かなり出遅れてしまいましたが、先の衆議院選挙は小泉さん率いる自民党の圧勝でしたね。小泉劇場と言われていたとはいえ、ちょっと意外なくらいの大差でした。では、その勝因は?というと色々考えられると思うのですが、今日はAloha!的に小泉流プレゼンテーションスキルにその答えを求めてみたいと思います。
え!? プレゼンテーションって、スクリーンの前に立って、パワポ使ってやるのでしょ? 小泉パフォーマンスとどう関係があるの?と思われるかもしれませんが、プレゼンテーションは自分の考えなり、知識なりを相手に伝えることなので、セールスや人前で話す職業に限らず誰でも必要なスキルなのです。
もちろん不特定多数の人を相手に伝えるときにもっともその技量を問われるので、選挙演説などはいい例だと言えます。では、そのプレゼンテーションに必要な要素を純ちゃんパフォーマンスと比べながら見ていきましょう。
●目的を明確に
まず求められるのは、プレゼンテーションの「目的」を分かりやすく伝えることです。聞いた人にとって、「結局何が言いたかったのか分からなかった」で終わってしまっては、プレゼンテーションは失敗です。簡潔に、明確に、(専門用語に頼らない)分かりやすい言葉で目的を伝えることが大切です。
その点については、小泉さんは分かりやす過ぎるくらいに分かりやすかったですね。「郵政民営化」そして「改革」。法案の中身はともかく、何がしたいのかは明確でした。
●意気込みを示そう
そして、次に必要なのは「意気込み(Enthusiasm)」です。やはり、相手は人間ですから、「これをあなたに伝えたいのです!!」という熱意を持っているのとそうでないのとでは、伝わり方が違います。ですから、本当に自分が信じていないことや、文章を読み上げたようなプレゼンテーションでは相手を納得させることはできませんよね。
そう考えると、「殺されてもいいからやる!」「自民党をぶっ壊す!」という小泉さんの言葉に気概を感じた方は多かったのかもしれません。

英経済誌『The Economist』に紹介されていた小泉さんのパフォーマンス姿。パフォーマンスとわかりつつも、身を乗り出して親子の話を聞く姿に誠意を感じてしまう人は少なくないのかも。
●オーディエンスとのやり取り
これは、従来のレクチャー型のプレゼンテーションに慣れた方には意外に聞こえるかもしれませんが、一対多数とはいえ、プレゼンテーションもコミュニケーションの一手法ですから、オーディエンスに話しかける、質問をする、意見を募る、という双方向のやり取りは有効なのです。これによって、オーディエンスの参加意識が高まり、理解を得やすくなります。
直接的なやり取りはあまり見られなかったにせよ、小泉さんが繰り返し使った「国民の皆さんにお聞きしたい」と言うフレーズ、そして党首討論でも質問者ではなく、カメラに向かって話しかける姿勢が高い投票率に結びついたのでは?と考えるのは私の邪推でしょうか……。
●ユーモアも必要
こちらも意外かもしれませんが、決してギャグや駄洒落を使えと言っているのではありません。プレゼンテーションは「あぁつまんなかった」と思われたらおしまいなので、オーディエンスを飽きさせることのないよう、エンターテイメント性も必要であると言うことです。そして、ユーモアを交えると言うことは、プレゼンターの自信と余裕の表れでもあります。
そう言えば、小泉さんが街頭演説の度に聴衆の笑いを誘っていたのに対し、岡田さんはちょっとお堅い感じでしたよね……。
というわけで、小泉流プレゼンテーションをAloha!的に分析してみましたが、どうですか? 何となく、自民党の勝因の一端が見えてきませんか?
もちろん、他にもプレゼンテーションに必要な要素は多々ありますので、それは今後書いていくことにします。
ただ、どんなに売り方や見せ方が素晴らしくても、商品がお粗末であれば売れないように、プレゼンテーションもいい内容あっての伝え方です。その点に気をつけながら、プレゼンテーションスキルを高めていきましょう!

人前で話すのって緊張しますよね……。