前回は、タスク毎に相手のモチベーションとスキルを判断して、自分のリーダーシップ・スタイルを変える「状況に応じたリーダーシップ」をご紹介しましたが、何となくでもコンセプトは理解できましたでしょうか?
今日はさらに詳しく、どのようにして相手の状況を見て行くかについてお話します。
「状況に応じたリーダーシップ」では、部下の成長のレベル(Development Level)を4つに分けて、それぞれD1レベル~D4レベルと呼んでいます。もちろん、これも「タスク毎」のレベルですので、Aさんはあるタスクに関してはD1だけれども、別のタスクに関してはD4レベルということは大いにあり得ることを覚えておいて下さい。
以下では、それぞれのレベルとリーダーシップのスタイルについて説明していきますが、スタイルについてはあくまで「目安」として、最終的には自分がやりやすく、なおかつ効果的な方法を見つけてみて下さい。
●D1レベル:やる気は高いが、スキルは低い場合
手取り足取りの指導型
(目標と役割を明確にし、具体的に過去の事例などを見せる。タイムラインを徹底し、優先順位をつけさせる。ただし、あくまで指導・指示するだけで、命令はしない)
●D2レベル:やる気が低く、スキルも低~中程度の場合
コーチング型
(D1レベルと同等程度の指導をしつつ、やる気が上がるよう、精神的サポートも積極的に行う。目標を明確に設定させ、まめにフィードバックを与え、目先の業務に捕われることのないよう、全体図を見せる)
●D3レベル: やる気は見せたり見せなかったり、スキルは中~高程度の場合
サポート型
(やり方については徐々に任せるようにし、指導の回数は減らす。引き続き、賞賛・励ましによって自信をつけさせるようにする。また、自主性を持たせるため、自分で考え出したアイディアを、監督の下に実施させる)
●D4レベル:やる気もスキルも高い場合
お任せ型
(裁量を与え、信頼し、問題解決を自分で行わせ、最後の責任まで持たせる)
もちろん、上司としては、D1レベルから一気にD4レベルに上がって欲しいところですが、そこは生身の人間相手ですから、常にやる気満々、自信たっぷり、スキルもうなぎ上り、という訳ではありません。そこで、D2やD3の段階を利用して、部下と上司がしっかりコミュニケーションをとっていくことが大切と言われています。
では、次回はその部下とのコミュニケーションの取り方についてお話したいと思います。

前回ご紹介した「One Minute Manager」には、このような部下の成長レベル早見表もついています。私もこれを手元に置いて、大いに活用中。