更新日:2008年7月15日

バスク地方の暮らしとお菓子のレシピ「バスクの砂糖壺」


バスク地方は、フランス南西部~スペイン北部に広がる緑と水のゆたかな土地。お菓子とおいしいものが大好きなマテスク里佐さんのオーブンからは、今日も甘くて香ばしいいい匂いが立ち上っています。里佐さんがバスクで出会い・学んだお菓子やお料理、そして人々の暮らしの様子について、レシピとともにお届けします。

文=マテスク里佐
   

フランス人と日本人の「おいしい」は違う?




今日は友人宅への手土産にお菓子を焼きました。毎度毎度のシュークリーム。でもこのお菓子はほんとに貴重なのです、なぜって子どもと大人、そして日本人とフランス人、世代と国籍を飛び越えて気に入ってもらえるお菓子なのですから。


絞り出したシュー生地には、上火のあたりをやわらげてふっくら膨らませるために、霧吹きまたは手水をふりかけます。ツンツンとしたツノも指で軽く押さえて形を整えます。

私はこちらでお菓子を作るとき、食べる人がフランス人なのか日本人なのかで全く作るものを変えています。フランス人のほうがかなり甘党……とはいえただ砂糖の分量を増やしたところでフランス人仕様になるかと言えばそうでもないのでありまして。

今の季節、日本人だったら苺ロールケーキでふわふわ気分ってなときでも、フランス人にだったらアーモンドクリームをしっかり敷いた苺のタルトで勝負するべし、という感じでしょうか。


粉砂糖のおしろいをはたいてあげて、完成です。

似ているようで、お互い共感できるようでいて、お菓子に関しての味覚の微妙な違いは確実にあるというのが実感です。フランスのお菓子屋さんと日本のお菓子屋さんで食べ比べてみればその差は歴然としていますよね。でも、だからといってどちらがおいしいかとジャッジを下すのは難しい。大事なのは自分の「おいしい」を持っているかどうかのはず。

みなさんにとってのおいしいお菓子は何ですか?


カスタードを作るため、バニラ(右端にちょこっと見えている黒くて細い棒のようなもの)をミルクに浸しています。バニラも一種の乾物。だから、ゆっくり浸してあげることでじわじわと香りが移るのです。

コメント (4)



hijiriさん、はじめまして。
お菓子の美味しさってほんとに微妙ですよね。食後なのかお茶のお伴なのか、それに体調によってもだいぶ感覚が変わってきますし。おっしゃるように気候も感覚に影響しているのかもしれません。ヨーロッパのお菓子は甘いけど味にパンチが効いてますよね。お酒やデザートワインと一緒に食べても「負けない味」という感じ。甘いのは確かなのですが、そこに強い美味しさを感じるお菓子に出逢えた時はとっても嬉しくなります!
とはいえ、自宅ではちょっと強さ控え目なお菓子を作ることの方が多いです・・・


投稿者 マテスク : 2005年05月28日 07:36

marilleさん、はじめまして!コメント頂いてありがとうございました。ナント在住なのですね。
私も行ってみたいと思いつつまだ足を運んでいません。
さて、オーブンの話題ですが我が家も電気です(2台目)。以前使っていた据え置きタイプの1台目は火力が弱く焼きむらもだいぶあったのでmarilleさんみたいに苦労が結構ありました。3年前のお台所改造の際に思い切ってビルトインタイプのものに買い換えました。やっぱり大きい分、火力が強くて安定するし焼きむらも全くなくなってとても楽になりました。
フランス人に好評だったお菓子いろいろ、とても参考になります。キウイのムース、綺麗で美味しそう!
ガトーバスク、地元ではクレームパティシエール入りかさくらんぼのコンフィテュール入りかのどちらかで売られています。お菓子屋さんといえばこればかりなのでやっぱり地元銘菓と言えると思います。Nantesにも売られているのですね!フランボワーズジャム・バージョンは初めて聞いたので食べてみたいです!

投稿者 マテスク : 2005年05月28日 07:10

>>似ているようで、お互い共感できるようでいて、お菓子に関しての味覚の微妙な違いは確実にあるというのが実感です

半年くらい前までオランダに住んでいたのですが、これとってもわかります!元々あんまり甘いのが苦手なのもありましたけど、オランダのみならずパリに行ってもミラノに行ってもグラナダ行っても「あ、甘~いっ!(泣)」(笑)
心から美味しいと思えるのは少なかったですね。向こうのお菓子は美味しいでしょう?とよく日本の友達に言われたけど、日本の方がよっぽど繊細で美味しいよとよく答えていました。

後はオイルでしょうか。日本は油っこいものって嫌がられるけど、ヨーロッパだとオイルって「調味料」ですから、ぎとぎとくらいじゃないとなんだか間抜けな味になってしまう。

気候にあう味というのもあるのかもしれませんね。

投稿者 hijiri : 2005年05月27日 08:15

はじめまして、マテスクさん。月曜にまさに「アーモンドクリームをしっかり敷いた苺のタルト」を作って友達と食べたばかりなので、つい反応してしまいました(ちなみにNantes在住です)。

お台所はガスですか?私のうちの電気オーブンはどうも下の火の方が強く、しかも手前と奥で焼き上がりの加減が違うんです。タルトも途中で半転させないと駄目だし、ましてシュークリームは怖くて作れません。

私が作った中で、フランス人に好評だったのは、Baci di Damaというイタリアのアーモンド菓子とバナナのパウンドケーキ、冷菓だとキウイのムース。日本のお菓子も「おいしい」と言ってくれるけど、やっぱり嗜好が全然違うというか、めりはりの効いた味のほうが私の周りは受けがいいです。

あと素朴な疑問なのですが、gateau basqueは、本当にバスクの地元菓子なんでしょうか?家の近くでは、ほろほろっとしたサブレ生地の間にフランボワーズのジャムなどを挟んだものをそう呼んでいます。

なかなかバスクには足を伸ばせませんが、マテスクさんの更新を楽しみにしています。いつか行けたらいいな。

投稿者 marille : 2005年05月26日 11:38


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