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着物写真公開。モーツァルト・イヤーのオペラ観劇へ!
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カテゴリ: ヴァカンス・旅行
2006年9月29日
着物を着てオペラへ行く。この高揚感をなんと例えたらいいのでしょう……。目下のところ、これほど私にアドレナリンを放出させるイベントは他にない!裕に2時間はかかってしまう、着付け準備のプレッシャー。ようやくひと仕事終えた安堵感に酔いながら、素晴らしき音楽の世界に没頭。そして胸の締め付けに耐えながらもうひと踏ん張りして、ディナーへ。部屋に戻ったときのお疲れ度も相当なんですが、この緊張感クセになります!

悩んだ末、琉球紅型を着用。夏ってことで。母から譲ってもらった着物の中で一番気に入ってる一着。着付けレベルは……目をつむってくださいまし。
夏のザルツブルグといえばザルツブルグ音楽祭。ザルツブルグといえばモーツァルト生誕地。そして今年2006年といえばモーツァルト生誕250周年を祝うモーツァルト・イヤー。とりわけザルツブルグでは連日連夜モーツァルト作品が上演され、街はモーツァルト一色の華やかさでした。日本人の方もたくさん見かけました。
オペラ、とても素晴らしかったです。私なんかが今更語るのもナンですが、モーツァルトの音楽は偉大すぎます。彼よりも後世に生まれて良かった!って思いますね。
耳の保養と合わせて、目の保養もたっぷりさせてもらった夜でした。キョロキョロと周りの正装ウォッチングにも余念がなかった私。色とりどりのイヴニングドレスの豪華さ、ヴァンドーム広場のショーウィンドーに飾られてるような首飾り(あえてネックレスとは呼ばない)のボリュームに驚く。それを、上背もしっかりあるゲルマン美女達が身につけた迫力満点の美しさといったら……。どうあがいたって徒労に終わるのは分かってるんで、私はこういう場では和服派です。

劇場の上階から。華やか!

ホテルのレストランへ移動。溢れ返るおハイソムード。
昨年こちらで着物写真を載せたところ、友人知人とブログ読者の方々(海外に縁のある方中心)から少なからぬ反応を頂きました。その中のおひとりはカフェグローブのアオキ・ヨウコさん。その後、彼女はエイっとご自分で着物を買われたらしい(お披露目しましたか?)こういう話を聞くと、お仲間が増えたみたいで嬉しくなってしまう。海外で(もちろん日本でも)勇気を出して着物を着よう!
で、次回のテーマは「外国で着物を着る」。私なりの心得などを書くつもりです。もはや「バスク」「砂糖壷」からは逸脱したテーマですね、スミマセン(ぼちぼち軌道修正していきます)!
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2006年9月26日
ウィーン菓子っていうと、皆さんどんなイメージを持たれるでしょう? クラシカルでものすごーく甘そうなお菓子、正統派すぎて時代遅れなお菓子を想像される方が多いのでは。そもそも「ザッハ・トルテ」のイメージが強烈すぎるのよね……。かく言う私がまさにそんな偏見もってました。3年前初めてオーストリアを訪れるまでは。
旅をすると「百聞一見に如かず」ってことがたくさんありますよね。それが旅の醍醐味のひとつだと思うのですが。初めてウィーン菓子を実体験した時ほど、この諺を戒めとして感じたことはなかったです。

丸型やトイ型をカットしたものが多い。これが少々、野暮ったくて甘ったるいお菓子に見える一因なのかも……でも口にすると、びっくりするくらい軽やかなものが多い。去年苦労したので、本で予習してドイツ語菓子名をインプットしていきました。注文がぐっとラクになるし、お店の人も親切にしてくれます。
当然、フランスのお菓子と全く違います。甘さレベル、素材、おいしさのポイント、そしてスタイル、全ての面において。違うのだから、どっちがおいしいと判定を下すのは理に適っていないって思う。ただ1つ言えるのは、フランスのお菓子はいろんな刺激を与えてくれて、好奇心・探究心を満足させてくれる存在。それに対し、ウィーン菓子は自分の味覚ストライクゾーンにビシっと入ってくる存在、伝統や格式の深みを教えてくれる存在です。

バート・イシュルにある老舗コンディトライ「ツァウナー」。お茶の時間はもちろん、朝も夜もかなりの混み具合のティールーム。地元のご婦人方がそれはそれはおいしそうにケーキ(1人平均2個)を楽しんでました。ウィーン菓子とともにある暮らし、素敵。

私が愛してやまないトプフェン(オーストリアのフレッシュチーズ)を使ったチーズケーキ。軽やかでみずみずしく、絶妙な上品さ。自分にとってのチーズケーキの理想形の味はコレだ!と確信。
ウィーン菓子がもたらした一番の収穫は、「自分にとってのおいしい」をはっきり認識できたこと、その理由を確認できたこと。フランス菓子の中で自分が共感できない部分、それがウィーン菓子を食べることによってクリアになります。
私のお菓子の恩師もこの夏、オーストリアのお菓子探訪旅行にいかれました。ほんとは現地で合流したかったのですが、1週間のズレでお会いできず……残念。ウィーン菓子をいただきながらのお菓子談義、いつか実現させたいものです。

明日は出発という晩、名残惜しくてツァウナーのカフェにてトドメの食事を。スープと肉料理をしっかり食べた後、デザート1点お菓子3点を注文。フランスでこんなことしたら病気になりそうですが、ウィーン菓子なら楽勝。
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2006年9月22日
長らくお届けしてますヴァカンス報告、オーストリア編です。
欧州を車で旅していて何が楽しいって「国境超え」の瞬間ですね。ましてイタリアみたいな典型的なラテン国から、ゲルマンなオーストリアへ入った途端の雰囲気の変貌と言ったら! ラテンムードが一気に消え去り、辺りの空気がゲルマン色に染まっていくのを感じます。民族って不思議だ……と思わずにはいられない。

イタリアから移動中に立ち寄った村で見つけた小さな食堂で。マスがとても新鮮。そしてオーストリアのビールはおいしい!
ゲルマンの匂いを一番強く感じるのは、規律感と清潔感において。「世界1きれい好きな国」という形容はドイツに与えられているようですが、オーストリアも同レベル、いや私個人的にはドイツ以上かもって思ってます。あの整理整頓ぶり、清潔ぶりはハンパありませんもの。ホテル、レストラン、スーパー、小売店……いつも誰かしらがキュッキュッと拭き掃除をしている現場を目撃しました。やらずにはいられないからやってます、という感じ。根っからのキレイ好きなんでしょうね。
清潔は美徳だな、って思いました。見習うべき点、自己反省した点かなり多いです。掃除機がけの時間を減らしてでも、拭き掃除をきちんとやらなきゃ……。何を隠そう、ヴァカンスから自宅に戻ったら清潔レベルの低さに腹が立ち(これがホテルだったら許せン、と思った)、拭き掃除がんばりました。

ヴォルフガング湖のエメラルド色は、周辺の湖の中でもとびきり濃い。ホテルのウォーキングコースから望む湖。
去年に引き続き、ザルツカマーグート地方に滞在しました。ザルツブルグの東に広がる湖水地方です。エメラルドグリーンの湖群、山々、そして温泉・スパ。静かで美しい環境の中で、ただゆっくり静かに過ごしました。
「温泉は日本が一番でしょ」という頑固なポリシー(?)があったので、温泉には全く興味がなかった私ですが、実は時間もあり余っていたので試しに初入浴してきました。ビジター料金を払って入館。老若男女が水着姿でパチャパチャと遊んでいる様子は温泉と言うよりも市民プールといった風情です。
ン?何だこれ?とタダごとならぬ体の異変に気がついたのは、宿に戻って数時間ほど経ってから。じわじわと血行のスピードが加速し、血流がザァーっと押し流されてく感覚といいましょうか。体の芯から温まり、ふわふわと身軽になった気分でした。
「これに比べたら、日本の温泉はただのおフロだね」と笑う夫の台詞に少々ムッとはしたものの、自分のカラダもそうだそうだ!と同調していた気がする。とりあえず、1回の入浴でこれほど効果を実感したことは今だかつてありませんから。しかも数日間、効果が持続。気温が12℃足らずという凍える日もあったのですが、風邪をひくどころか夏の薄着でも凌げたほどです。
オーストリアにはなんと28箇所も温泉があるそうです。温泉巡りとウィーン菓子巡りを組み合わせた旅もいいかもな、などと不純な考えが頭をよぎりました(カラダにいいのか、悪いのか)。
ウィーン菓子、次回お届けします!

宿のダイニングルーム。雨の日の湖畔景色もなかなか素敵でした。

朝食に登場する日替わりお菓子は、朝の大きな楽しみ。去年からまだ1度も同じお菓子にお目にかかったことがないほどレパートリー豊富。オーストリアの風景さながら、上品で清楚なお菓子たち。
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2006年9月19日
自称「ガラス好き」です。洋の東西を問わず、クリスタルものからジャンクものまでまんべんなく。蚤の市などに出かけると自然と目はガラスものを探してるし、旅先がガラス生産地とあれば喜んで訪れます。
で、当然ヴェネチアと言ったらヴェネチアン・ガラスなわけでして、ムラノ島訪問は私の夏のお楽しみ行事です。ムラノは13世紀末、ヴェネチア共和国政府が職人と工房を本島から強制移動させたことがきっかけで生まれたという「ガラスの島」。運河沿いに工房、ギャラリー、ショップ群が軒を連ねていて、見応えは相当あります。

あざやかな音色を弾き出しそうなクリスタル・グラス。優雅なカットが素晴らしい。

ヴェネチアのお屋敷見学(覗き見)は最高に楽しい。建物、庭、パテオ、そしてヴェネチアンガラスの門灯……。物語の世界そのものです。
ホテルのコンシェルジュに手配してもらった水上タクシーで到着すると、まるで「葱をしょった鴨」を待ち構えるかのような工房ガイド兼セールスマンの男性が岸辺で控えてます。うーん、イタリア気分盛り上がってきたゾ!という瞬間ですね。学生時代にイタリア貧乏旅行をした頃は、こういう人に話し掛けられるのが恐怖だった。高いカメオ買わされたらどうしよう……とビクビクして。
今や若気の至りはすっかり消えうせ、楽しむ余裕すら出てくる。丁重な案内は有りがたく丁重に受け取って楽しんでます。今年知ったのですが、滞在ホテル名を聞いた上で客の懐具合を計り、案内時間、フロアや品物の格を変えてるカラクリだそうな。これを聞いてもっとイタリアが好きになりました。露骨なほどの分かりやすさが、かえって気持ちいい。
「買えそうな人、買いそうな人」に思われると、上階のオーダー品フロアへご案内となるわけですね。支払い能力は別として「気に入ったら借金してでも買いそうな人」に思われてしまったのか、バブル時代の日本人の買いっぷりが未だに記憶されているのか……。フランスの田舎家が1軒買えるようなお値段の品々までじっくり見学させてもらいました。
身の丈を考えながら、それでも清水の舞台を飛び降りる覚悟で(?)食器をオーダーしました。今ごろムラノの職人さんが私の為に一生懸命作ってくれてるのかしらと考えるとやっぱり嬉しい。予定通りならば来月頃届くはず。何をサーブしようかしら?と考えるのが楽しい、デザート用クープです。
そしてもう1点。きっかけは宿のバスルームに使われていたランプシェード。毎朝毎晩、この妖しくゆらめく明かりに照らされるうちにすっかり恋に落ちてしまったようです。何軒かの工房をハシゴしてそっくりな品を見つけてきました。

宿のバスルームの明かり。壁の色もピンクだから余計幻想的にうつります。部屋全体に光の鱗模様を作り出すランプシェード。

我が家のあの部屋にお泊まりになった方々へ! ようやく裸電球部屋から脱しました。これを機に、普段は物置部屋と化しているあの殺風景な部屋をどうにかしたい。
次回、ヴェネチアを離れオーストリアへ!
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2006年9月15日
フライパンの中にはたっぷりの黄金色ソース。この中に、クレープが一枚づつすべり込み、みるみるうちにソースを吸ってぽってりと膨らんでくる。焦げた砂糖とバター、そこにオレンジとコニャックのハーモニーが幾重にも重なった香り……。
ダイニングルーム全体がこの豊満な香りで満たされ、ほかのテーブルの人々の視線が一斉にこちらを向きました。まだ料理をお楽しみ中だった方にはちょっとハタ迷惑だったかも。でもとても羨ましそうな表情でこちらを凝視してきた人も多数いたことも付け加えておきましょう!

分量は全て目分量。何十年、何百回と作ってきたプロならではの勘。

しっとりおいしそうに焼きあがったクレープが運ばれ、期待が高まる。
砂糖をフライパンに入れた瞬間から最後の1枚がすべり込まされるまでの所要時間、約15分。固唾を飲んで見守った「シュゼット儀式」はうっとりするほど素晴らしく、最後まで飽きさせない楽しさ。そして何より、今まで食べた全てのクレープ・シュゼットをひれ伏させるおいしさでした。
しかしシュゼット儀式って、かなりエンターテインメント性があるものなんですね。照れずに堂々と魅せるためにはそれなりの熟練が必要そう。大好きなデザートなので自分でも作りますが、じゃあお客様に作ってる様子をお見せ出来るかっていうと恥ずかしくてダメです。ひとり台所にこもって黙々と作る方を選びます。

この宿の顔的存在の名物給仕長が作ってくれました。彼自身がとても楽しそうに作ってくれるところが最高。
もはやこういうテーブルでのエンターテインメントは時代遅れでかっこ悪いのか、または手間ひまがめんどくさて敬遠されるのか。残念ながらフランスのレストランでこの儀式に立ち会ったことは一度もありません。恥ずかしがらずに、めんどくさがらずに、もっとやってくれたらいいのに。ラテン濃度フランス人の1.4倍(私の勝手に弾き出した数字です)なイタリア人を見習って欲しいと思います。
次回、ヴェネチアと言ったらこれでしょう、な買物の話題です。

広げたクレープをソースの中で泳がせた後、器用にフォークで四つ折にしていく。

最後にコニャックを注ぎ、フランベ!な瞬間。
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カテゴリ: ヴァカンス・旅行
2006年9月12日
日本のイタリアンっておいしい。これは失ってみて価値がしみじみと分かったことのひとつ。「イタリアンにしよっか?」と気軽に選択肢に入れていた頃が懐かしい……。今や私にとってイタリアンの外食は、日本帰省時と夏のヴァカンス中に限られたお楽しみ行事と化しています。
だから機会があると、よしっイタリアン満喫するゾっていう気合いが日本から直接おいでの方よりも凄まじいかもしれない。「今日は宿で」と言ってイタリアン、「きょうは外食しよう」と出かけてもイタリアン。パスタ、リゾット、魚のカルパッチョ、イタリアンデザート……夢見ていたものは全制覇した気がする。これで当分、イタリアン欠乏症にならなくて済む! 今はそんな気分です。
滞在中の食事はほとんど宿でとりました。船酔いしやすい→食後に船に乗る行為が恐怖、という情けない理由もひとつ。それに比べると、「水の都」の住人の方はさすがですね。船上で本や新聞を読んでる(これまたサマになってて恰好いい)日焼け肌のヴェネチア人たちを羨望のまなこで見つめておりました。
宿でのイタリアン、こぐれさんの「ごはん日記」方式を拝借してのご紹介です(一度やってみたかったんです、コレ)。あれ、デザートはないの?と思われた方へ。次回、じっくりお届けします!
petit déjeuner

カプチーノ、カトルカール、果物、ヨーグルト。毎朝飽きずにこれ。この宿のカトルカールは何故こんなに美味しいのだろう? イタリアのバターならではの風味のせい? 理由が解明できない幻の味。
déjeuner

小海老とルッコラのリゾット。ルッコラってこういう加熱調理にも使うのね!と発見。香りもしっかり残っていておいしい。
dîner

ほうれん草のクレープ包み、タルタルステーキ、ルッコラとトマトのサラダ。タルタルステーキは給仕長が目の前で混ぜ混ぜしながら作ってくれる。お盆に並んでるのは、玉葱、ケーパー、オリーブオイル、タバスコ、マスタード2種、パセリ、胡椒など。香り高い薬味群が渾然一体となって肉のおいしさをひきたてる。

サラダの感性、フランスよりイタリアのが自分好みかもって思った。ドレッシングのせいか、惜しみなく食べられるルッコラのおかげか。

インテリアも好きな食堂。ほんとにお世話になりました。
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車の旅はひとまず休憩、ひたすら歩いたヴェネチア滞在
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カテゴリ: ヴァカンス・旅行
2006年9月08日
ヴァカンス3日目、いよいよ目的地入りの日。アルプスも越え、遂にイタリア北部に突入!ここから10日間、どっぷりヴェネチア三昧な日々を送ります。
行かれたことある方ならお分かりでしょうが、うーんこの街の魅力を何と表現して良いのやら……。逆にまだ行ったことがない人にヴェネチアの素敵さを説明するのは至難の業です。私も自分の目で見るまで、正直言ってもっと甘く見てました、この街のこと。「水の都」という使い古された枕詞を使うと、逆に安っぽい響きに聞えてしまうのは私だけ?

共和国時代、ヴェネチア「追放」が何よりの重い罪だったという……その意味、しみじみと分かる気がする。
到着日、宿があるリド島に向かうフェリーに乗って甲板に立つと、淡い色したヴェネチアの街並みが見えてくるのですが、それを見るとゾクゾクっと鳥肌がたってしまう私です。決して感動屋さんではないので(その割には感動という言葉を乱発してるナと反省)、街を見て鳥肌っていうのは自分にとってはかなり珍しい事なのであります。
それともう1つ、ヴェネチアにハマった要因。それは塩野七生氏の本ですね。直前に再読してから出かけると旅心を盛り上げる効果抜群。キザですけど、物語の現場に身を置くような不思議な感覚に浸ることが出来るんです。

ものすごい暑さ、そしてものすごい紺碧の空の日。水不足のせいか、水汲み場も閉じている日が多かった。
毎年来ても長逗留しても、今のところまーったく飽きが来ないのが空恐ろしい。この分では、イタリアの他の魅力を見る間もなくオバアサンになってしまいそう。他にも行ってみたい場所はワンサカあるんですが……。

楽しそうにおしゃべりしながら歩いていたシスター達。私の写真の被写体テーマ、その1は「聖職者の方々」です。

私の写真の被写体テーマ、その2は「猫」。ヴェネチアで初めて猫屋敷を発見!
街とラグーン全体が世界遺産に登録されてます。今まで訪れた幾つかの世界遺産の中で、ここは間違いなく私にとって最高の遺産レベルです。水位上昇・地盤沈下の問題を抱えていますが、後世まで永遠に残って欲しいと願わずにはいられない。多分いや絶対に、来年も訪れます!

毎日たくさん歩いていろんなエリアを堪能しました。目の保養物がたくさんあって、車が走っていない街だから、散歩が楽しいヴェネチア。本屋さん古本屋さん巡りはここでも必ず。
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移動中に出会った2つの町、 お菓子屋さんの町&レース編みの町
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カテゴリ: ヴァカンス・旅行
2006年9月05日
ヴァカンス2日目。この日は朝から晩まで移動でした。オーヴェルニュ地方(フランスのおヘソ部分)を下から上に突っ切って、スイス国境まで行く日。ルートは一般の国道がメインでした。
で、こういう時、私にとって切実な問題。それはお手洗いの確保です(ビロウな話題で失礼)! 高速道路と違って休憩エリアがないし、日本のショッピングセンターみたいにちょっと拝借って場所も見当たらない。進めど進めど人里にぶつからないエリアでは、なかなか厄介です。

オーヴェルニュの田園風景。寒い季節に向けて、藁の束をつくる季節です。
そこでチラリと思い出すのは昔参加したことのある日本の旅行会社の団体ツアーのこと。1度でもこういうツアーに参加した方ならお分かりだと思いますが、お手洗いタイムの頻度といったら……。まるで幼児扱い! 1時間半おきくらいに小刻みに設定されていた。でも、大人数が一気に押し寄せても平気な場所、そして清潔な場所をあれだけこまめに確保するって、並々ならぬコーディネートだったんだワーと、今頃になって頭が下がります。

お手洗い休憩に立ち寄った小さな町、Mende(マンド)。思った以上にかわいい町でヒットでした。蜂蜜スタンドの看板に「お求めの方は、この先の靴屋にお立ち寄りを」と書いてある。靴屋さんが蜂蜜を売る、なんてことも多々あるのが田舎の楽しさ。

歩いて3分圏内という小さな商店街に4軒ものお菓子屋さんを発見。Mendeはお菓子屋密度が高い町だ! どのお店も、「croquant(クロカン)」だらけ。地方菓子を現地で確認出来るのは楽しい。
お手洗い場所コーディネート、私も段々コツを掴んできました。まずはとにかく町探し。地図をジーッと眺め、大きくもないけど小さくもない適度なサイズの町に狙いを定めます。中心地に車を駐車できることが第1ポイント。そして、町の中心に教会ではなく立派な聖堂が建っていたら、期待できそう。こういう聖堂前の広場には公衆トイレが大抵あるし(地下のケースが多い)、運が良ければ清掃が行き届いてる可能性もあり。あまりにショックな清潔度の場合、そのときは潔くカフェに入って本格的な休憩タイムをとることにします。そしてついでに町をフラフラ。
でも意外とこういう偶然の立ち寄りが、旅の想い出や出来事をもたらしてくれるものなんですよね。不自由がないけど自由がない旅、不自由なんだけど自由な旅。やっぱり私は無駄な時間もゴロゴロ転がってる旅が好きです!

こちらは本日のメイン観光場所に指定していた町「Le Puy en Velay(ル・ピュイ・アン・ヴレイ)」。サンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼路の出発点のひとつです。

ル・ピュイはレース編の産地。

デモンストレーションをしている女性が数人いた中、その美しさがひときわ目をひいた若い女性。黙々と針をすすめている様子が凛として本当に綺麗だった。
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カテゴリ: ヴァカンス・旅行
2006年9月01日
ヴァカンスに出発するちょうど前日のこと。イタリアのヴェネチア・ナンバープレートの車を目撃して、思わず「あーっ」と叫んだ私です。ヴェネチアから1400kmの道のりを運転して遥々バスクまでやってくる人がいる一方で、我々はバスクからヴェネチアに行こうとしている。人はどんなところに住んでいようと旅をしたくなるものなのね、としみじみ。
余談ですが、ヴァカンス期にバスクで見かける他国ナンバーはスペイン、イギリス、オランダが圧倒的多数で、ドイツやベルギーあたりがチラホラ。イタリアナンバーを見かけたのは、今回が初めてでした。
さて、我々も7月某日午前9時バイヨンヌを出発。夏のヴェネチア旅行、今年で4度目です。最終目的地や過ごし方はあまり変わり映えしないんですが、フランス横断ルートをその都度変えて特徴づけてます。去年はプロヴァンス経由でしたが、今年はがらっと志向を変えてミディ・ピレネー経由という風に。
ミディ・ピレネー地方は、フランスの他の地方に比べるとパっとした華やかさには欠ける地方だと思います。が、中世的な雰囲気、質実剛健な雰囲気を味わうにはもってこいな地方です。聖堂やロマネスク建築に興味がある人にとっては、キラ星のごとき見所が詰まった魅力的な場所といえます。ガイドブックよりも、『芸術新潮』などの硬派な雑誌とか世界遺産の特番が、ガシっとテーマを組んで紹介するのにふさわしい地方ですね。
まさにその『芸術新潮』に触発されてか(?)、私の父がいきなりロマネスク文化に興味を持ち始めたことがきっかけで、昨年両親が遊びにきたとき「ミディ・ピレネー聖堂巡りの旅」に出かけました。テーマが一本入ってると旅の充実度がぐんと上昇するのは確かなのですが、うーん、はっきり言って私は聖堂の見すぎに食傷気味になりました……。

とにかく全てが絵になる村。朝もやの時間なんて、神秘的ですらある。猛暑の日だったけど夕方にはガクっと気温が下がって、川面から湯気が立ち上がっていたので驚いた。
そのとき宿を取った村がこちら、Belcastel(ベルカステル)。周囲の風景に見事に溶け込んだ村の美しさに驚く。人口250人(!)のポツンと小さな村、そんなところに星つきレストランが1軒佇んでます。そしてここのお料理がイヤハヤ、あまりに印象的だったんです。で、今回旅程に組み込んでみました。再訪するってなると、見処の「花」よりお食事と宿の「団子」の力に拠るところが大ですね。

小さな村だけど、観光客でなかなかの賑わいでした。熟年世代が圧倒的に多し。
以前、「旅の途中のアドレスも載せて」とのコメントを頂戴したので、宿の紹介も入れておきます。ここを訪れるだけでもミディ・ピレネーにわざわざ行く価値あり、と断言したい!おすすめの1軒です。
Hôtel Restaurant Vieux Pont
123390 Belcastel
Tel: 05.65.64.52.29
Fax: 05.65.64.44.32

「仔牛の足と牡蠣のラヴィオリ」。口に運んだ途端、パンチを喰らったかのようなショックを覚えたほど美味でした。フランス料理ってスゴすぎる! こういうときに素直に思います。

朝食もとっても素晴らしいのがこの宿のもう1つの魅力。「オレンジジュースも絞りたてだぞ」「あら、ここのお紅茶おいしいわね」。隣に座ったお上品なイギリス人夫婦の会話内容が、まさに私の心の叫びと同じだったので嬉しくなってしまった。
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