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あの雑誌の影響? 2006年のバスク人気を振り返る
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カテゴリ: バスクの暮らし
2006年12月29日
『バスクの砂糖壷』2006年ラストの回です。嬉しいっ。ちょっとした仕事納めの気分です。つい先日も、友人から「今年もよく続いたねぇ」というメールをもらったばかりな私。正直言って、ネタに困って「うぅ、どうしよう……」と画面の前で固まってしまったこともありましたが……。気がつけばもう年末。
それもこれも読んでくださった方、コメントくださった方、そしていつも温かくフォローしてくださるアオキさんはじめとするCafeglobe編集部の方々のおかげです。2006年もお世話になりました。どうもありがとうございます!

今年撮った猫さんコレクションから。バイヨンヌの町角で。

こちらはサン・ジャン・ピエ・ド・ポーで会った猫さん。
さて、「バスク」をひとつのテーマとしてるブログを書いてる者として今年一番感じたこと。それはバスクを訪れる日本の人が急増したこと! これに尽きます。
なんと言っても春に発売された『フィガロ・ジャポン』のバスク特集、あの影響が大きかったようですね。フィガロの誘導力ってやっぱりスゴい……と思い知らされました。私自身、大学卒業旅行はフィガロの「南イタリア」特集を握りしめてシチリアへ繰り出したクチなので、よーく分かります。
なんて事をアオキさんに話したところ、「いやいや、『バスクの砂糖壷』だって多いに貢献してるんじゃない?」と、担当者らしい(?)ポジティブなお言葉を頂きました。そう思うことにしましょう。
昨晩も、馴染みのレストランへ出かけると隣の隣のテーブルが若い日本人男性3人組だったのでびっくりしました。小さな店内で自分以外に日本人がいるなんていうシチュエーションは、数年前までは考えられなかったことなのです。
「これからは食事中の会話内容に気をつけないとね……」とは夫の弁。日本語が通じるのは我々のみという状況に慣れきっていて、公共の場でも何でもアリな会話をしてるので。これを自制しないといけなくなるのは、残念といえば残念。
でも私の方だって、隣から日本語が聞えてくる状況は新鮮で楽しい。フランス語が満ち満ちている室内で、日本語だけが耳に突き刺すように入ってくる。そのつもりはなくったって、ついつい彼らの会話を聞いてしまった!
この地でこんなシチュエーションが訪れるなんて……ちょっと不思議。でも来年はもっと増えるかもしれない。そんなことを思いながら店を後にしました。
それでは来年もどうぞよろしくお願いします! 皆さま良いお正月をお迎えください。
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不平不満も書いてみるものだなぁ、と言うのが正直な感想です。こちらで英国紅茶の話題ついでに、「フランスの紅茶にはどうも馴染めず……」と愚痴を漏らしたところ、同じ紅茶趣味をお持ちと思われる方から素敵な情報をいただきました。コメントお寄せくださったsrsさん、ありがとうございます(そして追加コメントくださった、nousnourさんも)!
KUSMI TEA、早速買い求めてきました。結論から言いますと、美味! しっかり煮出したミルクティの味は、フランスで今まで挑戦したどのブランドよりもピンときました。

缶のデザインも個性的!
私は起きぬけに頭すっきり、そしてカラダを温める目的で、生姜やシナモンを入れるスパイス・ミルクティもよく作ります。なので、こういう力強い紅茶はとっても貴重。スパイスの存在感にも負けないコクがあります。

ロシアはサンペテルスブルグで1867年創設。オリジンは「クスミチョフ」なる名前のブランドだそう。
ロンドンに行くと必ず立ち寄る紅茶屋さんで、お店の人(インド人男性)とオシャベリしたときのこと。「フランスに住んでいるのにここで紅茶を買っているってことは、君はフレンチスタイルの紅茶文化に馴染めないんだね! 分かるなぁ、その気持ち」と言われたことがあります。
そっか、お茶の質そのものではなく、スタイルが問題なのね。彼に指摘されて合点がいった気がしました。言われてみると、フランス人のお宅で夕食後に紅茶(フレーバー・ティ系)、コーヒーそして食後酒をオファーされると、一瞬悩んだ末にコーヒーを頼んでる私です。
ところで、紅茶に関して一番カルチャーショックだったこと。それは、義母は私に会うまでミルク・ティの存在を知らなかったという事です。「紅茶にミルクを注ぐの!?」ショックを受けている様子に、こちらこそかなりビックリしましたです。
やはりラテン文化では圧倒的にコーヒー文化の方が強し、です。
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カテゴリ: バスクの暮らし
2006年12月22日
バイヨンヌの町並みです。12月の夕方5時半、こんな感じの光です。ささやかながらもイルミネーションが点灯されて、師走ムードが高まってきました。やっぱり12月の雰囲気っていいですね。

お肉屋さんの軒先から。イルミネーションで夜空が蒼く明るく見えます。
お肉屋さんへ行ったときのこと。お隣に並んでいたご婦人が、クリスマスから年始にかけて一家が消費するであろう肉を予約注文していました。これまた師走風景らしいなぁ、と始めは微笑ましく思っていたのですが……その凄まじい内容を聞き取っているうちに段々空恐ろしい気分に! 思わず、「一体、それを何日で何人で消費するのですか?」と聞いてみたくなってしまった。
ロースト用の塊肉、パテ、ソーセージ、ブーダン類、バイヨンヌ生ハムetc.……。日本の標準家庭が半年くらい(いえ、もっと?)かけて消費するような肉量でした。この地の人達の日頃のお肉摂取量から見たら、驚くに値しないのかもしれないですが。
私はお魚も好きは好きだけど、実は煮魚よりトンカツやステーキの方が好きっというお肉好きです。1週間肉料理が続いたって結構へっちゃら(但し、同時に野菜料理もしっかり食べるという条件つき)。しかし、私の肉好きっていうのはあくまで日本人レベルの肉好きなんですね。
所詮私にとっては、お肉は野菜やお米と同様に数多くの食材の1つという次元。でもこちらの人はやっぱり肉がないと始まらない、肉があってなんぼの食事です。クリスマス・シーズンになると、毎年そんな風に痛感します。胃がおかしくなるとは行かないまでも、さすがに12月27日を過ぎた頃になるとしんどくなってくる。味覚ではなくカラダが、和食やベジタリアンな食事を要求しているのが分かります。
そんなわけで只今わたくし、怒涛のクリスマス食生活を迎えるに当たって地味に質素な食生活を心がけてます。外食を極力控え、お菓子やデザート作りも小休止中。
嵐が来る前の静けさ、そんなところです……。

今年もバイヨンヌの市庁舎前にクリスマス市がたちました。これはその案内パンフレット。
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カテゴリ: バスクの暮らし
2006年12月19日
こちらのクリスマスって、日本のお正月にかなり似ていると思います。もろん宗教的な意義という点では違うけど、過ごし方の精神的な意味合いという点において。「家族が集い、家族で祝う日」という点を何より重視している点が最大の共通点です。
私は毎年夫の家族と過ごしている立場なわけですが、フランス人の普通のカップルに「どちらの家族と過ごすかで、モメちゃったりしないの?」とちょっとイジワルな質問をしてみると、夫の実家と妻の実家で1年おきに過ごすと答える人が大半でした。

昨年の写真から。クリスマスの日を一番楽しみにしていて、楽しむコツが分かっているのはおばあちゃんです。プレゼントを開けながらのこの笑顔!
ところで、今朝のラジオで「今年のクリスマスの晩、食卓の話題は?」というアンケート結果を報告してました。1位は「今年1年の家族の出来事」、2位は「その日のご馳走の話」という回答。この辺までは、平和でほのぼのといった感じでフムフムと聞いていたのですが。
次の回答を聞いて、思わず「出たぁ……」と心の中で叫んでしまった。「来る大統領選挙について」という回答が30%を占めたそうな。イヴの晩に、10家庭のうち3家庭の食卓で政治討論が繰り広げられるであろう、ということです。
普段から政治討論には熱くなるフランス人だから、大統領選を控えて盛り上がらないはずはない。いよいよ各党立候補者も決まり、ここ最近のマスコミのヒートアップぶりもスゴいものがあるし、当然といえば当然かも。
しかし、ちょっと嫌な予感がしてきた……。多分いや絶対、夫の家族も政治座談会を繰り広げるに違いない!
思い起こせば3年前(もっと昔みたいに感じるのはなぜ?)の12月、小泉元首相が自衛隊イラク派遣を決めました。その年のクリスマスの朝食の食卓で、私はそれに対する日本人としての見解を義父に問われました。そして、それがきっかけで一家の食卓はまさに朝から生討論会になってしまったのです!
なんとディベートは2時間以上続きました。しまいにはどうでも良くなり、ヨロヨロと台所から出て行った私のことすら、誰も気付いていなかったハズ……。
今年は、ああいうことになりませんように。国際政治が話題の03年と違って今年はフランス国内政治なので、私はただの傍聴者として静かに見守りたいと思ってます!

現役バリバリで働いてる義父へのプレゼントは、シャツやネクタイなどの仕事服が定番。今年はロンドンで買ってきました。義母へは、本やCD、前もって日本で買っておいたものなど。日本の「箸置き」は、義母のお気に入りです。
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クリスマスのご馳走、「七面鳥ロースト」と「栗の赤ワイン煮」
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カテゴリ: 料理の話(レシピつき)
2006年12月15日
先日久しぶりに料理雑誌を買いました。毎号買うほどのマニアではないのだけれど、年末号はついフラッと手に取ってしまいます。
中身は総力挙げての「Cusine de fêtes(お祝いの日のご馳走)」特集! 賑々しくって、カロリーたっぷり料理のオンパレードで、ぱらぱらと捲っているだけでお腹いっぱい気分に……。でも見てると楽しい。
そんな年末の料理雑誌の中で1冊1レシピ、必ず掲載されているのが「七面鳥料理」です。クリスマスに七面鳥というと、いまだに「マッチ売りの少女」の最後のシーンを脳裏に浮かべてしまう私……。あの物語が書かれてから何百年もたち、そして欧米の人達の食習慣も随分と変貌したはずだけど、クリスマスに七面鳥は根強く残っている伝統料理なのだと思います。
義母のクリスマス料理は2パターンあって、七面鳥のローストとお家代々に伝わる煮込み料理とを1年おき交互に作ります。昨年は七面鳥の年でした。
鶏、ホロホロ鶏、アヒル、そして七面鳥。鳥類のロースト料理は単純なようでいて、単純でない。それはおなかに詰める詰め物で個性が出せるから。そしてそれが家庭料理のご馳走らしさ、だと思います。
義母の場合、くし形切りした玉葱とりんごをぎっしりと詰め、それを浸すかのようにコニャックをたっぷりお腹に流し込みます。そして160度くらいのオーブンで、じっくり焼きます。おいしく焼き上げるコツは、こまめな水遣り(天板に落ちた肉汁をかけてあげること)。皮はぱりっと、お肉はジューシーに柔らかく、が理想です。

バスクの農家から直買した見事な七面鳥(内臓はパテにして、アペリティフのカナッペに使用しました)。塩胡椒した後、「これ以上入れたら破裂しちゃう!」というくらい、ぎゅー詰めします。皮が、りんごと玉葱の形でデコボコするほど!肉食文化って……とちょっと複雑な気分になる瞬間。でも数時間後にはおいしがって食べているので大きなことは言えないのだ。

コニャックを惜しまずたっぷり注ぐ。りんごと相まって、芳醇な香りを肉につけます。肉をしっとりさせてくれる効果もありそう。
そして脇付けは「栗の赤ワイン煮」。「脇付けに栗……?」と最初の年は、随分驚きました。ワインの旨みを存分に吸収していながらも、ホクホク感はそのまま残している栗。これがびっくりするほど美味なのです。栗を食べたいがために七面鳥をお代わりする。そんな逆転現象が起こります。

鍋に栗を入れ、赤ワインを1本注ぎ、軽く塩胡椒。水分がほとんどなくなるまで煮込みます。七面鳥以外にも、鶏のローストなどにもかなりいけるハズ。お試しあれ。
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おすすめ生地はパート・フィロ。 「キャラメル・バナナのクルスタッド」
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カテゴリ: お菓子の話(レシピつき)
2006年12月12日
前回の「クルスタッド」つながりで、パリパリ系なデザートをおひとつ。冬のおもてなしにもぴったりな「キャラメル・バナナのクルスタッド」をご紹介します。
前回力説したように、クルスタッドはパリパリ、はらはらっとした食感が身上です。なので、家で作るのだったら小さくワンポーションづつ食べきりサイズで作りたいな、と思っていたところ……。
ビアリッツのよく行くレストランで、私が思い描いてた理想的なクルスタッド・デザートをいただきました。くしゅくしゅっとした巾着型が可愛らしく、ホワイト・ラムの香りが効いたキャラメル・バナナとアングレーズ・ソースの組み合わせ。ベージュ・トーンのやさしい色合いといい、女性シェフらしいデザートだなぁと心に残った一品です。早速、我が家のおもてなしデザートのメニューに加えさせてもらいました。

高さと立体感が出るので、とても見栄えがする点も気に入ってます。
さて、ひとつお断りが……。掲載の写真では、実は本来使うべき「パート・フィロ」は使っておらず「パート・ブリック」という別な生地を使っています(当日、近所のスーパーで品切れだったのでやむなく代替案に変更)。
パート・フィロは、日本ではクオカさんのような製菓材料店で手に入るそうです。まだ使ってみたことがない方もぜひお試しを。パイ生地は好きだけど、自分で作るのはちょっと面倒。パイ風なものを作りたいけど、バター感を控えめに仕上げたい。そんな時にも、パート・フィロは利用価値大な逸材です。私はデザートにだけでなく、料理にも愛用してます。
●「キャラメル・バナナのクルスタッド」作り方(4人分)
パート・フィロ……約15cm四方を4枚
溶かしバター……大さじ2
バナナ……3本
バター……20~30g
グラニュー糖……大さじ2~3
ラム酒……大さじ2~3
粉砂糖……適量
アングレーズソース……適量
1.バナナのキャラメルソテーを作る。バナナはひと口大にカットする。
2.フライパンにバターを溶かし、グラニュー糖を加える。砂糖がキャラメル色になってきたところに、バナナを加えてソテーする。ラム酒を加えてフランベし、お皿に移して冷ましておく。
3.パート・フィロを正方形にカットする。1枚づつに溶かしバターをさっと刷毛で塗る。
4.3の真中に、2のバナナを適量置く。
5.バナナを包み込むようにしながら、生地を巾着型にふわっとまとめる。
6.180度のオーブンで15~20分ほど、きつね色の焼き色がつくまで焼く。
7.粉砂糖をたっぷりとふり、アングレーズソースを流したうえに置く。焼き立てをサーブする。

煮崩れないように、でもしっかりとキャラメリゼさせます。
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ガスコーニュ旅行中、私がとても楽しみにしていたお菓子があります。その名は「croustade(クルスタッド)」。フランス南西部一帯で親しまれている地方菓子です。
バスクもこのエリアに含まれているとは言え、ガトー・バスクという押しも押されぬ地方菓子があるせいか、クルスタッドの存在感はイマひとつという感を否めません。
ガスコーニュへ行ってみると、どこのお菓子屋さんの窓辺にもこのお菓子がお行儀よく並んでました。クルスタッドの本拠地はやっぱりガスコーニュなのね! 現地でしかと確認できる、こういう楽しみはフランス地方旅行の大きな愉しみです。

驚くほど地味な佇まいのお菓子屋さんを発見。剥き出しの金属パイプに板を並べた台にお菓子が並んでる……! ちょっと寂しい、だけど妙に好奇心をそそられました。
名前の語源は、croustillant(形容詞)「パリパリしている」。
名は体を表すの如く、食感が身上のお菓子です。透けるくらい薄い生地を何層にも重ね、アーモンドクリームと果物を敷いて焼き上げます。クシャクシャっと無造作に焼き上げた上の部分はパリパリしている、いやパリパリしてなくてはいけないお菓子です。
当然、焼き立てはとっても美味! でも逆に言うと、焼いてから時間がたてばたつ程、パリパリ→ふにゃふにゃ→グニャグニャな食感に。これほど食感の劣化が激しいお菓子も珍しいと思います。以前、買ってきたクルスタッドを口にしてみて「あれ、コレ何かに似てるー」と考えて、それが「翌日の春巻き」だと分かったときはちょっと悲しかった……。

昼食のデザートに注文。パリパリ感はまあまあでしたが、中のレーヌ・クロード(プラムの一種)のお味が爽やかでとても美味でした。
「パリパリ」と言えば、先日パリの某チャイニーズ・レストランでパリパリの究極(?)なる北京ダックを食べに行ったときのこと。中国人の友人と一緒だったので、オーダーは全て彼女に任せました。オーダーし終わった後、彼女がわざわざマネージャーを呼んできてマンダリン語で強い調子で何かを言い、彼の表情が一瞬曇ったかのように見えた……。
「今、何て言ったの?」と彼女に訊ねれと、「『まさか昨日の残りなんて出さないでしょうね!ちゃんと焼き立てを頂戴よ!』と言っておいたのよ」だって……。普段おっとりしているのに、果敢にお店の人を挑発する様子に笑ってしまった。そして、ますます彼女のことが好きになった私です。はたして出てきた北京ダックは、それはそれは素晴らしいパリパリ感でした。
おいしいものって、受身な態度では手に入らないのかもしれない。彼女みたいに、こちらも充分に気合を見せて相手をタジタジさせるくらいでなければ。例え同じ店で食事したとしても、おいしいものを出してもらえる人と出してもらえない人、という差は絶対に存在するはず。そしてそれは、日本よりも海外ではより顕著な気がします。
クルスタッドを注文するとき「まさか、昨日のじゃないでしょうね!」と言える勇気、私も欲しい……。
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我が家のリキュール棚に新たな瓶が加わりました。Pruneaux à l’Armagnac「プルーンのアルマニャック漬け」。ガスコーニュ旅行中に見つけました。
アルマニャックはワインから作られる蒸留酒、ガスコーニュ地方の特産品です。葡萄畑沿いの道を車で走っていくと、アルマニャック醸造所が幾つも。去年、年代もののアルマニャックをお歳暮に頂いたので、ほんとは買うつもりなんてなかったのだけど……美しい葡萄畑を眺めているうちに気分が盛り上がってしまい、買ってきました。
こうして新しいリキュールを旅先で見つけると、私が真っ先にトライしてみるのがバニラアイスクリームとの組み合わせです。アイスクリームの上にぽたぽたっと垂らし、アイスクリームごと「試飲」します。
そのままグイっと飲むにはアルコール度数が強すぎる場合も、アルコール分をさほど感じずに、香りをしかと確認することが出来ます。そして大抵の場合、とってもおいしく感じて「もっとかけちゃえ」と増量する羽目に……。

先日の来客ディナーの際も、この簡単デザートに。バニラアイスクリームとアルマニャックとプルーン、そして簡単なガトー・セック(ダックワーズ生地をフィンガー風に)を添えて。思いのほか好評でみんなお代わりをしたので驚いた。やっぱりシンプルでおいしいものが一番のご馳走なのね、としみじみ。
香りの特徴、バニラとの相性、そして、どんなお菓子や果物に使おうかな……と、そこからどんどんイメージを膨らませるのが何より楽しい。うーん、やっぱり私にとってお酒なしのお菓子作りは考えられません。
ちなみに、写真のリキュール棚は今年の春に馴染みのブロカント(古道具屋)で一目惚れ、即断でオーダーしたもの(ひとりで家具を即買いしたのは初めての経験!)。楕円型の棚の側面がぐるりとガラス張りになっているので、瓶の姿が透けて見えます。

今回改めて数えてみたところ、所有リキュールは20種ほど。登場回数がダントツ多いのは、相変わらずグランマルニエ、コニャック、ラムですが。使用頻度が少ないものは、来客時の食前酒などとして消費。
中身もさることながら、お酒の瓶のデザイン性もかなり重視している私にとって、願ってもない家具なのです。模様替えのつもりで時々瓶の位置を入れ替え、目でも楽しむことが出来るので。当分のあいだ、アルマニャック瓶がこの家具のアリーナ席を陣取りそうな気配です。
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カテゴリ: ヴァカンス・旅行
2006年12月01日
いよいよ師走ですね。先週はパリにステイしてましたが、街は既にクリスマス・モードに突入していました。今年も頭の痛いプレゼント選びの季節が……と焦燥感に駆られてしまいます。これに比べると、地方の商戦ペースはもうちょっと緩め。とは言え、バイヨンヌでもそろそろクリスマス・マーケットの準備が始ってます。
さて、あれこれ他の話題を取り上げてるうちにアップするのが遅れましたが、秋のドライブ旅行の模様を少々お届けします。日本からのゲストと共に、ガスコーニュ地方を訪れました。バイヨンヌから2時間少々のドライブで到着です。

秋の旅行は朝の景色が素晴らしい。朝もやの中に浮かんで見える町の風景に目を奪われました。
バスクの赤と緑色の景色から一転して、しっとり落着いたハチミツ色の石畳が美しい村々。同じフランス南西部はアキテーヌ地方でも、それぞれのエリアが自然豊かで特色が際立っているので、ご近所への小旅行とは思えないほど遠くに来た気分を味わうことが出来ます。

途中立ち寄ったコンドンの古い町並。コンドンの綴りはCondom……ひょっとしてアレのオリジンの町なの?と思って調べてみると、英語圏(人名説)・仏語圏(地名説)と見解が分かれてるらしい。
出発前に地元の図書館で「ガスコーニュ地方」のガイドブックを借りてきました。夕食前の時間、ホテルのベッドにごろんと横になりながら捲ってみると……巻頭を大きく飾っている強烈な写真に目が釘付け。農家の人が得意満面でガチョウの頭をぐいと後ろに反らし、くちばしの中に三角ジョウロのようなものを突っ込んで餌を与えている、かの悪評高き(?)フォアグラ育成風景というやつです。ガスコーニュは、ガチョウ・鴨ともにフォアグラ文化豊かなエリアなのであります。中のフォアグラ紹介ページにも、スゴい写真が何枚もありました。
食事前に見なきゃよかった、と一瞬後悔。こういう写真を見た直後に、「フォアグラ尽くし」なメニューを目の当たりにすると、こんな私でも複雑な心境になるもんです。しかし、しっかり頂いてきました(言い訳するようですが、フォアグラなしのメニューを見つけるのはほとんど無理)。ちなみにわたくし特にアンチ・フォアグラ派という訳ではないですが、フォアグラを食すのは旅先とよそのお宅で出された時のみに限定してます。
次回、ガスコーニュで出会ったお酒とお菓子をご紹介します。

ガスコーニュの葡萄畑。香り豊かなオー・ド・ヴィの名産地です。
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