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バスクの暮らし
2008年4月08日
いよいよ春!
窓から射し込む光が明るくなりました。どんどん日照時間が長くなってきました。何が嬉しいって、朝日が昇った後に朝食をとれるようになること。朝ごはんの時間が冬の何倍も楽しくなります。
早春の頃のバスクの景色は本当に綺麗。ちょっと出歩くだけでも、目に入る景色は春うらら。牧歌的で生命力に溢れています。

我が家から徒歩10分でこんな景色が広がってます。
早春の草樹の色はちょっとスモークがかったような不思議な緑。柔らかな白いお花が咲き乱れていて、ぼんやりと霞がかった色あわせ。今年は桜のお花見は出来なかったけれど、これが自分にとってのお花見かなぁなんて思えます。

赤い屋根と白壁とのコントラストがより際立ってくる季節。
食卓にも春がやってきます。 マルシェの野菜が若草色に衣替えするまで、もう一息といったところ。アスパラガス、新じゃが、新たまねぎ、新キャベツと新もの一揃い、それに大好きなグリーンピースやそら豆……。
私の大好きな料理に“ナヴァラン・プランタニエール”というのがあります。仔羊と野菜を煮込んだ春のお料理。バスクのおいしい仔羊と色鮮やかな春野菜を同時に楽しめる素敵なお肉料理です。そのほかにもこの時期のレストランのメニューにはプランタン(春)という文字が躍っていて、嬉しくなってしまう。
でも家でつくるなら、もっとシンプルで野菜が主役な料理をたくさん作りたいなっていうのが本音。外で春の素敵なフランス料理も食したいけど、単純な野菜家庭料理も捨てがたい! 食事回数が足りない……と、春は欲張りな悩みが増える時期なのです。
心躍る季節にむけて、バスクの旬素材や季節のお菓子をたくさんご紹介していきたいと思ってます。お楽しみに。
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フランス人が大好きな「ジャンボン・ド・バイヨンヌ」
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バスクの暮らし
2008年3月25日
「バスク6daysの過ごし方」
5e jour 11h00 ジャンボン・ド・バイヨンヌを買いに行く
“旅のおみやげ”。これまた風習や国民性の違いが出ておもしろいなぁといろんな人たちに付き添ってて思います。
特に日本人とフランス人のおみやげの買い方は対照的。日本人にとって、おみやげはヴァカンスの証、旅の勲章! ちらりと人に見せたくなるもの、ちょこっと人にあげたくなるもの……バスクだったら、リネンバスクのテーブルクロス、チョコレート、さくらんぼジャムなどが恰好のアイテムです。
対してフランス人。彼らの頭の中にはヴァカンスをカタチで残す、っていう観念なんてサラサラないのでは? 職場におみやげを配る風習や気遣いは無用だし、旅先でのお買い物には(普段もだけど)ドライな感覚を持っていると思います。
そんな彼らでも、目の色変えて買っていくおみやげがコレ! 『ジャンボン・ド・バイヨンヌ”(バイヨンヌの生ハム)』。イタリアはパルマの生ハム、スペインはイベリコ豚生ハムとお隣両国に名だたる逸品があるけれど、愛国意識高いフランス人にとっての生ハムといったら自国産バイヨンヌ生ハムなのです。

ふたりの真剣な様子に、お店のマダムも熱心に生ハムの種類の説明中。

壁にぶら下がる生ハム、エスプレットの赤とうがらし。カウンターにはチョリソなどの豚肉加工品類やフォアグラやパテの缶詰などなど。典型的なバスクのお肉屋さんです。
バイヨンヌ生ハムとひとくちに言っても、本当にピンからキリまで。豚の質、熟成期間、そしてお店や職人さんによってランクや種類がいろいろあります。ガルビュールなどの煮込み料理専用の大味なジャンボンもあれば、イベリコ生ハムに勝るとも劣らない舌にとろける極上品も。
「ジャンボン・ド・バイヨンヌ」だからおいしいという思い込みと早とちりは禁物なので、買い求める場合は必ず試食させてもらってから。説明をもとめれば、大抵のお店の人は喜んでレクチャーしてくれるし、その場で薄くそぎ切りしたものを振舞ってくれます。

見てください、このアツい表情! 語りだすと止まらないオジサンだった……。
ただしバスクのお肉屋さんのご主人って、陽気を絵にかいたような人たちが多いので自慢の品々を語らせるとオシャベリが際限なく続いてしまうのが難点! 今回も生ハム300gを買うのにオシャベリが延々と続き(しかも話題は一環して生ハムなのだから大したもの!)1時間近くも経過してました。
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羊チーズ「オッソイラティ」をもとめて バスクのファームを訪問する
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バスクの暮らし
2008年3月04日
「バスク6daysの過ごし方」。
4e jour 11h00 農家へオッソイラティを買いにいく
バスク特産の羊乳チーズ、「オッソイラティ」。マルシェでなく、フロマジュリーでなく、ましてやスーパーなどではなく、農家を訪れて買う。“限定ゲスト”と楽しむ、我が家のスペシャルご案内プランです。
限定ゲストの条件とは……おいしいチーズとおいしいパン、おいしいチーズとおいしいワインをこよなく愛する人たち。「この3つさえあれば今夜のディナー、他に何もなくていいから!」と言ってくれる人たち。チーズを味わいながらチーズのことを熱く語ってくれる人たち。

農家のお宅の住宅兼事務所兼フロマージュ売り場の一軒。広大な土地と膨大な数の羊を飼育している大きな農家でした。我が家から車でわずか15分足らずの距離なので、これから頻繁にお世話になりそうな予感。
となると、日本人よりもフランス人と行く機会が多くなるのは紛れもない事実。だってやっぱりフランス人にとってのフロマージュって、彼らが愛して誇りに思ってる食文化そのものだから。しみじみとおいしそうに食べる様子、パンとワイン、チーズとワインを交互に味わっている姿は、絵になりすぎるくらい絵になるのです。
原料である羊のミルク、それを生みだしている羊の群れ、そしてその羊たちを愛情かけて育てている農家の人たち。チーズが出来上がる環境丸ごとを見て、試食させてもらい、好きな分だけ買って帰る。すると食卓でそのチーズを味わう度に、“あの家のチーズの味”として大切に味わうことが出来ます。

全部で500頭の羊を飼っていらっしゃるという。放牧している羊とこうして羊舎にレストしている羊がいます。生後2週間ほどの赤ちゃん仔羊もたくさん! カメラを向けると、赤ちゃん羊たちがワーっと私の方へ群がってきました。

生産してらっしゃる5種類のチーズを試食させてもらいました。バスクにしては珍しく、シェーヴル(ヤギのチーズ)も。どれも本当に美味で、思わずたくさん買い込みたくなる! 生産者の方からならではの話をいろいろ聞けるのもファーム訪問の醍醐味。
バスクの山道をドライブしていると、「フロマージュ売ります」の農家の看板があちこち目につきます。以前訪れて気に入った農家を再訪することもあれば、今回のように鼻をきかせて新たな出会いを求めるケースも。
実はこの日も他の目的で車を走らせていたときに、私がすかさず看板を発見して(こういうことだけは動体視力が良いワタシ)、「寄ってみよう!」と盛り上がったのがきっかけ。

「将来は、鶏を飼育して生みたて卵を食べられるような生活をしたいと思ってるの!」とファーム生活に憧れているマリナ。今回の訪問に大喜びしてくれました。もちろん、お土産チーズもたくさんお買い上げ。
どんなパンと食べよう? ワインは何にする? 帰りの道中は、すでにチーズとパンとワインの話題でもちきりに。そして車内はたくさん買い込んだチーズの香りで充満。急遽その日の夕食の献立が変更されたのは言うまでもなく!
“チーズとパンとワインの三重奏ディナー”の模様、次回お届けします。
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バスクの暮らし
2007年12月11日
フランスで過ごすクリスマスの食卓。イヴの晩にぱーっとご馳走を食べてハイおしまい、な日本とは事情がいささか違って、イヴの晩~クリスマス当日の朝そして昼食~翌26日も、と食事会が延々と続きます。全てが終わった頃には、五臓六腑がヘトヘトってことも!
この家族行事、2年前まではパリで行っていたのですが(義両親はパリが本居でバスクがセカンドハウス、でも今はほとんど逆)、義祖母もバスクに移住したことをきっかけに昨年は初めてバスクで行いました。

毎年この日を迎えるたびに、今年もなんて早かったの!という思いに駆られてしまう。2007年もホントあっという間でした。

90歳にして初めてバスク住人となった義祖母、先月92歳のお誕生日を迎えました。老人ホームで出されるバスク料理・バスクの味付けは実は全く口に合わないようで、こういう家族の食事の機会をとても楽しみにしています。相変わらずシャンパンの飲みっぷりはスゴい!

アペリティフを頂きながらプレゼント交換の時間。毎年プレゼント選びには四苦八苦しているけれど、やっぱりこの時間はとても楽しい。
ゆっくりアペリティフを楽しむのが大切なので、いつもよりもぐんと手間をかけたカナッペや酒の肴のお料理が数種類並びます。お祝いの日にお決まりのフォアグラも。当然、シャンパンの飲み量もいつもよりかなり多め!
その後テーブルへ移動し、前菜・メイン・チーズ・デザート・コーヒーと家庭フルコースへ。ちなみに去年のメニューをざっとご紹介すると、スモークサーモンのサラダ、仔牛の煮込み料理、デザートはチョコレートのケーキといった具合です(もちろん全部義母の手作り)。

代々家に伝わるものから自分で買い集めたものまでと、義母の食器好き・コレクションの幅は相当なもの。招ばれる度にそのテーブル・デコレーションに感嘆してしまいます。ゆるい波型を描いた金縁のコレクションは、ドイツは『ローゼンタール』のオーダーもの。毎年クリスマスはコレと決まってます。
それにしても、こうしてフランスでクリスマスを過ごすのも今年で7回目! ってことは日本のクリスマスをもう7年も味わってないのね……とちょっと寂しい。
数年前、「クリスマスに日本帰国してもいい?」と夫にたずねたところ、「君は気安く考えてるかもしれないけどね、それは親族への『縁切り宣言』と受け止められるよ」と真顔で言われ、「エェーっ、そこまで!?」と、恐れ入ってしまいました。
ノエル欠席、これは日本で言ったらお正月に夫の実家にご挨拶に行くのを放棄するのと同罪といったところ? いえ、ひょっとしたらもっと重罪なのか……。
「クリスマスの食卓」がテーマのハズだったのに、なんだか脱線しすぎてしまいましたね! 次回、気を取り直して(?)クリスマスケーキの話題です。
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バスクの暮らし
2007年12月04日
長らく更新をお休みさせて頂いてました。その間に訪れてくださった方、コメント残してくださった方、再開を待っててくださった方、ありがとうございます! 再びどうぞよろしくお願いします。
早いもので今年もNoëlの季節がやってきてしまいました。みなさん、クリスマスの予定や大事な人へのプレゼント、はたまたディナーやクリスマスケーキはお決まりでしょうか?
わが町バイヨンヌのMarche du Noel(クリスマス・マーケット)も今週からスタートしてます。町のイルミネーションもちらほら点灯しはじめて、一気に師走らしさが増しました。(バイヨンヌのクリスマス・マーケットの模様は、こちらの過去記事をどうぞ!)。
こういうフランスのイチ地方の小さな街のクリスマスは、多分皆さんが“ヨーロッパのクリスマス”から連想するイメージよりも遥かにジミで野暮ったいのでありますが、その野暮ったさがなんとも言えない魅力だったりもします。
少なくともバイヨンヌ、フランスのごくフツーなごく庶民的なNoel気分を味わうにはもってこいの町と断言できます。パリや東京の華やかイルミネーションに見慣れた方こそ、一見の価値ありかも!?

ここ数年気に入っている、12月の週末の素敵な過ごし方。フランスを抜け出してお隣りスペインへ繰り出し、パラドールに宿泊します。建物やお部屋のインテリアが荘厳でクラシックなだけに、クリスマス気分が盛り上がります。
そしてこの時期、庶民が最もイキイキしている現場といったら……それは食料品売り場。日本のお正月前のあのワサワサとした雰囲気と全く一緒ですね。フォアグラの瓶詰が山積みされ、チョコレート売り場の面積が数倍にも拡張され、お肉売り場には七面鳥やホロホロ鶏たちが見るも無残な姿でブラ下がっている……。
それぞれの人が家族においしい料理を振舞いたい、楽しいクリスマスにしたいという思いでせっせとお買物に勤しむ姿は、やっぱり平和の象徴。例え食料品の値上げが問題になっていようとも(フランスもかなり深刻みたい)。
私もそろそろ今年のクリスマスメニューを練らなくては! 次回もクリスマスの食卓の話題です。お楽しみに。
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バスクの暮らし
2007年8月21日
前回に引き続き、ビュッフェ・パーティの模様を。お料理準備編です。
献立は以下の通り。内容よりも、その凄まじい量にご注目ください!
バイヨンヌ生ハムのカナッペ
生ハム400gを入手。バゲットを薄くカリカリに焼いたものに、フロマージュ・フレ(あっさりしたクリームタイプのチーズ)を塗り、生ハムをのせました。よく行くレストランで出てくるアミューズのアイディアを拝借したもの。

日曜の朝9時から、肉製品をせっせと切ってる図。バスクのソーセージは酒の肴に重宝する一品です。エスプレットの唐辛子がきいたピリ辛なソーセージ。これを10本用意、アペリティフとして。
トルティーヤ
既製品のスペイン風オムレツを4kg用意。お湯で温めてカットするだけでよいので、パーティ料理にはもってこいなのであります!
生野菜のディップ
キュウリ、にんじん、赤ピーマン、プチトマトとディップソース2種。

お肉料理は日本風焼き豚に。肩ロース4kgを醤油、お酒、砂糖、葱ニンニク生姜に1昼夜漬け込んでおく。しかしお肉の量が全然足りなかったみたい、全くありつけなかった人もたくさんいた模様。

焼き始めの30分、背脂のおフトンで包んでしっとり焼きあげます。
冷凍食品P社のアペリティフいろいろ
忙しいフランス人が活用しまくっている冷凍食品ブランド。アミューズ類が豊富なので、こういうとき重宝します。はじめっからこれを出さず、手作りの料理と料理のあいだに紛れこますようにお出しするのが悪賢いコツ。「まさか、これも手作り!?」と、オメデタイ反応をしてくれる方もいました。
アンディーブのサラダ
アンディーブにフランス人が好きなカニのスリミをたっぷり加え、フロマージュブランとマヨネーズベースのソースであえたもの。
そして、デザートは3種類を用意。次回、そちらをご紹介します!

うちひとつは大人も子どもも大好きな“果物のクランブル”。お手軽で、中身や分量を臨機応変に変えられるので、パーティには最適なお菓子だと思います。リンゴ1.5kgとプラムをひと口サイズに切り、隠し味にちょっぴり杏ジャムを入れました。クランブル生地をたっぷりふりかけてオーブンへ。
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バスクの暮らし
2007年8月17日
先月のとある週末、パーティを開きました。来客人数最高記録を更新。総勢45名(おとな30名、こども15名)という大人数でした。
日にちを決め、張り切って友人たちに連絡を取り、出席確認を取ったまではいいのだけど……。45という数字を見ながら、私を襲いかかったのは「メニュー、どうしようっ」という焦燥感。

ホスト役の夫はワインのことしか頭にない! 食べ物よりもワインが足りなくなる事こそホストの面目丸つぶれって考え(私はやっぱり料理が足りない不安の方が大きかった)。マグナム瓶を大量に用意。ずらり並べた30脚のグラスは壮観でした。
手持ちの料理本やノート、おもてなし料理本などを引っ張り出しながら、料理アイディアを探してみましたが。50人分の食事(我々とベビーシッターさんの人数の合計)となると、どれもこれも非現実的に見えてしまう。
数年前に総勢30人のパーティを行ったことがあるのですが、そのときは若気の至り(?)でかなり気負ってしまい、料理教室をやっている叔母にメール相談したりしながら、マジメな料理をたくさん作ってしまったワタシ。
丸鶏を茹でて中華風のチキンサラダを作ったり、キッシュを何台も作ったり、アペリティフのカナッペも全部手作りしたり。いざお客様到着の頃には、ヘトヘトになってました。

まずはアペリティフを数点。

宴も終盤、だいたいの皆さんがお帰りになった後。残った10名で飲みなおし&語りなおし。
今回はあの時の反省を踏まえて、かなり手抜き方式に。お手本はずばりフランス人です。
フランス人のおもてなし法を見ててよく思うのですが、日本人よりも肩の力が抜けてます。サラダとキッシュ、チーズとワイン、そしてリンゴのタルト。雑誌や料理本に出てくるようなリッパなフランス料理が出てくるわけでは決してない。でも自然体でサマになってる……。
気合入れた料理を披露することではなく、人を自分の家に招んで食事することに意義がある。あの感性をちょっとは見習ったほうがいいかな、と私も考えるようになりました。
パーティ開始は、日曜午後1時。準備開始は午前9時。ガーッと一気に準備して間に合わせました。そのドタバタな準備の模様は次回!
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バスクの暮らし
2007年6月29日
ウェディング特集(?)、最終回は披露宴とウェディングケーキについて。
私の今までの結婚式巡業の中、圧倒的に多かったのはシャトー・ウェディングです。フランスはなにせ古城がごろごろある国ですから。ゴージャスな雰囲気もさることながら、森に囲まれたロケーションってところも魅力的。夜になると森のフクロウの鳴き声が鳴り響き、光と人のさんざめく声……なんていう素敵なシーンが出来上がってました。
ヴェルサイユのレストラン・ウェディング、パリのセーヌ河船上ウェディングなんていうのにも参加しました。都会には都会ならではの良さがあります。そして日本ではあまり考えられないけど、自宅ウェディングや別荘ウェディングもそう珍しいことではありません。
ワタクシ共の披露宴も自宅ウェディング、義両親宅で行いました。義両親は奮起して、物置倉庫と化していた部屋に大がかりな改築を施工。家の中にバンケットルームをしつらえてしまいました! 「やることのスケールが違うね……」と私の両親はただただ唖然としていましたが。

17世紀の建物です。ある時はホテルとして、ある時はドイツ軍の駐屯宿として、あるときは製薬工場として使用されていたという、何代もの持ち主と歴史を垣間見てきた家。始まりはホテルというだけあって、中の造りはアパルトマン・ホテル形式です。夕方6時半から、家の外でカクテルを行いました。

夜の9時からスタートしたディナー。「あの物置倉庫が……!」と、この部屋の前身を知ってる人は皆驚きました。ここまで張り切ってくれた義両親に感謝です。
出張料理人、出張給仕人、出張ミュージシャンの手配、シャンパンやワインの仕入れ。そして、テーブルや椅子、食器、クロス類などの小道具はレンタルしました。
日本のホテルや式場ウェディングがフルシステム・オーダーなのに対し、これは単品オーダーの寄せ集め。数日前に慌てて気がつき、「お手洗いこちらです→」なんていう張り紙を自作したり(いまだにあの家には貼ったまま!)、本当に慌しかった。

“ピエスモンテ”にしました。クロカンブッシュ(キャラメルがけの小さなシュー)を積み上げた、クラッシックなウェディングケーキ。シューの中にはクリームを入れず、キャラメルも控えめに、あくまでピエスモンテはケーキカット用(とは言え、翌日にみんなでおいしく頂きました)。別途クリーム詰めのシューとチョコレートのお菓子を用意してもらい、盛り合わせデザートにしてもらいました。

ケーキカットの時の、おばあちゃんのうるうるな表情……。こんな素敵な写真を撮ってくれたM氏に感謝の気持ちでいっぱい。私たちの宝物写真であります。
さて、ウェディングケーキ。日本では自主制作もアリですよね。何を隠そう、私も密かに憧れていました。思い出に残るお菓子作りになるに違いないと。
ところが周りの人にこの意志を伝えたところ「花嫁がウェディングケーキを作るですって!?」と驚愕され(こっちでは有り得ないのかな)、「悪いこと言わないからプロに任せなさい。」と一掃されてしまいました。
後から振り返ると、言うこと聞いて本当に正解でしたね……。てんてこ舞スケジュールの中さらにウェディングケーキを作るなんて大仕事があったら、パニックしていたに違いない! そして当日の私の顔はクマだらけのうえ、お菓子のことが気になって気になってドレス姿で厨房をウロチョロしていたハズ!
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バスクの暮らし
2007年6月26日
引き続き、ウェディングの話題です。パリジャンの結婚式、こてこてバスクな結婚式に続きまして、今回は不肖ワタクシ共の結婚式について。
日本から来ていただく方の徒労を考えると、パリ挙式の方がいいのでは? とも思ったのですが、最終的にバスク挙式を選びました。いろんな方にこの地方に来ていただける良い機会とも考えたから。

挙式は夕方5時からバイヨンヌの教会で。

教会の庭で皆さんにお祝いの言葉をいただき、記念撮影。歩きまわる私にぴったりと張り付いてトレーンを持っていてくれたカルメンちゃん(親戚の子)。感想を聞くと「疲れたから、もう二度とやりたくない」だって……。
今でこそフランス・バスクも知られるようになったし、私もこのブログをやっているし、説明する必要がなくなりましたが、当時は「ビアリッツ? あの英会話学校のオリジン?(Berlitzと誤解……)」とか、「バスクってスペインじゃなかった?」なんていう反応もフツーでした。
そんなヘンピな(?)土地に、遥々日本からもお越しいただくにはどうしたらいいか? 結婚式っていうよりも“バスク誘致”、これに私はガンバりました。招待状に「バスク地方のご案内と旅程プランのご提案」なんていう自作プリントを同封したりして。今読み返すと、まるで3流旅行会社のパンフみたいで笑ってしまう!

着物美女も2名。後日、「日本人って、キレイで上品でスタイルもいいんだね。ビックリしたなー!」と何人のフランス人殿方に言われたことでしょう(「紹介しろ」と言うお声もチラホラ)。反対のイメージをお持ちだったってこと? イメージアップにかなり貢献したハズ。
さて、掲載写真はすべて友人M氏撮影のもの。マガジンハウスの大物フォトグラファーに撮って頂けたという幸運な私たち! 彼の傑作アルバムには、フランス人達からも「格が違うね……」という賞賛と羨望の声が寄せられました。

友人として、仕事人として、そして料理人として(料理も天才肌)、尊敬している方。凛々しい袴姿で出席してくれました。“サムライ・フォトグラファー”としていまだに語りぐさです!
実は地元の写真館にも一応撮影を依頼していました。でも催促の電話がかかってくるまで、写真を引き取りに行かなかったという……。それくらい、M氏の写真はケタ違いに素晴らしすぎた! 後日、「結婚式写真の焼き増しをオーダーしなかった、変わったカップル」と言う“町の評判”が我々の耳にも届いたのでありました!
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バスクの暮らし
2007年6月22日
今回は私の結婚式巡業の中でも、とりわけ印象深かった「バスクの結婚」のお話を。
「バスクの結婚」というのは「バスクで行われた結婚式」ではなく、「生粋のバスク人の結婚式」という意味です。ともに代々続くバスクの農家の家柄、家庭内公用語はフランス語ではなくバスク語、という2人でした。
ちなみに、生粋の江戸っ子夫婦やパリっ子夫婦が実はそうたくさんいないのと同じく、純血バスク人同士のカップルもなかなかレアな存在のようです(スペイン側バスクには多そうですが)。

一目でそうだと分かる、まさに「生粋バスクの血」の顔立ちの女性です。
彼らはすでに子どもが2人いる、"事実婚カップル"でした。法的に結婚しようとしまいと社会的に体裁的に、もちろん子どもにとっても、何らデメリットが発生しないフランスでは、事実婚カップルはたくさんいます。一緒に住み子どもを産んだ後、結婚する道を選ぶカップルも少なくありません。
挙式は山バスクの小さな村、新婦の出身の村の教会で。この挙式が本当に素晴らしかった!社会的立場や体裁のためでなく、もちろん年齢のせいでもない、決断したから結婚したのね。これって"できちゃった結婚"の対極かも……。などと、式の間いろんな思いに耽っていた私です。
披露宴は、村の小学校の体育館。中に入ったときは、正直言って面喰ってしまった。それまでフランスではごくフツーだと思ってた、シャトーなどでの"ハデ婚"とは全く違ってたから!

ささやかな村のお祭りといった雰囲気でした。バスクに生まれ、バスクで育ち、バスクの人と結ばれ、バスクで一生暮らす人たちがたくさんいる世界。彼らにとって、これほど安心で、居心地が良く、素敵な場所はないのだと思う。

バスクらしいアペリティフの数々。ふたりが一生懸命吟味したであろうことが分かる美味しさだった。生ハムで孔雀のオブジェ。

これまたバスクらしい、たくさんのトルティーヤ。トルティーヤはパーティにも重宝するお料理です。
学校の子どもたちによる飾り付け、バスクらしいアペリティフの数々、村の人々が続々とお祝いに駆けつけてくる様子。どれもこれもが私にとっては、外国の風景、バスクの風景だった。「うーん、なんで私が此処に……?」という異邦人であることを痛感する感情もありましたけど。
こうして写真を眺めかえしていると、あの日の私のカルチャーショック、でもほわっと心温まった事を思い出します。
余談ですが、そもそも私がこちらで着物を着始めたきっかけは、頻繁にある結婚式出席のため。毎回衣装に頭を悩ませることに終止符を打ちたかった。しかしフランス人のウェディングといっても、ご覧のとおりスタイル・雰囲気・ドレスコードはぴんきりです。
着物が似合う場とそうでない場があるので、見極めは重要。例えば、こういう結婚式に着ていってしまったら……悲劇です(想像しただけで冷や汗が)!
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バスクの暮らし
2007年6月19日
6月といえばブライダルシーズン!ということで、私の得意(?)ジャンルである結婚式の話題を。
「フレンチブライダルウォッチャー」なんていうふざけた職業があるとしたら、立候補したいほど。と言うのは冗談だけど、経験値はかなり高いほうだと自負しております!
この数年間、本当にたくさんのウェディングに参列しました。改めて、ひーふーみーと数えたところ、15本もあって自分でもビックリ(“本”という単位を使いましたが、「フランスの結婚式って大掛かりな舞台みたい」という意味で、この数え方が私にはしっくりくる)。

新婦の家族がお住まいという町、イル・ド・フランスのシャンティイにて行われたウェディング。披露宴会場に使われたのは、なんと17世紀の大修道院。初夏の夕方の光でキラキラと輝く池、木立に囲まれた壮麗な建物。おとぎ話みたいな世界にうっとりでした。
出席してきた結婚式のうち、ほとんどが6月。やはりジューンブライドは人気です。6月の3つの週末が結婚式で埋まる、なんていう怒涛の年もあったっけ……。まわりの方々がほとんど既婚者になったので、これにて私の“結婚式巡業”も打ち止め。今年初めて、結婚式の予定がない6月を迎え少しホッとしてます。
これまでの巡業地は、バスクやパリはもちろん、ブルターニュ、シャンパーニュ、ロワール地方など。一般的に、新婦の出身地や縁(ゆかり)の土地で挙げるので、親戚・友人一堂が大挙して押し寄せ、泊まりがけもフツー。その土地独特の雰囲気、教会や聖堂、披露宴の会場、そしてお料理……土地と密着している結婚式は、どれも個性的で印象に残ってます。

そびえたつ石柱、高い天井、寄せ木細工の床、壁には重厚なタペストリー……修道院の素晴らしき内装を眺めながら飲むシャンパンの味は格別だった! この日は、祖母の遺品の着物を着用。キモノの話題を突破口に歓談した新郎友人方と。
日本では、結婚式も都市一極集中になりがちですよね。こんな風に自然な形で各地に分散するのは、とても良いことに思えるのですが。先日、故郷の神戸で挙式・披露宴を行った藤原紀香サンは素晴らしき見本かも!?
以前、夫の友人に「式場の打ち合わせでシャトーにいったら、日本人カップルの集団が下見に来てて驚いたヨ。なんでわざわざフランスで挙式するのだろう?」と聞かれて困ってしまった。決して彼は馬鹿にしてたのではないと思う。ただ、本当に奇異に見えるんでしょうね。「海外ウェディングというニッポン・カルチャーがあってネ、そういうビジネスがあってネ」と説明したのだけど、分かってもらえたかどうか……。

ずらりと並んだアペリティフ料理もお楽しみのひとつ。

アペリティフが終わり、着席ディナーへ。そしてその後、ダンスタイムが朝まで続きます(私はいつも2時がリミット!)
さて、掲載フォトは今まで出席したウェディングの中で、最もゴージャスで最もインパクトがあったもの。息を呑むほど素敵だった……。
しばらくウェディングの話題、続投します。次回は場所も雰囲気もがらりと変わり、バスクの結婚式の模様を。お楽しみに!
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バスクの暮らし
2007年5月11日
「cafeglobeでバスクとお菓子のブログを……」という嬉しいお話しを頂戴したのは2年前。当ブログ、2周年でございます!
「とりあえず3ヶ月、様子見で」とスタートしたのですが、淡々と(と言いたいのは山々だけど時には冷や汗かきつつ)更新しているうちに春夏秋冬をグルリ2周させていただきました。読んでくださってる皆さまに改めて感謝です!

初回掲載の写真もこの場所でした。春のSaint Jean Pied de Port(サン・ジャン・ピエ・ド・ポー)。芽吹きの緑が眩しいです。
実は当初、ブログが何であるかもよく掴みきれていなかった私。どうするか結構悩みました。ブログって日記スタイルにしなきゃいけないのかしらン、とか。単にバスクのガイドに徹すればいいのだろうか、とか。はたまたバスクとお菓子の話題はどのくらいの比率がいいのだろう、とか。
ラッキーだったのは、当初折りよくcafeglobeのアオキさんとロンドンでお会いできたこと。細かいやり取りはメールで出来ていたワケだけれど、やっぱり直接お話しできたことの収穫は大きかったです。cafeglobeユーザーの方々のイメージをより具体的に掴む意味でも。
数々の指針を頂戴したのですが、中でもいちばん私の心にグイっと引っかかったお言葉はズバリこちら(あまりにさりげなくおっしゃっていたので、ご本人は覚えていらっしゃらないと思いますけど!)
「内容はご自由にお任せします。でもブログとは言っても、“トイレの落書き”にしない方がいいと思う」。
“トイレの落書き”!アオキさんの言葉抽出センスは本当に好きです。さすがcafeglobe設立者のおひとりだけあるワ、と私は唸ってしまいました。ピシャッと竹刀で背中を叩かれたかのような気分でしたね。この単純にして明快なガイドラインのおかげで、随分と気が楽に、尚且つやる気も頂けた気がします。
以来、「トイレの落書きはダメ、トイレの落書きはダメ……」とブツブツ唱えながら更新してます。というのは嘘ですけど、いつも頭の壁にこのアオキ標語をぺたっと貼ってます。
ちなみに『バスクの砂糖壷』ってタイトルは、私自身とても気に入っているし、いろんな方に誉めていただくのですが、これまた生みの親はアオキさんです!
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カフェオレボウルにバスクの食器、「蚤の市」の掘り出し物
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バスクの暮らし
2007年5月04日
前回から引き続き、「蚤の市」「骨董市」の話題です。
並んでいる商品は、家具、食器、レースやクロス類、台所用品、そして古本や誌やポストカード類、ポスター類など。商品の審美眼だけでなく、ディスプレー法にも売主それぞれの個性やセンスが垣間見られるのも、楽しいところです。

格子模様が特徴のバスクの食器。こちらは茶色と濃紺の組み合わせですが、赤と濃紺の組み合わせが最もポピュラーです。当然ながら、バスク料理にはこの上なく似合います。
こうして、たくさんの売主による数多くのアイテムとそのディスプレー方法を見学すると、モノの置き方がいかに大切かってことを感じます。ひとつひとつの品はとても素敵なのに、ベタベタっと平面的に置いてる所は、お客さんが素通りしている。

酒好きとしては、杯(さかずき)類を見るのはとても好き! ハシゴを使ったディスプレーは、見やすいうえに商品が見栄えする素敵な方法だと思いました。
対して、例え興味がないジャンルでも目の端に入った瞬間にフラーっと吸い込まれるような場所があります。自分がもし日本の雑貨屋オーナーだったら、商品調達とディスプレー技を盗むのに勤しむだろうなぁ、なんて夢想したりして。
それにしても、興味ありげにじっくり観察し、品を手にあれこれディスカッションまでしてる割には、お財布の紐を緩めているお客さんはさほどいません。フランス人ってやっぱり堅実だワー、と感心せずにはいられない。確かに、「安い!」「かわいい!」と言って買っていたら、自分の家がガラクタ市になってしまいますからね……。
物欲を掘り起こしに出かけるのではなく、見て触れて楽しんで日光浴をしに出かけるのが蚤の市。単なる娯楽として楽しむ方法を、私もようやく学習しはじめたところ?

いまや日本にかなりの数が流出しているらしい、カフェオレボウル。あと10歳、いや15歳若かったら私もコレクターになっていたかも? 自分のテイストにはややカワイすぎて、買うのはちょっと抵抗あり……。見るのは好きですが。
以前はお財布の紐がかなり緩かった私。が、最近はだいぶ絞まり屋になりました。「どこに収納するの? 何に使うの? 他のものとの調和するの?」この3つの質問を自問するようにしております。
すると、かなりのモノが却下される……。その代わり、“運命的な出会い”を感じたら、直感を信じて買うこと。そしてその直感は、せっせと通っていろいろ見ることによって養われます!

バスクの布もちらほら見かけます。
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バスクの暮らし
2007年5月01日
今の季節、車を走らせていると「骨董市」「蚤の市」の宣伝がよく目にとまります。市は1年中あるものとはいえ、春から初夏にかけてが旬! 週末には必ずどこかで催されていると言ってもいいくらい、雨後の筍状態なのです。
アンティークや雑貨などがお好きな方ならば、「蚤の市」と聞けばすぐに思い浮かぶであろう、パリのヴァンヴやクリニャンクール。ああいう本格的な市に比べると、田舎のは規模も雰囲気もだいぶ違ってきます。
まず、常時の市(決まった曜日、決まった場所に立つもの)は少なく、週末限定の不定期市が大半。そして、会場となるのは小さな村の役場前広場とか小学校の校庭など。日本の町内会のお祭りみたいなノリを想像していただければよいかと。

白壁にコバルトブルー色の窓枠。可愛らしいけど、村役場の建物です。白壁を這うように咲いてた藤の花、抜けるような青空、そして商品の「紫とブルーのストライプのデッキチェア」が見事に色のハーモニーを作り出していて美しかった!

小学校の校庭にて。古いポスター類は、それぞれの時代のデザインセンスが凝縮されていて眺めて楽しい。

食器のフルセットは、骨董市の定番。本当に気に入ったものが見つかれば、かなりお買い得な買物のはず?
面白いのは、会場となる村の趣きや住人層によって内容やレベルが変わってくるところですね。なぜなら、ひとくちにバスクの村といっても様々だから。近隣の都会に暮らす人や、イギリス人のセカンドハウスが多い村もあれば、代々からのバスクの農家の人々が主流の素朴で堅実な村もある。はたまた、ヴァカンス期には住民よりも海水浴客で膨れ上がるヴァカンス村もある。
それによって、お店を出す業者さんも、品物のテイストも、客層も変わってくるのは当たり前。「骨董市」なのか「蚤の市」なのか、はたまた「がらくた市」なのか。これは、ケースバイケースといったところです。
いずれにせよ、村のローカルな雰囲気ごと味わえるのも田舎の市の楽しみと言えましょう!
次回、女性好みな品々をセレクトしてご紹介します。お楽しみに。
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バスクの暮らし
2007年4月17日
先週は復活祭ウィークでした。
義両親はバスクとパリの二重生活を送っているのですが、復活祭休暇は必ずバスクで過ごすのが通例。なぜなら、復活祭といえば仔羊料理だから。そしてバスクは言わずと知れたおいしい羊の産地なのです!

義母のテーブルコーディネートは本当にエレガントです。一番身近だけど、一番手が届かないお手本といったところ。一朝一夕で身につくものでないなぁ、と痛感してます。
毎年、知り合いの農家の方が生まれて間もない小さな仔羊を届けてくれます。まだ草を食ベたことのない、お母さんのミルクしか飲んでない赤ちゃん羊のロースト。ふんわりした優しい香りとやわらかさ、そして独特の旨みがあるお肉です。
「乳飲み子を食べるなんて殺生な!」っていう概念はひとまず置き(置かないとバスクの食生活なんて無理)、美味しくいただいてます。ただ、ちょっと困ったことがひとつ。イヤらしく聞えてしまいそうですが、よそでトウがたった仔羊が出てくると美味しく食べられないのです。
仔羊肉の平均値を知る前に、バスクの赤ちゃん仔羊に味をシメてしまったわけで。「あ、この子もう離乳児だ。人間で言ったら幼稚園児くらいかな」なんて台詞を平気で吐く自分に、自嘲の思い……。
それにしても、両親の連れてきた猫さんのこの日のコーフンっぷりと言ったら! 出来たら動画でお見せしたいくらい! 台所から漂う仔羊の匂いに、ソワソワと落ち着きがない。その様子があまりにおかしくって、私まで挙動不審になってしまった。そんなわけで、今回は料理ではなく猫さんフォト満載です。

「いいですねー。みなさんこれからお食事ですかー」。そろそろとテーブルに接近中。私は食事中でも猫さんばっかり追い回してました(行儀悪い!)

「ちょっと何コレ? この美味しそうな匂いは何なのよー!?」進入禁止の台所のドアの前でじっと佇む。ご覧の通りかなりの肥満ネコなので、厳しいダイエットを強いられてます。

待てど暮らせどお肉をもらえない……。哀愁漂う背中がなんとも愛おしい。彼との出会いは私のネコ苦手意識を払拭した大きな出会いでした!
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イチゴに思いを馳せながら、春のショートケーキつくり
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バスクの暮らし
2007年4月06日
いよいよ4月に突入し、すっかり春ですね。皆さん、お花見を楽しまれましたか。こちら、今年の春はポカポカ陽気よりも、どんより花曇なお天気が優勢。雨降りがとても多いし、霰が降った日もありました。
「春にバスクに行きます」ご報告を下さった方が数名いらっしゃいましたが……大丈夫だったかしら、とちょっと心配。お天気の良し悪しによって旅の印象って結構変わってしまいますもんね。
さてさて4月といえば、もうすぐイチゴの季節。「まだかな、まだかな」と期待に胸弾ませてマルシェに通う、イチゴ月間です。例年の状況からすると、あと2,3週間ってところ。待ち遠しいです。
本物のイチゴはまだなれど、せめて“イチゴのショートケーキ気分”だけでも味わいたくて作りました。イチゴを使わないイチゴのショートケーキです。日本で恩師に教わったブルーベリー・バージョンをイチゴ・バージョンにしたもので、「ショートケーキがないお菓子の国」に住んでいるからこそ愛着を持っているスイーツです。

ボンブ型ジェノワーズを7層にスライス。フレッシュ・チーズと苺ジャムとフリュイ・ルージュのリキュール入りのクリームを挟んだショートケーキ。「バラの花びらの砂糖漬けとピスタッシュ」で春っぽく。
いきなり話題が飛びますが、今年の4月といえばこれを語らずには済まされない! いよいよフランス大統領選挙が月末に押し迫ってきました。連日連夜の合戦ぶりを目の当たりにして、決して政治フリークでない私だって、否応なしに興味が湧いてくる。
先週は、マルシェに行けば左のロワイヤル陣営のビラが配られたし、ポストには右のサルコジ派のビラが入ってました。ラストスパート!って様相です。
前回と今回の選挙戦とでは明らかに意味合いが違うってことはヒシヒシ感じます。この結果いかんによって、社会環境、労働の価値観・意欲、そしてこの国に居住する“ガイコク人”としての立場も、かなりの差が生まれそうな気配。いったい誰に軍配が上がり、フランスはどういう進路を進んでいくのか。ほんとうに見ものです。
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バスクの暮らし
2007年3月16日
三寒四温のお天気が続いています。小寒い日があれば、ポカポカを通り越して初夏のような陽気の日が来たり。はたまた、この地方特有の春の嵐(雨戸が壊れるのではと心配になるほどの暴風雨が吹き荒れます)が訪れたことも。
それでも、春の手ごたえをしかと感じさせてくれる太陽の光明度!明らかに冬のボンヤリさが抜けきり、まるで生気を取り戻したかのよう。日が昇る時間も刻一刻と早くなってきてます。我が家の台所は西向きなのですが、朝食準備を朝日の光の中で行えるようになりました。
いつもの散歩風景も、すっかり春の顔です。

ゆらりとしたカーヴを描きながら流れるニーヴ川。四季折々の自然の景色は、溜息もの。
我が家の近所を流れているニーヴ川沿いの道です。この道を下るとバイヨンヌの町の中心へ辿り付き、上流へ進めば山バスクの奥へと導かれます。畑や雑木林や森、馬の放牧場などが続き、そのあいだを縫うようにバスク建築の古い民家が建っています。どの田舎風景もそれぞれに赴きがあって、絵心がある人ならきっと描きたくなるに違いないと思われるほど。こんな光景が20km以上も延々と続きます。

ただいまミモザが満開です。
お弁当とたっぷりの水を担いで、この道で行ける限りまで歩くことに挑戦したことがあります。途中、絵本に出てくるような佇まいの農家を発見。庭にはたくさんの鶏が元気に飛び跳ねていて、見るからに健康そう(美味しそう)!案の定、「産みたて卵売ります」の看板が柵に架っていました。「卵ケース持参で来れば良かった……」と後悔したことは、言うまでもありません。

鶏どころか羊さんが突然登場することもあり。急に横から登場したのでビックリしました。
ちなみにこの散歩コース、家族友人が日本から訪れた時に初日にご案内する場所でもあります。日本からヨーロッパの移動後、時差ボケが一番辛いのは夕方。その時間に散歩にご案内し、自然と田舎の景色に浸ってもらい、日本の生活のことはしばし忘れて頂く。するとその晩の熟睡は約束され、時差ボケ解消には効果テキメンのようです。
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バスクの暮らし
2007年2月16日
今年の日本の冬は恐ろしいほど暖冬のようですね……。ここ数日、日本の友人や家族から受け取るメールに「まるで春みたいな陽気です」という文章が入ってるのが気になります。
こちらの今年の冬のお天気は、周期的な激しいアップダウンもありましたが、だいたい平年並みの気候といったところ。

バイヨンヌの大聖堂の回廊で。
日中の気温は10℃前後くらいです。この数値を見る限り、決して寒いとは言えないのですが……私にとっては、日本の寒冬よりもよっぽど寒く感じてしまいます。
その原因は湿度! 冬でもかなり湿度があるため、空気中の冷気がカラダにじわーっと入り込んでくる感覚なんです。気温を上げる目的ではなく、除湿のために暖房をつけてる状態です。
でも、湿度をとても気にするようようになったのはこの器具のせいもあり。

天気・曇り、夕方6時、湿度50%。
こちら業務用のペン型温湿度計です。我々人間の温度管理のためでなく、我が家のワイン様のためにあります。大量のワイン在庫は地下倉庫に入れてるのですが、管理と消費量安定(?)の目的で、家の中のとある部分にも小さな酒蔵をこさえてしまった我々。定期的に計ってワイン様の健康診断をしているわけです。
すると驚いたことに、我が家はワイン保管にとってかなり理想的な湿度を保ってることが判明。我々はワイン倉庫のような環境に暮らしているってこと? ちょっと複雑な気持ちになりました。
そして今更ながらとても心配になったのは、和服の保管に関して。冬にこそカビ対策をしっかりしなければ……と。「キモノの虫干しは冬の晴れた日が理想的」が常識ですが、ここでそんなことをしたら、致命傷を与えてしまいそう。私はここでは、虫干しを初夏の爽やかなお天気日に決行しています(もちろん室内で)。
ワインにキモノ、そして自分のからだのメンテナンス。どれも、きちんと出来るようになりたいものです……。そして、心から春が待ち遠しい!
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あの雑誌の影響? 2006年のバスク人気を振り返る
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バスクの暮らし
2006年12月29日
『バスクの砂糖壷』2006年ラストの回です。嬉しいっ。ちょっとした仕事納めの気分です。つい先日も、友人から「今年もよく続いたねぇ」というメールをもらったばかりな私。正直言って、ネタに困って「うぅ、どうしよう……」と画面の前で固まってしまったこともありましたが……。気がつけばもう年末。
それもこれも読んでくださった方、コメントくださった方、そしていつも温かくフォローしてくださるアオキさんはじめとするCafeglobe編集部の方々のおかげです。2006年もお世話になりました。どうもありがとうございます!

今年撮った猫さんコレクションから。バイヨンヌの町角で。

こちらはサン・ジャン・ピエ・ド・ポーで会った猫さん。
さて、「バスク」をひとつのテーマとしてるブログを書いてる者として今年一番感じたこと。それはバスクを訪れる日本の人が急増したこと! これに尽きます。
なんと言っても春に発売された『フィガロ・ジャポン』のバスク特集、あの影響が大きかったようですね。フィガロの誘導力ってやっぱりスゴい……と思い知らされました。私自身、大学卒業旅行はフィガロの「南イタリア」特集を握りしめてシチリアへ繰り出したクチなので、よーく分かります。
なんて事をアオキさんに話したところ、「いやいや、『バスクの砂糖壷』だって多いに貢献してるんじゃない?」と、担当者らしい(?)ポジティブなお言葉を頂きました。そう思うことにしましょう。
昨晩も、馴染みのレストランへ出かけると隣の隣のテーブルが若い日本人男性3人組だったのでびっくりしました。小さな店内で自分以外に日本人がいるなんていうシチュエーションは、数年前までは考えられなかったことなのです。
「これからは食事中の会話内容に気をつけないとね……」とは夫の弁。日本語が通じるのは我々のみという状況に慣れきっていて、公共の場でも何でもアリな会話をしてるので。これを自制しないといけなくなるのは、残念といえば残念。
でも私の方だって、隣から日本語が聞えてくる状況は新鮮で楽しい。フランス語が満ち満ちている室内で、日本語だけが耳に突き刺すように入ってくる。そのつもりはなくったって、ついつい彼らの会話を聞いてしまった!
この地でこんなシチュエーションが訪れるなんて……ちょっと不思議。でも来年はもっと増えるかもしれない。そんなことを思いながら店を後にしました。
それでは来年もどうぞよろしくお願いします! 皆さま良いお正月をお迎えください。
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バスクの暮らし
2006年12月22日
バイヨンヌの町並みです。12月の夕方5時半、こんな感じの光です。ささやかながらもイルミネーションが点灯されて、師走ムードが高まってきました。やっぱり12月の雰囲気っていいですね。

お肉屋さんの軒先から。イルミネーションで夜空が蒼く明るく見えます。
お肉屋さんへ行ったときのこと。お隣に並んでいたご婦人が、クリスマスから年始にかけて一家が消費するであろう肉を予約注文していました。これまた師走風景らしいなぁ、と始めは微笑ましく思っていたのですが……その凄まじい内容を聞き取っているうちに段々空恐ろしい気分に! 思わず、「一体、それを何日で何人で消費するのですか?」と聞いてみたくなってしまった。
ロースト用の塊肉、パテ、ソーセージ、ブーダン類、バイヨンヌ生ハムetc.……。日本の標準家庭が半年くらい(いえ、もっと?)かけて消費するような肉量でした。この地の人達の日頃のお肉摂取量から見たら、驚くに値しないのかもしれないですが。
私はお魚も好きは好きだけど、実は煮魚よりトンカツやステーキの方が好きっというお肉好きです。1週間肉料理が続いたって結構へっちゃら(但し、同時に野菜料理もしっかり食べるという条件つき)。しかし、私の肉好きっていうのはあくまで日本人レベルの肉好きなんですね。
所詮私にとっては、お肉は野菜やお米と同様に数多くの食材の1つという次元。でもこちらの人はやっぱり肉がないと始まらない、肉があってなんぼの食事です。クリスマス・シーズンになると、毎年そんな風に痛感します。胃がおかしくなるとは行かないまでも、さすがに12月27日を過ぎた頃になるとしんどくなってくる。味覚ではなくカラダが、和食やベジタリアンな食事を要求しているのが分かります。
そんなわけで只今わたくし、怒涛のクリスマス食生活を迎えるに当たって地味に質素な食生活を心がけてます。外食を極力控え、お菓子やデザート作りも小休止中。
嵐が来る前の静けさ、そんなところです……。

今年もバイヨンヌの市庁舎前にクリスマス市がたちました。これはその案内パンフレット。
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バスクの暮らし
2006年12月19日
こちらのクリスマスって、日本のお正月にかなり似ていると思います。もろん宗教的な意義という点では違うけど、過ごし方の精神的な意味合いという点において。「家族が集い、家族で祝う日」という点を何より重視している点が最大の共通点です。
私は毎年夫の家族と過ごしている立場なわけですが、フランス人の普通のカップルに「どちらの家族と過ごすかで、モメちゃったりしないの?」とちょっとイジワルな質問をしてみると、夫の実家と妻の実家で1年おきに過ごすと答える人が大半でした。

昨年の写真から。クリスマスの日を一番楽しみにしていて、楽しむコツが分かっているのはおばあちゃんです。プレゼントを開けながらのこの笑顔!
ところで、今朝のラジオで「今年のクリスマスの晩、食卓の話題は?」というアンケート結果を報告してました。1位は「今年1年の家族の出来事」、2位は「その日のご馳走の話」という回答。この辺までは、平和でほのぼのといった感じでフムフムと聞いていたのですが。
次の回答を聞いて、思わず「出たぁ……」と心の中で叫んでしまった。「来る大統領選挙について」という回答が30%を占めたそうな。イヴの晩に、10家庭のうち3家庭の食卓で政治討論が繰り広げられるであろう、ということです。
普段から政治討論には熱くなるフランス人だから、大統領選を控えて盛り上がらないはずはない。いよいよ各党立候補者も決まり、ここ最近のマスコミのヒートアップぶりもスゴいものがあるし、当然といえば当然かも。
しかし、ちょっと嫌な予感がしてきた……。多分いや絶対、夫の家族も政治座談会を繰り広げるに違いない!
思い起こせば3年前(もっと昔みたいに感じるのはなぜ?)の12月、小泉元首相が自衛隊イラク派遣を決めました。その年のクリスマスの朝食の食卓で、私はそれに対する日本人としての見解を義父に問われました。そして、それがきっかけで一家の食卓はまさに朝から生討論会になってしまったのです!
なんとディベートは2時間以上続きました。しまいにはどうでも良くなり、ヨロヨロと台所から出て行った私のことすら、誰も気付いていなかったハズ……。
今年は、ああいうことになりませんように。国際政治が話題の03年と違って今年はフランス国内政治なので、私はただの傍聴者として静かに見守りたいと思ってます!

現役バリバリで働いてる義父へのプレゼントは、シャツやネクタイなどの仕事服が定番。今年はロンドンで買ってきました。義母へは、本やCD、前もって日本で買っておいたものなど。日本の「箸置き」は、義母のお気に入りです。
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バスクの暮らし
2006年11月17日
最近、地元の買い物シーンでちょっとした異変が見受けられるように。マルシェ用のマイバッグ持参の人をスーパーでも随分たくさん見かけるようになりました。マルシェへ籠を持たずに出かける人はいないのに、スーパーへは手ぶらで行くのが今までの悪しき習慣。ここにきてようやく、買い物=マイバッグ持参って発想に切り替わってきた様子です。
と言うのも、ようやく(遅すぎなくらいだけど)地元のスーパーでレジ袋が置かれなくなりました。数年前から何度かそういう動きはあったものの、いかんせん中途半端で徹底されていなかったのです。

マルシェでは基本的にほとんどの野菜は裸のまま購入。籠バッグや布バッグは通気がいいのが良い点。
中途半端っていうのは、「お願いしたらもらえる」状態のこと。時間がたてばすぐにいい加減になってしまい、いつの間にやら「もらい放題」状態に。もらえるものはもらってしまえっていうのが哀しい性だから、なくしたいものは取っ払わない限りなくす方法はないのですね。レジ袋完全撤廃、今度こそ定着するといいなと願ってます。

羽根がぽわんとついていたりする産みたて卵。朝市で卵を買うときは、卵ケース持参がマナー(忘れると、やれやれという顔で新聞紙に包んでくれる、または控えのケースに入れてくれます。その場合、次回ちゃんとケースをお返しするのもマナーです!)。冷蔵庫の卵ケースをそのまま持参している婦人達もよく見かけます。
さてエコ問題。cafeglobeの記事の影響も多々あって、私もだいぶ気にかけるようになりました。とりあえずは一番日常的で改善の余地があると思われる問題、日々のごみは出来るだけ少なくしたい。
普段の暮らしで痛感するのは、「食べる」行為がいかに膨大なごみを出しているかという事。で、料理をサボればサボるほどごみが膨れ上がっていくのは明らかなる事実。例えば冷凍キッシュなんかをたまに買ってみると、その過剰包装ぶりに驚いてしまう。たかだか直径20cmの1個のキッシュのために、紙箱、中袋、下敷きの紙、アルミケース、と嵩高いごみの出来上がり。市販のパイ生地を使えば、その箱とペーパー1枚と野菜クズ。そして自分で一から作れば、野菜クズがちょろっとだけ。手間とごみ量は見事に反比例していきます。
マイバッグを持ってお買い物に出かける。パッケージされていない素材料を買ってきて普通に料理する。たいしたことではないけど、この繰り返しは日々のごみ減らしの微々たる一歩なのだと確信中です。
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バスクの暮らし
2006年10月11日
皆さん、先日(9月26日付)の「リビングフード Diet」ご覧になりました? ヤマショウさんが中間報告と題して、数々のお写真をデータ遍歴と供に披露してくださったアレです。画面の前で思わず「おォっ」と唸ってしまいましたよね?
はっきり言って、ビッグシスター状態だろうとヤマショウさんは素がとってもチャーミングな方とお見受けしましたが、現在の凛!としたキレイなお姿はどなたの目をも釘づけにしたはず。リビングフード、おそるべしですね。
何を隠そうワタクシ、LF連載開始直後にジューサーを購入してます(かなり影響されやすい性質なんで)。しかしいざ使ってみると、コップ1杯のジュースを作るのにものすごい量の洗い物が出ること、絞りがアマくて無駄が多いことに不満が募り(買った機種に問題あり?)、機械は既に納戸入りという情けない結果に終わりました。結局、おろし器を使った手絞りフルーツジュースを週に僅か1~2度ペースで飲んでます。
こんな、リビングのリの字にも追いついていない私。しかし、ヤマショウさんのおかげで「朝ごはんにはフルーツを」を心がけるようになっただけでも小さな改革でした。前はフルーツっていえば、お菓子素材としての消費方法ばかりを考えていたので。「趣味の果物」「実益の果物」を分けて消費するようになりました。今の季節、アップルパイを焼いたとしても、朝には生のりんごも齧ってみよう。たったそれだけのことなんですけどね。まあ、せっかくフランスは果物に恵まれた国なんだし、フルーツの酵素をもっと積極的に取り込んでみようと。
それからもう1つ。ヤマショウさんに俄然ヤル気を引き戻していただいたのが、「納豆」と「ヌカ漬け」への情熱。この2大ジャパニーズ発酵食品と白いご飯は私の食の原点ですから。どんなにおいしいパンとチーズがあろうと、代替品にはなり得ないんです。パリ生活 |