしいだろ!」という自信マンマンな男性シェフたちの味とは一線を画しているといいますか。料理がとっても上手なフランス人女性に招ばれたような、ほっとした気持ちで食事できる店です。

トーストの上にキノコのソテー、そしてポーチドエッグが乗った前菜。ちょっと真似して自分でも作ってみたくなる、そんな料理にたくさん出会えます。この地方にしてはボリューム控えめなので、日本人の胃袋にもやさしい。

サービスの人もとっても感じ良いお店。ただし1人で頑張っているので(これも安さの秘訣)、サービスが遅いのがタマにキズ。8時開店と同時に入店すれば、あまり待たなくて済みます。
町中なので、ヴァカンスでビアリッツに滞在する方にも真っ先にオススメしたい一軒です。春に向けて、「バスク行きます」のご報告を下さった読者の方、ビアリッツのホテルから徒歩圏内ですのでぜひお足運びを!

Le Clos Basque
12rue.L.Barthou
64200 Biarritz
tel. 05.59.24.24.96
予約は必ず! 電話に誰も出ないときはその日は既に満席というサイン。
休 水曜
夜 前菜・メイン・デザート 24ユーロ
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バスクのアドレス帳
2006年3月03日
 「バスクのアドレス帳」お店編。ショコラティエをご紹介します。
「チョコレートの町」として知られるバイヨンヌ、当然ショコラティエの数がとても多い。町の中心に、といっても東京のちょっとした私鉄沿線の駅前商店街くらいの範囲なのですが、何軒もの店がぎゅっと集まっています。
商店街の目抜き通りPort-Neuf通りには、老舗の3軒が並んでいます。その中の1軒が「ダラナーツ」、1890年創業です。扉を開けると、赤い絨毯、鏡張りの壁、天井にはシャンデリアという、今どき珍しいほどのクラシカルな空間です。カウンターに計り売りのガナッシュ、棚にはガラス瓶に入ったキャラメル、そしてレトロなボンボンなどが陳列されてます。

「古き良き時代」って雰囲気のお店です。店員さんのレトロな制服やエプロン(昔の映画に出てくるお手伝いさん風)も要注目!
数ある商品の中でも、おすすめがこちら。この通り、ひじょうに地味な板チョコです。ベースはカカオ72%、これ以上のブラックはありえないってほどストイックなお味です。さらに「Eclats de fèves de cacao(カカオ豆のかけら)」が散りばめられているので、カカオの香りを堪能できます。

自分用に台所の隅にストックしておきたくなるチョコレート。疲れたときに口にすると、エネルギーが沸いてくるような。チョコレートはなんせ元来「健康食品」だったのだから……と実感できる味。
さて、ここで前もって一言お断りが……。バイヨンヌのチョコレート、正直言って見た目はパっとしません。都会の宝石のようなチョコレートを見慣れていると、ちょっと野暮ったく見えると思う(私も初めて見たとき、あれれ?って思った)。なぜってツヤ感がいまいちなんですね。以前、日本の某有名料理学校の「お菓子研修旅行記」なるものを読んでいたら、この店のチョコレートを見て「そのツヤのなさに、味が想像できたので買わずに帰った」なんていう、お店の人が読んだら泣いて(怒って?)しまいそうな感想が載ってました。
で、お店の名誉のために代弁させていただくと、チョコレートの質が悪いためでも、技術が悪いためでもない。それは100年以上も昔のレシピを忠実に守っているから。昔のレシピは、現代のチョコレートよりもコク出しの油脂分が少量ゆえ、光沢感が控え目になるのだそうです(去年、お店のオーナーに話を伺う機会があって、じっくり解説してもらいました)。
板チョコは全17種。このほか、コーヒー、オレンジ、スパイス、シナモン、ヘーゼルナッツ、アーモンド風味など。バスクらしく、エスプレット村の特産物赤とうがらし入りもあります。
Daranatz
バイヨンヌ本店
15, arceaux Port-Neuf, Bayonne
ビアリッツ店
12, avenue Foch, Biarritz
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バスクのアドレス帳
2006年2月17日
「バスクのアドレス帳」、ホテル編。ビアリッツに引き続いて、バイヨンヌのホテルをご紹介します。
今回改めてガイドブックでバイヨンヌのホテル情報を調べてみたところ、驚きの発見。なんとバイヨンヌ、ミシュラン掲載のホテルが一軒もない! 別に高級ホテルでなくたって、ちょっと小奇麗で感じの良いホテルとか、コストパフォーマンス良しのホテルなど1~2軒載っているのが普通なんですけどね。この町に関して載っているのはレストラン情報のみ……。「食事と観光だけ楽しんで、素通りした方が良さそうですよ」っていうのがミシュランの裏メッセージ?なんて、私は深読みしてしまいました。
バイヨンヌはビアリッツと違って、とても古い町です。町の中心には16世紀だ17世紀だの建築がゴロゴロ残っています。もちろん中身は時代に沿って改装を続けていますが、床が傾いてる建物なんかもザラです。それはそれで非常に趣はあるのですが……ホテルとなると水周りとか全体の清潔感が気になりますよね。都会の素敵なホテル、味気はなくても機能性がいいチェーン系ホテルなどに慣れている方々、少なくともCafeglobeユーザー層の方々には、バイヨンヌのプチホテルはちょっとキツい可能性ありです。

町の中心を流れるニーヴ川。この横にマルシェが立ちます。

聖堂前のカフェ広場。ビアリッツに比べると観光客は少なめ、夏でもわりと落ち着いてます。

ショコラティエが並ぶPort-Neuf通りから望む聖堂。
そんな中で私が責任もってご紹介出来るのは、下記の近代的ホテル2軒のみ。結婚式に来てくれた日本の方々が使った2軒で、どちらも感想はグーでした。安心して泊まっていただくことが出来そうです。部屋の値段などの詳細はWebサイト、またはお問い合わせの上ご確認ください。
Hôtel Loustau
1 place Republique
61400 Bayonne
tel. 05.59.55.08.08 fax 05.59.55.69.36
email info@hotel-loustau.com
http://www.hotel-loustau.com/
バイヨンヌ駅のすぐそばなので、電車でパリから移動される方にはおすすめです。町へも歩いてすぐです。町の全景とピレネー山脈を見渡せる立地がポイント。
Best Western Le Grand Hôtel
21 rue Thiers
64100 Bayonne
tel. 05.59.59.62.00 fax 05.59.59.62.01
email infos@bw-legrandhotel.com
http://www.bw-legrandhotel.com/
日本のガイドブックにもよく紹介されている一軒。町のど真中にあります。観光案内局やバス停にも歩いて行けるので、レンタカーなしでバスク地方のあちこちを巡りたい方に便利です。
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バスクのアドレス帳
2006年2月03日
「バスクのアドレス帳」レストラン編です。
旅の想い出ってかなり食に影響されるところ大ですよね(少なくとも私はそう)? あの日あの店であんな料理食べたよね、っていうおいしい想い出は旅に付き物だと思ってます。
よって、バスク旅行に来た方の想い出作りの参考になりますようにという願いを込めて。その他の方にも、フランス田舎のレストラン風景やバスクごはんのイメージをお楽しみいただければ、と思います。
初回、選んだテーマはずばり「星つき」。滞在中に1回くらいは奮発しちゃおう!という方を想定しました。
いかにもっていう素朴な地方料理レストランではなく、初回に敢えて「星つき」をもってきたのは、何もこういう店ばかりを推奨するのが目的だからではありません。「田舎でこそ星つきレストランにジャンジャン行くべし」っていうのが私の個人的な意見だからです。だってパリや東京で、こんな値段でこんな内容の食事なんて絶対に出来ませんから。そもそも価格相場、場所代、食材ルートが違うでしょうし。内容・雰囲気をトータルに考えたらすっごくリーズナブル!っていうのが田舎の星つきレストランの素晴らしさです。
フランス側バスクに6軒ある1つ星レストランのうち、今のところイチオシなのがこちらの「ムーラン・ダロッツ」。現在のシェフが就任したのは3年ほど前、就任2年目にして早くも星をゲットしてしまったというスピード出世型、天才肌タイプの料理が味わえます。肩に力が入っていないけど、本能的にすごく計算されているような料理が、さらさらっと出てきます。

ビアリッツから8kmほど内陸に入ったアルカングという静かな村の中。小川が流れ、牛が草をはむ緑の丘に囲まれたロケー
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