更新日:2008年5月27日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

おばあちゃんの得意技、
コーンスターチ使いのカトルカール




   前回お話した義祖母のノートから。Pavés au citron「レモンのパヴェ」なるレシピのご紹介です。Pavé「敷石・石畳」になぞらえた、真四角な形のお菓子です。


手でぽっぽっと掴める、お茶菓子スタイル。このジュレ風クリーム、生クリームなどを使わないのでさっぱりした味わいです。

   数々のレシピの中から、真っ先にこれを試作してみたくなった理由はいろいろ。
その1 黄金配合カトルカール(2005年5月13日の記事参照)がベース。
その2 ベーシックなカトルカールと違い、小麦粉の代わりに100%「コーンスターチ」を使用。間に挟むクリームもコーンスターチ入り。
その3 真四角形が、懐かしくもあり新鮮でもあり。
その4 折りしも、只今レモンの季節。

   思えば、昨年5月にこの連載で初めてご紹介したお菓子もレモンのカトルカールでした(同2005年5月13日の記事参照)。季節が一巡したのね……という一周年記念的(?)な私の感慨も込もっています。

   ところで、おばあちゃんのノートを読んでいると、彼女がいかにコーンスターチ・マニアであるかが分かります。前から薄々と感じてはいたのですが……。このほかにも多用しているレシピをいろいろ発見! コーンスターチ・メーカーにお勤めの人が読んだら喜んでもらえそう。何故だろう? その理由、何となく想像はできるのですが、ご本人に確認したわけではないので言及するのは控えときます。でも、いつかしっかり聞いておかねば!とは思っています。


フランスで「コーンスターチ」と言えば、Maïzenaの黄色い箱のこと。製品名よりも商標名の方が通用しているという、専売特許的な材料です。

   かく言う私も、頻繁に使うお菓子材料であるコーンスターチ。あまり使ってみたことのない方、ふわふわ好きな方、一度この威力をお試しあれ。

●「レモンのパヴェ」作り方(20x20cm角形1台分)

<カトルカール生地>
卵……3個
グラニュー糖……(卵と同重量)
コーンスターチ……(卵と同重量)
バター……(卵と同重量)
レモンの皮のすりおろし……1個分

<レモンのジュレ風クリーム>
グラニュー糖……70g
バニラシュガー……10g
コーンスターチ……20g
卵黄……1個
レモン汁……1個分
水……200c

<カトルカールを焼く>
卵を割って正味の重さを量り、その他3つの材料を同量計量します。作り方は卵ベースバターベースの2通り。お好みとご都合によって選んでください。バターを薄く塗って粉をはたいた型に入れ、180度のオーブンで40~50分で焼き上げます。型から外して冷まします。

<レモンのジュレ風クリーム>
1. 小鍋にグラニュー糖、バニラシュガー、コーンスターチを入れて均等に混ぜる。卵黄を入れて溶き混ぜた中に、レモン汁と水を加え、ダマにならぬように注意しながら混ぜ合わせる。
2. を火にかけ、かき混ぜながら火を通す。ぽってりと濃度がついたら火を止め、ボウルに移して冷ましてから冷蔵庫へ。

<仕上げ>
1. カトルカールを半分の厚さにスライスする。1枚にレモンのジュレ風クリームを均等に塗り広げ、もう1枚を重ねて密着させる。
2. 縦横それぞれ4等分、計16個の正方形サイズにカットする。

コメント (7)



私も作りました。
タマゴベースでつくりましたが
100%コーンスターチは
ホロホロしっくりとした感じ
なのでクリームがあっていい感じなんでしょうね

次回はフツーのカトルカールを
30%コーンスターチとか
100%をバターベースとか
バリエーションを試してみます♪

あとはコーンスターチ自体も再考慮します
国産もいいけれど、仏産の同様のもの探します

投稿者 あややん : 2006年05月18日 10:29

アガサクリスティの短編小説におなかが空いたので、コーンスターチ湯を作るという話が出てました。高校生くらいだったわたしは、コーンスターツ湯って!?と想像をめぐらせていましたが、marilleさんのクリームみたいなものだったのでしょうか。

投稿者 cocoon : 2006年05月01日 19:31

marilleさん、
サヴォワをかなりしっとりさせた感じでしょうか。サヴォアも大好きなお菓子です。

もかさん、1年って早いですね。計りをわざわざ買われたのですね。バリエーションとしてお試し頂けると嬉しいです。

シシさん
そうですね、スターチ系は微妙な匂いは確かにありますね。でも火を通せば抜けるので、焼く場合は心配無用です。クリームもきちんと火を通すことが大切です。そしてレモンの香りがあれば!

miholantaさん
コメント読んで私も急に興味湧いて、箱の側面くまなく探してみたのですが生産地が見つかりませんでした・・・どうしてでしょう?
お菓子作りには結構良い箱だと思います。ぜひ使ってみて下さいませ!


投稿者 マテスク : 2006年04月28日 15:18

里佐さま
このあいだ、この記事を読んだ直後にスーパーでこのコーンスターチを見つけたんですよ。あっ里佐さんのやつだってすぐ思って手に取ったらmade in Mexico。フランスのものだと思っていたら(笑)。今うちにあるのがなくなったら是非コレを買いましょう。
里佐さんにお初してから1年なんですね。時のたつのは本当に早いですね。私の里佐レシピノートもけっこう増えました。

投稿者 miholanta : 2006年04月28日 12:40

コーンスターチって臭みがあるように感じるのですが・・・
今までなるべく使わないようにしていました。こちらも国産レモンが出回っています。作ってみます!

投稿者 シシ : 2006年04月28日 08:18

もう一年経とうとしてるのですね~。私が量りを買ったのはカトルカールを作る為でした!
100%コーンスターチって想像がつきません。試してみま~す!

投稿者 もか : 2006年04月27日 05:17

100%コーンスターチというと、サヴォワよりもさらにほろっとした感じを想像しますが、写真の切り口はふわっとしっとりといった感じですね(サヴォワとは配合が違うから当然か・・・)。

コーンスターチといえば、子供の頃、母がよくコーンスターチと牛乳、砂糖だけのクリームを作ってくれました。今は自分で夜中に小腹が減った時に電子レンジで作ります。

投稿者 marille : 2006年04月27日 01:00


※名前とメールアドレスは必須です。このメールアドレスは公開されません。


保存しますか?




※お断り
・Cafeglobeまたは著者の判断により、断りなくコメントやトラックバックを削除さ せていただくことがあります。ご了承ください。
・当ページの「コメント」に掲載されている「投稿者」名は、Cafeglobeの登録メン バー名と同一人物とは限りません。


マテスク里佐プロフィール

バックナンバー
わたしのガトーバスク (5月27日)
パート・バスク作りの秘訣とは? (5月20日)
カスタードと黒さくらんぼジャム、2つの正統派フィリング (5月13日)
追悼、おばあちゃんとお菓子の想い出 (5月06日)
春の献立、「パイ皮包みの仔羊料理」 (4月29日)
“小嶋ルミさんレシピ”のシュークリームに初トライ! (4月22日)
目玉焼きトーストの朝ごはん (4月15日)
バスクの春景色をお届け (4月08日)
ふらりとスペイン・バスクへ
でもアレをお忘れなく!
(4月01日)
フランス人が大好きな「ジャンボン・ド・バイヨンヌ」 (3月25日)


カテゴリ
お菓子の話
お菓子の話(レシピつき)
バスクのアドレス帳
バスク地方について
バスクの暮らし
パティスリーBasque
ヴァカンス・旅行
食卓のお気に入り
外で食べたおいしいもの
料理の話(レシピつき)
今週の食材


月別アーカイブ
2008年05月
2008年04月
2008年03月
2008年02月
2008年01月
2007年12月
2007年09月
2007年08月
2007年07月
2007年06月
2007年05月
2007年04月
2007年03月
2007年02月
2007年01月
2006年12月
2006年11月
2006年10月
2006年09月
2006年08月
2006年07月
2006年06月
2006年05月
2006年04月
2006年03月
2006年02月
2006年01月
2005年12月
2005年11月
2005年10月
2005年09月
2005年08月
2005年07月
2005年06月
2005年05月