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パリからの帰り道、ポワトゥ地方の蜂蜜農家へ立ち寄りました。ここ2年ほど、我が家のハチミツはコレです。
出会いは、いつも途中泊する宿での朝食でした。普段はあまりパンを食べない私なのでありますが、ここのホテルの朝はハチミツを味わいたいが為にバゲットがバクバクすすむという異常事態が発生。何回目かのときに思いきって宿の御主人に仕入先を聞き、こちらの農家を教えてもらいました。

ガレージ横の小さな部屋がハチミツ販売スペース。ハチミツ7~8種類、それにプロポリスなども売っています。
ハチミツは産地や花の種類、そして当然ながら生産農家によっても味は違ってくるのが普通です。こだわり始めたのは、そうしようと思ったからではなく、フランスのハチミツの種類がとても多く、それぞれ個性的だから。私は植物の香りの好き嫌いがはっきりしているため、ハチミツの好き嫌いもはっきりしてしまうわけです。
たとえばプロヴァンスのラベンダー・ハチミツはどうも石鹸を彷彿させられてクラクラしそうになります。バスクのひまわりハチミツはひまわり油みたいな匂いを感じて、ちょっと苦手です。栗のハチミツをトライしてみたら、香りはOKだったけど、味的には何度も口にしたいと思うには至らず……。
そんな私のハチミツ遍歴に終止符を打ってくれたのがこちらのハチミツです。Miel de Printemps「春のハチミツ」といいます。名前のごとく、春のいろいろな花のハチミツをミックスしたもので、ブレンド具合がここの農家ならではの味わいになっています。おだやかなアイボリー色、スプーンでタラタラ~ではなくってナイフでさくっと切り取るバターみたいな固めのテクスチャー、そしてクセのないやさしい香り。私にとって理想的なハチミツです。

左からアイボリー色の「春のハチミツ」、今回ちょっと冒険して買ってみた Miel de Bourdaine「クロウメモドキのハチミツ」。クロウメモドキって何科の植物なのでしょう?

「お得意様カード」も発行してもらいました。5キロお買い上げごとに500gプレゼント、だそう。
お菓子に使うこともたまにありますが、ハチミツはやっぱり毎日ちょっぴりづつ口にするのがおいしく、そしてからだにも良さそうな素材です。
すっかり気温が低くなってきた今日この頃、冷え性と風邪予防にせっせと飲んでいるのは、ハチミツ生姜ミルクティとハチミツレモンティです。どちらもからだが芯から温まります!

そして定番のヨーグルトにも。友人に密輸してきて頂いたカスピ菌、がんばって続いています。
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バスクからパリへの道のり、ボルドーの葡萄畑も通過します
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カテゴリ: 外で食べたおいしいもの
2005年11月25日
以前パリ~バスクの空の便についてはちらりと書かせていただきましたが、今回は私たちが普段通っている陸路について。一体パリから何キロ離れているのかといいますと、800キロ。東京~山口県の距離に値します。高速を時速130kmペースで走り途中何度か休憩を入れ、およそ8時間のルートです。
ボルドー、ポワティエ、トゥール、オルレアン。バイヨンヌを出発してからパリに到着するまでに通過する大きな街々です。そのあいだを埋めて広がる緑の景色、視界を横切ってく小さな町や村の姿を眺めながら進んでいきます。こうしてジワジワ北上していくと、地方ごとに風景ががらりと変化していく様子が分かります。どの地方にもその地方らしい景色があって、例えば助手席でウトウトしていてふと目覚めたときに、窓の外を見ると「あぁ今あの辺を走ってるのね……」って察しがついてくる感覚です。

高速道路から見えるボルドーの葡萄畑。ボルドーはボルドーだけある、と納得できる範囲の広さです。
背の高い松林が続くランド地方の平野を通り抜け、1時間半もするとボルドーへ。ひたすら続く葡萄畑の景色を堪能できます。葡萄畑に見飽きてきた頃、ポワトゥ地方に入ります。なだらかな丘が連なる地方で、春は菜の花畑、夏はひまわり畑、今ごろならじゃがいも畑、と豊かな農作物風景、それに牛や馬の放牧風景が重なって見えます。それが一段落つくと、トゥールの街並みが見えてきてロワール地方へ突入。田園風景がひときわ美しくって、太陽がキラキラしている日なんかは溜息モノです。おっだいぶ都に近づいてきたゾ、と思えてくるのもこの辺です。
いくら景色がきれいでも、やっぱり「花より団子、景色より団子」は健在でして、移動の楽しみのひとつも食事になってきました。前はサービスエリアのサンドイッチとかで適当に済ませてましたが、ここ最近ちゃんとした食事を取る習慣がついてます。そうすると移動がずっと楽に感じられるんです。バイヨンヌ~パリ間のちょうど中間地点、高速からほど近い村に質素だけど感じのいいホテルレストランを見つけて以来、一晩宿を取って1泊2日の移動にしたり、早朝出発で昼食をゆっくりとる方式にしてます。

この日は、昼食休憩でした。ワインはハーフボトルを頼んで運転予定者は一杯、残りは助手席予定者が飲むという仕組みで。
ちなみに写真でご紹介するこちらのレストランのお食事内容、前菜&メイン&チーズかデザート、で〆て17ユーロ! これでモトが取れてるのかしらね?といつも余計な心配をしてしまうほど、コストパフォーマンスの高さが素晴らしいお店です。

食材豊かなポワトゥ地方の料理は野菜もたっぷりで本当においしい。前菜のファルシィ(野菜の詰め物料理)は代表的な地方料理のひとつです。

ジビエ(狩料理)が盛んなポワトゥ地方、メインはウサちゃん……。リアルな姿がどうにもダメで自分では料理できないけど、料理済みのものなら平気で食べている私であります。

とどめはフロマージュ。カマンベール以外は全てシェーブル(山羊チーズ)という素晴らしいラインアップ、ポワトゥはシェーブル天国なんです! シェーブルに目がない私は、ここではデザート抜き。
イル・ド・フランスに入ればパリはすぐそこ。手前50km付近はまだまだ田舎風景だというところで、突如向こうに現れて見えるパリの大都会の姿は、「壮観」であります! 地方が特別なのではなくパリが特別なのね、ってこれを見ていつも思います。
パリにはバスクでは得られない利点がたくさんあります。貴重な日本食材をまとめて買いに行くのもこのときですし、見たいもの、やっておきたい事がたくさん出てきます。都会の空気をせっせと吸いこみ刺激を受け、そしてまたこうしてバイヨンヌへ帰ってきます。
数日間のパリ滞在の後のバスクって、正直いって時計が止まっちゃったように見えてくることがあります。でもここに戻ってくるとフーっと深呼吸が出来て、そしていつの間にか自分もそのリズムにのっかっている。まるで生活自体がヨガのような、そんなところが地方暮らしの良さでしょうか。
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カテゴリ: お菓子の話(レシピつき)
2005年11月22日
「杏のカトルカール」でご紹介した夫の祖母、二回目の登場です。先日90歳の誕生日を迎え、パリで内輪のお祝いをしてきました。
記念すべき日のgâteau anniversaire「お誕生日ケーキ」を作るという大役を任された私は、ノートや本をぱらぱらめくって目ぼしい案を探したのですが……。なかなか条件に合ったものが見付からず。彼女の好み、みんなの好み、そして手間がかかりすぎないもの、と考慮しながら自分で組み立てることにしました。
1つのアイディアに辿り着くまでの行程は以下の通り。
(1)「お誕生日ケーキ」といえば万国共通、丸いデコレーションケーキ。→ふっくら高さを出せるスポンジ生地で。
(2)ロウソクを立てる、数字の飾りをつけるなんてもってのほか。おばあちゃんはシックなお菓子がお好きなのである!→飾り立てずにシンプルに。
(3)おばあちゃんはチョコレートがお嫌いである。「大好きだったけどこの年までさんざん食べたら、もうウンザリ」だって……(なんとも含蓄のあるお言葉)。
(4)味の存在感を強めるためにも、お酒の香りを存分に。みんな大好きなグランマルニエの香りを使ってみよう。→グランマルニエといえばオレンジ。ってことはオレンジ・ピールをアクセントに使ってみよう。
(5)生クリームのショートケーキはあまり人気がない。→メレンゲを使ったデコレーションに。
(6)メレンゲか軽い分、中に挟むクリームにはクリーミーさを出さなければ。→カスタード・クリームを挟んでみることに。
と頭の中でぐるぐるした結果、こんなお菓子になりました。おばあちゃんの雰囲気にもぴたりと合う(?)クラシカルなアニバーサリーケーキです。「トレ・ボン」のお褒めの言葉とともに、「クリームは生クリームも入れてあるでしょ?」「オレンジピールも自家製?」「ジェノワーズは卵何個使ったの?」と矢継ぎ早の質問も。彼女ならではのリアクションが嬉しかったです。

普段はデザート系や焼き菓子が多いので、ちょっと新鮮な気分になりました。デコレーション中に、夫と義母にジーッと見学されたのには参った。
●「オレンジの香りのアニバーサリー・ケーキ」作り方
(24cm丸型1台分)
卵5個分でふんわりしっかり高さを出したジェノワーズ(スポンジ生地)は前日に焼いておきます。卵黄5個分でたっぷりのカスタードクリームを作って冷やしておき、泡立てた生クリーム、グラン・マルニエを加えてなめらかなクリームを作ります。スポンジを3枚にスライス、グラン・マルニエ風味のシロップを1枚づつに塗ってしっとりさせます。クリームを塗り、その上にオレンジ・ピールを細かく切ったものを散らしながら、積み重ねます。
カスタードクリーム作りで余った卵白の半量に砂糖を加えてツヤのあるしっかりしたメレンゲを作ります。これで全体を覆ってからデコレーション。スライスアーモンドを飾りにおき、バーナーで香ばしく焦げ目をつけて仕上げます。最後にオレンジピールを飾って。

セーター、お化粧品、お菓子の道具と続き、贈り物のトリは「シャンパン半ダース」。ワインではなく、シャンパンをこよなく愛するおばあちゃんなのです。健康長生きときめ細かなお肌の秘訣はシャンパンなのかもしれない。
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カテゴリ: バスク地方について
2005年11月21日
秋はバスクの「衣替え」の季節。年に1度、建物の衣替えが行われます。
白壁をびっしり覆っている物の正体は、Piment d'Espelette「エスプレットの赤とうがらし」です。バスクの山間にあるエスプレット村では、特産品の赤とうがらしを家の外壁に装飾する伝統があります。その「衣替え」が終了し、今年採れた鮮やかな赤で埋め尽くされるのがこの時期。バスク・ルージュと呼ばれる独特な赤屋根の色とあいまって、赤と白の2色コントラストが一つの村並みを作り上げます。

エスプレットの普通の民家。10月初旬、一番乗りで衣替えを終えていたマジメなお家です。
赤とうがらしの主な使い道は、干して粉末にした香辛料。「一味とうがらし」バスクバージョンといったところです。日本のそれと比べたらピリ辛度はかなり穏やかなのですが、エスプレットならではの独特の香りがあります。郷土料理レストランに行くと、薬味皿に盛られてちょこんとテーブルの上に置いてあります。やさしい味わいの野菜スープなどにぱらりとふると、とてもおいしい。
とうがらし作りの「紐でつるして干す」という農作業が、いつしか目でも楽しむ習慣になっていき、「干す」が「飾る」にステップアップ、そして村の伝統として定着していったわけです。もちろん飾る家、飾らない家、があります。でも手間暇かけてせっせと飾る人達がこうしてちゃんと残っている、そこがエスプレットらしいところ。生活の余裕、心の余裕、土地への愛着などがなければ絶対に出来ないはずだから。バスクの豊かさっていうものは、こういうところにあります。

夏の太陽で真っ赤に熟れたとうがらしは、こんな風にアクセサリー仕立てで売っています。エスプレット村に限らず、他の村や町でも飾られるているバスクのちょっとしたシンボル的な素材。台所のアクセントなどに。
ちなみに、エスプレット村はこの夏「生まれ変りました」。今までも充分に有名な村であったのですが、やり手の新村長さんが観光客誘致プランを掲げて大掛かりな工事を施工。村を変身させました。
道路にはきれいな石畳が施され、空き地は無料駐車場になり、とうがらしグッズを売る店がぐんと増えました。おかげで、今や平日でも大型バスの団体旅行客(とは言えまだヨーロッパ人だけですが)を見かけるように。これはバスクの村としてはちょっともの珍しい光景かもしれない。

エスプレットのお隣カンボ村でも、とうがらしワールドが繰り広げられてます。
私が個人的におもしろく感じたのは、この村のbefore/afterの姿に対するフランス人と日本人の反応の違い。パリからの友人を連れていったら、「こりゃーひどい、まるでディズニーランドじゃないか!」という呆れ気味のご意見。DLは大袈裟にしろ、以前の鄙びた雰囲気が消えてしまったことは確か。一方、日本人を連れて行くと「前よりきれいで素敵。お店が増えて楽しい!」とすこぶる好意的な反応。人が増えて活気のある村になったので、これまたごもっともな意見なのです。観光とか町づくりに対する感性の違いがよーく表れていますね。

季節にはマルシェの野菜売り場でも大売り出しされます。とうがらしと言っても、「辛口」「甘口」の2種があって、甘口はピーマンとシシトウの中間ってところ。私はもっぱら「青椒ロースー」に愛用してますが。
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自家製パイシートでつくる、 「アップル・ピザパイ」
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カテゴリ: お菓子の話(レシピつき)
2005年11月15日
いつもコメント下さるブログ読者の方から、「アップルパイ」のリクエストを頂戴しました。おりしも実家の母がこちらに遊びに来ていたので「何のお菓子食べたい?」と聞いたときも、答えは「アップルパイ!」。やはり根強い人気があるお菓子なのですね(特に私らの母親世代に……って言うのはいささか失礼?)。
かく言う自分も相当の「アップルパイ」好きです。子どもの頃、母が年に一回くらいだけ奮闘して作ってくれていた、あの焼きたてのおいしさの後遺症と言っていいでしょう。おとなになってからは、本で見たりお菓子屋さんで食べたり、そしてフランスに来てからはいろいろなタルトに出会ってきました。でも自分でよく作るのは、「タルト・タタン」や「タルト・オ・ポム」などりんごが前面に出たフランス流よりも、パイのさくさく感とりんごのおいしさを50/50で味わえる「アップルパイ」です。

「焼き上がり5分前にバニラシュガーをふる」は料理人の友人A氏から教えてもらった手法。家中がりんごとバニラの香りに包まれる幸福、お試しあれ。
私のお菓子作りはおおまかに2つに分けることが出来ます。グループA「食べたいから作るお菓子」、グループB「作りたいから作るお菓子」。ここで言えばアップルパイはA、タルトタタンはBに当てはまるってことです。AとBがダブッてくれれば悩まなくても済むんですけど、うーん今日はAにするかBにするか……としばし台所で悩んでしまうことがあります。全くもって天下泰平な悩みですが。
●「アップル・ピザパイ」作り方(25cmx35cm長方形1枚分)
<自家製パイシート>
バター……100g (角切りにして冷たくしておく)
薄力粉……120g (冷たくてしておく)
塩水……水50cc+塩小さじ1/3 (冷たくしておく)
りんご(酸味があって固めのもの)……3~4個
カソナード、三温糖などお好みの砂糖……大さじ3~4
バター……大さじ1~2
バニラシュガー……大さじ1
<パイ生地をつくってやすませる>
1.フードプロセッサーに冷えたバター、粉を入れる。パルスを数回繰り返し、バターを7mm~1cmサイズにカットする。ボウルに移す(フードプロセッサーがない場合は、ボウルの中でバターをナイフで刻む)。
2.1に冷たい塩水を注ぎ、カードまたはヘラを使って粉全体に水分をいき渡らせる(かなり粉っぽい状態)。
3.大きく切ったラップに2をあけ、1cm厚さの正方形にぎゅっとまとめて包み、「冷凍庫」で10分間休ませる。
4.3打ち粉をした台の上にのせ、三つ折を4回行う。ラップにくるんで「冷蔵庫」で5時間~2日休ませる(それ以上の場合は冷凍保存)。
5.休ませた生地を麺棒で2~3mm厚さに伸ばす。天板のサイズ、好みの大きさに応じてカットする。

手間は一緒なのでまとめて作るのが賢い自家製パイシート。どんなにおいしい市販品とも、何かが違う。「混ざり物なし」のおいしさってこういうこと。
<仕上げ>
1.りんごは4つ切りにして芯をくりぬき、2~3mm厚さの薄切りにする。
2.天板にのせたパイ生地の上に1をずらっと並べる。カソナードをまんべんなくふりかけた上にバターを手でちぎったものを置く。
3.220度のオーブンで約20分、パイが膨らんでうっすら焼き色がついてきたら200度に下げてさらに20分ほど焼く。
4.焼き上がり5~10分前にバニラシュガーをふりかけて、キャラメリゼさせながら焼き上げる。焼きたてをサーブする(冷めたら必ずオーブンで温め直して!)。

型詰めがいらない、天板サイズに伸ばすだけのピザ形式だと楽。りんごから水分が出るスキを与えないほど、高温でがっーと焼きあげるのがポイントです。
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カテゴリ: ヴァカンス・旅行
2005年11月11日
ドイツでキッチンツールを幾つか買い求めてきました。そもそも我が家はドイツ贔屓なところがありまして。冷蔵庫、食洗機、洗濯機、そして我が最高の助っ人であるオーブン……と、気がつくと家電機器はドイツ製品が主流。フランス、イタリア、ドイツ、とあれこれチョイスがある中で、特に意識した訳でもなく最終的にドイツブランドを選んでいた、そんな感じです。
なぜゆえにドイツ製が好きかっていうと、すごく単純に「カッコいい」と思うから。もちろん「カッコいい」には「質が良さそう、頑丈そう」という機能重視の信頼感も含んでます。

引き出しに無造作にしまっていましたが、やっと買いました「包丁立て」。WMFのものです。極細の化学繊維の中にグサグサと刺すだけなので、定位置にモノをしまうのが苦手な私にもぴったり。
特にドイツのステンレス製品は秀逸!です。日本製やフランス製にも高品質の18-10ステンレス製品がたくさん見つかりますが、ドイツ製品の特徴はそれをさらに惜しみなく、ブ厚く使っている点って気がします。だから小さな道具1つ取っても、いかにも頑丈そうで、重厚感がいっぱつ違います。プラスチックや木を組み合わせたりせず、持ち手部分も100%同素材なところも「清潔好きドイツ!」らしくって好きです。
私がドイツ製品を好んで買うようになった大きな理由はもう1つ。それは夫が「金属フェチ」だから(なんか気持ち悪い言葉ですね……)。以前金属メーカーで働いていた関係で、金属に明るい→金属にウルさいのです。
以前一緒にキッチン用品店を物色していた際に、バーゲン品のちょっと頼りなげなボウル(ボウルって何個あってもいいよね、なんて自分に言い訳しながら)を私が手にしていると、彼はナンといきなりそれをペロッと舐めた!目が点の私に向かって、ヤツは平然と言ったのであります。「これは買わない方がいいよ」と。
曰く、質の悪いステンレスってからだにとっても有害なんですって。その点、ドイツのステンレスはお墨付きです。舐めずに触っただけで「OK」が出ますから。

(左から)切れ味良さそうなローラー、りんごの芯抜き(ドイツに行ったら焼きリンゴを作ってみたくなったので)。そしてずっと前から気になっていた、玉のついた「泡だて器」。溶かしチョコレートや卵黄クリームなど粘度があるものを混ぜ合わすときにいいのではないか、と。

その他の買物は、旅の定番買物リキュールです。義母に頼まれていたたついでに私も真似して買ってみた「卵のリキュール」。北欧やドイツではかなりメジャーらしい、ブランデーと卵黄ベースのお酒です。デザートに使ってみようと思います。

「バームクーヘン」とか「モザイククッキー」とか、子どもの頃から馴染みのあるお菓子が目につくドイツのお菓子屋さん。最近世の中すっかりフランス菓子傾向だけど、オーストリア・ドイツ系のお菓子のおいしさも見逃せない!と私は思います。
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カテゴリ: ヴァカンス・旅行
2005年11月08日
先週はフランス各地そしてドイツへと、あちこち渡り鳥生活をおくってました。バイヨンヌから北東方面へ進んでリヨンへ。翌日はさらに北上してアルザス地方のストラスブールへ。ここまでやって来ると、既に街の空気にはドイツの香りぷんぷん。スペイン臭が強い地方に住んでる身としては、ドイツに入る前にして外国気分を味わえてしまいます。
そして島国日本出身の者としては、「国境」を超える度にかすかな驚きみたいな感情を抱きます。あるラインを通過した途端に別の国がバーンと現れる。そんな当たり前の事実を、地図で見るときとはまた違う感覚で実感できます。

規制速度がある場所ではしっかり遵守、その他は速度無制限なドイツの高速道路「アウトバーン」。夫は平気で220キロくらい出していたけど、他のクルマはだいたい時速180キロくらいが平均ってところ?
ドイツに入り、クルマをビュンビュン飛ばしてミュンヘンへと向かいました。優雅でありながらどっしりした質実さも感じさせる素敵な街。人が集まる場所はカフェではなくって「ビア・ガーデン」。それがミュンヘンです。先週は西ヨーロッパ全土的に気持ち悪いほど生温い陽気だったので、秋の暖かい陽射しの下、屋外ビア・ガーデンはどこも大賑わいでありました。

ミュンヘンの広場。久しぶりの都会の空気にわくわくしてしまう。

ビアガーデンでは買物帰りの年配女性も一人でジョッキ休憩、そんな素敵な光景を何度も目にしました。人生が明るくなりますね、こういうの見ると。

念願のオペラへ! まだまだヘタですが着物を着るのが好きです。夫の仕事関係のイギリス殿方たちと。

ミュンヘンの「レーベンブロイ」ビール。私は透明な「ヘレス」、夫はにごりの「ヴァイス」が好みです。連夜仕事関係の人との食事だったので、この晩はようやく二人だけで居酒屋で飲む。
そんな訳で、ビール飲みまくりにオペラ鑑賞、とドイツ訪問としてはかなり平凡なネタに落ち着いてしまいそうだったのでありますが……。
ちょっと自慢できるネタも2つあり。ミュンヘン初日に出かけたレストランで「オノ・ヨーコ氏」に遭遇! その数日後のパリの街中で「中山美穂&辻仁成夫妻」を目撃! 「やっぱり都会はいいねーっ」と心の中で叫んだ私です。だってバスクでこんな偶然、絶対に転がっていませんから。あまり関係ないネタではありますが、今回の渡り鳥生活にちょっとした「色」を与えてくれた事件(それほどお二人の日本人女性が美しくてインパクトあったんです)だったので書きました。スミマセン。
次回、ドイツで買ってきたモノ(またしてもキッチン関係に終始)をご紹介したいと思います。
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カテゴリ: 外で食べたおいしいもの
2005年11月04日
日本からのお客様と一緒に、週末を利用してスペイン一泊旅行へ出かけてきました。いつもいつもバスク地方ばかりでは芸がない、とういことで今回は別の地方へ。バイヨンヌから南東へ走ること200キロ、ピレネー山脈を越えた先のアラゴン地方です。
日が暮れ始める時刻に移動したのですが、緑がない乾いた大地の荒涼たる景色、そこに時々ぽっと浮き出たように町の光が見えてくる光景がとても印象的でした。
宿をとったのはJacaハカという名の小さな町です。ホテルに着いてから夕食までの時間は、地元の人に混じって町をぶらぶらと歩きます。スペイン旅行をされた方ならご存知だろうと思いますが、スペインの夕食時間はとても遅い、皆さん宵っ張りです。南に行けば行くほどそれが顕著なのですが、今回はかなり早めの9時に予約を入れさせてもらえました(もちろん9時入店時の客は我々のみ。他のお客さんは10時半頃が来店ピーク時間!)。

辿り着いたJacaの町。スペインの街灯の色は素敵です。

この町のお菓子屋さんは夜もショーウィンドウをライトアップしてくれているので楽しかった。スペインらしい、ホワイトアスパラ型のチョコレート。
メニューを眺めて驚いたのは、まるでワインリストみたいに、ハモン・セラーノとハモン・イベリコ、つまり生ハムのリストがあったこと。確かに豚の出身地や熟成期間によってお味は変ってくるはずだから、リストがあったってちっともおかしくないのよね……と妙に納得。お店の人がすすめてくれたハモンは香り高く、熟成感もちょうどよく、ひと口噛むごとにジワジワっと旨みがしみでるおいしさでした。

こっくりピンク色したハモンはスペインの食事のお約束。夜9時半、お腹はぺこぺこってときにこれはタマりません。
ところで生ハムといえば、私の住むバイヨンヌも実はジャンボン・ド・バイヨンヌ、生ハムの特産地として有名です。でもでも、あまり大きな声で言いたくはないのですが、絶品ハモン・セラーノと比べてしまうとバイヨンヌのお味はどうしても劣って感じられてしまう、というのが正直なところ。地元のお肉屋さんではバイヨンヌもの、スペインものの両方が買えますが、ここの人たちが好んで買っているのもハモン・セラーノ、というのが現実なんです。すぐお隣に名品中の名品が存在するっていうのは考えものね、なんて思います。

バイヨンヌの一般的なお肉屋さん風景。こんな風に豚足がずらっとぶらさがってます。
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