更新日:2008年5月27日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

使用道具は「フォーク」と「すり鉢」!? ポーランドの小さな焼き菓子




   昨年教わって以来、すっかり気に入ってるお菓子です。姿かたち・色合い・味わい、どれも春がお似合いだと思ったので、この時期を待ちかねてのご紹介となりました。その名も『プティ・ソレイユ(小さな太陽)』、と今の季節に相応しい名前のお菓子です。


パッと見、ちょっとマカロン風。だけど、マカロンとは縁もゆかりも無さそうなお菓子です! さくっホロっとした生地にアイシングが焼けたパリパリ感が絶妙。そして、とても上品な甘さです。

   私にとっては未知なる国、ポーランドの家庭的なお菓子。パリに住む夫の従兄弟宅のブランチに登場しました。奥様がポーランドの方なのです。このお菓子に限らず、彼女の作るお菓子は私のツボにはまるものばかり。そして新たな驚きや発見を与えてくれるお菓子ばかりなのです。


めずらしく夫が撮影の1枚。

   この日も、お皿にこんもり盛られた焼き菓子に私の目は釘付けに! ツルツルした表面と小さな円形から、遠目にはバニラマカロンのように見える……でもちょっと違うみたい。そもそも、彼女がフランス菓子を作るハズがないしね(彼女は、フランス菓子はちょっと苦手だそう。ポーランドもウィーン菓子の影響の方が大きいようです)。

   なんて思い巡らしながら、口にしてみると……。

   初めての味なんだけど、懐かしい味ってありますよね。これはまさにそんな感じです。バター・砂糖・小麦粉・卵というベーシックな素材の小さな焼き菓子。フランス菓子で言えばサブレの範疇に入るのだろうけど、あれとも違う。食感や味わい、そして何よりもお菓子から醸し出される雰囲気自体が全く違う。これはまさに東欧のお菓子!

   彼女からレシピと作り方を伝授されたとき、ビックリして「えっ?」と何度も聞き直してしまいました。生地作りには「フォーク」、アイシング作りにはなんと「すり鉢・すりこぎ」を使います。そして、ポーランド産の「プラム・ジャム」をサンドします。

   半信半疑だったのですが、教わった通りに忠実に作ってみて納得でした。このお菓子のポイントは、この3点に凝縮してます。特に“フォーク使い”は目からウロコの技! 独特のおいしい食感の生地が出来上がります。騙されたと思って、お試しあれ。


お菓子作りに「すり鉢・すりこぎ」を使ったのは初めて! 確かにこれ、ダマのないトロリとしたアイシングをあっという間に作ることが出来ます。すり鉢はポーランドではもっぱらお菓子作りに欠かせない道具なんですって!


ポーランドへ里帰りする度に買って帰るという、貴重な郷里のお味を頂きました。ねっとり濃厚なのに、甘み控えめで酸味が強く、美味! とても“お菓子向き”なジャムです。

●「マリアに教わったポーランドの焼き菓子・プティ・ソレイユ」(30~35組)

生地
バター……125g(室温にもどしておく)
グラニュー糖……15g
卵黄……1個
レモンの皮すりおろし……1/2個分
薄力粉……175g

アイシング
卵白……1/2個
粉砂糖……50g

プラムのジャム(代用品は、アンズジャムや梅ジャムなどがよろしいかと)……適量

1.クリーム状のバターを、フォークでざっざっと潰すように練る。グラニュー糖、卵黄、レモンの皮を順に加え、その都度フォークで練り混ぜる。
2.ふるっておいた粉を加え、木べらでざっと混ぜ込んだ後、手の平でまとめる。手につかなくなるまでまとめ、つるんときれいな塊にする。
3.めん棒で3mm厚さに伸ばした後、冷凍庫で数分間冷やす(型抜きをキレイにしやすくする)。直径4cmの抜き形で型抜きし、天板に並べる。
4.アイシングを作る。すり鉢に卵白と粉砂糖を入れ、すりこぎでとろりとなめらかになるまですり混ぜる。
5.4のアイシングを3の生地の上に、刷毛で塗る。出来るだけムラなく均等に。
6.170度のオーブンで15~17分焼く。クーラーの上で冷ます(焼き立てはとても繊細なので取扱いに要注意!)。
7.プラムのジャムをスプーンまたはパレットで1枚に塗り、もう1枚でサンドする。

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holyhockさま
お試し&レポート、ありがとうございます!
焼き加減は、淡いキツネ(ベージュ)色くらい。多分、2回目のしっとり感残った方が
頃合いかと思います。
ポーランドの方も知りませんでしたか。
今度マリアに聞いておきましょう(実はマリアの家族の創作菓子だったりして・・・)。

投稿者 マテスク : 2007年04月02日 19:02

遅ればせながらつくってみました。最初は少し焼きすぎ、2回目はややしっとり感を残したのですが、どのくらいがちょうどいいか少し迷いました。さくさく感がイギリス人にも好評。梅ジャムはないので、杏ジャム。私は全体的に甘さ控えめ、ジャムも少なめに塗るのが好きですが、イギリス人の男の子はたっぷりいれるのが好み。ポーランド人の女の子は大喜びしたけれど、自国では食べた事がないそうな。地域的なものがあるのかしら?

投稿者 holyhock : 2007年04月02日 05:52

ayayanさん
いつもお試し(しかも速攻で!)頂きありがとうございます。自家製の梅ジャムがあるなら、もうばっちりだと思います。
銀座の有名店のジャム、っていうくだりに興味が沸きました。30g単位で売っているなんて、フランスでは考えられないけど無駄がなくって便利ですね?

投稿者 マテスク : 2007年03月12日 19:29

早速週末作ってみました~

なんか素朴なんですが、こじゃれた
クッキーが出来上がりました♪

なによりも美味しい!!

アンズジャム(30g)は銀座の有名店で
購入しましたが足りず、自家製の梅ジャムも投入
やはり酸味が強いものがお薦めですね♪

出来上がりのサクサクもいいけれど
次の日のしんなりもまたいい感じです

いつもいつも楽しみに試作しております♪

投稿者 ayayan : 2007年03月12日 10:58

holyhockさん
ポーランドの方のお知りあいがいらっしゃるのですね。リアクション、そしてこのお菓子の普及度を私もぜひ知りたいです。
梅のジャムを彷彿とさせる、懐かしいお味がします。

投稿者 マテスク : 2007年03月09日 16:47

ほのぼの感のあるお菓子ですね。今イギリスもポーランド系の人が爆発的に増えていて、義母のケアテイカーもポーランド人なので、今度このお菓子をつくっていって驚かしてみよう!と策略してます。ジャムもおいしそう。

投稿者 holyhock : 2007年03月09日 08:33


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