更新日:2009年6月16日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

おかげ様で復活の兆し、な発酵食品作り




   皆さん、先日(9月26日付)の「リビングフード Diet」ご覧になりました? ヤマショウさんが中間報告と題して、数々のお写真をデータ遍歴と供に披露してくださったアレです。画面の前で思わず「おォっ」と唸ってしまいましたよね?

   はっきり言って、ビッグシスター状態だろうとヤマショウさんは素がとってもチャーミングな方とお見受けしましたが、現在の凛!としたキレイなお姿はどなたの目をも釘づけにしたはず。リビングフード、おそるべしですね。

   何を隠そうワタクシ、LF連載開始直後にジューサーを購入してます(かなり影響されやすい性質なんで)。しかしいざ使ってみると、コップ1杯のジュースを作るのにものすごい量の洗い物が出ること、絞りがアマくて無駄が多いことに不満が募り(買った機種に問題あり?)、機械は既に納戸入りという情けない結果に終わりました。結局、おろし器を使った手絞りフルーツジュースを週に僅か1~2度ペースで飲んでます。

   こんな、リビングのリの字にも追いついていない私。しかし、ヤマショウさんのおかげで「朝ごはんにはフルーツを」を心がけるようになっただけでも小さな改革でした。前はフルーツっていえば、お菓子素材としての消費方法ばかりを考えていたので。「趣味の果物」「実益の果物」を分けて消費するようになりました。今の季節、アップルパイを焼いたとしても、朝には生のりんごも齧ってみよう。たったそれだけのことなんですけどね。まあ、せっかくフランスは果物に恵まれた国なんだし、フルーツの酵素をもっと積極的に取り込んでみようと。

   それからもう1つ。ヤマショウさんに俄然ヤル気を引き戻していただいたのが、「納豆」と「ヌカ漬け」への情熱。この2大ジャパニーズ発酵食品と白いご飯は私の食の原点ですから。どんなにおいしいパンとチーズがあろうと、代替品にはなり得ないんです。パリ生活ならいざ知らず、バスク暮らしで一番悩んだのがこれ。そして結局、自分で作るようになりました。


人肌温度で発酵後、室温で数時間「後発酵」させることによって、ふっくらとした味わいに仕上がります。発酵物って生き物なだけに油断できぬ存在。だけど上手に出来たときのおいしさ、そして自分で作った納豆への愛着はひとしお。

   料理ではなく食品作りなので、実験・研究が必要だし珍談悲談の連続です。特にヌカ漬けは毎日手をかけるペット状態になりますからね。家を空けることも多い身としては、泣く泣く捨てるという辛い思いも経験済み。でも心の痛手(?)もすっかり拭えたから、ヌカ床再デビュー狙ってみようかな。とりあえず、実家の母に「ヌカセット、また送ってー」と電話オーダーしておきました。

   その他の面では、私の食生活のLV率はかなーり低めです。ワインはたっぷり飲んでるし、外食といえばフレンチ(野菜や果物は加熱調理が基本なのでLV度は低い)な環境だし、お菓子をつくってるし……うじうじ。

   でもヤマショウさんも「小さな出来ることから少しづつ」とアドバイスして下さってます。そもそも食習慣って生活スタイルの一部、個人の生き方・価値観のパーツですもんね。自分らしさを崩さずに、取り入れられる部分を模索していけばいいのではないか、と。

   ヤマショウさんファンの皆さん、それから海外で私みたいに発酵食品作りに精を出している皆さん。一緒に頑張りましょうね。


私の納豆フェチぶりは近親者にはつとに有名な話。家族友人が送ってくれるとっておきの国産大豆で作ります。納豆つくり、私に言わせると成功の秘訣5割は素材の豆のおいしさが握ってます。

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kamiさん
これからkamiさんのことを師匠呼ばわりさせてもらっていいですか!?気合を入れなおし頂くようなコメント、ありがとうございました。
それにしても、お子さま達なんて幸せなのでしょう。欧州田舎暮らしでも、譲れない食文化ってありますよね。それがやっぱり納豆とヌカ漬けなのでは。
で、これを愛食している人って、好き嫌いなくどこのお国の料理もおいしく頂ける、食べ上手な人が多いっていうのが私の持論です。作り上手にもなれたら言うことないのですがー。私も地道に頑張りたいです。


投稿者 マテスク : 2006年10月12日 15:02

里佐さん
前回は温かいお返事を頂いてありがとうございました。
はち切れそうなお腹を抱えつつ、今日も納豆を作り、ぬか漬けを混ぜました。やっぱり海外に住んでいても「日本の味」は子供達に伝えたいなーと思って、試行錯誤しながら作っています。今日も「季節の味」を教えたくて栗おこわときのこを沢山入れた湯豆腐にしました。
庭のりんごが7kgも採れたので、昨年の里佐さんのレシピを参考にして、ワイン一本を使ってコンポートも作りました。秋はおいしものがいっぱいですね。

投稿者 kami : 2006年10月12日 05:55

エヴァンスさん
はじめまして。ご愛読&コメントありがとうございます。
「海外暮らしの納豆メート」からのご反応、嬉しいです!しかし、私もまだまだ修行の身です。。。ねばねば不足のお悩みもよーく分かります。
と言うのも、毎回出来が違ってしまいます(工場でないので当たり前ですけど)。豆の種類、鮮度、煮方、そして温度管理。これのバランスによって左右されます。
出来るだけ柔らかく煮るのが第1ポイント。私はシャトルシェフを愛用してます。ねばねば不足の場合は、例えそれが本などで書かれている時間を大幅に越えても、辛抱強く待ってあげます。過発酵は危険ですが、不足の場合は安心して食べられます。ちょっと納豆化した煮大豆を食べる気分で、あまりクヨクヨしないこともポイントかと。
お互い頑張りましょうっ。


投稿者 マテスク : 2006年10月12日 00:43

りささん,はじめまして.数ヶ月前,オレンジコンフィを検索していてこのブログにたどり着き,それ以来どっぷりはまっています.アメリカに住んで9年目.わたしもアメリカ素材に四苦八苦しながらも,スペシャルなカナダの小麦粉なんかを見つけては興奮状態でケーキを作ったりしています.
わたしも渡米当初,納豆作りに挑戦したことがありますが,ねばねばがあまり強くできずに断念しました.納豆作りのレシピ,伝授願えませんか?もう一度チャレンジしてみようかと.

投稿者 エヴァンス : 2006年10月11日 20:01


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