更新日:2008年5月27日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

「ピンクレディ」でつくる、りんごの焼き菓子




   フランスで手に入るりんごの種類はざっと思い浮かぶだけでも10種類くらい。赤~黄色~茶色~青と微妙な皮の色のトーンだけでなく、香りや酸味もそれぞれ特徴があります。

   日本の紅玉みたいに「お菓子にはやっぱりコレでしょ」と品種が1つ決まっている訳ではなさそうで、作る人がそれぞれお好みの味と香りを持っているといった印象です。フランスのお菓子本の中にも「りんごの品種限定レシピ」を時折見かけますが、同じお菓子でも人によっておすすめの品種が違うところが興味深くて、フムフム言いながら読んでいます。

   私は朝市で買う地元りんご農家の「レネット(reine des reinettes)」種を愛用しつつ、スーパーでちょこっと別の品種をお試し買いして楽しんでいます。

   今回ご紹介するりんごのお菓子は「りんごのエッグ・ウェイト・ケーキ」。使ったのはpink lady「ピンクレディ」という日本人ならば反応せずにはいられない(?)名前の品種です。焼くと普通は色褪せてしまうりんごの皮が、こんなに冴えたピンク色に仕上がります。


オーブンから出したとき正直驚いてしまったほど、色が強烈。さすが「ピンクレディ」……。

   お味は何の品種でも大差ないのですが、こういう明るい色の皮でつくると焼き色も引きたって断然おいしそう。皮の色がとびきりキレイなりんごを見つけたらお試しください。

   ちなみにこの生地の配合は、私の母のノートから。子どもの時はこの味こそがカトルカールだと思ってましたが、いわゆる本当のカトルカール配合より卵が多めで軽い仕上がりになっています。先月ドイツで買ってきたお菓子本を眺めていると、これと同じ配合のお菓子がegg weight cakeという名前で紹介されているのを発見、ちょっと嬉しくなりました。なので、これから私もこの新しい名前を使ってみることに!


スポンジケーキよりしっとりめ、カトルカールよりほろりとした、私の「お袋の味」お菓子です。フランス人には軽すぎてダメでしょうね。

●「りんごのエッグ・ウェイト・ケーキ」作り方(18cmマンケ型1台分)

卵……2個
砂糖……卵1個分の重量
薄力粉……卵1個分の重量
バター……卵1個分の重量
レモン(汁・皮)1/2個分

りんご……1~2個(薄切り)

卵1個の重さを「殻付き」で計り、砂糖と粉とバターの重量が決まります。作り方はスポンジケーキと全く同じ。卵と砂糖を真っ白くふっくらと泡立てた中に、粉、溶かしバターの順番で混ぜていきます。粉は少しづつふるいながら、丁寧に混ぜ込んできめ細かい生地にします。湯煎で溶かしたバターをむらなく混ぜた後に、レモン汁と皮のすりおろしをいれて香りづけ。
あらかじめバターと粉で準備しておいた型に流したら、りんごの薄切りを上に散らしてオーブンへ。180度で約30分、きつね色になったら焼き上がり。

コメント (22)



日本ピンクレディー協会の副代表をしています「やまさ農園」です。今年から日本でも正式に、わずかですが「ピンクレディーTM」が生産されるようになりました。まだ会員は長野県内で17名しかいませんが県外にも増やしていく計画です。たまたま「PL」で検索してたらココと出会えたのですが、「いがらしろみ」さんの「お菓子図書室」で「甘い香りの幸せデザート」が紹介されていて、以前買った本が紹介されているなあと読んでいたら「バスクの砂糖壺」・・・そこで初めて「マテスク里佐」という名前を認識いたしました。
フランス在住ということなのでいくつかお聞きしたいことがあります。世田谷のシェフが「ジェラール・ミュロ」ほかで修行をしてたとき、通称「カナダりんご」という晩生種で表面が和梨のようで、酸味があって硬いりんごがあったのだそうです。そのりんごを使いたくてカナダ大使館に相談に行ったそうです。正式な品種名がわかれば、過去に外国から導入されているかもしれないので探し出すことができるかもしれません。もし心当たりがあったら教えてください。お願いします。
「甘い香りの幸せデザート」は現在5品種栽培している「酸果桜桃」の参考になる資料を探していて購入しました。フードコーディネーターの「平岩理緒」さんと交流があります。

投稿者 やまさ農園 : 2007年12月24日 22:17

Aebee さん
はじめまして。コメントおよびリンクありがとうございます。
お菓子作成後の短歌もお待ちしております!

投稿者 マテスク : 2007年01月30日 16:13

ピンクレディがマーケットに出ていたので買いました。初めて食べたのですが、おいしい~!短歌を作って、マテスクさんのこのページにリンクさせていただきました。焼き菓子、マテスクさんのレシピで作ってみたらまたお便りしますね!素敵なお母様のイメージがわいてきます。

投稿者 Aebee : 2007年01月30日 07:57

空雨流さん
お試しのご感想およせいただきありがとうございます。ハチミツを使ったツヤだし、いいアイディアですね。
たくさんのリンゴをお使いになりたいなら、リンゴのトルテはぜひおすすめです。

投稿者 マテスク : 2006年12月23日 06:49

最近、沢山の林檎を貰ったので、林檎のお菓子を探していた所、此処のサイトで見つけましたので、作ってみました。
家にある材料で出来て、とても簡単だと思ったので・・・。
ですが、写真で見るよりも薄くなってしまいました。
コメントを見ていると原因が書いてあったので、次回作る時には其処を気を付けてみようと思います。
日本に住んでいるので、ピンクレディは使えませんでした。
なので、普通の赤い林檎を使ったのですが、しなしなしていて、色褪せていました。
そこで、よくアップルパイの上にアプリコットジャムを塗るので、塗ろうと思ったのですが、アプリコットジャムがなかったので、はちみつをお湯で溶いた物を塗ってみました。
ツヤツヤしていて、とっても美味しそうなので、是非やってみてください!!
今度はりんごのトルテを作ろうと思います。

投稿者 空雨 流 : 2006年12月21日 00:39

河辺さま、はじめまして。コメントありがとうございました。スイスのお菓子はあまり食べたことがないので、どんな感じか興味あります。トルティエール・ド・ガスコーニュ、きっとガトーバスクにかなり近いもののはずです。中身は何でしたか?
ソフィさんの人気、すごいですね。まわりでもあの本を持っている人は、結構います。

投稿者 マテスク : 2006年03月02日 04:31

私は、スイスの首都ベルン在住です。先日、義理の兄から、トルティエール・ドウ・ガスコーニュというお菓子をもらいました。
とってもおいしくて、感激したのですが、これは、バスクのお菓子ではないのですか?
スイスでは、至るところでこれが買えるようです。
また、フランス語の料理本について、フランスで100万部以上売れたソフィーのケーキもお勧めです。
日本で、超ブームのクリスティーヌ・フェルベールもフランス語なら、文庫でジャムや瓶詰めの本が出ています。最近、日本語版が出たようです。
素敵なサイトなのでこれからも『バスクの砂糖壺』まめにチェックしますね。

投稿者 河辺 尚子 : 2006年02月28日 16:31

かずさん、ご報告ありがとうございました。
りんごがゴツゴツ・・・というのはりんごの切り方がちょっと大きすぎたのかもしれません?かなりの薄切りにして、ざざざっとのっければ、生地に同化して切るときにジャマになりません。もしまたトライの機会があれば、参考にしてみてください。

投稿者 マテスク : 2006年02月13日 03:08

里佐さん、こんにちは。
エッグウェイトケーキ、やっと作りましたぁ!
リンゴ1個半でやってみたのですが、結構これでもかっ!てくらい入るんですね。
「こーんなにリンゴだらけで膨らむのかしら?」と思ったけど、膨らみました。がんばって泡だてた甲斐があった。。。しかし出来上がったものは、里佐さんのようにカワイくなかった。そして切リ分けるとリンゴのゴツゴツで、キレイに切れない。。。
でも、味はとってもおいしかったデス!
切るときは、ボロボロなりますか?

投稿者 かず : 2006年02月10日 22:58

かずさん、はじめまして。コメントありがとうございました。
そしてご指摘もありがとうございます、「溶かし」バターってこと書き忘れておりました!只今、書き直しておきましたのでぜひ作ってみてください。

投稿者 マテスク : 2006年01月30日 15:48

初めまして。お菓子作りだーいすきです。
最近めっきりお菓子作りご無沙汰していたのですが、りんごをたくさんもらったので、久しぶりに作るぞ~と意欲がわいてきて、レシピを探していたところこちらに来ましたっ!とってもおいしそうで、見た目もカワイイですねっ。ぜひ作ってみたいのですが、バターは溶かしバターですか?
スミマセン、初歩的な質問で。。。

投稿者 かず : 2006年01月27日 21:27

coolest_aさん、お返事遅くなりました。
再度作っていただいて嬉しいです。
同じ材料で違うお菓子を同時焼きして、食べ比べる。なんかとても楽しそうでうらやましいです。お菓子作りは見ると真似したくなるという仕組みだから、母→娘に遺伝するのは自然の成り行きなのかも・・・。

投稿者 マテスク : 2006年01月05日 17:01

里佐さん
アドバイスありがとうございます!
ご本人からのアドバイス、感激です。

里佐さんのアドバイス通り、再度トライしてみました。
同日、もくもくと作る私に刺激されたのか、なんと母も別のレシピでリンゴケーキを作り始め、仲良く2つのケーキをオーブンで焼き上げました。

今回は、前回よりちゃんとふっくら完成しました。

私と母と祖母の3人暮らしなのに、ケーキが二つもできてしまって、大変でした・・・。
ケーキの競演は、祖母の判定で引き分けでした。

でも私は、優しい味の里佐さんのレシピの方が好きです。友達にも大好評だったので、またお正月に作りたいと思います。

投稿者 coolest_a : 2005年12月26日 09:54

coolest aさん、はじめまして。
コメントどうもありがとうございます。
作って頂けて嬉しいです。私の完成品、角度の関係で背高く見えるかもしれませんが、4~5cm程度(つまり型の高さ)です。卵3個でやると、18cmマンケ型には溢れてしまいます。
薄く焼けてしまったとしたら、粉の混ぜすぎではなく、卵の泡立てが不足かもしれません。湯煎で40度くらいに温めてから、真っ白くきめ細かく、跡がしっかり残るまで泡立てます。

投稿者 マテスク : 2005年12月18日 17:47

里佐さん
初めまして。
お菓子作りが好きなので、このBLOGが始まって以来、ずっと楽しみに読んでいます。
いつも、美味しそうだな~、作りたいな~と思っていたんですが、なかなか実現できませんでした。
それが、本日、久しぶりの2連休だったので、エッグウェイトケーキを作りました!優しい味でとっても美味しかったです。
味は美味しかったんですけど、里佐さんの完成品と比べると、ものすごく薄く仕上がりました。
混ぜすぎが良くなかったんでしょうか・・・?
でもこれに懲りず、里佐さんのレシピでお菓子を作りたいです。

投稿者 coolest_a : 2005年12月17日 23:37

mikikoさん、はじめまして。
コメントありがとうございました。
グラニー・スミス、フランスでも出回っています。ワシントン州のりんごなのですね!フジもかなりポピュラーだし、りんごの世界はワールドワイド、特にフランスはりんごの品種輸入に貪欲です。
りんごをクリスマスのディスプレイに使うのも素敵でしょうね。

投稿者 マテスク : 2005年12月12日 18:33

里佐さん、読ませていただいています。

作物に付ける名前は人が勝手につけるものだけど、遊び心のある名前は楽しいですよね。
私が住んだことのある、アメリカのワシントン州(西海岸の一番北、カナダの南)には、州の果物になっている”グラニー・スミス”=スミスおばあちゃんと言う名前の青りんご(何故か?)があります。染めたのかと思うほど鮮やかでさわやかな緑色です。赤いりんごと一緒にディスプレイすると、それだけでクリスマスデコレーションです。

投稿者 mikiko : 2005年12月12日 09:59

masamiさん、こんにちは。
コメントありがとうございました!ときどき読みにきてもらえると嬉しいです。

投稿者 マテスク : 2005年12月10日 20:11

yukoさん
ピンクレディ、酸味はほどほどです。どちらかいうと生食用ではないかと。
食器は、ビアリッツのオークションで買い求めたアンティークです。イギリスのBrownfield&Sonsというところで、私も調べたところもう閉鎖されている窯元のようです。

投稿者 マテスク : 2005年12月10日 20:07

里佐さん!今回じっくり読ませてもらいました。フランスの香りが漂ってきそうな素敵なレシピとお話がいっぱいのかわいいページですね。これからもがんばってください!

投稿者 masami : 2005年12月10日 08:13

最新のところにコメントを載せようと思っておりましたのに、11月29日のハチミツのところにコメントしています。詳しいことはそちらを見てください。

投稿者 朝倉 敬子 : 2005年12月09日 18:24

かわいらしいケーキですね!なんだかとても新鮮に感じます。私好みですっ。ピンクレディーは少し酸味があるのでしょうか?りささんの本が今から待ち遠しいですっ。ケーキプレートもかわいらしいですねっ。どちらのでしょうか??差し支えないようでしたら教えていただければ幸いです。

投稿者 yuko : 2005年12月09日 18:14


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