更新日:2008年5月27日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

秋のタルト第二弾「イチジクのタルト」




   昔から好きだったけど、フランス暮らしでその好き具合にさらに拍車がかかった果物「イチジク」。ねっとり濃厚、ぷちぷち感が楽しめて、香り豊か。春~夏の爽やかな果物とは別格な存在感があります。もぎたての熟れたイチジクは本当においしい。数年前、庭にイチジクの木が実るお宅にお邪魔したときには、興奮してまるで飢えたクマのようにイチジクの実をもいで食べました。

   旬の時期が短いうえに傷みやすいので、楽しめる期間は8月末~9月のわずかな間。バイヨンヌの市場には、皮が黄緑色した柔らかくて小ぶりなもの、濃い紫色で身が引き締まったもの、同じく紫色で大ぶりなもの、と3種類のイチジクが見つかります。私が好んで使うのは、二番目の種類。色がはっきりしていて美しく、皮にハリがあるので火を通しても身崩れしないので、お菓子やデザートに一番使いやすいから。


本日のマルシェでの収穫物。来客予定の前日だったので、この日の買い物量はかなり多めでした。潰れないように大切に持ち運んだ、タルト用のイチジク。

   デザートならポルト酒のコンポート仕立てに。お菓子なら定番タルトに。レパートリーをもっと増やしたいと思いつつも、毎年この2つのメニューで落ち着いてしまってます。

●「イチジクのタルト」作り方(24cmタルト型1台分)

<タルト生地>
バター……75g(室温にもどして柔らかくしておく)
粉砂糖……45g
卵(小)……1個(室温にもどしておく)
薄力粉……150g

<アーモンドクリーム>
バター……80g(室温に戻して柔らかくしておく)
グラニュー糖……55g
卵……1個(室温にもどしておく)
アーモンドプードル……80g
コニャック……小さじ2
薄力粉……20g
ベーキングパウダー……小さじ1/2

イチジク……約15個

<タルト生地をつくってねかせる>
1.バターをクリーム状にして、粉砂糖を入れて練り混ぜる。溶いた卵を3回に分け入れ、なめらかに混ぜ合わせる。
2.粉をふるい入れ、ひとまとまりになるまでよく混ぜる。
3.ラップに包んで、一晩ねかせる。

<アーモンドパウダーをつくる>
1.バターをクリーム状にし、グラニュー糖を入れてよく混ぜる。溶いた卵を3回に分け入れ、なめらかに混ぜ合わせる。
2.アーモンドプードル、コニャック、粉とベーキングパウダーを合わせてふるったものを順番に加え、混ぜ合わす。冷蔵庫で1時間ほど休ませる。

<仕上げ>
1.タルト生地をタルト型よりひとまわり大きいサイズに伸ばす。型にぴったりと敷き詰め、余った生地はナイフで切り取る。フォークで底に穴をあけてから、アーモンドクリームを平らに流す。半分に切ったイチジクをぐるりと並べる。
2.180度のオーブンで45~50分ほど焼く。


「ルビー色」のイチジクの身。イチジクをたっぷりのせたいのでアーモンドクリーム少なめ、甘味も控えめにしました。


来客時のお菓子作りも、あまりお客様の嗜好など気にせずに自分がそのとき作りたいもの、ハマっているものを作ってしまってます。そっちの方が自分も楽しめるし、おいしいものが出来上がる気がするので。

コメント (8)



あやややんさん、はじめまして。コメントいただきありがとうございます。
カトルカールにイチジクは使ったことありませんでした。「ひっくり返して砂糖振って再度焼く」っていう部分に非常に心惹かれました。美味しそう!来年やってみます。(残念ながらもうイチジクの季節終わってしまいました。)

投稿者 マテスク : 2005年10月07日 19:58

いつも早速トライしております♪
簡単で美味しい、それがすべてのような気がします。

イチジクですがカトルカールの底に生のまま入れて焼いたあと、ひっくり返して粉砂糖を振りかけて再度焼くと風味が加わってとっても美味しいですよ~

いつも読んではフルーツが日本とやっぱり違うと感じてはちょいと残念!日本なりの味で頑張ってます♪

投稿者 あやややん : 2005年10月06日 16:18

ぷゆさん、はじめまして。
ポルト酒のコンポート、ポルトに砂糖適量、好みでオレンジかレモンの皮、シナモンスティック、を入れて香りづけします。この中でイチジクを5分ほど煮てから冷ます→イチジクだけを取り出したシロップの中に砂糖を加え、沸騰させた中でまた煮て冷ます。を数回繰り返してシロップがとろっとなるまで。イチジクの硬さなどによって、時間と回数を変えます。
ワイン煮のさらに濃厚版といったところです。

投稿者 マテスク : 2005年09月29日 14:41

現在パリに住んでおります。
私も、パリに来てから、イチジクを良く食べるようになりました。今日もマルシェで購入。早速このタルトに挑戦しようかと思っている所。
で、私は良く、イチジクのキャラメル煮を作ってアイスを添えたりするのですが、イチジクのポルト酒のコンポートの作り方を教えていただけたらと思っております。

投稿者 ぷゆ : 2005年09月29日 03:51

こまつさん、無花果は生のままのせて焼いてます。アーモンドクリームが水分を吸い取ってくれるから大丈夫です。でも日本の無花果は多少水分が多いので、あまり柔らかすぎるものは避けて若めの身のひきしまったものがいい、と思います。
このレシピは24センチ分量なので、手持ちのタルト型サイズと違う場合は、面積比率計算して調整してくださいね。

投稿者 マテスク : 2005年09月29日 00:47

里佐さん
 早速のご返事有難う。里佐さんの無花果の飾り方素敵美味しそう。作ってみたくなりました。タルト生地よくよく見ると簡単そう。バター小麦粉沢山ストックあり、ガンバッテ挑戦してみましょう。無花果は、生のままのせて焼くのですか??????ちょつとわかい無花果煮てみたいな、美味しくかたくずれしない美しい煮かたよろしくお願い;;;;;;;;シューおばさんより

投稿者 こまつ令子 : 2005年09月28日 20:58

こまつさん、こんにちは。自然に熟れたイチジク、本当に美味しいですよね!日本のもフランスのもそれぞれ好きです。
いつか、タルトおばさんにもなって下さいませ。まずは手始めにイチジクで?

投稿者 マテスク : 2005年09月28日 00:23

里佐さん
 またまた、大好きな無花果・・・近所の農家の自然に素直に育った最高の完熟無花果を食べたばかりです。無花果は、熟れてくると頭を下にするそうです。自然のDNAはすごいですね。タルト作りは大変そう。シュウおばさんは、当分シュウおばさんでいきましょう。シュウおばさんより

投稿者 こまつ令子 : 2005年09月28日 00:08


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