更新日:2008年5月27日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

車の旅はひとまず休憩、ひたすら歩いたヴェネチア滞在




   ヴァカンス3日目、いよいよ目的地入りの日。アルプスも越え、遂にイタリア北部に突入!ここから10日間、どっぷりヴェネチア三昧な日々を送ります。

   行かれたことある方ならお分かりでしょうが、うーんこの街の魅力を何と表現して良いのやら……。逆にまだ行ったことがない人にヴェネチアの素敵さを説明するのは至難の業です。私も自分の目で見るまで、正直言ってもっと甘く見てました、この街のこと。「水の都」という使い古された枕詞を使うと、逆に安っぽい響きに聞えてしまうのは私だけ?


共和国時代、ヴェネチア「追放」が何よりの重い罪だったという……その意味、しみじみと分かる気がする。

   到着日、宿があるリド島に向かうフェリーに乗って甲板に立つと、淡い色したヴェネチアの街並みが見えてくるのですが、それを見るとゾクゾクっと鳥肌がたってしまう私です。決して感動屋さんではないので(その割には感動という言葉を乱発してるナと反省)、街を見て鳥肌っていうのは自分にとってはかなり珍しい事なのであります。

   それともう1つ、ヴェネチアにハマった要因。それは塩野七生氏の本ですね。直前に再読してから出かけると旅心を盛り上げる効果抜群。キザですけど、物語の現場に身を置くような不思議な感覚に浸ることが出来るんです。


ものすごい暑さ、そしてものすごい紺碧の空の日。水不足のせいか、水汲み場も閉じている日が多かった。

   毎年来ても長逗留しても、今のところまーったく飽きが来ないのが空恐ろしい。この分では、イタリアの他の魅力を見る間もなくオバアサンになってしまいそう。他にも行ってみたい場所はワンサカあるんですが……。


楽しそうにおしゃべりしながら歩いていたシスター達。私の写真の被写体テーマ、その1は「聖職者の方々」です。


私の写真の被写体テーマ、その2は「猫」。ヴェネチアで初めて猫屋敷を発見!

   街とラグーン全体が世界遺産に登録されてます。今まで訪れた幾つかの世界遺産の中で、ここは間違いなく私にとって最高の遺産レベルです。水位上昇・地盤沈下の問題を抱えていますが、後世まで永遠に残って欲しいと願わずにはいられない。多分いや絶対に、来年も訪れます!


毎日たくさん歩いていろんなエリアを堪能しました。目の保養物がたくさんあって、車が走っていない街だから、散歩が楽しいヴェネチア。本屋さん古本屋さん巡りはここでも必ず。

コメント (12) | トラックバック



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bottega616さん
お名前にイタリアの香りを感じておりましたが、やはり!ヴェネチア近くにお住まいだったのですね。そのガイドブック、おいしそうな雰囲気漂ってくるので今度参考にさせて頂きますね。ありがとうございます!

投稿者 マテスク : 2006年09月12日 14:48

里佐さんへ
私にとっても最高の遺産レベルの街ですね。以前仕事の関係で、ヴェネチア近辺に住んでいたので何十回訪れたかは分かりません。でも行く度に魅力を感じました。Michela Scibiliaと言うライターが出版している、『Venezia Osterie & Dintorni』と言うガイドブックがミシュランなどのガイドブックにはない食堂やバールの紹介をしているので、欠かせませんでした。あ〜またスピリッツ飲みながらカフェでのんびりしたいです。ごはん日記も楽しみにしておりますね!!

投稿者 bottega616 : 2006年09月12日 13:06

皆さまのヴェネチアへのそれぞれの思い入れ、とても楽しく読ませていただきました!塩野氏人気も再確認できて嬉しいです。

ご質問いただいた方へ
kazさん
食事は大抵ホテル(クワトロ・フォンターネ)で。このホテルが好きだから来ているようなもんです。美食ではなく、毎日食べても飽きない心地よいごはんです。ヴェネチアを一歩ひいた感覚で楽しめるのがリドの良さですね。

takakoさん
というわけで車はリドに置き、ヴェネチアへは毎日船で「ご出勤」でした。

Junkoさん
『水上の迷宮都市』、来年までぜひ読んでみますね。ありがとうございます!劇場の舞台って表現、とても素敵だと思いました。ほんとにあの演出力には心底お手上げでございます。

marilleさん
ありがとうございます!あれから1年たってしまいました。

メルコさん
はじめまして。
年末は大抵のお店がオープンしてます(赤ガイドを見る限り)。ずばり閑古鳥は鳴いてると思います。ほとんどの観光客がヨーロッパの人なので太陽の季節が終わると去ります。でも別荘族とか地元人だけの落ち着いた空気もなかなか良いと思いますが。


投稿者 マテスク : 2006年09月11日 16:09

はじめまして。スペイン南部在住のものです。
バスク地方が大好きで、調べものをしていてこちらに辿り着きました。
とっても素晴らしいセンスと着眼点で選ばれた素敵な情報ばかりですね。
楽しく拝読させて頂いています。
(ヴェネツィアにも近いうちに行く予定ですので今後のアップも楽しみです!)

初めてですのに恐縮ですが質問させてください。
もしご迷惑でなければお答え下さい。

年末にフランスバスク地方の旅行を考えていますが、ホテルやレストランなどのお店は営業していますか?
また旅行者はいるのでしょうか?(あまりに閑古鳥が鳴いている所へ行くのも悲しいので)

宜しくお願い申し上げます。

投稿者 メルコ : 2006年09月11日 04:59

マテスクさん、こんにちは。
ヴェネツィア、行きたいのになかなか行けない街です。車が通らないから、夜はとりわけ静かだそうですね。

あ、やっと里佐さんの新しい方の本を買いましたよ。撮影中やアンティークのジャム瓶コレクションのお話を知っていて読むと、とても身近に感じられました。

投稿者 marille : 2006年09月10日 22:03

里佐さんへ
ヴェネツィアは私が生まれて初めての海外旅行で訪れた場所でとっても思い入れが深いんです。やはりきっかけは高校生時代に読んだ『海の都の物語』。その後もAix-en-Provenceに留学中にも夜行列車で行ったりと何度か機会を見つけては訪れてます。私のヴェネツィアのイメージというと何というか、とても優秀な演出家によって作り上げられた劇場の舞台といったところ。街の入り口に立った時点で幕が上がり、その巧みな演出効果によってぐいぐい惹き込まれていく感じ。「水」もその演出の一つにすぎず、他にも魅力一杯なんですね。もうご存じかもしれませんが、陣内秀信さん著の『ヴェネツィア-水上の迷宮都市』もお勧め。建築学の観点から見たヴェネツィア案内が面白いですよ。

投稿者 Junko : 2006年09月10日 00:34

里佐さん
ヴェネチア、素敵な所ですよね。「観光客、匂い、蚊」を避ける為にヴェネチアは絶対に冬!という父の信念?からか冬にしか訪れたことがありません。(高校の修学旅行で行った時も晩秋だったし。)霧に包まれた夕闇で迷子になってしまう・・・というイメージだったのに、里佐さんの写真を見てちょっとびっくりしました。夏のヴェネチアも行ってみたいな。個人的には、王道とは言え、フィレンツェ、トスカーナ地方が大好きです。

投稿者 kami : 2006年09月09日 22:23

バスク旅行の折には、いろいろと情報をありがとうございました。私は今頃になってバスク関連の本を読んで、また行きたいなーと思っているんですよ。夏のヴェネチアもいいですね。ところで車はどこに駐車されたのですか?駅の近くですか。教えて頂けるとうれしいです。

投稿者 takako : 2006年09月09日 21:35

ヴェネチアいいですよね!
あの独特の空間は書いていらっしゃる通り
○○のような都市とは表現できません。
ミラノやロンドン、パリ、東京が同じような
お店並んでいくのに対して、ヴェネチアは
その波に飲み込まれないでほしい、と願います。
私が訪れたのは子供の頃と、7年ほど前。
将来夫婦で訪れてみたい街の一つです。
イタリア大好きで家族や友人と数回
訪れたのですが、昨年機会があって行った
モンサンミッシェルは感動しました。
塩野七生さんの小説は映像が浮かんできて
私も愛読しています。

投稿者 eriseki : 2006年09月09日 21:04

りささま
私がヴェネツィアを訪れたのはもう10年も前になります。季節はやはり夏、女友達3人との旅でした。
夏真っ盛り=観光シーズン真っ最中のはずなのに、りささんの写真からはそんなことは微塵も感じません。なぜ?なぜ?
LIDO島だから?
ヴェネツィアに行くなら夏は避けようと思っていたのですが、その考えはあらためなきゃいけないかしら。
あとですね、ヴェネツィアではどうも「食」に当たらない、というイメージがあります。そんなことないの?おいしいところがきっとあるから、来年も!と思われているんですよね。是非情報を!
実は、うちも夫婦でヴェネツィアは狙っている場所なのです。北イタリアのコモ湖周辺とガルダ湖の旅も、バスクもまた行きたいし、いったいどうやって休みをやりくりしたらよいのやら、悩みはつきませんが、やっぱり次はヴェネツィアかしら!!

投稿者 kaz : 2006年09月09日 11:50

りょさん
そう、ドンピシャそれです!短編のお話にもよく登場しますしね。読書と旅の組み合わせのお仲間がいて嬉しいです。りょさんは作品に感化されてたくさんの場所を訪れているのですね。ヴェネチアにばかり興奮している場合じゃないのかも・・・という気がします。

投稿者 マテスク : 2006年09月09日 04:34

『海の都の物語』ですね?私もこの人の本を読んで訪れた場所多数あります。ヴェネチアも行きました。いつかヴェネチアから海路でイスタンブールまで行ってみたいものです。それだけの暇があった学生時代は、旧ユーゴ地域が戦乱で。次のチャンスは定年後かなあ。

投稿者 りょ : 2006年09月08日 23:15


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