更新日:2008年5月27日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

スペイン料理界を牽引するこの街には星が14個も!




   「バスクのアドレス帳」レストラン編。

   3回連続のサン・セバスチャンの話題のトリとして、この街の3つ星レストランのアドレスです。

   前回のピンチョスが下町料理だとしたら、今回のは山の手風な料理といいましょうか。実際、こういう店は市街の中心から少し上ったところ、丘の上にひっそりと立っています。

   下町料理が盛んだから、山の手料理が花開いたのか。山の手料理が先にあって、下町文化も洗練されていったのか。どういう展開でこの街が食の都へと化していったのか、私には知る由もありません。でも、とにもかくにもサンセバスチャンという街が、現在のスペイン料理界を牽引している街であるのは確かなようです。

   それを、素人目にも分かりやすくデータ化してくれているのがミシュランの星の数でありましょう。なんと! 街の中心半径10km圏内に星つきレストランが7軒もあり。しかも、その内2軒が3つ星、トータルの星の数は14個にもなります! ちなみに「女バスク」フランス側は3つ星はなく、トータル星数は6個。しょぼーん、ですね。まあ、サン・セバスチャンが驚異的にすごすぎるっていうことです。

   しかもこの街の人口は僅か17万7千人。マニアックな計算(人口・星密度)で恐縮ですが、市民1万2千人に1個の割合で星が存在することになります。数字好きなもんで、日本の市別人口を調べたところ、サンセバの人口は愛媛県の今治市と僅差でした。皆さんちょっと想像してみて下さい!ミシュラン覆面調査員の試食の結果、今治市のレストランが7軒も星つきにランクインしていたとしたら……。「今治って、どういう食文化の土地なのだろう?」って俄然興味シンシンになりませんか?

   さて本題のお店のご紹介です。バスクでそしてスペインではつとに有名なアルザック氏の店。現在は、30代半ばくらいと思われる彼のお嬢さん(お上品なスペイン美女!)がシェフを引き継いでいます。父上が獲得した星を失うどころか、彼女の腕とともに「アルザック」は押しも押されぬ3つ星店として不動の地位を保っています。


立体的な盛り付けがひとつのアートのよう。


「ショコラのハンバーガー」という名前で出てきたデザートがこちら。しばらく横から上から斜めからとじっくり眺めていたいような面白さがあります。

   行った日、お父上アルザック氏がテーブルを1つ1つ回りながらお客の反応を確かめていました。みんなが「ブエーノ、ブエーノ!(おいしい、おいしい!)」と賞賛する度に、目尻を下げて大きなお腹を揺らして「うんうん、そうかそうか」と頷く父。自分の料理を誉められるよりも、愛娘の料理を誉めてもらう方が100倍嬉しいんだろうなぁっていう、良いお顔。料理も素晴らしかったけど、このアルザック・父のとびっきりの笑顔もご馳走の一部となりました!

   それにしても料理にも「英才教育」ってあるんですね。この父娘の活躍ぶりを見ていると実感します。


「こりゃあヨーロッパの懐石だな。」とは我が父の弁。義両親との食事会もここでした。緊張場面でこそ、おいしい食の話題で盛り上がれる場所が必要ということで。

Arzak
alto de Micracruz 21
tel 943 278465
fax 943 272753
要予約

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清水さま
Maria Cristinaを予約されたのですね。ベスト・チョイスだと思います。場所も最高だし、飲酒運転の心配もありませんね!
旅のご感想またお聞かせいただけると嬉しいです。

投稿者 マテスク : 2006年06月15日 15:02

マテスクさん、早速のお返事有難うございました。アルザックに確認してみます。イッツアスでは、Hotel du Fronton に泊まります。とっても楽しみです。サンセバでは「Hotel Maria Cristina」が取れました。
今イッツアスはさくらんぼの収穫時期なんですね。日本もアメリカンチェリーの季節なので、赤ワインで煮込み、クレームダンジュのソースにしてみました。でもやっぱりバスクのチェリーをぜひ食べに行きたいです~。
これからも楽しいお話楽しみにしてますね~。

投稿者 清水 麻里子 : 2006年06月15日 13:59

清水さま、はじめまして。
コメントありがとうございました。
レンタカーをされるなら、ばっちりたくさん廻られると思います。イッツァスは22km、サンセバ40kmくらいです。
アルザック、日曜ランチやってるはず。不定期の休みもある可能性ありなので、予約の際にお確かめください!

投稿者 マテスク : 2006年06月12日 02:05

マテスクさん始めまして。
今度バスク地方に行こうと思って、HPみつけましたが、素敵な暮らしをしておられてうらやましいです。早速本を購入させてもらいました!!
今度のバスク行きが待ち遠しいです。
ビアリッツから、イッツアス村、サンセバに行こうと思っておりますが、距離はどれくらいありますか?レンタカーで廻る予定です。
アルサックは日曜はランチやってるんですよね?
いろいろ質問してすみません。。宜しくお願いします~。

投稿者 清水 麻里子 : 2006年06月09日 16:12

kazさん
予約入れたところだったなんて!タイムリーでしたね。
季節や日によってバラエティがありそうなので、お勧めメニューは特に出来ませんが、お勧めオーダー方法ならあります。前菜メインデザート、1点だけ選ばずにそれぞれ2つ、3つづつ選んでデギュスタシオン風にしてもらえます。悩んでいると(実際、決めかねるので)親切に組み合わせのアドバイスしてくれます。いろいろと味わってもらいたい、という気合が感じられる良い店です。
ムーリスも予約入れられたとは美食三昧ですね!我両親は、意外にも此処に来ると体重が減るそうです。食事で精一杯で間食を全くしなくなるから。なのででぶっでぶは心配ないと思います♪存分に楽しまれてくださいね。そして、お気をつけて良い旅を!


投稿者 マテスク : 2006年04月17日 18:02

こんにちは。あと2週間で休暇です。
ARZAK、実は友人にも薦められていて是非行こうと思っていたところです。というか、ちょうど予約のためのメールをいれたところでした。
里佐さんのこちらの文章を見て、「よっしゃー」と気合もはいったところです。まだ、予約OKの返答はかえってきてはないのですけれど。ここに行くなら「これ!」というメニューがありましたら、是非教えてください。
今回の旅行も、すっかり「食」に埋もれそうです。パリも2泊あるのですが、昨日日本で放映されていたムーリスの特集番組に触発されて、今朝予約メールをうったところです。でぶっでっぶになりそうですね♪

投稿者 kaz : 2006年04月17日 14:08


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