今日は先日の『日経アソシエ』でも「聞く技術」として取り上げられるなど注目のスキル「傾聴能力」についてお話したいと思います。
この「聞く技術」、コミュニケーションにおいて重要なスキルではあるものの、じつはなかなか身につけるのが難しいスキルといわれています。それはなんといっても、きちんと学ぶ機会が少ないのが理由。学校でも、読む・書く・話すについては勉強しますが、聞くについては特別に教わりませんよね。
私もある資格の養成講座で集中的に学んだのですが、とても苦労しましたし、後でご紹介する罠に気づいていなかったために、いかにこれまで自分が相手の話を「聞いて」いるようで「聴いて」いなかったかがよく分かりました。でも、「概して」ではありますが、女性は男性よりもリスニングスキルが高いと言われていますので、コツさえ分かれば私たちが大いに発揮できる能力であると言えそうです。
傾聴能力はアクティブリスニングとも呼ばれ、最初の5分間で相手に「この人ともっと話したい。話を聞いてもらいたい」と思わせるかどうかがキモと言われています。そのためにも、英語にはPut yourself into their shoesという言葉がありますが、まさに相手の靴に足を入れて(相手の立場になってみて)、同じ目線・立場に立って話を聞くことが大切なのです。
駆け足でご紹介になってしまいますが、傾聴能力を高めるためには、陥らないように気をつけなくてはいけない罠のうち、特に危険な3つをご紹介します。
1.Advisingの罠
聞き手が話し手の問題解決をしようとしてしまうことです。これは、正しいことのように思えますが、たとえばこれが職場での人間関係の場合、聞き手は話し手に依存したり、両者の主従関係に甘んじたりすることなく、自分の頭で考えて問題解決をする機会を失ってしまいます。傾聴能力により、聞き手は話し手の自立を促し、「育てる」ことができるのです。
2.Identifyingの罠
自分の話にしてしまうことです。共感していることを示そうと、相手の話を自分の過去の体験に結びつけ、結局は話し手は話を聞いてもらえないまま、聞き手が自己満足して会話が終わってしまいます。自分の話は相手が求めているときにのみする方が得策です。
3.Judgingの罠
「どうせこの人の話はまた……」とか「あんた馬鹿じゃない?」などと、自分の価値観だけで話の内容はおろか、相手の人格まで決め付けてしまうことです。よりよいコミュニケーションのためには、偏見や決めつけは持たずに気持ちを白紙の状態にして話を聴くことが必要なことは言うまでもないですよね。
1と2については、いずれも聞き手が話し手に「よかれ」と思ってやっているという意識が強いだけに、「なぜいけないの?」と思われるかもしれませんが、ロールプレイイングなどで自分が話し手役になってみると、それがいかに相手の立場に立った行為ではないかがよーく分かります。傾聴能力を高めるためにも、先ずはこの3つの罠を常に頭の中で意識しながら、相手の話を聴いてみて下さい。
また、「傾聴能力」を身につけると、次回ご紹介する「共感能力」を使った効果的な質問や応答がしやすくなり、EQがぐーんとアップします。では、EQトレーニング最終回ではその「共感能力」についてお話します。お楽しみに!

聞いているようで聴いていない人の話・・・
keikoさん、はじめまして!コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってごめんなさいね。
私もEQを勉強したり、EQの高い方達とお話したりしていると、感動することはとても多いですよ。
思い悩んでいらっしゃるとのことですが、EQを実践すると、人間関係がスムーズになるので、かなり気持ちが楽になると思います。
少しずつでも、事がよい方向に進むとよいですね。
今日こちらのホームページに偶然たどり着き、
EQシリーズ、大変感動しました。
ちょうど今いろいろと思い悩んでいたときだったもので、少し考えの糸口になりそうな気もしました。
これからもこちらのページを楽しみにしております。
hijiriさん、Aloha!
コメントありがとうございます。楽しみに読んでいただいているとのこと、うれしいです(涙)
EQが少しでも皆さんにとって身近なものに感じていただけるように、分かりやすく書いたつもりですが、どうだったでしょうか。
EQシリーズは次回で終わりますが、また折に触れて関連する内容を書いていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします!
Aloha!
シリーズ(?)EQシリーズ、楽しみに読んでいます。なんとなくそうだろうな、と漠然と実行していたことも、きちんと整理された内容で読むととてもクリアになる気がします。はっきりと意識をすれば行動にも起こしやすくなりますよね。