さすが食の国だけあって、フランスのレストラン&ホテルガイドブックは充実しています。特筆すべきはその真剣度というかマジメさ。店の宣伝を噛んでいるような内容はないし、写真も載ってません。写真好きニッポン人としては「写真がないガイドブックなんて!」と最初は思ったけど、読み方のコツさえ掴めば画像なしメリットの方がずっと大きい。写真に惑わされずに済む、その代わり想像力を働かせて分析する。それが何だか楽しいんです。
我が家で定期的に購入しているのはROUTARD「ルタール」、GAULT MILLAU「ゴエミヨ」、MICHELIN「ミシュラン」の3冊。中でもやっぱり一番頼りになるのがミシュランの赤ガイド。抽象的なコメントは控えめ、評価がマーク表記なのでシンプルに分かりやすい。

家の本棚のガイドブックコーナー。黄色いカバーの「ゴエミヨ」は、ポイント評価と長めのコメントが特徴です。
ミシュランといえばまずは説明するまでもない、かの有名な「星」マークが特徴です。膨大な数のレストランが存在する中で、2005年フランス版の三つ星レストランはわずか26軒。ここバスク地方は、一つ星は何軒かあっても三つ星レストランはありません。三つ星を与えられるのが、料理の世界でどれだけ名誉なことかお分かり頂けるかと……。
外食好きにとって一番重宝するマークは、ミシュランのシンボルキャラクターのBibendum「ビバンダム君」マーク。これは「パリなら33ユーロ以下、地方なら25ユーロ以下でおいしい郷土料理を食べさせてくれる店」という、つまり努力している店に対するコストパフォーマンス賞のようなものです。バスク地方は、人口密度やレストラン密度に対してこのマークの比率が高い。これはこの地方の自慢といえます!

頑張っている店に与えられるビブ君マーク。他の地方へ旅行に出ると、まずは彼をチェックして今夜の候補を探します。
そして、密かにバカにできないのが「ナイフ&フォーク」マーク。料理ではなく、店の雰囲気を評価するマークです。これをチェックすることで、「雰囲気だけゴージャスで料理はイマイチそう」なんて察しがついちゃったりするわけです。逆のパターンなら歓迎ですけどね。またホテルと兼業の場合、ホテルの評価は高いのにレストランについてほとんど言及されていないような店は、疑問ありかも?ってことで避けてます。

バイヨンヌのビバンダムマークのレストラン、「フランソワ・ミウラ」。オリジナリティ溢れるバスク創作料理がお手頃な値段で食べられます。ちなみに「ミウラ」さんはバスクの苗字。
過去何冊かのミシュランを見比べてチェックしてみることもあります。星を獲得したての店なら上昇気流で期待できそうだし、新任シェフが数年以内に星を獲得していたら要チェック、努力型というより天才肌?な料理が期待できそう……などなど。分析というには大袈裟かもしれないけど、写真やヘタな言葉よりもよっぽど情報が読み取れます。
毎年、発売時期にはニュースでも取り上げられるほどのガイドでありますが、私が今から楽しみなのは2007年発行予定であるミシュラン「日本版」。格付け調査員はフランス人か、日本人か? 日本料理といってもカテゴリーがたくさんあるのに、どうやって? などなど興味シンシン。
今頃、覆面調査員が日本の津々浦々であれこれ試食している頃なのかもしれませんね。(なんて羨ましい仕事……!)
cocousaさん、はじめまして。
隣国の食道楽の国といえば、ここにいて一番憧れの料理の国!バスクではまず期待できない分野です。
日本版ではイタリアンとかフレンチなどの西洋料理も紹介されるのでしょうかね?そこのところもとても気になります。
里佐さん、はじめまして。私はフランスの隣国(食道楽の国です)に在住していますが、やはり我家でもミシュランを愛読してます。3星を授かるレストランとは・・と奮発して食事に出掛けたり、ビブ君マークをチェックして通ったり。来年予定の日本版も気になりますね。