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近頃フランスの料理番組チャンネルを見ていて、おやおや?っと気が付いたことが1つあります。それは、あの「piment d’Espelette(エスプレット村のとうがらし粉)」がかなり頻繁に登場するようになったこと。前回ご紹介した「ピペラード」をはじめバスクの郷土料理には欠かせない香辛料ですが、他の地方の食卓ではまだまだマイナーだし、まして全国ネットの料理番組で使われるシーンなんて今まで全く見たことなかったのだけど……。
今年になって、料理研究家の口々から「エスプレットのとうがらし粉」なる言葉を何度聞いたことか! しかもバスク料理ではなく、普段のフランス的お惣菜にさらっと使われている点に要注目です。そう、私たちが七味などをサっとふったりする、あの自由で習慣的な薬味感覚。

ちょっとオレンジがかった明るい色合い。私もバスク料理以外の使い方をもっともっと試してみたい。
ふと、大好きな「柚子胡椒」(絶対に調味料棚に欠かしたくないモノの1つ!)のことを思い浮かべました。あれも九州特産の香辛料が、あれよあれよという間に全国的な人気香辛料となった典型的な例ですよね。エスプレット村の唐辛子粉も、柚子胡椒のような人気コースをたどっていくのか?
またまた虎の巻『ラルース・ガストロノミック辞典』の「piment(とうがらし)」の項目を開いてみると、願ってもないような記述を発見。
「フランスでは長い間とうがらしは他の香辛料と混同されていたこともあり、今だにその使用方法はかなり狭い範囲に限られている。ただし、バスク地方はのぞく」
これを読んでも納得できるように、フランス料理ととうがらしって無縁なんですね。だから当然、バスク以外のフランス人は辛いものに弱い人が多いです。バスクの郷土料理を食べただけでヒーヒー言っている人も時々いて、可笑しくなってしまったことがあります。

毎年9月~10月が収穫期。ちょうど今頃、畑で仕上げの太陽をぐんぐん浴びて収穫を待ち構えている時期。
それに比べると、日本人の辛いもの好きといったら! 鷹の爪、柚子胡椒、タバスコ、豆バン醤、ワサビ、からし……。馴染みの香辛料を挙げていくとキリがない。たくましく鍛えられている日本人仕様の舌から言わせて頂くと、エスプレットのとうがらし粉は正直言って痛くも痒くもない辛さです。

七味の瓶と並べてみました。親近感を沸かせてくれる小瓶調味料がバスクにはたくさんあります。
でも、パリなど大都会ではエスニックやアジア料理に慣れている人もたくさんいるし、辛さの免疫がついてきたフランス人が増えているのではないかな。そう言えば、とうがらし粉を使ってた料理研究家の人たちはみんな若手の人ばかりだった。そんな舌の国際化やオリエンタルへの好奇心が、「エスプレット村のとうがらし」人気を後押ししているのではないかしら?というのが私なりの推察です。
コメント (8)
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このリストは、次のエントリーを参照しています: フランス国内でブームの兆し?バスクのとうがらし粉:
» いつものお料理にバスクのエッセンスを from ワルツな日々
先月、日本から来たお友達と行ったSaint-Jean-de-Luzで
お土産に買ったバスクの唐辛子。
この子が最近うちのお台所で大活躍です。
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2006年08月28日 00:12
こんにちは。07年元旦に1泊だけビアリッツに滞在するつもりの者ですが、どなたかそこで蜜蝋を買えるお店を教えていただけませんか?日本では本物が手に入らないためです。以上よろしく御願い致します。
投稿者 Yukio
: 2006年09月13日 13:11
kazさん
こんにちは。辛いもの適応力って、筋トレと同じで訓練しないとすぐに軟弱になります。
ジュレ、もの珍しさと色つき透明感を生かして、アペリティフにばんばん使うのがよろしいかと。パテとかハムとかゆで卵とか、何にでも雫大をちょこっと乗せてみるとか?懐石風にちょこちょこしたアレンジには結構いいのではないかと思います。
投稿者 マテスク
: 2006年08月29日 04:09
こんにちは。そういわれてみればそうですね、フランスって「かっらーい」ってものない…
気づかなかったーーーー。
私は無類の辛いもの好きです。(無類の…が多いか)我が家の調味料に柚子胡椒、一味、七味、豆板醤、コチジャン、唐辛子… 全て欠かせません。
これらにこの前のバスク旅行で買ってきたピメントソース?(タバスコみたいなもの?)とピメントジュレが加わりました。タバスコみたいなソースはすごーく使えるのですが(マヨネーズに混ぜるだけでおいしい)、ジュレはどうしたものか。。。
何かアドヴァイスはありませんか?
投稿者 kaz
: 2006年08月28日 17:24
Yokoさん
お久しぶりです。そういえば、ピンチョスの上にもとうがらし粉がよくかかってますが(タコとかに)、あれはどこの粉なのでしょう?
もうちょっと人出が落ち着いた頃になったら、またピンチョス講習お願い致します!
投稿者 マテスク
: 2006年08月28日 02:25
お久し振りです。
そしてグッドタイミングでわたしもエスペレットにはまっているところです。
早速里佐さんのレシピを参考にピペラドも作ってみました。
暑くて食欲のない時に、冷たく冷えたピペラドが冷蔵庫にあるのはなんとも心強いですね。
と言っても最近雨の多いサンセバなのですが..
トラックバック、頂いていきますね~。
投稿者 Yoko
: 2006年08月28日 00:11
yukoさん
こんにちは。こちらでは白身の魚料理によく使われてますね。焼いた上にぱらぱらと。もて余してしまったら、バスクのテーブルのように豆皿の上に置きっぱなしにして、七味感覚で何にでもふってしまうという手もあります。
marilleさん
無謀にも以前、フランス人を韓国料理屋(パリ)に連れてったことがあります。刺激強すぎました。私には不足でしたけど。そうですね、フランス料理のパンチといえば黒胡椒くらいですね。
投稿者 マテスク
: 2006年08月27日 04:33
フランス人、辛いものダメな人多いですね。中華屋さんで出てくる料理も、上品というかパンチがないというか。
唐辛子のように個性的な香辛料と他を混同するって、アジア人には考えられませんが、本当に使わないから「何か分からないけど香辛料の一種」なんでしょうね。
でもフランス料理で辛い香辛料って、胡椒とにんにく(生では使わないけど)くらいな気も・・・これも日本人の舌ゆえでしょうか。
投稿者 marille
: 2006年08月27日 01:40
こんにちは!以前パリのバスク食材店でとうがらしを購入しましたが、ピペラードの他にどのような料理に使われますでしょうか??
投稿者 yuko
: 2006年08月25日 18:49
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