更新日:2005年11月28日

おしゃれはバッチリ、海外旅行もひと通りしたしワインも焼酎もそれなりわかった。そんな私たちだからこそ、次に挑戦すべきは「オシゴトのスキル」。HR(人材)トレーナーの道を歩き始めた著者が、上司や部下とのコミュニケーション術、天職の探し方、そうは言っても弱っちゃったときの元気アップ方法……などなど、どんな職業の人にも必ず役に立つテクニックや情報をおすそわけします。

文・写真=Mari

   

ビジネス英語と言えばこの方!にお会いしました

   この仕事を始めてから、魅力的な方や刺激を受ける方々にお目にかかることは多いのですが、それだけではなく、思いがけない再会や、不思議なご縁を感じる出会いがよくあります。そのうちの一人が今日ご紹介する、異文化コンサルタントであり、シカゴにあるジャパン・インターカルチュアル・コンサルティング社社長のロッシェル・カップさんです。

   彼女はビジネス英語や異文化コミュニケーションに関する日本語での著書を数多く出していますし、日本で講演されることも多いので、ご存知の方も多いと思います。

   そんな彼女を私が知ったのは4年ほど前にさかのぼります。当時留学中だった私は、ある単語の意味が分からなくて、日本の書籍を扱う書店のビジネス英語のコーナーを物色していました。そこで、彼女の『辞書では引けない最新ビジネスキーワード100』を見つけ、正しく辞書を引いても分からなかったその単語の意味を知ったのでした。

   そして、彼女が日米のビジネスの違いに精通していると分かった私は、課題の論文作成に協力してもらうべくアポを取り、彼女を訪ねてシカゴまで会いに行ったのです。一介の留学生のインタビューにも快く応じてくれた彼女はとても知的で、正しく「才女」と呼ぶにふさわしいステキな方でした。

   その後、私は現在の会社に転職するわけですが、なんと彼女は偶然にもわが社の元気社長と長年のビジネスパートナーだったのです! そして、先日、来日中の彼女がうちのオフィスを訪ねてきて、4年ぶりの再会を喜び合ったのでした。いやはや、縁って本当に不思議ですよね。

   と、前置きが長くなってしまいましたが、彼女の著書はいずれもとても実用的で、抽象論に終始しないので、とってもおススメです! たとえば、『反省しないアメリカ人をあつかう方法』では日系企業の社員がアメリカ人を部下に持ったとき、何に気をつけ、どのように接すればよいのかが具体的に書いてありますし、『ソフトマネジメントスキル』は日系・外資に関わらず、人材育成に必要なスキルについて詳しく書かれています。

   また、外資への転職でお世話になったのが、『アピールする! 英文履歴書』『受かる! 英語面接』の2冊。サンプル例が豊富で、どんな職種・業種でも対応できますし、外資系企業の企業文化についても触れられていますので、外資で働くための心構えを知りたい場合にも役に立ちます。

   仕事で使う英語は書くことが多いという方には『ビジネスライティングの英語表現』がおススメです。特に、日本語でも誤解を生みやすいメールの書き方について、例を多く挙げながら説明されていますので、私もPCの傍らにおいて活躍してもらっています。

   ということで、私にとっては、ビジネス英語のバイブルとも言うべきロッシェルさんの著書。「英語は仕事で必要だけど苦手なのよね~」とおっしゃる方には救いの1冊かもしれません!


今はコンサルティングよりも著作活動に力を入れているとおっしゃるロッシェルさん。次回作が楽しみです。

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来年の手帳を選ぶその前に……

   とうとう今年も残すところ、2ヶ月足らずになってしまいました。早いですね~。そこで頭を悩ますのが来年に向けての手帳選び。私も毎年、今年こそは買い換えるぞ!と東急ハンズや伊東屋に乗り込んでは行くものの、結局はこれ!と言うものに出会えずに、リフィルを買うのみで終わってしまいます。

   うーむ、これは手帳じゃなくて使い方の問題かも……と書店のビジネス書コーナーに行けば、時間管理本ブームのせいか、手帳術に関する本はごまんとあって何を選んでよいのか分からないし、中には単なる自社製品の宣伝もあったりして……。周りの人の使い方を見てみても、ポストイットぺたぺた派もいればアンチポストイット派もいるし、モンブランのペンじゃなくちゃいや!という人もいれば、4色ペンでカラフルに~という人、はたまた手帳なんてもう古い!というデジタル派もいたりと、10人いれば10通りのスケジュール管理方法があるようです。

   実は私も、まだこれだ!というツールにも活用法にも巡り会ってはいないのですが、時間管理の達人たちに話を聞くと、そもそも手帳は何のために持つのか?といえば、単に日々のスケジュールを記録するためだけではなく、時間を自分の決めた目標に向かって効率的に使えるよう、日々の行動を変えていくためなのだとか。つまり、時間は自分のために使うものであり、明らかにムダと分かるスケジュールはそれを管理する手間さえムダというわけです。うぅむ、なるほど……。

   そして、最近、このブログを読んでくださっている方から、「以前に紹介されていたエネルギーレベルの判定表をコピーして手帳に入れ、1日の計画を立てる時は、自分のエネルギーレベルに合わせてスケジューリングしています」「FISH!哲学を手帳に書いて、接客の時に思い出しています」なんてうれしい声をいただきました。これも行動を変える手帳の活用法であるといえますね。

   というわけで、私も手帳探しに躍起になる前に、先ずは自分の行動が変わる使い方を考えて、来年こそはprocrastinator(グズグズする人)の汚名を返上したいと思います!


もう10年近く使っているルイ・ヴィトンの手帳。来年も続投なるか??

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知っているようで知らない自分のこと、周りのこと

   今日はチームビルディングについての3回目のエントリーとなりますが、そもそも皆さん、同じチームやプロジェクトのメンバーである同僚、先輩・後輩もしくは上司がどんな性格で、どんな行動パターンを持っているかって知っていますか?

   周りを見回してみると、縁の下の力持ちタイプもいれば、人をグイグイ引っ張っていくのが得意なタイプ、芸術家肌もいれば、左脳でものを考える人もいますよね。でも、口では「色々な人がいる」とは言うものの、いざとなると「同じ会社にいるんだし、同じ仕事しているんだし、何より同じ日本人なんだから」と、「自分の考え・価値観」を標準にして、「かくあるべし」と自分の意見を他の人にまで押し付けてしまう人は意外に多いものです。

   そして、更に言えば、自分がどういう風に仕事を進めていて、他者にどのような影響を与え、どういう思考で問題を解決していくか、などについて深く自己分析する機会って案外少ないですよね。

   そこで登場するのが、MBTIやDiSC、エニアグラムなどのテストによる性格診断ツールです。聞いたことはある、もしくは、受けたことがあるという方もいらっしゃると思います。日本企業ではまだ体系的にチームビルディングに生かしているというところは少ないようですが、アメリカなどの企業では多くが採用して、その効果が認められています。心理学の研究結果を基にしているので、血液型よりも、より科学的でより実用的な性格診断ツールと言えそうです。

   これらのツールを使う目的は、まずは自分を理解し、次に他者(チームメンバー)を理解することで、違いを生かして、お互いの弱みを補完し合い、強みを伸ばし合っていくことで共有する目標を達成することなので、診断結果だけを見て、相手の性格を決め付けたり、苦手意識や偏見を持ったり、自分と合う・合わないで相手を判断することではありません。

   そして、これまでの「一人の突出したリーダーとその他大勢の部下」という構図ではなく、スタッフの一人一人が自分の強みや持ち味を発揮しながらその役割を果たし、チーム全体として機能していくという点においては、前回のファシリテーションと組み合わせることで更なるチームビルディング効果が期待できそうです。

   このツール、チームビルディングだけではなく、たとえば「どうしても今の仕事が合わない、でも何が向いているのか分からない……」という方のキャリアプランニングに役立てることができたり、営業担当者には個々のクライアントへのアプローチの仕方が分かったりと、一度受けて損はない性格診断ツールなのです。

   というわけで、チームビルディングに関するあれこれを3回にわたってご紹介してきましたが、いかがでしたか? 組織で働くというのは、気も使うし、思い通りに行かないことも多いし、楽しいことばかりではないけれど、やはり人と一緒に何かを作り上げたり、やり遂げたりするのって達成感もやりがいも大きいですよね。使えるスキルやツールは活用して、少しずつでも自分の会社ライフをより快適なものにしていきましょう。

※各ツールの提供方法などについての詳しい内容については、ご自身の判断と責任の下で、提供する団体に直接お問い合わせ下さいますようお願いいたします。


最近読んだ中では結構ハマった1冊、『なぜあなたのチームは力を出しきれないのか』。普通のビジネス書と違い、フィクションのドラマ仕立てになっているので、展開が気になってスイスイ読めちゃいました。MBTIについても少し触れられています。以前にご紹介した「あなたのチームは機能していますか?」と併せて読むのがオススメ。

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チームビルディングに必要なファシリテーションスキルとは?

   前回のオフサイトミーティングに関するエントリーを読んだ方の中には、「う~ん、うちみたいな旧態依然とした会社じゃ、社内ミーティングと言えば、声の大きい人か権力のある人の“鶴の一声”が総意になっちゃうか、皆が言いたいことを言ってまとまらないか、最後まで意見が出ないまま終わっちゃうかのどれかなんだけど、どうしたらいいの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。確かに、参加者が「招集」がかかったかのごとく、嫌々集まるミーティングならば、それがオフィスの中であっても外であっても、お金と時間とエネルギーのムダ遣い以外の何ものでもないですよね。

   そこで今日は、チームビルディングに必要なスキルであり、今新たなミーティング手法、そしてリーダーシップの形として注目されている「ファシリテーション」についてお話します。

   ファシリテート(facilitate)とは、元々は「促進する」「手助けする」という意味なのですが、私がこの言葉を知ったのは、アメリカ留学中。たまたま州判事の方の話を聞く機会があり、そのときに彼が判事という仕事について「中立的な立場で検察側・弁護側の双方の意見を偏ることなく聞きだし、陪審員が正しい判断を下せるようにファシリテートすることだ」と説明したときでした。

   つまり、判事が裁判を効率的に進行させるように、ビジネスミーティングにおけるファシリテーションとは、単なる司会役を超え、活発なディスカッションを促すために、自ら質問をしたり、問題提起を行ったりするコミュニケーションのこと。各メンバーの個性や能力を引き出しながら、全員に参加意識を持たせるような場作りをする、かなり高度なコミュニケーションスキルが必要とされます。そして、このようなスキルを持つ人材を育て、「ファシリテーター」として活躍させる企業が日本でも増えてきているのです。

   でもこのスキル、欧米から入ってきた新たなスキルのように見えて、実はコンセンサスを重視する日本の製造業などでは元々備わっていたものですし、これまでのマッチョリーダーの、多様な価値観を認めない「黙って俺について来い!」型リーダーシップを否定し、人を育て、チームワークを重視した新たなコミュニティ型リーダーシップを実現するものとして、とくに女性リーダーには受け入れやすいと言われているのです。

   ということで、今の会議の進め方に疑問を感じている、もしくは自分らしいリーダーシップを発揮したい!というリアルキャリアの方には心強いファシリテーションスキル。悩める私たちの救世主になるでしょうか!?


ファシリテーション型リーダーシップについて書かれた「ボスを目ざすサメとリーダーを目ざすイルカ」。女性リーダー必読の一冊です。

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オフサイトミーティングのススメ

   先日、社員全員で半期に一度の「オフサイトミーティング」なるものに参加してきました。オフサイトミーティングとは、オフィス以外の場所で終日、もしくは泊りがけでチームビルディング(組織としての機能をアップさせること)を行うもので、内容は売り上げ目標の設定やミッション策定などのマネジメントに関する事柄についての議論から、「好きな言葉」「尊敬する人物」など直接的には仕事に関係ないけれどもお互いを知るのには良い材料についての話し合い、はたまたグループに分かれてのゲームまで、半分オフィシャルで、半分カジュアルな社内ミーティングのことを言います。

   社員全員で旅行と言えば、いわゆる温泉で飲んで歌って騒いで、若手の幹事は大忙し、というような、カジュアルには見えるけれど、しかし管理職と一緒なので気は抜けない「社員旅行」しか知らなかった私には目からウロコの経験でした。このオフサイトミーティング、時間もコストも有効活用しながらモチベーションの向上が期待でき、チームを率いる立場にいらっしゃる方にはとってもおススメです。

   知っているようで知らなかった同僚の意外な、それもいい一面を見ることができたり、オフィスから遠く離れた自然の多い場所で、ざっくばらんに話し合うことで「そう感じていたのは私だけじゃないのねー」と共通の問題意識を共有できたりと、居酒屋での飲み会でも会議室での社内ミーティングでも話せないようなことが話せちゃうところが、このオフサイトミーティングのいいところなのです。

   そして、私が今回有意義だったなぁと思うのは、参加者同士がお互いにお互いのよいところと今後改善してほしいと思う点について率直に話し合ったことです。これには、上司への遠慮も部下への気兼ねもありません。という訳で、小心者の私も最初は、よいところはスルーで、改善点でここぞとばかりに色々言われるのではないかと内心ドキドキしていたのですが、そこは皆さんオトナで、うーむ、やっぱりそうかーと思うこともあれば、ほぉ、そんな風に見られてたのねーと思うことまで自分に対する「気づき」も多く、やはりよいも悪いもフィードバックされることは必要だと実感しました。

   もちろん、改善すべき点については、今後の自分の課題として、さっそく期限付きのアクションプラン策定です。反省だけならサルでもできるのです(古いっっ)。とは言え、このウィークポイントの指摘しあいは、ヒエラルキーの強い日本の会社では難しいのかもしれませんが、逆にここまでお互いが対等な立場にならないと組織の活性化も何もないような……。

   とにかく、このオフサイトミーティング、楽しく、かつ学ぶこと多しの2日間でした。チームのやる気がなくってどうしよう……とお困りのリーダーの方は、是非ご検討くださいませ!


ミーティングの最後はやはり乾杯!このように眺めのよい部屋での一杯はおいしかったです。

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恐るべし!「Iステートメント」の威力

   EQトレーニングの共感能力編でご紹介した「Iステートメント」。覚えていらっしゃいますか? これ、相手の立場や意見を尊重するアサーティブネスの観点からも、とても重要なスキルなのです。今日はそのIステートメントの効果についてお話します。

   「あなたはどうしてこんなこともできないの??」「あなたって全然分かってない!」「あなたはいつもそうなのよ」。職場や家庭で、こんな言葉を口にした覚えはありませんか? これが、正しく相手を責め立てる「Youステートメント」の例です。逆に、「この仕事が終わらないと、私は困るのです」「帰りが遅くなるときに連絡がないと、私は心配なの」「その音が気になって、業務に集中ができないのです」と、具体的に理由を提示しながら、相手を責めることなく、自分の気持ちを率直に伝えるのがIステートメントです。

   では、どうしてIステートメントが効果的なのでしょうか? それは、Youステートメントが命令・服従を生む関係であるのに対し、Iステートメントは相手がその後の行動を自分で考え、選ぶことにより自主性・創造性を生むからだと言われています。また、相手を主語にした場合、往々にして、思い込みや、勝手な解釈、相手への不信感が含まれていることが多いために、問題が解決するどころか、ますます関係が悪くなってしまうのです。ですから、相手にネガティブな内容を伝える時は、客観的な事実に基づいていることが必要なのです。

   そこで、先日、直接的にはアサーティブネスには関係していないものの、同じくコミュニケーションスキルを学ぶためのセミナーで、Iステートメントのロールプレイングをする機会があったので、その成果をご紹介します。

   私はある男性を相手に、(架空の)自分が頭に来ている相手の行動について、先ずはYouステートメントを使って伝えました。言われた相手は、私の言葉に反応してもしなくてもよかったのですが、彼は反応しない方を選びました。架空のこととは言え、言い返しもしない相手に怒りをぶつけて、私はストレス発散ができ、スッキリしたでしょうか? 答えはノーです。それどころか、「あなたが悪い! あなたが悪い!」と責め立てるうちに、段々自分が虚しく、バカバカしくなってきました。そして、その後にIステートメントで全く同じ内容を伝えた時は、自分の感情を素直に率直に伝えているという点で罪悪感も感じず、また、一緒に解決策を考えたいと言う気持ちになったためか、相手の反応も好意的で、同じ内容でも、言い方次第でこうも違うものかと驚きました。

   相手が誰であれ、ネガティブなメッセージを伝えるというのは、とても勇気とエネルギーを必要とすることです。でも、だからと言って避けていては「女性がイキイキと」も「自分らしく」も何もありません。アサーティブなコミュニケーションによって、自分も相手も大切にする関係を築いていきましょう!


アサーティブネスについて色々と教えてくださったキミさん(右)です。Aloha!インタビューにも登場していただきますので、お楽しみに!

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