更新日:2009年7月28日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

オレンジ果汁のラップ・エステ効果!
しっとり肌な「ケーク・オ・ショコラ」




   日本人かフランス人か。食べてくれる人がどっちなのかをいつも意識しながら、お菓子を作ります。もちろん個人それぞれの嗜好というものもありますが、お国嗜好も無視できない。フランス人嗜好という円と、日本人嗜好という円が重なり合っている分布図。その重なっている部分のお菓子を増やしていきたいなぁと常々思ってます。

   「オレンジの香りのケーク・オ・ショコラ」。これはそんな思いから作り始めたお菓子のひとつです。


分厚く切らずに、薄ーく上品にスライスして頂きたいお菓子。ビターな味と爽やかなオレンジの香りは、お茶にもコーヒーにも、ワインや食後酒とも相性良しです。

   オレンジ・コンフィ入りのココア・パウンドケーキに、オレンジのシロップをじわじわ染み込ませます。ぴっちり保湿して室温で寝かせること一晩。ラップをそーっと外してケーキに触れてみると……パックしたてのお肌のようなしっとり感が待っています。


こういう作業にはやっぱり日本製の繊細な刷毛が一番。お肌を傷つける心配がありません。

   出来たてよりも時間が経った方がおいしいお菓子のレパートリーが幾つかあると、お持たせ菓子に重宝します。今年の夫の誕生日には、我が家のパウンド型を総動員してこのお菓子を焼きました(自分の誕生日には職場にお菓子を持参して配るという風習がある)。彼曰くとても好評だったとのことなので、来年もこれにするつもり。


多少香りの迫力は変わるでしょうが、お酒が苦手な方はグランマルニエを省いて、オレンジ果汁多めにして頂いても。

●「オレンジの香りのケーク・オ・ショコラ」作り方(20cmパウンド型1台分)

バター(室温に戻しておく)……120g
グラニュー糖……100g
卵……(室温に戻しておく)大1個
薄力粉……100g
ベーキングパウダー……小さじ1/2
ココア……30g
オレンジ・コンフィ(よくシロップを切って、小さく刻んだもの)……150g

オレンジ……1個
粉砂糖……大さじ2
グランマルニエ……50cc

1.型に紙を敷いておく。
2.ボウルにバターを入れ、柔らかくクリーム状にする。グラニュー糖、溶きほぐした卵を2回に分け入れ、なめらかに混ぜ合わせる。
3.粉、ベーキングパウダー、ココアをあらかじめ合わせてふるっておいたものを加え、丁寧に混ぜ込む。
4.オレンジのコンフィを加え、平均に混ぜる。
5.180度のオーブンで約50分焼く。
6.焼いている間に、シロップを作る。オレンジを絞った果汁、粉砂糖を小鍋に入れて沸騰させる。粗熱が取れたらグランマルニエを加える。
7.焼きあがったケーキの紙を外し、熱いうちにシロップを全面にたっぷり刷毛で塗る。
8.人肌程度までケーキを冷まし、ラップで全体を包んだ状態で一晩寝かせる(冷蔵庫ではなく必ず室温で)。

コメント (12) | トラックバック



このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.cafeglobe.com/mt-tb.cgi/788

初めまして。
いつも楽しく拝見させていただいております。

以前こちらのレシピを見ながら焼いてみたところ、
びっくりする程美味しく出来、大変好評でした。
日持ちもするので重宝しております。

ところで、このレシピなのですが、中のオレンジを、
梅酒の梅に変えたらどんなもんでしょうか・・?
家に、去年つけた梅酒の梅の実が大量に余ってるので
パウンドケーキにしようと思っているのです。

ココアとかグランマルニエはちょっと合わなそうですが、
基本のパウンド生地が、どのレシピより美味しく
仕上がったもので、なんとか代用できないかなと・・。

投稿者 えぬ : 2007年07月20日 11:33

misaさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
バレンタイン用に試作していただいたとは、光栄です!
高さが半分くらいでしたか・・・
うーんバターのホイップ不足くらいしか思い浮かびません。
ベーキングパウダーは入れましたか?
卵は確かに少なめにしていますが、Lサイズです。正味70g近くはあるので小さい卵をお使いならば2個、または1.5個くらいに調節してくださいませ!
シロップ、確かに途中で止めたくなる量ではありますがそこを踏ん張って全部染み込ませてあります!


投稿者 マテスク : 2007年01月30日 16:06

はじめまして、の投稿です。
本屋さんで里佐さんを知り
大ファンになりました!
いつも楽しく拝見しています。

さて、オレンジラップのチョコケーキを
バレンタインの練習用に先ほど試作しました。
体中ココアの香りで幸せ満喫してます!

一応、レシピ通りに作ってはみたのですが(汗)
高さが、里佐さんフォトの半分しかありません。。
かなり卵の量が少ないようですが
里佐さんレベルまで高さを出すには
どうしたら良いのでしょうか?
バター&卵のホイップのバランスですか?

質問がもう一つ・・・。
分量のシロップは全量しみ込ませますか?

細かくてすみません、
ぜひご教授いただきたく。。。。

投稿者 misa : 2007年01月28日 11:29

marilleさん
実体験アドバイス、私からもお礼申し上げます!

hollyhockさん
ご感想コメントありがとうございます。
私も調子に乗ってシロップの量をどんどん増やしていったクチです。お見舞い先の方も食べてくださったとのこと、良かった良かった、です。

nousnours
お菓子デビュー作ですか!なんか、光栄といいますか責任の重さを感じてしまいました。
さて保存ですが、数日後に召し上がる場合も、そのままラップして冷暗所(注・冷蔵庫ではなく)においてくださいね。

モラの住所です。
13 rue Monmartre

投稿者 マテスク : 2006年12月05日 16:42

里佐さん、marilleさんの(実体験をふまえた!)アドバイスに従い、マーマレード代用はやめました(全く別物ですよね、やっぱり…)。オレンジの皮をすりおろし、グランマルニエが入手できずコアントローを使って作りました。私もこのサイトを見るようになるまでお菓子作りは興味のなかった初心者なので、おっかなびっくりです。
今回は、里佐さんの写真のようには高さが出ず、またスポンジにシロップが染み込む様子が楽しくて調子にのりすぎ、こんなに?と思うほどのしっとり状態でラップにくるんだので心配でしたが、翌朝の出来上がりは上々でした。普段食が細くて心配なお祖母さんも、ちゃんと食べてくれました!

投稿者 holyhock : 2006年12月04日 19:48

いつも楽しみに読ませていただいています。

恥ずかしながら、これを見て生まれて初めてケーキを焼きました。ごはんはよく作るのですが、うちはデザート類は専ら主人が作るので、いつもまかせていました。

今ラップに包んで寝かせているところです。

と、いうわけで、極めて初心者の質問ですが、明日になったらラップをはずしてどういう状態で保存すればよいのでしょうか。

3日後に夕食に招いている方たちにお出ししたいのです。ちなみにその中にイスラム教徒の方がいるので、グランマルニエはやめました。

もうひとつ、以前コンフィのところでパリのMORAと書いておられましたが、住所あるいは大体の場所がお分かりでしたら、お教えいただければ嬉しいのですが。

これからもかかさず拝見しますので、お元気でずっと続けてくださいね。


投稿者 nousnours : 2006年12月04日 01:04

配合の中で卵1個、コンフィ150gという配合に驚きましたが、チョコレートとオレンジが引き立っておいしそうですね。

holyhockさんのマーマレードで代用案で思い出しましたが、ちょうどこの前、ラムレーズンを漬け込む空き瓶欲しさに、瓶に残っていたマーマレードをパウンドケーキ生地にどばっと混ぜて焼いたんです。生地の半分に少量混ぜ込んでからマーブル仕立てにするとかなら違ったのでしょうが全体に混ぜ込んでしまったので、もちっというか、ねちっとした焼き上がりになりました(冷汗)。
そんなわけで、マーマレードはやめたほうがいいと私も思います。

投稿者 marille : 2006年12月01日 10:01

holyhockさん
こんにちは。
コンフィの代りにマーマレード案。多分、やめておいた方が無難な気がします。バターと同化しちゃって、甘味だけ際立ちそうな予感。
ココアだけにする(私も何度かこれで作ったことあります)、またはオレンジの皮をすりおろして入れるだけをおすすめします!

Takakoさん
早速お試しいただいてありがとうございます。
待ちきれなかったのですね。。。
このお菓子がワインと合うってこと、同じ意見で嬉しいです。

投稿者 マテスク : 2006年11月30日 02:13

マテスク流コンフィを作ってあったのを思い出し、さっそく挑戦しました。今日は私の誕生日だったので明日まで待てなくてワインと一緒に頂きました。とってもおいしかったので、また作ってみます。

投稿者 Takako : 2006年11月30日 00:45

久々のレシピアップで、急にやる気が刺激されます。この週末に年配の方をお見舞いに行く時の手土産にしようかなと思ってます(お酒好きな人だし!)。私もコンフィを切らしていますが、たとえばマーマレードなどで代用できるでしょうか…

投稿者 holyhock : 2006年11月28日 20:52

kiyokoさん
早速のコメントありがとうございます。
パリから別の場所へ引っ越されるのですね。新居のキッチンってワクワクしますよね。コンフィ、ヨーロッパ圏内ならどこでも売ってるはず?です。

投稿者 マテスク : 2006年11月28日 15:47

とっても美味しそう!これは仏人にも日本人にも(日本人年配男性にすらも)愛されそうなレシピですね。また、いつも感歎なのですが、りささんのお菓子写真ってプロ並(以上)。。。見入ってしまいます。

明後日でパリ生活を終えるのは残念なのですが、来月から住む国ではオーブン付のアパートに住めそうなので、絶対このケーキ試してみますね!(でもコンフィ手に入るかな。。。りささんのようにコンフィから手作り出来るほど器用ではないので少々不安)

投稿者 kiyoko : 2006年11月28日 02:11


※名前とメールアドレスは必須です。このメールアドレスは公開されません。


保存しますか?




※お断り
・Cafeglobeまたは著者の判断により、断りなくコメントやトラックバックを削除さ せていただくことがあります。ご了承ください。
・当ページの「コメント」に掲載されている「投稿者」名は、Cafeglobeの登録メン バー名と同一人物とは限りません。


マテスク里佐プロフィール

バックナンバー
「チョコレート祭り」のルポタージュ (7月28日)
ヴァカンス行ってきます! (7月21日)
バスクに初登場!「オーガニック・レストラン」 (7月14日)
1歳のお誕生日ケーキ (7月07日)
ジャム暦とアンズジャム (6月30日)
コーヒーにあうお菓子 (6月23日)
黒さくらんぼジャムのシンプルデザート (6月16日)
さくらんぼの過去記事を読みながら (6月09日)
カフェ限定がおすすめ!シャトーホテルの利用法 (6月02日)
いちごの季節のお菓子プラン (5月26日)


カテゴリ
お菓子の話
お菓子の話(レシピつき)
バスクのアドレス帳
バスク地方について
バスクの暮らし
パティスリーBasque
ヴァカンス・旅行
食卓のお気に入り
外で食べたおいしいもの
料理の話(レシピつき)
今週の食材


月別アーカイブ
2009年07月
2009年06月
2009年05月
2009年04月
2009年03月
2009年02月
2009年01月
2008年12月
2008年11月
2008年10月
2008年09月
2008年08月
2008年07月
2008年06月
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
2007年01月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年09月
2006年08月
2006年07月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年03月
2006年02月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年09月
2005年08月
2005年07月
2005年06月
2005年05月