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赤い果実の季節に、「レースのクレープとフランボワーズ」
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カテゴリ: お菓子の話(レシピつき)
2006年5月26日
「レース風クレープ」。かれこれ10年近く前にイギリスで買った本で見つけたアイディアです。レースっていうところに何となくイギリスらしさと遊び心を感じて、いつか作ろうと思ってずっと頭のお菓子ファイルに保留されていたもの。クレープ生地が余ったときにふと思い出し、ようやく実現の運びとあいなり。

クリームは、生クリーム以外にも、カスタードを混ぜてこってり風に、フロマージュブランなどを混ぜてさっぱり風に、とお好みで。
注ぎ口のあるカップまたはレードルなどで、タラりタラりと線を描きながら生地を流していきます。クレープを焼くのに、こんなに神経を使ったのは初めて! 意外や意外、繊細なレース状に流すのは難しかったです。
出来上がりは……レースっていうと聞えはいいのですが、何だか太っい毛糸のザックリ編みっていう様相ですね。でも、フランボワーズが穴のあいだからちらりと覗けるところは思惑通りでした。
フランボワーズ、赤すぐり、ブルーベリー、小粒な苺など。美しいベリー類はこれからが旬真っ盛りです。ころんとした形と美しい色合いをアピールしたくなったらお試しを!

露地栽培のフランボワーズ。傷むのが早いデリケートな果物なので、何作ろう?と悩む前に、手早く・おいしく・美しく使い切ってあげることを心がけています。
●「レース風クレープとフランボワーズ」作り方(4~5人分)
<クレープ生地>
卵……2個
グラニュー糖……20g
薄力粉……60g
牛乳……160cc
生クリーム……大さじ1
フランボワーズ……1パック
生クリーム……150cc
グラニュー糖……10g
フランボワーズリキュールまたはキルシュ……大さじ1
1.クレープ生地を作る。ボウルに卵を割ってときほぐし、グラニュー糖と粉をふるいいれて混ぜ合わせる。牛乳を注いでなめらかに溶きのばし、生クリームも加える。
2.フライパンをしっかり熱して、バター少々(分量外)を馴染ませる。鋭い注ぎ口のついたレードルで生地をすくい、直径10cmくらいのクモの巣模様になるように流していく。両面に焼き色がつくまでじっくり焼く。
3.生クリームにグラニュー糖、リキュールを加え、ボウルを氷水につけながら堅く泡立てる。
4.お皿にクレープをのせ、クリームをふんわりとおき、フランボワーズを散らした上にクレープを重ねる。
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カテゴリ: 料理の話(レシピつき)
2006年5月23日
夫のお得意簡単料理、「ほうれん草の卵ココット」のご紹介。週末ランチによく登場します。

半熟卵をくずして、ほうれん草にからめながらいただきます。
キッシュの生地なし版という感じ。ほうれん草と卵とチーズを1人分づつココットに入れたらオーブンへ。すごく簡単なんだけど、毎週食べても飽きないほど好きな食べ方!
こういう青菜系の野菜、私はおひたしなどの純和風よりも、この手の味のほうが好みのようです。その証拠に、日本にいるときよりもほうれん草をたくさん食べるようになりました(他の青菜野菜が手に入らないこともあるけど)。青菜不足な方はお試しを! 1束ぺろっと軽くいけます。
●「ほうれん草の卵ココット」作り方
ココット型2個分
ほうれん草……1束
おろしチーズ(グリュイエールなど好みで)……1/2~2/3カップ
卵……2個
塩黒胡椒……少々
生クリーム(あれば)……大さじ2~3

1.ほうれん草を熱湯にくぐらせて、(アクが強そうな場合は下茹でする)ざるにひきあげて水気を絞る。2~3センチ長さに切る。

2.チーズをおろす。

3.ココット型にほうれん草を入れて軽く塩胡椒。おろしチーズを重ねた上に、卵を1個づつ割り落とす。再び、ほうれん草、おろしチーズを重ねる。

4.最後に生クリームをひとたらし。200度のオーブンで7~8分焼く。
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フランス人の摂取量に追いつき追い越せ? 新じゃがの季節到来
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まずはご覧ください、かわいいバスクのオジサマ方を! バイヨンヌの朝市で、じゃがいもを、この季節なら新じゃがを売ってる人たちです。

市場に行くと、売っている人と野菜の空気がマッチしていることに気がつく。優しそうな人が売っている野菜はおいしそうだし、実際においしいんです。これ私の極端な「市場持論」です。
春真っ盛りのこの時期、色どり鮮やかな野菜や果物に目が奪われてしまい、地味な出で立ちのジャガイモのことをふと見落としそうになるのですが。彼らがいれば大丈夫。ジャガイモのようなホコホコした笑顔と、土の香りが漂ってきそうなお姿を見れば「新じゃがの季節がやってきた!」と連鎖反応を起こしてくれます。

つるんとした柔肌は、じゃがいもの赤ちゃんといった風情。
『ラルース・ガストロノミック辞典』をひいて見ると、出てくるわ出てくるわ。じゃがいも情報は実に6ページに及んでます。フランスで取れるじゃがいもの品種は17種類。全国的に栽培している品種のほかに、ブルターニュ地方でしか取れない品種も幾つかあります。
北の地方の方が消費量が多く、また社会的地位によっても消費量にばらつきがある、との言及にもフムフムと納得。じゃがいも1個(約100g)でパン40gの栄養価に値するそうです。主食費を削減しようと思ったら、じゃがいも料理を研究すれば家計の助けになるやもしれない。
紹介されている代表的なじゃがいも料理は14種類ほど。蒸す、茹でる、揚げる、煮る、ソテーする、オーブンで焼く。どの調理法でもそれぞれのおいしさが出るところがじゃがいものスゴさだな、と再認識しました。
驚かされたのはこの数字。フランス人の年間平均摂取量73kg! 1人平均月に6kg、週に1.5kgのじゃがいもを消費しているってことです。道理で市場でオジサンに「1kg頂戴!」と言うと、いぶかしげな表情を見せられるわけだ(「足りる?」と心配顔で聞かれたこともあり)。
でも、新じゃが摂取量なら私もフランス人にも負けてないかもしれません。料理という以前に、ただ蒸かして食べるだけ。これがあったら、ご飯も炊かないし、パンもいらない。簡単でおいしくって、大好きな主食風な食べ方です。

蒸かしたてにバターひとかけ、粗塩ぱらり、そしてシブレットをちょきちょきと。
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カテゴリ: ヴァカンス・旅行
2006年5月16日
先日、久々に写真ファイルの整理整頓をしました。撮るだけ撮ってパソコンに放置しておくまではいいのですが。要らない写真はさっさと潔く処分し、残りは見やすいように分類しておかないと、後でやっかい。これって、部屋の片付けと同じですよね? 皆さんはどうやって写真をファイリングしていますか? お知恵ありましたら、拝借させてください!
 整理中、「朝ごはん」の写真が結構たまっているのを発見しました。バイヨンヌ→パリへ上京する際の、途中泊した宿での朝ごはんです。
ちゃんとお気に入りの常宿があったのですが、実は昨年秋に思わぬ事件に遭遇しまして。宿で取った夕食で「毒キノコ」に当たってしまったのです。後でいろんなフランス人の話を聞くと、「化学変化」ゆえのアクシデントで、割とありがちな話なのだとか。おそろしや。幸いキノコへの後遺症は残らなくて済んだけど、あの宿に泊まるのはもう無理。なぜって、食事そのものではなく、苦しみもがいたあの部屋がトラウマになってしまったので。
そんな少々情けない理由で、新たな宿探しに。同じエリア、ランク、似たような雰囲気の何軒かに泊まりました。
フランスの朝ごはんって、そもそも極シンプルなので、内容には大した差はありません。だからこそ紙一重と言ってもいいでしょう。ただの素っ気の無い朝食になるか、ぽっと心に元気を与えてくれる朝食になるか。
1軒目はこちら(ポワトゥ地方)。

朝からものすごく気合入ったテーブルセッティングに目を見張る。りんごジュース、ヨーグルト、そしてりんごのコンポートも。
2軒目(ポワトゥ地方)。

プチ・シャトー・ホテルにも関わらず、部屋もとっても「プチ」で、朝ごはんはパンと蜂蜜、飲み物だけのセルフサービス。使用している食器や小道具をとんでもない高額で販売していて興醒めでした。シャトー、ただそれだけっていう宿だった……。
3軒目(ロワール地方)。

ミシュランのビバンダムマーク付きだったので期待して行ったら、案の定素晴らしく感じ良かった宿。ひとつひとつがとても丁寧で温かみを感じた朝ごはんでした。杏ジャムのおいしさに、思わずバゲットが進む。

部屋から見えた、ロワール地方の小さな町の朝の風景。
以上が、私の朝ごはん比較日記。これで新たな常宿が決定しました。今後上京の際はここを利用します。3軒目です!
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今回は普段とちょっぴり違うバスクの風景をお届けします。
かのイッツァス村、古い美しい教会の横を通り過ぎ、Pas de Rolandの標識にむかってどんどん車を走らせると、山道にぶつかります。道幅が狭まっていくのと並行して、景色はどんどん荒々しい様相に。頂上まで上ると、下界とは全く違ったバスクの景色が望めます。

山の頂上から見下ろすスペイン側バスクの谷。非常にワイルドな風景です。
山の名はArtzamendi「アルツァメンディ」、バスク語で「熊の山」の意味。名前もかなり野性的、でも実際には熊はいません。大昔は本当に生息していたのかも? 山から見下ろすと、羊の群れがあちこちに見え、首の鐘がカランコロンとこだまして聞えてきます。あちこちに馬も放牧され、草をはむはむしています。

正式には馬ではなく、馬とロバのあいの子のような動物。気が荒いとかで、あまりチョッカイを出さない方がいいらしい。
ビュービュー風が吹く山の頂上に腰をおろして、お弁当を広げる。農家で直買してくるブレビ(羊乳のチーズ)とパン、そして水。登山用ナイフでチーズを切っては食べて、切っては食べる。大きな塊のブレビが見る見るうちに消えていく。おにぎりがそうであるように、青空の下で食べるチーズとパンも屋内で食べる時とまた違っておいしい。お弁当パワーはどこも一緒です。
とは言え、月日が経って我が家のピクニック弁当も変貌しました……。「チーズとパン」は初年度だけで終わってしまった。一回、「おにぎり&卵焼き&お漬物」のお弁当をこさえたら、夫もおとなしく日本のお弁当派になってしまったので。で、あれ以来チーズ農家へ行く回数も、めっきり減ってしまったというゲンキンな我々です。

M夫妻ともハイキングへ出かけたときの貴重な写真。
とにもかくにも、薫風香るこの季節は絶好のピクニック日和です! 皆さんも、お気に入りな場所にお弁当持って出かけてみませんか?
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通年楽しみたい人のために、「さくらんぼの即席キルシュ漬け」
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カテゴリ: お菓子の話(レシピつき)
2006年5月09日
こちらの原稿を書こうと思っていた矢先、ちょうどラジオで「さくらんぼ」のニュースが流れてました。
インタビューされてるのは、日本だったら「農協・さくらんぼ協会会長」のような立場の人。今年のさくらんぼの出来具合い、予想出荷時期、相場なんかを説明してました。各地のさくらんぼ、順調に実っているようです。
実際に出回るよりもちょっと前に、前情報を流すのって効果的ですね。旬の時期にさらにドバっと宣伝されるよりも、気分が煽られます。
さて、さくらんぼを使ったデザートのご紹介を。ただし、フレッシュものではなく瓶詰を使ったお手軽バージョンです。旬を味わおう!ではなく、さくらんぼの季節以外にも味わいたいというのが目的です。

薄い色だったのが、こっくりした色に染まります。
チェックが厳しい方なら、お気づきかも……。コレ、前回ご紹介したイッツァス村のレストランでのデザートにアイディアを頂戴してます。
あちらのは、庭の採れたてさくらんぼを大瓶たっぷりのキルシュ漬けにした深く濃い味。「本格漬け」に比べると、やっぱり私のは「即席漬け」。どうしても浅い。でも、さくらんぼ気分だけはなかなか同等に味わえます。本格派に倣って、ぜひバニラアイスクリームと干菓子を添えてサーブしてみてください!
●「さくらんぼの即席キルシュ漬け」作り方(6人分)
さくらんぼの水煮(瓶または缶詰)……2カップ
瓶または缶詰の汁……大さじ6
グラニュー糖……大さじ6
キルシュ……大さじ6
バニラアイスクリーム……適量
チュイール、サブレなど……適量
1.瓶または缶詰のさくらんぼをザルにあけて水気を切る(汁は捨てずにとっておく)。
2.鍋に、汁、グラニュー糖を入れて火にかける。グラニュー糖が溶けて沸騰したら火から下ろす。粗熱が取れたらキルシュと1のさくらんぼを加え、冷蔵庫で1晩~2晩なじませる。
3.鍋を再び火にかけて、シロップが少し煮詰まるまで火を通す。粗熱が取れて、ほんのり温かい頃にサーブする。
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カテゴリ: バスクのアドレス帳
2006年5月04日
「バスクのアドレス帳」。田舎の宿・食事編。
黒さくらんぼの産地、イッツァス村。フランス語なら auberge「オーベルジュ」、日本語なら「民宿」といった風情の宿が数軒あります。
観光や散歩をたっぷりと楽しんだ後、部屋に戻ってひと休み。階段をトントンと下りるだけで、温かな地方料理が出てくる安心感。お腹いっぱいに身も心も満足したら、そのままお部屋に戻ってぐっすり眠るだけ。これぞ旅の極楽!
こういう田舎のオーベルジュ、大きく分けて2種類あります。「宿泊客にのみ食事を出す宿」と「宿泊客以外も食事できる宿」。言い替えてしまえば、前者は「食事をだす宿」、後者は「宿泊も出来るレストラン」。このニュアンスの違い、分かってもらえますか? 「おいしいごはんが食べられるのはどっちのタイプ?」となると、答えは当然後者です。
今回ご紹介する宿は、典型的な後者タイプです。冬のオフシーズン中、宿には閑古鳥が鳴いていようとも、レストランにだけは赤々と灯が灯って賑わっています。地元客に愛される店こそ観光客にも愛される店だな、としみじみ。
代々親子で営みながら、現在は3代目が切り盛りしてます。オーナーシェフの郷土料理。マダムが庭でとれたさくらんぼで自ら作るジャムやキルシュ漬け。姑から嫁へと引き継がれてきたという秘伝レシピのガトー・バスク。バスクの味、家の味がたんまり味わえます。

さくらんぼの使いみちは、デザートだけにあらず。甘酸っぱさが鴨のローストにもとても合う。

さくらんぼのキルシュ漬け。こういうシンプルなデザート、私は大好きです。

近隣でも評判が高い、この家のガトー・バスク。とても特徴があって、お菓子屋さんのとは全く別の味。温めて焼きたてのようにしてサーブしてくれます。
ちなみにこちらのマダム、親日家と言うには大袈裟かもしれないけど、少なくともアジア人の中では日本人に一番サンパシーを感じているご様子。理由はえらく単純、「日本人はよく食べるから」だって……。
ある業界では知られた存在の工房が隣村にあるおかげで、アジア人ビジネスマンもちらほら訪れているんだとか。で当然、各国の人の食べっぷりを比較観察しているわけでして。「中国や韓国の人はほとんど食べずに残してしまうのよ。日本人はおいしいおいしいって食べてくれるから好き。そしてあなたもね」と言ってました。
というわけで、非常に珍しい存在である日本人のお客様、かなり好奇と興味をもった目で観察されることもご覚悟の上……(私がここに来た当時も、相当に村のウワサになったようです)!

テラスで山を見渡しながら。昼もいいけど……

夜もいい。濃紺の空に山の稜線がくっきり。
Hôtel du Fronton-restaurant Bonnet
place du Fronton
64250 Itxassou
tel 05.59.29.75.10
fax 05.59.29.23.50
水曜休日
宿、食事ともに要予約
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カテゴリ: バスク地方について
2006年5月02日
春ですね! 気温が少しばかり上昇した途端、それっ!とばかり海へ飛び込むフランス人たちを、半ば尊敬半ば呆れる気持ちで尻目にしつつ(海水はまだものすごく冷たいのですよ!)、私が出かけるのは専ら山の方です。眩しい新緑、けたたましいほどの鳥のさえずり、家々の光輝く白い壁に、春を感じます。
日本の友人などが来訪してくれたときも、私が好んでご案内ツアーに組み込むのは、海よりも山。海に囲まれて育った国の日本人は、フランス人ほど海に執着しないし、反対にフランス人にとっては至極平凡な田園風景が、旅情緒を誘ってくれたりするものですから。
そんな「マテスク交通公社」(来客が多くって案内ズレしていることを皮肉って命名)が、必ずご案内するのがイッツァス村です。バイヨンヌから国道で30分、山間にあります。村とは言えど面積は39キロ平方メートルも。今回調べてみて驚いたのですが、なんと東京の港区と新宿区がすっぽり入る大きさでした。なのに、人口僅か1800人! 道理で、散歩していても誰にも擦れ違わないわけだ……。

遠くに羊が草を食むのどかな風景。垣根の横にさくらんぼの木1本。
あまたあるバスクの村々の中でも、イッツァスの名がとりわけ有名なのは「黒さくらんぼ」の産地だから。フランスのジャムの本をお手に取る機会があったら、さくらんぼのページをご覧あれ。かなりの確率でイッツァスの名前が出てくるはずです。

4月半ば、小さく膨らんだ青い果実。これから1ヶ月の間に赤く黒く実っていきます。
民家のお庭、牧場の端っこ、農場のお隣に1本、2本。村の中をてくてく歩くと、さくらんぼの木が目にとまります。産地と言えど、木の本数自体は決して多くはありません。ほかの地方のさくらんぼに比べて収穫量が少ない分、希少価値も加わって、ジャム界ではちょっとしたステータスとなっています。

民家の庭にも1本発見。それにしてもこの日の空は真っ青でした。お連れの晴れ女晴れ男のおかげ!
さくらんぼグッズを売る土産店はおろか、ジャムを売る店舗だって1軒も見当たりません。日本だったら至極当たり前である、産物をウリにした商は一切なし。欲がなく、あるがままの姿で生産地に徹している所も、この村の美しさのひとつでしょう。
「マテスク交通公社」のイッツァス村での散策タイムはだいたい1~2時間。買物に時間を取られない分、ただのんびり景色と空気を堪能してもらえる。そんな村だからこそ、ガイド役の私も何度でも足を運びたくなる村です。

この村にはこじんまりした宿が7軒あります。車を運転する方には、街よりもこういった村での滞在をおすすめしたい。
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