「バスク6daysの過ごし方」
4e jour 17h00 ディナー用のパンを焼く
2年程前から夫がパンづくりを楽しんでます。といっても、こねは Machine a pain(ホームベーカリー)、発酵はドライイーストというお手軽派です。
このホームベーカリー、実は私がフランスの某お料理コンクールで優勝した際の景品のひとつ! 「せっかく頂いたのだから使わなきゃね」と軽い気持ちで始めたのですが、私よりも彼の方がハマってくれたのでシメシメです。
いまや仕事帰りにスーツ姿で“水車の粉挽き屋さん”(バスクの伝統的な水車で挽いた粉を売ってるお店)に寄って、自分で数種類の粉をブレンドするように。理系人間らしく毎回ノートに記録しながら作ってます。ちなみに、うちのベーシックパンはライ麦粉パン、全粒粉パン、パン・オ・レの3種類。
そんな我が家に、新たな“パン革命”がやってきた! 革命の引導者は、今回のゲストのニコラ(この家でもなぜかパンづくりは男性)。彼は数年前からルヴァンでパンを焼くのが日課という、達人なのです。この大きなパン(粉500g分)を2人で1日1個朝晩で食べきるというのだから、スゴい消費量。

全粒粉、小麦粉、ライ麦粉をほぼ同割で入れた配合。中に雑穀を入れ、胡麻をたっぷりトッピングして焼きあげたルヴァンの天然酵母パン。焼き上がった時の香りの素晴らしさが秀逸! そして冷めても風味がしっかり残っておいしい。チーズとの相性もばっちり。

粉屋さんへ行ったら全粒粉が売り切れだったので、オーガニックのお店へ材料調達に。使用した穀物は、胡麻、オートミール、亜麻の種、ひまわりの種。そして大切なルヴァン種もこちらで購入。
農家で調達してきたバスクのオッソイラティ。そして彼らのお土産サヴォアのチーズ。今夜の主役はとびきりのフロマージュ4種類。これに相応しいパンを用意しよう! ルヴァンのパンづくりを作ってもらいつつ、私もいろいろ勉強させてもらいました。

手前から、農家で買ってきたバスクの『シェーブル(ヤギのチーズ)』、『オッソイラティ』、『サヴォアのトム』、『マール・ド・レザン』。マール・ド・レザンは、ワイン作りの際の葡萄の搾りカスで覆われてるという、サヴォア特産の珍しいチーズ。葡萄の香りがしっかり染み込んだ、独特の風味をもたらしてます。

ひと口噛みしめてみて、あまりのおいしさに衝撃を受けました。チーズと交互にいつまでも食べつづけられる味……。自分史上、パンを一度にこんなにたくさん頂いた日は初めて。こういうパンが自分たちで作れるなら、ご近所のイマイチブーランジュリーは不要!
以来数週間、我が家のパンづくりもイーストパンを卒業してルヴァン発酵一辺倒に。それに応じてパンの消費量はうなぎ上り、それに反比例するかのようにお米と日本調味料の減り方はペースダウンしてます。
主食が変わると自然と料理が変わる、食卓が変わる! パン革命にとどまらず“食卓革命”を起こしそうな気配です。
マテスク 理佐 様
いつも楽しく拝読させていただいております。
私事ですが、料理の勉強を兼ねてそちらのほうを旅いたします。バスク料理を教えてくださる方、あるいは教室など、教えていただくわけにはまいりませんでしょうか。厚かましいお伺いであることは承知いたしております。が、拙宅にてフランス料理教室をいたして10年。節目のフランスの旅を遠方から順に(年齢的に!)という者です。バスクへは、20年ほど前にまいりました。フランス滞在中の貧乏旅行でした。長くなりますので、一度ペンならぬ、指を止めることにいたします。お読みいただきありがとうございます。
私も「某お料理コンクールで優勝」にびっくり!現在の住環境にあるとかなりのパン難民で、この私まで真剣にパン焼きに取り組むことを考えていたところでした。
でもやっぱり腰が重いので、マテスク家のパン焼き担当者さんをよこして頂きたいものです。
我が家も同じ状況です!わたしが現在パン作りにはまっており、イースト→天然酵母でほぼ毎日焼いてます。そのせいで、朝食が和食から洋食へ、米の消費が減り、粉の消費が増え。。しかし、そろそろ小麦粉の値上げが心配な今日この頃。。ところで里佐さん、某お料理コンクールで優勝って?すごいですね〜。お菓子じゃなくって、料理なんですよね、どちらもお得意なんだ〜。拍手!