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とろとろバナナがお好きな方へ、「バナナ・オムレツ」
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カテゴリ: お菓子の話(レシピつき)
2005年10月31日
「お菓子で朝ごはん」実践編パート2です。
ご紹介するのは「バナナ・オムレツ」。お茶の時間のお菓子としてではなく、食後のデザートとしてでもなく、ぜひぜひ朝ごはんとして食べていただきたいお菓子です。
昔、ドイツのホテルの朝食で出会った味です。ビュッフェの朝食は済ませていたものの、ア・ラ・カルトのスペシャリテがこれだと知って速攻で注文。登場したのは、いわゆるオムレツのイメージとはちょっと違う、ふんわりしたクレープ生地の中にバナナがぎっしり埋まったものでした。いい意味で期待を裏切ってくれたオムレツに感動、家に帰ってすぐに自分で作ったという、旅の肥やしのサンプルです。

ふわふわクレープととろとろバナナが渾然一体となったところがこのオムレツのおいしさ。
新しいおいしさとの出会いは、意外にも朝ごはんに隠れている気がします。ビュッフェだけに満足せずカルトの内容もしっかりチェックしてみると、案外気になるメニューが見つかるかも? 特に厨房が大きそうなホテルに泊まった場合は、要チェック!であります。

生地を流したら、バナナをぎっしりと埋め込みます。
●「バナナ・オムレツ」作り方(直径20センチ 2枚分)
卵……2個
薄力粉……60g
牛乳……160cc
生クリーム……大さじ1
バナナ……2~3本
バニラシュガー(なければグラニュー糖)……大さじ1~2
1.クレープ生地を作る。ボウルに卵を割って泡立て器で溶きほぐし、薄力粉をふるい入れてぐるぐると混ぜてなめらかにする。牛乳を加えて溶きのばし、生クリームも入れて軽く混ぜる。30分間ほど休ませる。
2.バナナは皮をむいて5mm厚さの輪切りにする。
3.フライパンを中火でしっかりと熱す。バターひとかけら(分量外)を落として油分をなじませる。
4.生地をお玉で流しいれたらフライパンを前後に振り動かして生地をフライパン全面にのばす。すぐにバナナの輪切りを重ならないように全体に並べる。再び少量の生地を、バナナの表面がかすかにのぞくくらいの高さまでお玉で流し入れる。
5.少し火を弱め、おいしそうな焼き色がつくまでじっくりと焼く。
6.バニラシュガーをバナナの上にたっぷりと振りかけ、ひっくり返して裏面も焼く。
7.バナナがキャラメル色に色つき始めたら、お皿にその面を上にして盛る。粉砂糖(分量外)をふりかけて温かいうちにサーブする。
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朝ごはんにぴったり、「りんごとあんずのクランブル」
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カテゴリ: お菓子の話(レシピつき)
2005年10月28日
前回お話した「お菓子で朝ごはん」実践編パート1です。
まずは、オーブンさえあればこれほど簡単なお菓子ってないのではない?というほど簡単、なのに何度も食べたくなるおいしさの「クランブル」はいかがでしょう? 作ったことのない人はぜひお試しを。
果物をグラタン皿に敷いた上に、粉とバターとお砂糖をポロポロのそぼろ状にしたものをふりかけて、オーブンに入れるだけ。準備時間は5分足らず(オーブン加熱時間が意外にかかるので要注意)。無造作ながらも、果物のおいしさ、粉のおいしさをじんわり味わえるひとさらです。
数年前にフランス人家庭にお茶に招かれた時、4歳の男の子がお母さんと一緒に作ったという「りんごとバナナのクランブル」を誇らしげにご馳走してくれました。そこらへんのお店のお菓子よりもはるかにおいしくて、本当に感激しました。これがきっかけとなって私に「クランブル熱」が訪れます。来る日も来る日も「朝ごはんはクランブル」な日々を送った時期が……(ここまで没頭してしまうと、飽きてしまうのでご用心)。

カロリーを気にしない方ならサワークリーム(フランスのcrème fraîche)を添えてみても。
クランブルにはりんごがとてもよく似合います。あとは気のむくままに「調味料」を加えてみるのもおすすめです。冷蔵庫に中途半端な量でほったらかしになっているジャム、戸棚の奥に少々干乾び加減に保存されているレーズン、缶詰の果物、夏のあいだ張り切って作りすぎてしまったシロップ煮……。クランブル作りは、お菓子素材の在庫整理にもなってしまうというおまけつきです。

ガレージの倉庫に眠らせていた7月の産物「杏のシロップ煮」。
●「りんごとあんずのクランブル」作り方(2~3人分)
<クランブル生地>
バター……50g
薄力粉……50g
好みの砂糖……30~40g(果物の甘さなどによって調整)
りんご……2個
あんずのシロップ煮(または缶詰)……3~4個
1.クランブル生地をつくる。ボウルにバター、薄力粉、砂糖を入れ、全体をなじませながらバターを指先で細かくちぎってポロポロのそぼろ状にする。
2.りんごは皮と芯を取りのぞき、3~4mmのいちょう切りに、あんずのシロップ煮は1cm角くらいの大きさに切る。グラタン皿などの耐熱皿に並べ、1のクランブル生地をまんべんなくふりかける。
3.200度のオーブンで30~40分ほど、ほんのり焼き色がつくまで焼く。温かいうちにサーブする。
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私のお菓子ノートには、「朝ごはん」のカテゴリーがあります。なぜなら我が家はお客様を迎えての朝食の機会が多いから。そして残念ながら、歩いて行ける近所にコレぞっていうパン屋がないのも理由のひとつ。
自分の旅の楽しみの一つがそうだから、はるばるバスクに遊びに来てくれる家族友人にも「朝ごはんでバカンス気分」を味わってもらいたい。和食派の人、トースト&コーヒー派の人、それにドリンクだけ派の人。みんなそれぞれ好みや主義によってルーティン化されているのが朝食。だから旅先でのこんな目先の変った朝ごはん、結構喜んでもらえます。

友人さっちん撮影、外資系監査会社お勤めのリアルキャリア女子お二人を迎えての朝食風景。焼きたてスコーンにジュレやジャム、さらには彼女たちがパリで買ってきたジェラール・ミュロの焼き菓子……。これぞ「朝ごはんごっこ」な朝ごはん。
朝ごはん用のお菓子は、粉の香りが生きていて、甘さほんのりなものが基本。スコーン、パンケーキ、果物のオムレツなど。小麦粉、卵、牛乳、ヨーグルトの常備材料だけで作れて、もちろん用意が簡単なもの。準備が簡単なお菓子であればあるほど、ほんわりした温かさが肝、冷めたらおいしさが半減してしまうのも真実です。だから、焼き上げタイミングにだけは気を遣います。
もちろんお客様の日以外だって、たまにこんな朝ごはんを用意するのは気分転換に有効です。ウィークデーはさすがに無理だけど、ゆっくりしたい週末の朝にでも。気持ちよく朝を迎えた日、皆さんもお試しを……。
次回、朝ごはん向きお菓子レシピをご紹介します!

フードプロセッサーであっという間のスコーン作り。食器、飲み物、人……、全て準備が整ったところでオーブンへ。
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カテゴリ: お菓子の話(レシピつき)
2005年10月24日
朝の飲み物はもっぱら紅茶ですが、温かいココアも選択肢に入れたくなる季節がやってきました。ふうふう言いながら飲む、甘さ控え目なミルクココア。昔から飲み慣れているせいか、からだに染み入るようにおいしく感じます。
ただの旅行者としてフランスに来ていた頃、そしてこの土地に住み始めた頃は(バイヨンヌはフランスチョコレート文化発祥の地であります。)、サロン・ド・テで飲むチョコレートベースの濃厚ショコラに夢中になったりもしましたが……。最近、自分で作るとなるとココアがベースのあっさりショコラに戻りつつあります。私にとってのショコラってこの味なんだ。子どもの頃に心から「おいしい」って思っていた味って、からだに染み入っちゃってるんだ。懐古趣味入ってきてます。

レトロな絵柄がウリのヴァン・ホーテンのココア缶。コレクターがいるらしく、時々蚤の市で古い缶を見かけます。
お菓子も同様、フランスの濃くてみっちりチョコレート度200%のお菓子をさんざん味わった結果、自分で家で作るなら「ココアであっさりチョコレート度25%くらい」がちょうどいい。変な言い方だけど、「和菓子」を食べたときのような後味と懐かしさにほっとします。
外で食べるときは徹底的にフランス仕様の味を満喫し、家で自分用に作るお菓子は完全に自分仕様。メリハリとバランス。細く長くフランスでのお菓子生活を楽しむために、私なりにしている工夫のひとつです。

お菓子教室通いたての若かりし頃に習ったバターケーキ。本を見て自分なりに作っていた味との違いに驚いた記憶あります。粉砂糖なのでほろほろ感がとても軽い。
●「マーブルケーキ」作り方(18x7x6cmのパウンド型1台分)
バター……100g(室温にもどしておく)
粉砂糖……90g
卵(小)……2個(室温にもどしておく)
小麦粉……120g
ベーキングパウダー……小さじ1
ココアペースト……ココア10g、グラニュー糖大さじ1、湯大さじ1
1.型にバターを塗って粉をはたいておく(ともに分量外)。ボウルに室温で柔らかくもどしたバターを入れ、泡だて器でクリーム状に練る。
2.粉砂糖を2回に分け入れ、白っぽくふんわりするまで泡立てる。
3.溶いた卵を3~4回に分け入れ、なめらかに混ぜ合わせる。
4.小麦粉とベーキングパウダーを合わせてふるったものを、一度にふるい入れる。へらで丁寧に混ぜ込んでゆく。
5.ココアペーストを作る。別の小さいボウルにココアを茶漉しでふるったもの、グラニュー糖を入れ、湯を加えて練り混ぜる。
6.5のココアペーストの中に、4の生地の1/4量(白黒コントラストをはっきりしたいときはココア生地は少なめに)を入れ、へらでよく混ぜ合わせててココア生地を作る。
7.6のココア生地を4のプレーン生地に入れ、4~5回ほどへらで切るようにしてマーブル模様を作る。模様を残すように注意しながら、大きめなスプーンですくい落としながら型に詰める。
8.180度のオーブンで45分位焼く。

ココア生地の分量、今回はちょっと多すぎちゃいました。少なすぎる、くらいでちょうど良いバランスになります。
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カテゴリ: バスクの暮らし
2005年10月18日
今からン年前、初めてフランス人宅に食事招待されたときのこと。「フランス人のおもてなし料理、お手製デザートってどんなどんな?」という好奇心丸出しの私に衝撃を与えたもの、それは料理・デザートそのものではなく(とても素敵でおいしいものだったのだけど)、「アペリティフ時間」の存在です。
居間に通され、ソファに座ってまずは軽くおしゃべり。そしてリキュール棚のコレクションを紹介され、知らない種類のいろんな講釈なども受けながら、好きなものをチョイスしました。アペリティフを飲みながら、軽いおつまみを頂いてると本当にゆったりしてきて、最初の緊張感も段々薄れていったのを覚えています。

先日我が家で行った食事会のアペリティフ用つまみの一部。スペインがご近所さんという場所柄、ハモン・セラーノ(スペインの生ハム)は必ず使うアイテムです。
「とりあえずビール」でなくって、「とりあえずアペリティフ」で始まる時間。喉を潤す目的だけでなく、人と人の間の流れをも滑らかにするのが目的な時間。大人っぽくて素敵な時間の過ごし方ができます。私は今でもフランス人の家に招かれると少々緊張してしまいます。もう慣れた人たちですら、日本とは違うあのムードに囲まれるとどぎまぎしてしまう……。だから余計この食事前のリラックスタイムはありがたい。ソファに座って食前酒をちびちびやっているうちにようやく吹っ切れていく感覚。そして場が和んできたところで食卓に移動して食事が始まる、これがおもてなしの流れです。
ちなみにこの素敵なアペリティフ時間、気持ちが良くなる要因はもう一つ。それは必ず男性がサービスしてくれること。ワインは言わずもがな、水を注ぐのだって男性の役目、そして男性がした方が数倍サマになる仕事。アペリティフも当然、男性がサーブした方がカッコいいに決まってます!

銀器をショコラティエに持ち込んで用意してもらった、とっておきの日用「チョコレート盛り合わせ」。

この日の酒量、大人6人でアペリティフにシャンパン2本、食事にワイン2本。メンツにしては結構おとなしかった夜。
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カテゴリ: バスク地方について
2005年10月14日
秋も深まってきました。先月は30度を越す日もあったというのに、今朝の気温は早くも6度、日中最高気温は14度たらず。本日の私は既にタートルネックを着用中、外出時には革ジャケットをはおってます。
気温の降下と比例するかのように、町で見かける観光客の姿もぐっと減りました。今年の夏は例年にも増して、観光客が多かった気がします。海に向かう道はいつも渋滞が激しかったし、スーパーのレジの行列(別荘族などの長期滞在者が多いので)はうんざりしてしまうほどすごかった。それが10月の声を聞いた途端、町が静かになりました。寂しいような嬉しいような。とにかくこれから春までの間がバスク時間の本番、静かでのんびりな雰囲気に包まれていきます。

秋も快晴のお天気が続きます。少しづつ紅葉も始まってきました。

バスクでは茶飯事な光景、羊さんの「集団道路横断」。秋は移動の季節なのかな、今月は2回も遭遇しました。
観光客といえば、このブログを始めて以来「バスクにいつか行ってみたい」「以前、バスクに行ったことがあります」はたまた「バスクにこれから行ってきます」という反応を頂くようになって、嬉しい驚きです。日本の雑誌でもちょこちょこと特集が組まれたりしているようですね。果たしてやってくるのか、バスクブーム? かつてのプロヴァンスブームとまではいかないにしろ、じわりじわりと知名度が広まりつつあるのを感じる今日この頃です。

バイヨンヌ中心の町並み。夏には混雑していた川沿いのレストランも、今はがらがらです。
おいしい料理、温暖快晴な気候、独特な地方色。バスク誘致のキャッチフレーズは幾つも羅列できるのでありますが、一つ難を挙げるとすれば日本からの空の便の不便さ。日本のバスクブームを阻む要因があるとしたら、この一点でしょう。日本→パリの直行便と、パリ→ビアリッツ便の乗り継ぎが非常に悪いので、パリで5時間位の待ち時間に耐えないといけないのです。12時間フライトを終えた後の空港待ち時間は非常にシンドいものがあります。日本から遊びに来てくれる家族、友人を迎えに行く度、そして自分自身が日本帰国する度、みんなが空港でつぶやく言葉は「バスク、遠いね……」。
航空会社さんへ、「日本→パリ→ビアリッツの乗り継ぎ便を検討してください!」
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春の筍と秋の栗。笑っちゃうくらいに日本的な食材のお宝が義両親宅の庭に眠ってます。5年前までは「スーパーで選ぶもの」と思っていた私ですが、いまや出刃包丁・手袋・ビニールの三点セットを握ってガサガサと裏山に分け入る姿(なんかコワい……)もサマになってきたみたいだし、目利きも出来るようになりました。
この栗の木、私がやってくるまでは忘れ去られたように毎年ただ落ちていく実が放置されていたのだとか。義母はショコラティエで売ってるマロングラッセには目がないけど、生栗から作るほっこりしたおいしさにはあまり興味がないようで。数あるお菓子素材の中でも別格扱いなほど栗好きな私にとって、ちょっと耳を疑ってしまうような話。一人嬉々として収穫している私は半分感心半分呆れられている模様です。でもきっと栗の木さんだって喜んでくれているハズ。

撮影時期9月。ビルの3階建て高さくらいある巨木です。不調な年もあったそうですが、健康を取り戻して健気に実をつけてくれています。ずっと元気でいてね、と願わずにはいられない。
若草色のイガが茶系に染まり、自らの実の重さに耐え切れなくなってきた頃が、栗拾いの絶好のタイミング。落下が始まったら、出来るだけ日をあけずに拾って実を取り出します。地面に放置されている時間が長ければ長いほど、虫食い率が高くなるし栗の実の新鮮さが失われてしまうのです。

まぶしい朝日に照らされて輝く栗の実。熟れて新鮮な栗は、パカっと簡単に取り出すことが出来ます。トゲの痛さは強烈なので、工事現場用のゴム手袋が必需品。
落下のピーク時になると、拾ってるそばからガサガサッとすごい音をたててイガが落ちてきます。音がした方向へ走り寄って、取り出すほやほやの栗の実は、感動的なほど美しい。すべすべしっとりのマロン肌、そしてどっしりとした充実感を指に感じます。

2時間くらいの栗拾い労働の成果がこちら。ぷっくり膨らんだ栗の実って本当にかわいいです。
日本にいる時は甘露煮を丁寧に作るのが秋の恒例お菓子行事でした。今は収穫量が量だけに、いちいち皮をむいていたら腱鞘炎になりかねないので、一気に大鍋で茹でる方法にシフト。柔らかく茹でた実をスプーンでくり貫いてからストックしてます。
ところで、お菓子業界に「和栗」「洋栗」という言葉があるようですが、栗の洋と和の違いってそんなにある?と正直疑問に思う私です。店で売ってるグラッセとかペーストなどの加工品の味は、確かに洋的な「濃ゆさ」がありますが、生栗、少なくともバスクに育つこの1本のシャテニエ(栗の木)のほくほくな素朴感は、祖国のそれと全くと言っていいほど似通っているのですが。もちろん栗ごはんにしても、違和感ゼロです。

くり貫いた状態で冷凍。この作業すらめんどくさくなってしまったときは、茹で栗丸ごと状態で冷凍。蒸かし直して裏ごしすれば、お菓子に必要なほっくり感は充分甦ります。

くり貫いた身に牛乳と砂糖、時にはバニラを加えて煮上げるマロンペースト。市販品より「和栗」な味に仕上がります。
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カテゴリ: 料理の話(レシピつき)
2005年10月07日
当連載はじめて、「お料理」レシピの登場です!
でも私の料理ではありません、夫のレシピであります。ヨーロッパ人のくせに日本の食べ物ならなんでもござれ、納豆・塩辛などの発酵食品までもが大好物という夫の変った嗜好のおかげで、私自身が普段作るのは日本の家庭料理ばかりです。すると時々やっぱり西洋な血が騒いでしまうのか、たっぷりのバターやお肉やチーズ、卵を使った料理、いわゆるヨーロッパの家庭料理が恋しくなってしまうようでして。時々一人せっせと西洋男料理を作っています。
「男の料理」なんていう言い方があるように、男性がつくる料理と女性がつくる料理は全く性質が異なったもの、と私は思います。男性は美味しいものを作ればそれでいい、目的はそれだけという印象。女性の場合(特に日本人女性)、そこに経済観念とか栄養、健康にまつわる豊富な知識が入り組んできちゃったりして、ベクトルがあちこちに向いてしまう。その結果、フランス料理を頑張って作ったつもりでも、なんとなーくスケールのちっちゃい、こじんまりした料理になってしまうことが私にはよくあります。味だけではなく、大胆さとかスケールの大きさも西洋料理の要かも、と夫の料理を見てて思います。

最近、サンテミリオン近辺の小さな村の蚤の市で買ってきた針金の籠。針金細工も、骨董の世界では確固とした人気があるジャンルです。
使うときはどっさり使う、大胆な卵使いが肝心の「トルティーヤ」。別名スペイン風オムレツです。タパスのバールには必ずあるし、スーパーのお惣菜売り場にも売っている、バスクではとても親しまれている卵料理。卵とじゃがいもがベースですが、魚なら干し鱈、肉ならチョリソなどのコクのある「だし」をたっぷり使うことでグンとおいしく個性的に仕上がります。

チョリソはとうがらしやパプリカで風味づけされたスペインの乾燥ソーセージ。おつまみとしてもおいしいですが、乾物独特の旨みは料理にも重宝。香辛料で卵がオレンジ色に染まります。
●「チョリソのトルティーヤ」作り方
じゃがいも……300g
チョリソ(乾燥ソーセージ)……120g
たまねぎ……1個
卵……8個
1.じゃがいもを大きめの賽の目に切り、固ゆでして水気を切っておく。
2.フライパンに油少量を熱し、チョリソの薄切りを炒める。油が出てきたところに、たまねぎの荒微塵切りを加え、透明に柔らかくなるまで炒める。油分はフライパンに残すようにしながら、ボウルにあけて荒熱を冷ましておく。
3.別ボウルに卵を溶きほぐし、塩胡椒する。1のじゃがいも、2のチョリソとたまねぎを加えて混ぜあわせる。
4.2のフライパンを中火で充分に熱する(油分が足りないようなら少々加える)。3を一気に流し、具が平均になるように表面をならす。
5.卵が固まって底面に焼き色がついたら、お皿を使ってひっくり返す。裏面にも焼き色をつける。

数年前にアルザスで買い求めた陶器の壷。最初は「ヌカ漬け容器」として買ったのだけれど、いつの間にか「じゃがいも入れ」に……。
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以前「お酒はお菓子の香水」なんて書きましたが、夏の間にこの香水コレクションに5つの新顔が加わりました。当初はガラガラだった我が家のリキュール棚も、いまやフル状態に近づきつつあります。
新たな顔ぶれのうち3本は旅行中に自分で買い求めたもの。そして2本は、我が家を訪れてくれた方からお土産で頂いたものです。

国道沿いに杏販売のスタンドがたくさんあるほどオーストリアは杏の産地でした。そんな光景の想い出にぴったりの「杏のリキュール」を発見。パッケージの遊び心が心ニクい!なんと薬品のアンプル容器に入れてあるんです。

アルザス旅行の直後に我が家にやってきたフィリップ&ジメナ夫妻のお土産は「りんごのオー・ド・ヴィ」。マットな質感の琥珀色のボトルがこれまた美しいのであります。
旅とお土産リキュールの素敵なところは、ボトルを眺める度に、そして香りを嗅ぐ度に、想い出まで味わえるところ。飲むためのお酒というよりも香りを楽しむためのお酒ならではの、不思議なパワーです。買った場所とか、お土産をくれた人と過ごした時間がお酒にしみ込んでいる、というか。ちょっとキザに聞こえるけど、お酒にはそういうロマンチックな面も確かに潜んでいる、と思います。

Cafeglobeのアオキご夫妻に頂いたシングルモルトの「アイリッシュ・ウィスキー」。香りを楽しむための専用グラス付きです!

オーストリアの山の中の修道院(目的はお手洗いを借りることだった……)の売店で見つけた「ワイルドフルーツのリキュール」。ブラックベリー、フランボワーズ、ブルーベリーのミックスリキュールです。
スーパーや酒屋に並んでいる有名・定番リキュール以外にも、世の中にはまだまだたくさんの美味なる香りのお酒がたくさんあるはず。これからも、香りとの偶然の出会いを楽しんでいきたいです。

イタリアン・リキュールといえば有名な「アマレット」。どこでも売っているとはいえ、そのお国に来るとなぜか欲しくなってしまう性癖でイタリアのスーパーで購入。杏の種から取った独特の強い芳香。
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