春のとある日の食卓。義両親宅での週末ランチです。春のバスクの旬素材、アニョー・ド・レ(ミルクだけで育った仔羊)料理が主役でした。

とても楽しみな義母のテーブル。家にあがると真っ先に食堂をのぞいて“本日のコーディネート”をチェックします。テーブルを見れば彼女のこの日のご機嫌、張り切り具合が分かるといっても過言ではない?この日は“バスク織りのさくらんぼ模様のクロス”。ってことは今日はカジュアル路線の日なのね、と言う具合。
仔羊といえば、昨年春に“乳飲み子の赤ちゃん仔羊”をご紹介したところ、「ちょっとショック!」というコメントをいただき、恐縮してしまいました。私もバスクの山々でカワいい仔羊たちを見る度に罪悪感を感じることはあるけれど……いったん食卓に座ればこうしておいしく頂いてしまっているのです、ゴメンナサイ。

もちろん新鮮な内臓が手に入るからこそ。内臓料理、実は大得意ではないけど(食べられますが)、このお料理は本当においしいと思う。パイ皮で包んでいるから、こんがりと焼かれてるから、そして何よりも素材が良いからだと思います。これが前菜っていうのには「さすが肉食文化」って思わずにはいられませんが。
義母がつくる仔羊料理レパートリーの中でも、いちばん手間と時間のかかってるスペシャリテがこちら、内臓料理です。内臓を全て荒みじん切りにして、ハーブと玉ねぎ、ゆで卵のみじん切りを加えたフィリングを大きな俵形にまとめます。それをパート・ブリゼで包んだものをオーブンでこんがり焼き上げ、厚めに切り分けて供します。
何度か作業を見学させてもらったことがあるのですが、「内臓すべて荒みじんに」って部分にさすがに抵抗を感じる……(触るのが)。「フードプロセッサーでガーッとやったらダメですか?」と愚問を呈したところ、「やわらかいからペーストになってしまって食感が台無しになるの。包丁で大きめにカットするからこそのおいしさなのよ」とのこと。確かに、噛んだときのこの微妙な食感は手刻みだからこそかも。

続いてメイン料理の“仔羊のロースト”。柔らかくしっとり焼きあげます。

今季お初の苺、おいしい!

実はこの日、私はデザート担当で持参する予定だったのですが、見事に失敗してしまい急遽お菓子屋さんでケーキを調達!ガナッシュとムースの2段重ね、甘くてクドくて食べ終わるのに四苦八苦してしまった(バスクのお菓子屋さんのチョコレート菓子って激甘)!つくづくと失敗したことが恨めしかったです……。
いつも素敵な食卓ですね。
大切なのは、「命をいただいている」という感謝を忘れないこと。と私も思います。
昨日、フランスより帰国しました。私は乳飲み仔牛の方をいただいてきましたよ。しかも、念願のLAMELOISEで!そのおいしさは言うまでもありませんが。
「肉食文化」、まさにそうですよね。日本ではせいぜい牛・豚・鶏ぐらい。最近ようやく羊がちょっと売ってますけど。鳩や兎、鹿なんかは到底手に入りませんもんね。
なんとまぁおいしそうな。。。
私も「乳飲み〇×」いつもおいしくいただいちゃっているクチです。確かにかわいそうではあるけれど、生きていくためには食べなきゃいけない。せっかくだからおいしくいただき、さらには無駄なく残さず…と思います。
それにしても、内臓のパイ包み、おいしそうですね。その食感という感じもなんとなくわかります。日本では「手作りで」というのはなかなか無理そう。だって子羊は最近は出回っているものの、内臓やましてや「乳飲み」なんて小売店では見たことがありませんもの。
『乳飲み子の赤ちゃん仔羊』がダメなら
ヒナ鳥や子豚のナントカも、仔牛のアレコレもダメになっちゃいますよね・・・。
ヒトは動物・植物に関わらず、他の命を頂いて生きてゆく。
それが、スーパーでパック詰めになっていたとしても違いはない。
忘れがちですが、無駄にせず、美味しくありがたく頂くしかない。
と、ワタシはおもいます。
ですから、気になさらないで欲しいです。
(自分で屠らなければならない機会が未だ無いことに感謝します。その役をして下さっている誰かが居られるのですものね)