更新日:2008年5月27日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

移動中に出会った2つの町、
お菓子屋さんの町&レース編みの町




   ヴァカンス2日目。この日は朝から晩まで移動でした。オーヴェルニュ地方(フランスのおヘソ部分)を下から上に突っ切って、スイス国境まで行く日。ルートは一般の国道がメインでした。

   で、こういう時、私にとって切実な問題。それはお手洗いの確保です(ビロウな話題で失礼)! 高速道路と違って休憩エリアがないし、日本のショッピングセンターみたいにちょっと拝借って場所も見当たらない。進めど進めど人里にぶつからないエリアでは、なかなか厄介です。


オーヴェルニュの田園風景。寒い季節に向けて、藁の束をつくる季節です。

   そこでチラリと思い出すのは昔参加したことのある日本の旅行会社の団体ツアーのこと。1度でもこういうツアーに参加した方ならお分かりだと思いますが、お手洗いタイムの頻度といったら……。まるで幼児扱い! 1時間半おきくらいに小刻みに設定されていた。でも、大人数が一気に押し寄せても平気な場所、そして清潔な場所をあれだけこまめに確保するって、並々ならぬコーディネートだったんだワーと、今頃になって頭が下がります。


お手洗い休憩に立ち寄った小さな町、Mende(マンド)。思った以上にかわいい町でヒットでした。蜂蜜スタンドの看板に「お求めの方は、この先の靴屋にお立ち寄りを」と書いてある。靴屋さんが蜂蜜を売る、なんてことも多々あるのが田舎の楽しさ。


歩いて3分圏内という小さな商店街に4軒ものお菓子屋さんを発見。Mendeはお菓子屋密度が高い町だ! どのお店も、「croquant(クロカン)」だらけ。地方菓子を現地で確認出来るのは楽しい。

   お手洗い場所コーディネート、私も段々コツを掴んできました。まずはとにかく町探し。地図をジーッと眺め、大きくもないけど小さくもない適度なサイズの町に狙いを定めます。中心地に車を駐車できることが第1ポイント。そして、町の中心に教会ではなく立派な聖堂が建っていたら、期待できそう。こういう聖堂前の広場には公衆トイレが大抵あるし(地下のケースが多い)、運が良ければ清掃が行き届いてる可能性もあり。あまりにショックな清潔度の場合、そのときは潔くカフェに入って本格的な休憩タイムをとることにします。そしてついでに町をフラフラ。

   でも意外とこういう偶然の立ち寄りが、旅の想い出や出来事をもたらしてくれるものなんですよね。不自由がないけど自由がない旅、不自由なんだけど自由な旅。やっぱり私は無駄な時間もゴロゴロ転がってる旅が好きです!


こちらは本日のメイン観光場所に指定していた町「Le Puy en Velay(ル・ピュイ・アン・ヴレイ)」。サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼路の出発点のひとつです。


ル・ピュイはレース編の産地。


デモンストレーションをしている女性が数人いた中、その美しさがひときわ目をひいた若い女性。黙々と針をすすめている様子が凛として本当に綺麗だった。

コメント (7) | トラックバック



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erisekiさん、マルコさん
こんにちは。コメントありがとうございます。
マルコさん、そうそうレンズ豆の産地です。とは言っても周囲の田園風景のどれがレンズ豆畑かはよく分かりませんでした!独特の雰囲気が漂うすてきな街でした。

投稿者 マテスク : 2006年09月08日 15:16

里佐さん、こんにちは。
"Le Puy en Velay" ってもしかしてレンズ豆の?
レースの産地でもあるのですね。
素敵な町!行ってみた~い。

投稿者 マルコ : 2006年09月08日 09:08

素敵な片田舎の風景ですね.
こういう旅はなかなか日本からの旅行者には
できないので、本当にうらやましく
そして楽しく拝見させて頂きました.
これからも更新楽しみにしています☆

投稿者 eriseki : 2006年09月07日 20:47

てりこさん
あさってくらいまでの長い話、今度お聞かせくださいまし。しかしフランスのトイレ清潔度、ほかの欧州国よりレベル低いのは何とかして欲しいと常々思いますね。

Naokoさん
はじめまして。コメントありがとうございます!旅の途中の辛さご経験ありますか。そう、男性はいざってときは何とかなるからいいですよね。
これからもご愛読いただけると嬉しいです。

yukoさん
片田舎の小さなお菓子屋さんって楽しいですよね。それぞれ地方色濃いですし。やはり地元のバスクのお菓子屋を見慣れているせいもあって、遠くに来た気分になりました。

投稿者 マテスク : 2006年09月07日 01:46

素敵な町ですねっ。こんな小さな町にっ!お菓子屋さんがっ!と思ったことが私もありました。それだけ、生活に密着してるんですね~。ストラスブールから電車で20分くらいの小さな町のお菓子屋さんを訪ねて行ったことがあります。お店の名前と町の名前しか知らなかったので(住所は知らず・・・)、おばあさんに道を尋ねたら、そこのお店は有名だよ!って丁寧に教えてくれました。無事お店に着き、ケーキを食べることができました!いつかまた訪れたいな。。。

投稿者 yuko : 2006年09月06日 10:55

マテスクさん
はじめまして。いつも楽しみに読ませていただいてます。フランスの南のほうは行ったことがないのですが、何度かフランスの友人とドライブをしたことがあり、そのときの"辛さ"を思い出してしまいました。やはりフランスでは、小さな町を転々としつつカフェを見つけつつしかないのですね。その友人は男性だったので、狩猟シーズンで銃声が響く中、途中の森の中で用を足してましたが。(そのうち絶対撃たれると思いました。)
でも、フランスの田舎で遭遇する小さな町たちは本当にすばらしいですね。(たまにはずれもありますが。)日本人気質で(?)きっちり事前に計画しないと旅ができない性質でしたが、フランスでぶらぶら旅する醍醐味を知りました。
これからもマテスクさんのブログ、楽しみにしております。

投稿者 Naoko : 2006年09月06日 09:13

私も仏国のお手洗い確保問題について話し出したらあさってくらいになってしまいそうです。
でもそんなビロウな?出発点から大穴の町を見つけたりして旅の良い思い出を作ってるところがさすが。
私も文句ばっかたれてないで、前向きな発見の旅へと昇華させねばと反省しました。

投稿者 てりこ : 2006年09月05日 23:47


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