 |
 |

東ヨーロッパ生まれのシンプルなお菓子、「りんごのトルテ」。
 |
カテゴリ:
お菓子の話(レシピつき)
2006年02月24日

フォークを入れるとほろりと崩れる生地。まったりと煮えたりんご。焼きたても、数日後りんごがねっとり落ち着いてきた頃も美味。

東ヨーロッパはルーマニアやポーランドでよく作られる家庭菓子だそうで、ルーツはオーストリア菓子とのこと。だから「トルテ」。フランスの「ガトー」とは違った魅力が溢れてます。
初めてこの「りんごのトルテ」を口にしたのは随分前、義祖母のお茶のテーブルにて。正直いってそのときの印象はとても薄かったのですが(おばあちゃん、ゴメンね)、彼女にとっては思い入れの強いお菓子だったらしく後日作り方レッスンを施してくれました。なのに私ときたら、書き留めメモをどこかへなくしてしまい、はるか忘却の彼方にしていたという……(おばあちゃん、もっとゴメン)。
先日その「りんごのトルテ」に義母のテーブルで再会、おいしい記憶が甦りました。前回お話したように、母から娘へ伝える家庭料理が多いので、義母宅と義祖母宅で同じものを口にすることが多々あります。「私の味と、母(娘)の味、どちらがおいしいかしら?」と判定を求められるのには参ってしまうけど、心の中で密かにふたりの味を比較してしまっていることは確か。
りんごを煮る、生地を揉みこむ、型に敷く。ごく普通な作業だからこそ、それぞれ個性たっぷりのお菓子に仕上がります。今回義母の作り方を見学させてもらったところ、彼女のほうがりんご煮も生地作りも時間をかけてじっくり丁寧に作っていることが分かりました。このお菓子は、その「じっくり丁寧」が吉と出るお菓子。
生地作りには、へらも泡だて器も使っていません。大事な道具は自分の手の平、そして自分の目。今の状態で焼いたほうがおいしいのか、もうちょっと捏ねたほうがいいのかは、目で見て手で触っていると分かります。
フードプロセッサーやミキサー使いがすっかり定番になった今、生地をぺたぺたと触るのは本当に懐かしい感触。気持ちが良くって無心になれる。子どもの頃は、この感触を純粋に楽しみたくってお菓子つくりをしてたんだっけ……なんてことを思い出させてくれるお菓子です。
●「りんごのトルテ」作り方(26cmテフロン加工の丸型1台分)
薄力粉……300g
バター……200g(室温にもどしてやわらかくしておく)
砂糖……100g
りんご……7~8個(いちょう切りにする)
バニラシュガー……適量
カソナード……大さじ4~5

1.テフロン加工のフライパンにりんごを入れ、水分を飛ばすようにして炒める。しんなりしてきたところでバニラシュガー、カソナードを加えて煮る。形は残りつつも、水分はしっかり飛んでいる状態で火を止める。

2.ボウルに薄力粉、砂糖を入れて均等に混ぜ合わせる。この中にバターを入れ、手でもみこみながら混ぜ合わせる。

3.手に全く生地がつかず、ツルンとつきたてのお餅のようにまとまるまで。

4.3の生地を少量づつ取り分けて麺棒で伸ばし、型の内側に貼り付けていく。底、サイド、蓋の分量を考えながら。

5.底・サイドが終わったら、1のりんごを平らに敷きつめ、残った生地で蓋をする。200度に予熱したオーブンで約30~35分焼く。
コメント (14)
アドバイスどうもありがとうございます!
今度は半分溶かしバターでやってみます。
お砂糖も、粉砂糖などで作ってみます。
うまくできたらまた報告しますね♪
投稿者 かよ
: 2006年05月30日 16:40
かよさん、こんにちは。
たくさんお試し頂いて光栄です。
コメントありがとうございました!
つるんとなるのはは、バターの油分がほどよく出て3材料が一体化しているってことです。
バターは、冬の暖房がんがんきいた部屋で丸1知日出しっぱなしくらいのかなり柔らかいもの。
砂糖は、出来たら目の細かい粒子のもの。を使ってます。
手の温度も関係するかもしれません。3人のうち義母が作ると一番つるんとなってます。秘訣は、お手手が温かいからなのでは、と睨んでいるのですが。半分くらい溶かしバターでやってみてもいいのかも、と思いつつ私もまだトライしておりませんが。
投稿者 マテスク
: 2006年05月30日 15:00
こんにちは、いつも楽しく拝見しています。
レモンのカトルカール、杏のカトルカール
りんごのエッグウェイトケーキ、そして
こちらのりんごのトルテを試しました。
どれもとってもおいしくできました。
素敵なレシピをどうもありがとうございます。
ところで質問があります。
このりんごのトルテ、いくらこねても、
「ツルンとお餅のように」まとまらなかったのです。20分はこねたと思うのですが・・・。
伸ばしてもぼろぼろと崩れてしまうので、
結局手で型に伸ばしながら貼り付けました。
これはこれでおいしくできたのですが、
マテスクさんの写真のようにきれいにはできませんでした。
考えられるとすれば、上白糖がなかったので、目の粗いグラニュー糖をつかったことでしょうか・・・。それともコネがたりないでしょうか。
なにかアドバイスいただけたらとてもうれしいです。
投稿者 かよ
: 2006年05月29日 22:01
中村さま
はじめまして。コメントどうもありがとうございました。お返事遅くなり失礼しました。
レシピたくさんトライして頂いて光栄です。お茶会、いいですね!これからもブログにて果物を使ったお菓子などご紹介していきたいと思ってます。どうぞよろしくお願いします。
投稿者 マテスク
: 2006年03月29日 16:31
初めまして、中村(HN)と申します。
このブログに載っていた「りんごのコンポート」を作ったことをきっかけに、
先日マテスクさんの本を購入致しました。
今日、友人を招いて、
・りんごのトルテ
・りんごのコンポート
・アーモンドのシガール
・レモンカード
・プルーンの紅茶コンポート
を食べて貰ったところ、大変に好評でした。
お陰様で、とても楽しいお茶会になりました。
どうも有難うございます。
これからも、ブログを楽しみにしております。
投稿者 中村眞希
: 2006年03月26日 22:32
ayayanさん
気に入っていただけて光栄です。バニラシュガーだけでもおいしそうですね。
ほんと、そろそろリンゴのお菓子はお休みですね。春らしい果物が待ち遠しいです。
投稿者 マテスク
: 2006年03月13日 17:16
やっと作りました!
すばらしく美味しくできました!
カソナードがなかったのですが、
レ・ユニオンで購入したバニラを仕舞ってある
お砂糖を分量いれてもそのまま美味かったので
シンプルにリンゴを仕上げました。
生地はショートブレッドに似てますね
サクサクと仕上がって美味しかったです♪
なんかあたたかっくなってきたので
リンゴのお菓子もこれで終りかな?
春は別ヴァージョンに挑戦してみます♪
ルバーブもよさソ~
またまたステキなレシピありがとうございます
このような素朴で大地に根付いた感じのお菓子
もっともっとお願いいたします
お祖母さまに感謝!!
投稿者 ayayan
: 2006年03月13日 11:31
ぷうさん
ぷうさんも各地いろいろ食べ歩きされていますね。
生クリームのカロリーなんてかわいいもんです、やっぱりバターとチーズが一番きます!でもお菓子作りする人でカロリー気にする人ってあまりいませんよね。乳脂肪の塊に目が慣れてしまっているので・・・。
投稿者 マテスク
: 2006年03月03日 16:28
マテスクさんの返事有難うございます。そうですね、しっとりとした美味しいタルトならクリームはいりませんね。(マテスクさんはそんなに気にされる必要はないと思いますが、カロリーも高いし!)
ドイツやオーストリアでやたらなんにでもクリーム添えるのは確かにぱさついているからかもしれません。あと激アマのお菓子の場合は甘みを和らげてくれるので、日本人には甘くないクリームは必須だと感じました。でも家で作れば甘みも調節できるから、大丈夫ですね。
そういえば、バスク(山のほう)ってどことなくチロルと似ている気がするのですが、これも旅人の感傷ですねきっと。
投稿者 ぷう
: 2006年03月02日 21:25
ぷうさん、こんにちは。
そうですね、酸味がきいた果物なら何でも合うと思います。でも素朴感という意味でりんごが一番かな、と空想してます。
生クリーム添えはおいしいけど、やりだすと止まらなくなるので控えてます!りんごで結構しっとりしているんで、クリームなしでもおいしく頂けます。
投稿者 マテスク
: 2006年02月28日 16:20
こんにちは、素朴ですごく美味しそうですね。ルバーブとかで作っても美味しそうですね。ところで、これは何も添えずに食べるのでしょうか。東欧ならこれに生クリームたっぷり添えそうな気もします。そういえば、オーストリアではパイ生地でまいたのも有名ですよね(Apfel Strudel)。それは確かカスタードクリームと一緒に食べた記憶があります…。
投稿者 ぷう
: 2006年02月27日 17:29
もかさん、yukoさん
コメントありがとうございました。このお菓子、すごくシンプルな配合ながら本当においしくっておすすめです。
ボルドーのワイン祭りへは私は行ったことありません。バカンスシーズンは6月半ば過ぎから始まります。閉めるか閉めないかはお店次第です。8月のパリは閉める店が多いはずですが、地方は(少なくともバスク)開いてる店のが圧倒的多数です。
投稿者 マテスク
: 2006年02月26日 18:55
りささんこんにちは!このお菓子はまさに私ごのみですっ。家庭で楽しめる素朴なお菓子はいいですねっ。りささんお新しい本をようやくgetしました。フライパンで出来る簡単おやつというコンセプトがいいですねっ。お菓子つくりというとなんだか型や材料を揃えるところから気合を入れないと作れないっ(←単なるめんどくさがりや!?)是非第3弾も待ちしてます!今度はバスク料理も入れてください☆:::ところで6/29-7/2に行われるボルドーのワイン祭りは行かれた事ありますでしょうか??この時期に合わせて旅行してもいいかなっと思ってますが、フランスのバカンス時期はお店が閉まっているといううわさを聞いたことあるのでっ。バカンスはいつ頃から始まりますでしょうか??
投稿者 yuko
: 2006年02月26日 11:54
里佐さん、
うふふ、素朴な味が伝わってくるようで、思わすほっぺが落ちそう。その上、お皿の上の一切れはとってもおしゃれでエレガント!
里佐さんのお義祖母さまとお義母さまから受け継がれたレシピのおすそ分けにあやかれてとてもうれしいです♪
投稿者 もか
: 2006年02月25日 05:10
※お断り
・Cafeglobeまたは著者の判断により、断りなくコメントやトラックバックを削除さ
せていただくことがあります。ご了承ください。
・当ページの「コメント」に掲載されている「投稿者」名は、Cafeglobeの登録メン
バー名と同一人物とは限りません。 |