更新日:2009年7月28日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

ヴァカンス初日、再訪するに値するベルカステルへ




   ヴァカンスに出発するちょうど前日のこと。イタリアのヴェネチア・ナンバープレートの車を目撃して、思わず「あーっ」と叫んだ私です。ヴェネチアから1400kmの道のりを運転して遥々バスクまでやってくる人がいる一方で、我々はバスクからヴェネチアに行こうとしている。人はどんなところに住んでいようと旅をしたくなるものなのね、としみじみ。

   余談ですが、ヴァカンス期にバスクで見かける他国ナンバーはスペイン、イギリス、オランダが圧倒的多数で、ドイツやベルギーあたりがチラホラ。イタリアナンバーを見かけたのは、今回が初めてでした。

   さて、我々も7月某日午前9時バイヨンヌを出発。夏のヴェネチア旅行、今年で4度目です。最終目的地や過ごし方はあまり変わり映えしないんですが、フランス横断ルートをその都度変えて特徴づけてます。去年はプロヴァンス経由でしたが、今年はがらっと志向を変えてミディ・ピレネー経由という風に。

   ミディ・ピレネー地方は、フランスの他の地方に比べるとパっとした華やかさには欠ける地方だと思います。が、中世的な雰囲気、質実剛健な雰囲気を味わうにはもってこいな地方です。聖堂やロマネスク建築に興味がある人にとっては、キラ星のごとき見所が詰まった魅力的な場所といえます。ガイドブックよりも、『芸術新潮』などの硬派な雑誌とか世界遺産の特番が、ガシっとテーマを組んで紹介するのにふさわしい地方ですね。

   まさにその『芸術新潮』に触発されてか(?)、私の父がいきなりロマネスク文化に興味を持ち始めたことがきっかけで、昨年両親が遊びにきたとき「ミディ・ピレネー聖堂巡りの旅」に出かけました。テーマが一本入ってると旅の充実度がぐんと上昇するのは確かなのですが、うーん、はっきり言って私は聖堂の見すぎに食傷気味になりました……。


とにかく全てが絵になる村。朝もやの時間なんて、神秘的ですらある。猛暑の日だったけど夕方にはガクっと気温が下がって、川面から湯気が立ち上がっていたので驚いた。

   そのとき宿を取った村がこちら、Belcastel(ベルカステル)。周囲の風景に見事に溶け込んだ村の美しさに驚く。人口250人(!)のポツンと小さな村、そんなところに星つきレストランが1軒佇んでます。そしてここのお料理がイヤハヤ、あまりに印象的だったんです。で、今回旅程に組み込んでみました。再訪するってなると、見処の「花」よりお食事と宿の「団子」の力に拠るところが大ですね。


小さな村だけど、観光客でなかなかの賑わいでした。熟年世代が圧倒的に多し。

   以前、「旅の途中のアドレスも載せて」とのコメントを頂戴したので、宿の紹介も入れておきます。ここを訪れるだけでもミディ・ピレネーにわざわざ行く価値あり、と断言したい!おすすめの1軒です。

Hôtel Restaurant Vieux Pont
123390 Belcastel
Tel: 05.65.64.52.29
Fax: 05.65.64.44.32


「仔牛の足と牡蠣のラヴィオリ」。口に運んだ途端、パンチを喰らったかのようなショックを覚えたほど美味でした。フランス料理ってスゴすぎる! こういうときに素直に思います。


朝食もとっても素晴らしいのがこの宿のもう1つの魅力。「オレンジジュースも絞りたてだぞ」「あら、ここのお紅茶おいしいわね」。隣に座ったお上品なイギリス人夫婦の会話内容が、まさに私の心の叫びと同じだったので嬉しくなってしまった。

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ぽんたさん
はじめまして。コメントありがとうございます。
とても素敵なホテルレストランです。ぜひ行かれてみてください。

投稿者 マテスク : 2006年10月11日 14:47

はじめまして
毎年家族5人で海外にでかけています。

来夏にミヨー大橋にいこうと、みなさんの旅行記を探しているときにこのすてきなホテルが目にとまりました。是非訪れたいと思います。

投稿者 ぽんた : 2006年10月08日 18:15

Junkoさん
こんにちは。ロマネスクにご興味あるならミディピレネー是非!ですね。旅情緒を刺激してくれる地方です。その際、カオールとか街もいろいろ訪れましたが、やはり宿泊は村に限る!と思いました。この宿、私もまた理由を見つけて訪れたいと思ってます。

投稿者 マテスク : 2006年09月08日 15:10

里佐さん
お久しぶりです。今日はブラジルは独立記念日でお休み。ゆっくりここ数日分に目を通させていただいてたところ「仔牛の足と牡蠣のラヴィオリ」に惹かれて思わず書き込みしてしまいました。お、美味しそう!今度機会が会ったら是非Belcastel寄ってみます。でもこんな小さな村でこんな料理に出会ったときに「フランスって奥が深い」って思いますね。私も里佐さんのお父さまとおそらく同じ『芸術新潮』を見てからロマネスクにはまり、前回バスクを訪れた時にちょっとベアルンまで足を伸ばしてオピタル・サン・ブレーズを見てきました。今度はミディ・ピレネー巡りで決まりですね。

投稿者 Junko : 2006年09月08日 04:32

luntaさん
はじめまして。コメントいただきどうもありがとうございます!
バイヨンヌにも3泊されたのですね。おっしゃる通り、地味ながらも生活密着型な街なところが住みやすいです。
日本人の方が少ないのは、やっぱり交通の便のせいもあると思います。パリからかなり遠いので。それでも最近はぐっと訪れる人が増えました!

投稿者 マテスク : 2006年09月07日 23:35

はじめまして。先週フランス、スペインのバスク地方を旅して戻った所です。バイヨンヌには3泊したのですが、出発直前に発見したこちらの情報、大変に参考になりました。ありがとうございます。両国を比べるとまさに「男バスク、女バスク」ですね。私としては落ち着いたバイヨンヌの街が一番気に入りました。とても住みやすそうな人間らしいサイズで。どこも観光客が大勢いましたが日本人は一人しか見かけず。まだまだ知られていないんですね。この次は車で小さな村など訪れてみたいものです。

投稿者 lunta : 2006年09月02日 15:56


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