サクランボを使った焼き菓子をご紹介します。夏というとムースやゼリーなどの冷たいデザートが主流になりがちですが、夏の果物を使った焼き菓子もなかなかオツなものです。オーブンの強い火力によって、果物本来の味がぐっと凝縮するのです。

6月の強い陽射しに似合う、手のひらサイズのお菓子。
ミルリトンはもともと大好きな焼き菓子の一つで、ルーアン地方のりんごを使ったお菓子です。生地を型に敷いた中にアーモンドプードル入りのクリームを流し、果物を入れます。好きなお菓子の種類に関しては割と保守的な私ですが、味に関してはついついバリエーションを求めてあれこれ「具」を変えて作ってみるのが好きなので、サクランボ・バージョンもレパートリーに加わったのでした。
ちなみにこのお菓子は、今までこちらの人に食べてもらったお菓子の中で一番ウケが良かったお菓子。ただし私にとっては適正サイズである7cmタルトレット型は彼らにとっては少々ミニすぎるらしく、2つ3つ軽々と食べられてしまい驚いた覚えが……。
そもそもサクランボとアーモンドプードルは相性良好の素材なようです。フランス人が愛してやまないサクランボのクラフティも然り、黒さくらんぼジャム入りガトーバスクも然り。クラフティに欠けている粉の香ばしさ、ガトーバスクに欠けている柔らかな感触、その二つを兼ね備えてしまっている欲張りなお菓子がミルリトンだと思います。
パートブリゼ生地・ソース・サクランボの三重奏のお菓子です。手間も少々三重奏(?)ではあります。それでもサクランボの季節限定のお楽しみ、と思うことが出来ればしめたもの。「冬はりんごで作っちゃおうかな」なんて思って頂けたら嬉しいです。

サクランボのお菓子用の2点セットです。キルシュと大きな爪切り形をした種抜き器。
●「サクランボのミルリトン」作り方(直径7cmタルトレット型12個分)
<パート・ブリゼ(生地)>
バター……100g
薄力粉……125g
塩水……(水60ccに塩2g)
<クレーム・ミルリトン(クリーム)>
バター……40g
卵……大1個
グラニュー糖……50g
生クリーム……50g
アーモンドプードル……50g
バニラエッセンス……少々
キルシュ……小さじ2
さくらんぼ……28~36粒程度
粉砂糖……適量
<パート・ブリゼを作ってねかせる>
1.材料を充分に冷やしておく。バターは3cm角くらいに切っておき、粉、塩水もそれぞれ冷蔵庫で冷やしておく。
2.フードプロセッサーに冷やした粉とバターを入れ、バターと粉がさらさらの砂状になるまで攪拌する。
3.2をボウルに移し、冷たい塩水を入れてへらで切るような感じに混ぜてまんべんなく水分を行き渡らせる。ぼろぼろとした状態になる。
4.ラップの上にあけて、長方形にまとめるように包んで冷蔵庫でねかせる。(1~3日間)
<パート・ブリゼを型にしく>
5.休ませた生地を約3mm厚さに伸ばし、直径10cmの丸型でぬいたものをタルトレット型にしく。冷蔵庫で30分間ほど休ませておく。
<クレーム・ミルリトンを作る>
6.オーブンを210度に予熱する。
7.鍋にバターを入れ、湯せんにかけて溶かす。
8.ボウルに卵を溶きほぐし、グラニュー糖、生クリーム、アーモンドプードル、バニラエッセンス、キルシュを順番に加えてあっさりと混ぜる。最後に溶かしバターも加えてなめらかに混ぜる。
<合体作業!>
9.さくらんぼを洗ってへたを取り、種抜き器でまたは半分に切ってナイフで種を取る。
10.クレームをタルトレット型の深さ半分ほどまでにスプーンで注ぎ入れる。
11.サクランボを2~3粒づつ入れる。
12.オーブンに入れ、パート・ブリゼとクレームにきつね色の焼き色がつくまで35~40分間ほど焼く。
13.粗熱を取ってから粉砂糖をふりかける。
ゆうこさんへ
あんずのミルリトン、酸味があって美味しそうですね。作ってみたいです。
独特の食文化があるところって私もとても惹かれます。
これからもどうぞよろしくお願いします!
こんにちは。私もミルリトンが好きです。あんずのミルリトンもおすすめですよ。以前ストラスブールに短期留学していた時にクエッチのタルトを食べすっかり魅了されてしまいました!バスク地方もサクランボが産地でとてもおいしいお菓子がたくさんありそうですねっ。ストラスブールとバスク地方は離れてますが、食文化や言語において独特の文化を持っている点では共通がありとても興味深いです。これからもバスクからのお便りを楽しみにしてます!