EQトレーニングの共感能力編でご紹介した「Iステートメント」。覚えていらっしゃいますか? これ、相手の立場や意見を尊重するアサーティブネスの観点からも、とても重要なスキルなのです。今日はそのIステートメントの効果についてお話します。
「あなたはどうしてこんなこともできないの??」「あなたって全然分かってない!」「あなたはいつもそうなのよ」。職場や家庭で、こんな言葉を口にした覚えはありませんか? これが、正しく相手を責め立てる「Youステートメント」の例です。逆に、「この仕事が終わらないと、私は困るのです」「帰りが遅くなるときに連絡がないと、私は心配なの」「その音が気になって、業務に集中ができないのです」と、具体的に理由を提示しながら、相手を責めることなく、自分の気持ちを率直に伝えるのがIステートメントです。
では、どうしてIステートメントが効果的なのでしょうか? それは、Youステートメントが命令・服従を生む関係であるのに対し、Iステートメントは相手がその後の行動を自分で考え、選ぶことにより自主性・創造性を生むからだと言われています。また、相手を主語にした場合、往々にして、思い込みや、勝手な解釈、相手への不信感が含まれていることが多いために、問題が解決するどころか、ますます関係が悪くなってしまうのです。ですから、相手にネガティブな内容を伝える時は、客観的な事実に基づいていることが必要なのです。
そこで、先日、直接的にはアサーティブネスには関係していないものの、同じくコミュニケーションスキルを学ぶためのセミナーで、Iステートメントのロールプレイングをする機会があったので、その成果をご紹介します。
私はある男性を相手に、(架空の)自分が頭に来ている相手の行動について、先ずはYouステートメントを使って伝えました。言われた相手は、私の言葉に反応してもしなくてもよかったのですが、彼は反応しない方を選びました。架空のこととは言え、言い返しもしない相手に怒りをぶつけて、私はストレス発散ができ、スッキリしたでしょうか? 答えはノーです。それどころか、「あなたが悪い! あなたが悪い!」と責め立てるうちに、段々自分が虚しく、バカバカしくなってきました。そして、その後にIステートメントで全く同じ内容を伝えた時は、自分の感情を素直に率直に伝えているという点で罪悪感も感じず、また、一緒に解決策を考えたいと言う気持ちになったためか、相手の反応も好意的で、同じ内容でも、言い方次第でこうも違うものかと驚きました。
相手が誰であれ、ネガティブなメッセージを伝えるというのは、とても勇気とエネルギーを必要とすることです。でも、だからと言って避けていては「女性がイキイキと」も「自分らしく」も何もありません。アサーティブなコミュニケーションによって、自分も相手も大切にする関係を築いていきましょう!

アサーティブネスについて色々と教えてくださったキミさん(右)です。Aloha!インタビューにも登場していただきますので、お楽しみに!
こんにちは、楽しく読ませていただきました。
現在広島で、外国人に日本語を教えているのですが
異文化教育を勉強したいと考えています。
Emailで、連絡させていただく事は可能でしょうか?
fukuさん、お疲れさまです。ついつい感情的になってしまうことってありますよね。でも、それは仕事に対する熱意の現れとも言えるわけで。きっと、もう一人の上司の方はそこを読み取って下さったのでしょうね。
What you say is what you get(邦題は’話し方!こう変えればうまくいく’)という本があるのですが、正しく話し方次第で得られるものが変わって来るんだと実感する日々です。
Mariさん、いつも興味深い記事で楽しみに読ませていただいています。
恥ずかしくなるくらい(?)タイムリーな記事でした。。
ついこのあいだ上司に感情的になってYouステートメントで意見したばかりだったので・・
一人の上司は全く反応しませんでしたが、
もう一人は私の意見、というか気持ちを汲んでくれて、
(今思うと意見になっていなかった・・)
改善策を練ってくれましたが。ありがたや。。
一呼吸おいて、切り口をかえて伝えるだけで
相手に与える印象が全然違いますよね。
Iステートメント、実践できるように心がけてみます。