エスパドリーユ。麻紐をぐるぐると渦巻きにして作った靴底に布をかがりつけた、ぺたんこ靴。あれが実はバスク生まれだってこと、ご存知ですか? 頭にベレー帽、足元はエスパドリーユ。バスクの民族衣装を語る上で外せない、重要アイテムなのです。
今回調べて意外だったのは、海の靴ではなく、山の靴だったって事実。現在売られているのはストライプ柄やマリンカラーが多いので、海のイメージが強いのですが。傾斜のはげしいバスクの山道を歩きやすいように、それから、ダンスを踊るときにくるぶしにひっかからないように。山の暮らしの中で、軽くてしなやかな足の動きのために生まれた靴だったのです。

色とりどりのエスパドリーユ。室内履きにもいかが?
そんな山バスクの靴がどうしてこんなに広まったのか。それは、炭鉱で働く労働者達の靴として愛用されたからだそう。石炭の時代に、労働靴としてフランス全土に普及します。
時は流れ、今や全く別の用途で世界中で親しまれているエスパドリーユ。でも実はバスクのエスパドリーユ業界は四苦八苦しているのです。1980年代に入り、突如強敵が現れたから。Made in Chinaという巨大な敵! これは此処だけに限らず、ヨーロッパの繊維業界全体にとっての脅威なようですが。とにかく、相当な打撃だそうです。
価格面でMade in Chinaと勝負することは到底無理だと判断したのでしょう。「我こそエスパドリーユのオリジンなり」を主張するべく奮闘中だそうです。メーカーは品質保障章を発行したり、職人組合は「France Espadrille(フランス・エスパドリーユ)」なる商標を立ち上げたり。でも太刀打ちするのはもはや難しい、というのが厳しい現実なのではないかな。
そう言えば、私が初めてエスパドリーユなるものを買ったのも見事に80年代(!)でした。あの値段とあの品質(数回履いたら型崩れした)から言うと、中国産だったに違いない、と今ごろになって確信をもったりして……。
正真正銘のバスク産、私もこちらで1足買い求めました。確かに、エスパドリーユにしては(と言ったら失礼なのかな)、結構なお値段でした。毎年海にいくときにビーチサンダル代わりに使ってますが、今のところしっかり原型を留めています。皆さん、これからエスパドリーユをお買い求めの際は、バスク産かMade in Chinaかお確かめのほどを!

フランス側バスクの中でも一番人気な海辺の町、サン・ジャン・ド・リュズ。この町にはエスパドリーユお土産店がたくさん。この町で見ると、やっぱり海の靴に見えてしまう。
hiroさま
ご出発前だと良いのですが。個人メールは遠慮させて頂いてるのでご了承のほど。
エスパドリーユは、特にサンジャンドリュズにお店が数軒並んでますのでお立ちよりください。男女ともに揃ってるはずです(ユニセックスもの多し)。
はじめまして、この土曜日からバスク地方に行くので参考にさせていただいております。エスパドリーユを買いたいのですが、夫婦揃って買えるお店をご存知でしたら教えて頂けませんでしょうか?可能でございましたら、HPをもう見る時間もないかもしれませんので入力したメールアドレスに教えて頂けますとありがたく存じます。
kamiさん
お元気ですか。バカンス、楽しんでいらしてくださいね!私は戻ってきたところです、ぼちぼちこちらでも紹介していきたいと思ってます。
里佐さん
エスパドリーユが山バスクの物とは知りませんでした。私も80年代から毎夏、ヴァカンスに行く度に買ってもらっていた様な記憶が・・・。毎年買い替えていたと言う事は中国産だったんでしょうね。
里佐さんの今夏のヴァカンスはどちらですか?我が家は来週からベルギーに車で行きます。美味しい食べ物とお菓子に出会えると良いんだけど。