カテゴリ: ヴァカンス・旅行
2007年5月29日
週末ふらりと旅に出かけました。
春から初夏にかけては、小さな旅をするには最適な季節。夏ほど道も町も混んでないし、日は充分に長くなっているので時間をたっぷりと使うことが出来るから。思いのほか満足度の高い旅行が出来ます。
バスクから車で約2時間。向かったのはピレネーの山麓。そこには晩春の美しさが溢れていました。澄み渡った空気、青い空、牧草の中に咲きほころぶ野花。そして、山の麓の小さな村々の素朴さといったら……! バスクとはまた違う温かさがあり、心が洗われる景色が広がっています。胸がキューっとなるような、ちょっと懐かしいような(私はここに来ると信州を思い出します)田舎風景に目が奪われました。

車窓から。雪をかぶったピレネー山脈を仰ぎながら牧草地帯が広がっています。こんな景色の中で育っているんですもの、おいしい乳製品が出来るワケです!

翌日、昼食をとった村にて。ひっそり静まり返った中で鳥の鳴き声だけがけたたましく鳴り響いていました。
さて、今回の旅のちょっとした(いや、結構ビッグな)出来事。それは、予約した宿の食事が見事にハズレだったこと! ミシュランで好評価されていただけに、そして夕食の時間こそが旅の最大のお楽しみであるだけに、ショックだった(添付用紙でコメントレターを書きたい気分)。まあ、たくさん旅行してればこういうことも時々あります。
そしてこんな時、我が夫のポリシーは何かと言いますと……「チーズで復讐」。「田舎のレストランはローカルのチーズ農家と密接だから、逸品を置いてる確率が高い。チーズを食べれば、経済的にも満足度的にも元が取れる」というのがその論調。
果たして彼の思惑通り、出てきたチーズボードの品々はそれまでの鬱憤を晴らしてくれる品質とセレクションでした。そしてまるで仇討ちのように食べ、ご満悦といった表情……。
中でも近くの村で作られているという『Bethmale(ベットマール)』なる名のチーズが印象深い味わいでした。ピレネー山麓で育った牛乳チーズは、辺りの雄大な景色さながらの山の味。
ホテルの人から農家の場所を教えてもらい、朝イチで出向いて同じチーズを入手しました(こういうことはマメ)! ここまですればもうあのホテルへの恨みは帳消しかナ、という感じです。

見知らぬ土地のマルシェに立ち寄るのはとても楽しい。野菜や果物も、土地によって微妙に表情やラインアップが違うのがよく分かります。朝日を浴びてキラキラ輝くハチミツ。バスクより種類が豊富です!
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デザート・チーズの決定版、「自家製フォンテーヌブロー」
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カテゴリ: お菓子の話(レシピつき)
2007年5月25日
フォンテーヌブローは、フロマージュ・ブランをベースにしたデザートチーズ。ふわふわと柔らかいおぼろ豆腐のような食感、やさしくすっきりした酸味、チーズケーキを彷彿とさせるクリーミーさが特徴です。
私はこれを作り始めて以来、チーズケーキを作る機会が激減してしまいました。もちろんクリームチーズを使ったコク味も捨てがたい! でも、フォンテーヌブローには、フレッシュ感、もっとナチュラルな美味しさがある。クリームチーズはプロセス・チーズであるのに対して、フロマージュ・ブランはナチュラル・チーズですから。

これを作る度に、「あー、こんなお豆腐が食べたいナ」と日本のお豆腐に思いを馳せております……。
私の友人に、「料理(お菓子)作るの、大っ嫌い」を公言している人がいます(ブリジット・ジョーンズ的、と言ったら失礼か)。しかし、彼女は社交的だし、美人だし、都内某一等地の素敵な家に住んでいるとあって、何かにつけて家に人が集まるようで。
そんな彼女から去年の夏、「“フルーチェ”(彼女のお得意デザート……)の代替案を教えて!」と連絡があり、私が真っ先にオススメしたのがコレでした。クリームを混ぜあわせ、水切りする、ただそれだけ。手間はフルーチェとそう変わらない、いやむしろフルーチェより楽なのでは……?
ただ彼女の場合、ポンとこれだけをサーブしそうで心配だった私。お客様は「この出来そこないのヨーグルトみたいなモノは?」と怪訝な顔をするに違いないだろう、と。
老婆心ながら、「ちゃんと季節の果物やジャムなどを添えて、それらしくね」と付け加えておきました。料理嫌いな人にとっては、この「それらしく」とか「お好みで」ってところがいちばんめんどくさくて、どうでもいい部分なのでしょうけど……。
●「フォンテーヌブロー」(4~5人分)
フロマージュ・ブラン……250g
(風味は微妙に変わってきますが、ヨーグルトでも美味しくできます。おだやかな酸味のカスピ海ヨーグルトがおすすめ)
生クリーム……100g
グラニュー糖……大さじ2~3杯
1.生クリームにグラニューを加え、ボウルごと氷水につけながら、とろりと7分立てくらいに泡立てる。
2.1にフロマージュブランを加え、ホイッパーでまんべんなく混ぜ合わせる。
3.深めのボウルに万能こしやザルなどを重ね、さらしかガーゼを敷く。その上に2を流し、ラップできっちりと覆う。
4.冷蔵庫で半日~1日、水切りする。
5.スプーンでグラスにすくい、フレッシュの果物、ソース、ジャムなどを添えてサーブする。
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先月、記事の中で「ショートケーキのないお菓子の国」という書き方をしたところ、cafeglobeのしろいしさんから「ショートケーキって日本のお菓子なんですか?」という質問をいただきました。

「いちごのショートケーキ」、グラス版。
そうです、こちらのフツーのお菓子屋さんには苺のショートケーキは存在しません。これはフランス菓子ではなく、ニッポンのお菓子。食べたことないのだから当然、フランス人にはウケないお菓子です!
以前、友人宅で総勢10人くらい(ニッポン人は私だけ)でお茶をしたときのこと。お盆に並べられた『Sadaharu Aoki』の美しきお菓子たちを、ひとりづつ好きなものを選ぶことに。ヘーゼルナッツやピスタッシュ、チョコレートを使ったものあたりから消えていく……彼らのチョイスを観察するのは、なかなか興味深かったです。
そんな中で、「いちごのショートケーキ」が日の丸国旗のごとく、ぽつねんとした佇まいに見えてしまった。で、これを嬉々として選んだのはもちろん私ひとり……。私にとっては、懐かしさが先にたつ、和スイーツみたいな感覚なんですよね。
「苺ショートケーキを、フランス人にウケさせる」は、私のちょっとした課題テーマです。先日、おもてなしの日に作ってみたのがこちら、「苺のフォンテーヌブロー・クープ」。とても評判が良かったです。もちろん、日本人も大好きな味です(でなきゃ、私だって作りません)!

私はグラス・デザートが大好き。おもてなし時、お料理もお菓子も作って(そして掃除もして)となると、さすがにかったるい時もあり。そういう時、ちゃちゃっと作れて、手抜きをバレさせない(?)のがグラス・デザートだと思う。いわば自分の救済策!

生地は、ふわふわジェノワーズを避けて、シュワっと軽いけどしっかり焼いたビスキュイ生地。

バターたっぷりは平気なのに、ホイップ・クリームたっぷりのお菓子には拒否反応を示すフランス人は多い(これまた興味深い現象だと思う)。そこで、クリームはフロマージュブランを使った「フォンテーヌブロー」にしてみました。
さて、「“フォンテーヌブロー”って何?」という方、次回ご紹介いたします!
お楽しみに。
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カテゴリ: 食卓のお気に入り
2007年5月18日
最近、マカロン本と並んで本屋さんの料理本コーナーを賑わせている流行りコンセプト……それは「verre(グラス)」。料理を「お皿にではなくグラスに盛りつけてみよう」という提案です。
書店を徘徊すると、同一テーマの新刊本をたくさん発見。「グラスでデザート」「グラスで夕食」「グラスでお料理」……などなど。中身もタイトルも瓜2つならぬ瓜6つな本が平積みされておりました。
余談ですが、フランスの料理本は1冊ヒットが出ると、二番煎じ的なソックリ本がダダダッと続きます。コレ、前々から気になっていた現象なんですよね。共倒れしないのだろうか? と余計な心配をしてしまう。日本の料理本の方が、ずっと個性的でテーマが豊富だと思います。(料理本好き人間のつまらぬひとり言)
私もかなりの「グラスデザート」愛好者です。シャンパンフルート、ワイングラス、タンブラーなど手持ちのグラス類はバンバンとお菓子にも使用してます。ただし、シャンパン・フルートを使うのは要注意! 冷蔵庫からの出し入れの際に、ガシャガシャガシャーン!とハデに割って涙をのんだことが……。
そこで「ちゃんとしたデザート専用のグラスが欲しい!」という願望がフツフツと沸いていました。購入したのがこちらのデザートクープです。

厚さ0.8mm、重量100gという超軽量で繊細なつくりは、持つだけでパリンと割れてしまいそう。だけど信じられないほど強靭なのがウリ、という不思議なガラス。
昨年ヴェネチアはムラノ島でオーダーしました。イタリア人セールスマン相手に値段交渉をガンバったとは言え、かなり勇気のいる買物だった! 「元を取るべく、ガンガン使わなきゃ」と思ってます。これを使いたいがためにデザートつくる機会が増えそうです。
というわけで次回、苺のクープデザートのご紹介です。

食器棚の一部公開。収集つかなくなりそうなので、最近食器を大幅にリストラしました(それでもギューギュー詰めですが……)。趣味じゃないモノ、絶対に使いそうにないモノは潔く放出、蚤の市に出店するという友人に託すことに。
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5月は義両親宅を訪問する頻度がさらに跳ね上がる月。その理由はレモン! 「レモンの実、大きくなってきたわよ」「ハイハイ、伺います」と、毎週のようにレモン狩りに参上している有様です。
鉢植えのレモンの木、これが5月になるとたわわに実をつけます。実を枝からもいだ瞬間、パァっとミクロの芳香が飛び散るのですが、この香りの素晴らしさといったら! クラクラ目眩しそうなほどに良い香りがします。

可憐なピンク色の花、スカっと爽やかなライムグリーン色の葉、そして大きなレモンの実。当然ながら完全なる無農薬レモンですが、結構日持ちします。だからまとめて収穫できないこともないのだけど、敢えて少しづつ、毎回2~3個にしています。なぜなら、もぎたての香りは儚く短い。
か細い枝から両の手で数えられるほどの収穫量だったのが、毎年ぐんぐん成長して今や需要が供給に追いつかないほど。すると俄然張り切って、消費方法をあれこれ考えるのが私の貧乏性でして……。以前は「お裾分け」っていうかわいい量でしたが、今や私がほとんどを消費させてもらってます(お菓子に変身させて還元)。
この時期、ドレッシングやソース作りのお酢はレモン果汁に取って代わられるし、炭酸水にぎゅっと絞った即席レモン水もお気に入りの使い道です。顔をすぼめてしまうような、角のある酸味が全くないので、柚子感覚で香りを楽しむことが出来ます。

私にとってレモンはバニラに次いで欠かせない、大切で貴重な香り素材。このレモンがあるとお菓子を作りたくなります。
そしてお菓子づくり。皮の風味を焼き菓子に焼きこむのが一番好きな使い道です。それからフルーツのコンポートの風味付け、果汁をレモンクリームに仕立てた生菓子に。さすがに使い切れない分は冷蔵庫で保管しておき、6月~7月のジャムづくりで活躍させます。こう考えると、レモンって名脇役にも主役にもなれる、かなりアドリブの効く果物だと思います。
おかげでここ数年で、私のレモンのお菓子レパートリーは飛躍的に増加しました。お菓子の記録写真を素材別・フルーツ別にファイリングしているのですが、レモンファイルが明らかに他のよりずっしり重い! 今年はレモンファイルをさらに「焼き菓子」と「生菓子」に分類しよう、と考えてます。

レモンファイルから、昨年作ったお菓子をひとつ。サブレ生地の上にレモンと白ワインのムース、トッピングはレモンクリーム。尊敬するお菓子職人のおひとり、横溝春雄氏のレシピを参考に作りました。何かで読んだ、横溝氏のレモンという素材への思い入れに偉く共感したので。今年もまた作りたい。
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「cafeglobeでバスクとお菓子のブログを……」という嬉しいお話しを頂戴したのは2年前。当ブログ、2周年でございます!
「とりあえず3ヶ月、様子見で」とスタートしたのですが、淡々と(と言いたいのは山々だけど時には冷や汗かきつつ)更新しているうちに春夏秋冬をグルリ2周させていただきました。読んでくださってる皆さまに改めて感謝です!

初回掲載の写真もこの場所でした。春のSaint Jean Pied de Port(サン・ジャン・ピエ・ド・ポー)。芽吹きの緑が眩しいです。
実は当初、ブログが何であるかもよく掴みきれていなかった私。どうするか結構悩みました。ブログって日記スタイルにしなきゃいけないのかしらン、とか。単にバスクのガイドに徹すればいいのだろうか、とか。はたまたバスクとお菓子の話題はどのくらいの比率がいいのだろう、とか。
ラッキーだったのは、当初折りよくcafeglobeのアオキさんとロンドンでお会いできたこと。細かいやり取りはメールで出来ていたワケだけれど、やっぱり直接お話しできたことの収穫は大きかったです。cafeglobeユーザーの方々のイメージをより具体的に掴む意味でも。
数々の指針を頂戴したのですが、中でもいちばん私の心にグイっと引っかかったお言葉はズバリこちら(あまりにさりげなくおっしゃっていたので、ご本人は覚えていらっしゃらないと思いますけど!)
「内容はご自由にお任せします。でもブログとは言っても、“トイレの落書き”にしない方がいいと思う」。
“トイレの落書き”!アオキさんの言葉抽出センスは本当に好きです。さすがcafeglobe設立者のおひとりだけあるワ、と私は唸ってしまいました。ピシャッと竹刀で背中を叩かれたかのような気分でしたね。この単純にして明快なガイドラインのおかげで、随分と気が楽に、尚且つやる気も頂けた気がします。
以来、「トイレの落書きはダメ、トイレの落書きはダメ……」とブツブツ唱えながら更新してます。というのは嘘ですけど、いつも頭の壁にこのアオキ標語をぺたっと貼ってます。
ちなみに『バスクの砂糖壷』ってタイトルは、私自身とても気に入っているし、いろんな方に誉めていただくのですが、これまた生みの親はアオキさんです!
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カテゴリ: バスクのアドレス帳
2007年5月08日
「バスクのアドレス帳」、レストラン編。
日本はGWが終わった頃ですね。5月はフランスも連休が多い月です。バスクはプチヴァカンス期に突入したかのような様相です。街や海、そして何よりもレストランへ出かけると、混んできたのが分かります。
今回ご紹介するアドレスは、これからの季節、かなりの混みが予想される一軒です。黒さくらんぼの里と知られるイッツァス村の美しい教会の真横に立つ、小さなホテル・レストラン。創業1696年というから、かれこれ300年以上の歴史がある宿です。

建物は300歳でも、中は改装しているのでご覧の通り。爽やかで清潔感のあるインテリアです。天井の梁とバスク織りのテーブルクロスの色がブルーで統一されているところにもご注目!
郷土料理、つまりバスク料理とフランス南西料理が楽しめます。ピペラード、仔牛のブーダン、生ハムなどの豚肉製品の盛り合わせ、鴨の燻製のサラダ、ガルビュール、フォアグラ、地鶏の煮込み料理、セップ茸のオムレツ……。

これぞバスクの代表的お惣菜、「ピペラードの生ハム添え」。トマトの甘酸っぱさが濃くって美味です。
私はここのガルビュール(野菜と豆のスープ)がとても好きです。バスクにやってきて初めて口にしたガルビュールがここ、いわば私のガルビュール洗礼場所だから。それにしても、そのあまりの量の多さには開いた口が塞がりませんでしたけど。洗面器みたいな大きさの鍋が運ばれ、1人最低3回はお代わりするような量でした。
が、それも今となっては過去の話。食べきれずに残してしまう人が増えてきたのか、洗面器鍋ではなくなり、かなり量を減らしてしまったんですよね……。寂しい。
郷土料理は繊細ではありません。がっつりとお腹にこたえます。屈強で働き者のバスク人たちが昔から食べてきたお料理ですから。お昼にこういう料理をいただいたら、我々日本人の胃袋にはお茶漬けで充分です(というか、お茶漬けがめちゃくちゃおいしく感じる)。
今ではかなりバスク仕様にアジャストされた私でも、苦しくって「残しちゃおうかな」と一瞬思う時があります。ちらりとお隣りのテーブルを見ると、80歳台とおぼしきご婦人達がぺろりと平らげて、さらにガトー・バスクで仕上げをしている……。こういう方々の隣りで、まさか料理を残すなんてことは出来ませんよね? 仮にも自分が注文して出されたお料理なのだし、きちんと頂くことこそがいちばん大切な食事マナーだと思います。
というわけで、旅でおいでになる方はお腹をぺこぺこにしてお出かけください。それには1日3食ではなく1日2食プランをおすすめします……!

木の葉の天幕つきテラス席。ヴァカンス客、バスク住人、そして生粋のバスク人の人々が程よく混じり合った雰囲気が良い店です。
Le Chêne
64250 Itxassou
イッツァス村の教会の隣
tel 05.59.29.75.01
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カフェオレボウルにバスクの食器、「蚤の市」の掘り出し物
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前回から引き続き、「蚤の市」「骨董市」の話題です。
並んでいる商品は、家具、食器、レースやクロス類、台所用品、そして古本や誌やポストカード類、ポスター類など。商品の審美眼だけでなく、ディスプレー法にも売主それぞれの個性やセンスが垣間見られるのも、楽しいところです。

格子模様が特徴のバスクの食器。こちらは茶色と濃紺の組み合わせですが、赤と濃紺の組み合わせが最もポピュラーです。当然ながら、バスク料理にはこの上なく似合います。
こうして、たくさんの売主による数多くのアイテムとそのディスプレー方法を見学すると、モノの置き方がいかに大切かってことを感じます。ひとつひとつの品はとても素敵なのに、ベタベタっと平面的に置いてる所は、お客さんが素通りしている。

酒好きとしては、杯(さかずき)類を見るのはとても好き! ハシゴを使ったディスプレーは、見やすいうえに商品が見栄えする素敵な方法だと思いました。
対して、例え興味がないジャンルでも目の端に入った瞬間にフラーっと吸い込まれるような場所があります。自分がもし日本の雑貨屋オーナーだったら、商品調達とディスプレー技を盗むのに勤しむだろうなぁ、なんて夢想したりして。
それにしても、興味ありげにじっくり観察し、品を手にあれこれディスカッションまでしてる割には、お財布の紐を緩めているお客さんはさほどいません。フランス人ってやっぱり堅実だワー、と感心せずにはいられない。確かに、「安い!」「かわいい!」と言って買っていたら、自分の家がガラクタ市になってしまいますからね……。
物欲を掘り起こしに出かけるのではなく、見て触れて楽しんで日光浴をしに出かけるのが蚤の市。単なる娯楽として楽しむ方法を、私もようやく学習しはじめたところ?

いまや日本にかなりの数が流出しているらしい、カフェオレボウル。あと10歳、いや15歳若かったら私もコレクターになっていたかも? 自分のテイストにはややカワイすぎて、買うのはちょっと抵抗あり……。見るのは好きですが。
以前はお財布の紐がかなり緩かった私。が、最近はだいぶ絞まり屋になりました。「どこに収納するの? 何に使うの? 他のものとの調和するの?」この3つの質問を自問するようにしております。
すると、かなりのモノが却下される……。その代わり、“運命的な出会い”を感じたら、直感を信じて買うこと。そしてその直感は、せっせと通っていろいろ見ることによって養われます!

バスクの布もちらほら見かけます。
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今の季節、車を走らせていると「骨董市」「蚤の市」の宣伝がよく目にとまります。市は1年中あるものとはいえ、春から初夏にかけてが旬! 週末には必ずどこかで催されていると言ってもいいくらい、雨後の筍状態なのです。
アンティークや雑貨などがお好きな方ならば、「蚤の市」と聞けばすぐに思い浮かぶであろう、パリのヴァンヴやクリニャンクール。ああいう本格的な市に比べると、田舎のは規模も雰囲気もだいぶ違ってきます。
まず、常時の市(決まった曜日、決まった場所に立つもの)は少なく、週末限定の不定期市が大半。そして、会場となるのは小さな村の役場前広場とか小学校の校庭など。日本の町内会のお祭りみたいなノリを想像していただければよいかと。

白壁にコバルトブルー色の窓枠。可愛らしいけど、村役場の建物です。白壁を這うように咲いてた藤の花、抜けるような青空、そして商品の「紫とブルーのストライプのデッキチェア」が見事に色のハーモニーを作り出していて美しかった!

小学校の校庭にて。古いポスター類は、それぞれの時代のデザインセンスが凝縮されていて眺めて楽しい。

食器のフルセットは、骨董市の定番。本当に気に入ったものが見つかれば、かなりお買い得な買物のはず?
面白いのは、会場となる村の趣きや住人層によって内容やレベルが変わってくるところですね。なぜなら、ひとくちにバスクの村といっても様々だから。近隣の都会に暮らす人や、イギリス人のセカンドハウスが多い村もあれば、代々からのバスクの農家の人々が主流の素朴で堅実な村もある。はたまた、ヴァカンス期には住民よりも海水浴客で膨れ上がるヴァカンス村もある。
それによって、お店を出す業者さんも、品物のテイストも、客層も変わってくるのは当たり前。「骨董市」なのか「蚤の市」なのか、はたまた「がらくた市」なのか。これは、ケースバイケースといったところです。
いずれにせよ、村のローカルな雰囲気ごと味わえるのも田舎の市の楽しみと言えましょう!
次回、女性好みな品々をセレクトしてご紹介します。お楽しみに。
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※お断り
・Cafeglobeまたは著者の判断により、断りなくコメントやトラックバックを削除さ
せていただくことがあります。ご了承ください。
・当ページの「コメント」に掲載されている「投稿者」名は、Cafeglobeの登録メン
バー名と同一人物とは限りません。
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