2006年は穏やかにスタートするかと思いきや、日本はライブドア騒動ですごいことになってますね。東証のシステムまで止めてしまうなんて、ホリエモンさん、またまた渦中の人に……。
実は私、彼とは年齢も育った場所も極めて近いのですが、何せ収入と「価値観」があまりに違いすぎて、親近感が感じられません……。そして、このような事件が起こるたびに問われるのが、まさにその「価値観」。そこで、今日は「企業の価値観」についてお話したいと思います。
「企業のミッション・ビジョン・バリュー」ってご存知ですか? 経営やマネジメント系の講習などを受けられたことのある方なら聞いたことがあるかもしれませんね。
ミッションとは企業の使命や存在意義、何を達成したいのかを意味し、ビジョンとは目指すべき方向性、将来あるべき姿を指し、バリューは企業の価値観、つまりそのビジョン・ミッションをどうやって、何を大切にしながら達成していくのかという行動の判断基準を意味します(最近では、そこにコンプライアンスや環境問題への取り組みなども含まれています)。日本では、この3つをまとめて「経営理念」と呼ぶこともありますね。そして、最近は相次ぐ不祥事やCSR(企業の社会的責任)の動きから、特にバリューが問われるようになりました。それはなぜでしょうか?
例えば、ある人が起業をして、ミッションを「○○(商品名)をマーケットシェア日本一に!」、ビジョンを「年商10億!」、バリューは「難しいから、ま、そのうち……」と決めていなかったとします。滑り出しは順調で上場までしたけれども、最近はビジネスも何だか不調になってきて、どうにもミッションやビジョンを達成できそうにありません。そこで、大好きな趣味も諦め、家族との時間も健康も犠牲にし、大幅なリストラもやったけど、まだダメです。売上げも株価もどんどん下がっていきます。更に追い討ちをかけるように、その商品には発がん性物質が含まれていることが判明しました。ところが時を同じくして、某所から「あの地区は一人暮らしのお年寄りが多いからモノが売れる」という情報を耳にします。さて、あなたならどうしますか?
ま、これは極端な例ですが、このような日々の倫理的ジレンマに直面した時の判断基準となるのがバリューなのです。
奇しくも、今東京では『The Corporation』という大企業の倫理を問う映画が上映されています。このタイミングで、しかもあのマイケル・ムーアやビジネス界の巨匠、故ピーター・ドラッカー氏も出ているというのに、ほとんどマスコミに取り上げられることのないこの作品(主旨と日本の広告まみれの媒体を考えれば当然と言えば当然ですが……)。何とも気になるので、近いうちに見に行って来ようと思います!

『The Corporation』は渋谷のuplinkにて上映中。自分のブログにトラックバックした方へのブロガー割引なんてのもあります。