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お手本はオーストリアの朝ごはん、杏の季節限定の焼き菓子
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カテゴリ:
お菓子の話(レシピつき)
2006年07月18日
「マリルン・クーヘン」。去年の夏のオーストリア滞在中にホテルの朝食で出会ったお菓子です。朝ごはんの豊かさは、ヨーロッパ内でもダントツなオーストリア! パンテーブルの上だけでも、目移りしそうなドイツ風のパン、デニッシュ類、そして焼き菓子が幾つか並んでました。
朝ごはんにお菓子って、お菓子への関心度が低め~中レベルの人の目にはどう映るでしょう? 朝から冗談じゃないワ、って思う人もいるかもしれませんね。私の場合、ビュッフェの隅っこにお菓子がそっと慎ましやかに置かれているのを見ると、もう小躍りしたい気分になります。

薄めのバター生地、フレッシュな杏、シュトロイゼル生地の3層のお菓子。同じパターンで、ほかの果物やペーストが入ったお菓子も試食しましたが、やっぱり杏に一番惹かれました。
独語圏のオーストリアですが、杏は「アブリコーゼン」ではなく、オーストリア方言の「マリルン」が通称。これだけで、杏がオーストリアを代表する果物ってことが分かります。
極々シンプルな焼き菓子なのですが、ウィーン菓子ならではのおいしさです。やさしい味なんだけど、ポイントを突いたおいしさというか……・。全体的に濃厚な味がおいしいとされるフランス菓子とは、そこが大きな違いって気がします。
コンポートではなく生の杏を焼きこんでありました。甘酸っぱさが引き立った味。この強弱あるバランス感に一旦ハマると、缶詰めの杏ではちょっと物足りなくなってしまう。敢えて保存食では作らず、フレッシュが出回るのを待ちわびて(旅から戻ったときにはこちらの杏シーズンは終わっていたので)、やっと今年の杏で再現しました。
杏の上にはこれまたウィーン菓子の特徴の1つ、ぽろぽろのシュトロイゼル生地(英語のクランブル)をアクセントに。クランブルが朝食にぴったりなことでも証明済み、シュトロイゼル生地を使ったお菓子は朝ごはんに食べると特においしく感じます。

生産量が少ないのでしょうか、もっともっと日本でも人気が出て欲しいと願う果物のひとつ。無限の可能性、魅力を持った果物だと思う。
●「マリルン・クーヘン」作り方 20cmx20cm角型1台分
バター生地
バター……80g(室温に戻してやわらかくしておく)
粉砂糖……80g
塩……ふたつまみ
バニラエッセンス……数滴
レモン皮すりおろし……1個分
卵(大)……1個(室温に戻しておく)
小麦粉……80g
生の杏……約300g
シュトロイゼル生地
小麦粉……100g
塩……ふたつまみ
アーモンドパウダー……50g
グラニュー糖……70g
バター……70g
1. バター生地を作る。泡立て器でバターをクリーム状にした中に、粉砂糖、塩、バニラ、レモン皮を順次加えて混ぜていく。
2. 卵を溶いたものを加えて混ぜ合わせる。あらかじめふるっておいた粉を加え、へらでなめらかに混ぜ合わせる。型に流し、表面を平らにならす。
3. 杏をふたつに割って、種をはずす。種のついてた凹側を上にして、2の全面にびっしりと並べ置く。
4. シュトロイゼル生地を作る。ボウルに材料を全て入れ、指先でぽろぽろのそぼろ状にまとめる。3の上に均等にのせる。
5. 180~190度のオーブンで約30分、表面がきつね色になるまで焼く。
コメント (19)
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生食よし、焼食よし、煮食よし、そして混ぜ込んでよしの夏のフルーツたちです。
↓のフルーツたちのその後です。
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2006年08月09日 22:53
はじめまして。
先日こちらのレシピを作らせて頂きました。
日が経つに連れて杏の酸味と生地の甘さが絶妙ですっかりはまってしまいました。
シュトロイゼルをあんなにたくさんいれるのに驚きましたが日が経つとガリガリもいい感じに落ち着いてとてもおいしいですね。
また近々朝食用に作ろうと思います。
投稿者 らいら
: 2007年01月23日 01:27
小林さま
ご指摘ありがとうございます、「マリっレン」でしたか!フラ語訛りの夫をさらに私の耳で聞き取った結果でした。
オーストリア、美味なる国ですよね。遠いのが難ですけど、何度も訪れたい場所です。
クロエさん
布好きな方にはバスクの布はとても気に入るようですね。お店によってタイプがかなり違うので、ぜひいつか当地でお好みを見つけてください!
miholantaさん
ですね?
またまたお試し頂いて光栄です。確か昨年、地元に杏が見つからないとおっしゃっていた記憶があるのですが、、、あったようで良かったです。
投稿者 マテスク
: 2006年08月18日 15:28
里佐さま
すっごく気に入りました、これ。レモンのカトルカール同様、リピート率かなり高くなる予感・・・。
第一回目、アプリコットが見つからずプラムでやったところ、あら、随分甘み控えめと思ったら私グラニュー糖を量った記憶がなし。クランブルに砂糖を入れ忘れていました。それでも食べられたんですけれどね。今回はしっかり砂糖も入れて、確かにプラムよりあう気がしました。朝にもほんといいですね。
投稿者
: 2006年08月09日 23:09
バスク布をお店のこと教えていただいてありがとうございました!
そうなんです、私が行ったのはJean Vierでした。里佐さんの本に載ってるのを羨ましく眺めていますが、パリに無くって残念です。里佐さんの本、見てるとほんとに味わいのある布なんですね。いつかバスクに行かなくては!
投稿者 クロエ
: 2006年08月01日 15:36
偶然見ました!
懐かしいお菓子です。「マリるン」ではなく「マリ(っ)レン」のほうが自然です。MARILLEN・KUCHENと書きます。ウィーン近郊の、ドナウ河一帯をWACHAU(ヴァハウ)地区と言いますが、この辺りの「超有名」果物です。また、この辺は一大ブドウ収穫地区で「ものすごく旨い白ワイン」を産します。余談ですが、この辺の人たちはワインの「おつまみ」にこのようなクーヘンを食べたりします(!)あと、ZWETSCHKE(ツヴェチケ)とオーストリア語(ドイツ語ではなく)で呼んでいるプラムがとてもおいしく、マリレと同じようにクーヘンにしていますよ。
投稿者 小林 正樹
: 2006年08月01日 10:25
りょさん、SEVENさん
お試しご報告いただいてありがとうございます、しかも猛暑の中!
りょさん、こちらも猛暑だったもので、思い切って溶かしバターに材料を混ぜ込んで作ってみたら以外と結果グーでした(時間も大幅減)。よろしければ次回お試しください。
SEVENさん、ウィーンにお住まいだったのですね。SLUKA、メモっておきます!ウィーンのお菓子(お上品な店の)の糖度はバスクのお菓子屋の糖度の1/3に感じます。
投稿者 マテスク
: 2006年07月25日 18:33
マテスクさん、こんにちは。
マリレンクーヘン、懐かしい!
3年前までウィーンに住んでいて、近所のパン屋さんでよく買っていました。
今はロンドンにいるのですが、たまたま杏(フランス産でしたよ)を買ってきた日にこのレシピを拝見し、「これは!!」と、猛暑の中、早速作りました。シュトロイゼルを省略した分、酸味がストレートに出ましたが、なつかしの味に仕上がって感激。ありがとうございました!
P.S.私のお薦めのウィーンのケーキ屋さんは、市役所の裏にあるSLUKAです。甘味を抑えたフレッシュなケーキが揃ってます。
投稿者 seven
: 2006年07月25日 17:50
遅ればせながら、コメントさせてください。
ご紹介のレシピでマリルン・クーヘン焼いて
みました。たまたまジャム用に買っていた杏が
冷蔵庫にあったので。
簡単でおいしいですねー。フレッシュな杏の酸味と
生地の甘みと食感が何とも言えません。
今年は出遅れたので、来年は出盛りにたくさん
買って、何度も作ってみたいです。
ただ、日本の夏はシュトロイゼル作りには、
全く向いてないですね。フードプロセッサーを
使っても、ちょっとやばかったくらいです。
投稿者 りょ
: 2006年07月25日 14:34
クロエさん
はじめまして!本ご購入とコメント、ありがとうございます。
パリにあるバスクの布のショップは、Jean Vierのことですね。あそこは確かに奇麗で質も良いですが、ちょっと都会風にアレンジされてますね。こちらで気に入ってる店はやはりバスクだけの出店のようです。
harinezumiさん
はじめまして。早速おためし頂いて嬉しいです。
しかも、こんな素敵なことを教えて頂けて。
杏で作る「梅酒」もどきとは!以前、パリで杏で「梅干」を作ってるという人の噂を聞いてホンマかいな?と驚いた憶えがあるのです。なるほどー、梅と杏は親戚でしたか。
ぜひ私も作ってみますね!素敵な情報、ありがとうございました。
投稿者 マテスク
: 2006年07月22日 18:05
マテスクさん、はじめまして。
初めてコメントします。
私の住んでいる地域でも杏が旬を向かえ、オーガニックの質の良いものが沢山手に入るようになりました。
そこで!さっそくマテスクさんの「マリルン・クーヘン」を作ってみました。
とても美味!甘酸っぱさと、シュトロイゼルの甘さがマッチして病み付きになりそうです。
この時期にたっぷり杏を買い、ここでは日本の『梅』がないので、その杏を梅代わりに梅酒を毎年作ります。ホワイトリカーの代わりに、これまたウォッカで代用するのですが、思った以上に『梅酒』と同じ味がしておいしいですよ。
投稿者 harinezumi
: 2006年07月22日 00:42
うれしい〜(^ー^)
里佐さんのブログがあったんですねーーー!私、近頃、アマゾンで2冊とも購入して出版社に手紙出そうかな〜って思っていました!
すごく良い本ですねってお伝えしたくて。
これからもいろいろたくさん楽しみにしています!
年2回、貧乏一人旅でparisに通ってます。単に好きで。前回、バスクの布を買って大正解でした。里佐さんがお勧めの布のお店、parisにありますでしょうか?
これからも、ここを楽しみに訪問いたします!
m(__)m
投稿者 クロエ
: 2006年07月21日 15:35
ayumingoさん
はじめまして。バスクがとっても気に入ってらっしゃるのですね!Ciboureのレストランでスタージュとは楽しみですね。多分、パリのお店とは全く違った体験がたくさん出来ると思います。バスク訛り、慣れるまでちょっと時間がかかるかも?がんばってください。お店行く機会あったら、厨房訪問させていただきます!
marilleさん
なるほどー、杏に由縁がおありなのですね。
杏の里は信州の方でしょうか?それにしても、消費者のキレイキレイ慣れのせいでせっかくの果物が流通しないなんて、理不尽な話ですよね。
投稿者 マテスク
: 2006年07月20日 15:17
マテスクさん、お久しぶりです。
何か呼ばれたような気がしたので出てきてみました。私のHNは実はコレ(辞書に載っている形はMarille)からなんですよ。仏語式で発音したほうが音がかわいいので、そっちで読んでますが。
杏は母の里の特産ですが、フレッシュは繊細で、日本の消費者のお眼鏡にかなう姿で出荷するのが大変なようです。最近近くのスーパーで生を見ましたが、気軽に買うにはちょっと・・・ああ、フランスに帰りたい。
最近気温も高く、自分の体温も上がり気味です。パイ・シュトルーデルが億劫な季節になってきました。
投稿者 marille
: 2006年07月20日 00:35
里佐さん
こんにちは!初めてお便りします。
先日里佐さんのブログとお菓子の本を発見しました。バスクをずっと前から愛していたのでまるで宝物を見つけたみたいにキラキラ、ワクワクです!
私はこの5月にコルドンブルーパリ校の料理コースを卒業して、9月からバスクのciboureという町の「Chez Dominique」というレストランでスタージュをすることになっています。卒業生はみんなパリでスタージュしますが、私はどうしてもバスクでしたかったのです。
先月、レストランに挨拶がてらビアリッツからイッツァス、サンジャンドピエドポー、エスペレット、バイヨンヌ、サンジャンドリュズを旅し、鳥肌が立つほどバスクに魅せられました。特に黒ベレーのおじさんを見つけると、わなないてしまうのです(ヘンですかね!)
里佐さんの発信されるエッセイ、お菓子のレシピはバスクの優しさ、豊かさ、不思議さがいっぱい伝わってきますね!これからもとても楽しみに拝見させていただきます!!そしてさっそくこの、杏のマリルン・クーヘン、作ってみます。
投稿者 ayumingo
: 2006年07月19日 14:50
皆さま、コメントありがとうございます!
まずはmarieさん、ご指摘どうもありがとうございます。しかも2箇所・・・とんでもない誤記、大変大変失礼しました。修正させて頂きましたのでよろしくお願いします!
kamiさん
今年ひょっとしてまた猛暑?と恐れおののいております。やはりイギリスの果物の時期は、フランスよりもちょっぴり遅めなのですね。ベリー類は姿を消してます。
kazさん
ウィーンのインペリアルホテル、覚えておきます!ウィーンは1回行ったのですが、3年前の大猛暑の年でなんと40℃だったんです。40℃のクーラーなしの部屋で食べるウィーン菓子、それこそ気絶寸前でした。出来たら寒い季節にまた行きたいです。
yukoさん
NHKの番組、他の方からも聞きました。世界遺産を巡る旅だとか?生中継っていうのが面白そうですね。
投稿者 マテスク
: 2006年07月18日 21:44
こんにちは!フレッシュの杏いいですね~。以前フランスで食べたアプリコットのタルトを思い出しました!フレッシュ感がしっかりと残っていてとってもおいしかったです!おとといからNHKで8日間連夜フランス縦断の旅を生中継でやってます。今日はプロヴァンです。フランスは湿度が少なく過ごしやすそうですねっ。日本はジメジメでお風呂のカビと戦ってます。。。。
投稿者 yuko
: 2006年07月18日 19:58
バター生地の水200ccは、どうするのですか。シュトロイゼル生地の小麦粉は、合わせて180gという意味でしょうか。ぜひ作ってみたいので、よろしくご指導お願いします。
投稿者 marie
: 2006年07月18日 18:08
こんにちは。
東京は梅雨のラストスパート中。今朝はすごい雨です。
ウィーンのお菓子。おいしいですよねぇ。まぁ下手なところで食べると甘くて気絶しそうになりますが。
フランス菓子よりなんというか素朴で私は好きです。
にしても、すごいなぁといつもりささんのブログを拝見して思うばかりです。
だって、「おいしい」と思ったらなんでも再現することを考えるでしょ?
私なら、もう一度行くことばかり考えちゃうから。
実は、お菓子って代物つくったことありません。
りささんレシピ一度試してみようかしら。
マリーアントワネットが「パンがないならお菓子を食べればいい」といった逸話。
オーストリア出身の彼女ならではだよなー、
とオーストリアで朝ごはんを食べるたびに思うのでした。
(朝食ブッフェはウィーンのインペリアルホテルが最高。とっても高いけど食べる価値ありまくりです♪)
投稿者 kaz
: 2006年07月18日 09:00
里佐さん
イギリスはヒートウェーブ襲来中ですが、バスクはいかがですか?実は昨日、暑いのでオーブンは使いたくないと思いながらも、マーケットで美味しそうな杏を目にしてしまい、昨夜日が沈んでからドイツ風アプリコーゼントルテを焼き、今日の朝、食べたところでした!シュトロイゼル生地のケーキはプラムが多いと思いますが、杏もおいしそう!あー、又作りたくなっちゃいます。今イギリスではサマーベリーの最盛期で、週末にはレッドカラントのケーキを焼いたばかりなのに・・・。ジャム作りにも追われています。
投稿者 kami
: 2006年07月18日 06:37
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