更新日:2008年8月12日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

ペリゴールの想い出「桃のテリーヌ」




   みなさんには、忘れられない味ってありますか? 「あの日あの場所で食べたあの一皿」の強烈な想い出というもの。食べ物とそのときの記憶がダブって甦るもの。私にとってのそれが、今回ご紹介するデザートです。

   3年前の6月の猛暑の中、フランス中西部ペリゴール地方のあるレストランでいただいた「桃のテリーヌ フランボワーズソース添え」。体が異常に熱く感じて仕方なかったので、このテリーヌのひんやり感が涙ものにおいしく感じました。それもそのはず、その数時間後に体温を計ってみると40度近く、後で判明したことですが病名はなんと水疱瘡……! いい年して水疱瘡に、しかも旅先で発症するなんてちょっと悪夢でした。


デザートのお皿はグリーンベースのものがあると重宝します。果物の色を引き立ててくれるから。

   強烈な想い出と一緒に、デザートのおいしさもしっかり記憶に残ったという一例です。そして記憶を頼りに、自分のデザートレパートリーに加わった一皿です。

   前回ご紹介した桃のコンポートを、香りの移ったシロップごとゼリーに仕立てます。色の濃淡があるとゼリーから透けてきれいなので、黄桃と白桃を使っていますが、もちろん白桃だけでも、または他のコンポートやフレッシュな果物を使ってアレンジして頂いても。お好みと手に入る果物によってアレンジしてみて下さいね。

●「桃のテリーヌ」作り方(18×8cmパウンド型1台分)

桃のコンポート……3~4個
粉ゼラチン……15g(水100ccでふやかしておく)
桃のコンポートのシロップ……300cc

1.ゼリー液を作る。コンポートのシロップを火にかけて温め、火を止めてから、ふやかしたゼラチンをちぎり入れて溶かす。そのまま置いて粗熱を取る。
2.型の中に、はみ出るくらい大きく切ったラップを貼り付ける。
3.桃を10等分くらいのくし形に切り、半量を型の中に敷きつめる。
4.ゼリー液の1/3量程を注ぎ、冷蔵庫に30分ほど入れて冷やし固める。
5.固まったところで、残り半量の桃を並べた上から残りのゼリー液を注いで、2時間以上冷蔵庫でしっかりと冷やし固める。
6.ラップごと引き上げて取り出し、1cm幅に切ったもの2枚を縦に並べて(大きな台形にして)サーブする。好みでフランボワーズソースを添えていただく


コンポート作りにこそ、酸の影響を受けないル・クルーゼのほうろう鍋。

コメント (5)



Yokoさんブログ拝見しました、お料理も研修していらっしゃるのですね、素晴らしい!
働いていらっしゃるお店、あぁあそこのお店だなって見当つきました。ぜひ今度立ち寄らせて頂きます!
バイヨンヌは今週お祭りがあったこともあり、ものすごい人出です。どこも混み混みでちょっと大変です。

投稿者 マテスク : 2005年08月08日 06:13

里佐さん

早速お返事下さってありがとうございます。
私の働いているお店は Barrenetxe といって
Plaza de Guipuzcoa にあります。
サンセバスティアンの中では割と有名なお店なんじゃないかな、と。
もし訪れる機会がありましたら、
お店の人に私の名前を尋ねてください。
お会いできる機会があれば嬉しく思います。

サンセバスティアンは良いお天気が続くと共に、
観光客が増える一方です。
バイヨンヌはいかがですか?
明日は仕事上がりにビーチに行って来ようと思います。
午前中はまだ人が少ないので。

恥ずかしながら私もブログ持っています。
よろしければお立ち寄りください。
ではまた。

投稿者 Yoko : 2005年08月06日 20:33

cheeseさん、Yokoさん はじめまして。
バスクがらみのコメント頂けて嬉しいです。cheeseさん、スペイン旅行楽しんできて下さいね。Yokoさんおっしゃるようにフランス側とスペイン側では雰囲気がだいぶ違うので面白いと思います。
Yokoさん、サンセバスティアンで修行されているのですね!よければお店の名前を教えてください。私もサンセバスティアンは大好きで、しょっちゅう出かけています。

投稿者 マテスク : 2005年08月05日 23:02

里佐さん はじめまして

偶然見つけたHPで バスク の文字を発見し、
嬉しくなって寄ってみました。
私はスペインのバスク地方、
サンセバスティアンで
パティシェの見習いとして働いています。
バイヨンヌ、ビアリッツなどは近いので
たまに遊びにいきます。
同じバスク地方でも、フランス側とスペイン側とでは色々な違いがありますよね。

今、フランス語の勉強も始めました。
何年後かにはフランスのバスク地方のお菓子屋さんで修行できたらなぁと夢見ています。

またちょくちょく遊びに来させていただきます。


投稿者 Yoko : 2005年08月05日 22:28

はじめまして。バスク地方を検索していたらここにたどり着きました。9月にスペイン旅行を計画。なんとなくバスク地方に行ってみようと思い立ち、さてどんな所かと。ここをのぞいてとてもバスクへ行きたくなりました。写真や文面から、私の好きな匂いがしてきたのデス。それまではバスクリネン・トウガラシ・マカロン・ベレー帽くらいしか知識がなかったのです。ははは。ようやく飛行機の予約を済ませたばかり。宿も決めず、どうやってバスク入りするのかさえわからない状況ですが、きっと気に入る土地だと確信しました。オイシイものもたくさんありそうですね。バスクのパンってどんな感じでしょうか?最近私も桃のコンポート作ったばかりで、ここにたどり着いた時とてもウレシクなりました。バスクも楽しみになってきた~。

投稿者 cheese : 2005年08月04日 23:17


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